「スミスマシン」は非常にメリットの大きい筋トレマシンで、このマシンを使ったデッドリフトは効果&効率アップ間違いなしです。
今回はスミスマシンの特徴、スミスマシンでのデッドリフトの効果、正しいやり方やフォーム、注意点を紹介します。
スミスマシンとは?
筋トレ初心者の方からすると、「スミスマシン」と聞いても何のことだかわかりませんよね。
しかし、トレーニーからすると知ってて当然の器具です。
たいていのジムに設置してありますので、一度見てみることをおすすめします。
この章では、このスミスマシンの特徴を説明しましょう。
バーベルを固定することができる
バーベルを持って筋トレをする際には、落下のリスクを踏まえ、慎重に動作を行う必要があります。
万が一落下してしまえば、骨折などのケガをする可能性も考えられるのです。
その点スミスマシンを使う場合、バーベルを固定させることができますので、そのバーベルが落下して足に当たるようなリスクを心配しなくていいのです。
また、スミスマシンにバーベルを設置すると、上下にしか動かないようになります。
仮に身体が後方へ倒れてしまうようなことがあっても、バーベルが一緒についてくることはありません。
この点からも、高い安全性がうかがえますよね!
いくつもの筋トレに対応している
スミスマシンを使ってできる筋トレについては、「デッドリフト」だけではありません。
「ベンチプレス」や「ショルダープレス」など、その他色々な筋トレができるのです。
そのため、これ一台と最低限の器具さえあれば、身体の大部分を鍛えることができるでしょう。
とても便利な器具ですので、トレーニーなら一度は使ったことがあるのではないでしょうか。
スミスマシンでデッドリフトをやる効果とは?
デッドリフトは知名度が高い筋トレですが、全く知らなかったという人もいますね。
そこで、スミスマシンでデッドリフトに取り組むことで得られる効果を説明しましょう。
下半身の強化が期待できる
継続的にデッドリフトに取り組むことで、下半身を広く強化することができます。
「ハムストリングス」と言われる脚の筋肉群に対しても効きますし、「大殿筋」にも効いてきます。
そのため、効率的に下半身を鍛えたい人にはおすすめの筋トレなのです。
いくつもの筋トレを組み合わせて下半身の強化を図るよりも、少ない筋トレ種目数で強化を図る方が効率的ですし、精神的にも楽だと思います。
脊柱起立筋の強化が期待できる
デッドリフトというと、下半身を鍛えるための筋トレだと思われがちですが、上半身の筋肉に全く効果がないかというと、そんなことはありません。
デッドリフトに取り組むことで、「脊柱起立筋」という背中の筋肉にもしっかり効いてくるのです。
これにより、姿勢の改善につながりますので、背中の筋肉に関心がなかった人はぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。
また、脊柱起立筋に限らず、他の上半身の筋肉にも少なからず効いてくるため、その点でもおすすめできる筋トレです。
スミスマシンを使ったデッドリフトの正しいやり方&フォーム
スミスマシンを使うことにどれだけメリットがあったとしても、正しく使えなければメリットは得られませんよね。
また、間違ったやり方により、ケガをしてしまうケースも考えられます。
そこで、スミスマシンを使ったデッドリフトの手順について具体的に説明しましょう。
【セットの手順】
1.バーベルをスミスマシンにセットする
2.バーベルを下までおろす
【デッドリフトの手順】
1.セットされたバーベルの前で、少し足を開いて立つ
2.膝を曲げて腰を落とし、両手でしっかりとバーベルを握る
3.腕を伸ばしたまま、上体を起こしてバーベルを上げる
4.膝を曲げて腰を落とし、バーベルを下ろしていく
以下、手順3と手順4を繰り返す
バーベルを使った筋トレというと、腕を曲げるタイプのものが多いですが、デッドリフトに関しては腕を伸ばしたままです。
この点はよく踏まえる必要があるでしょう。
また、背中が曲がってしまうのもよくありません。
変に痛めてしまう可能性がありますので、気をつけましょう。
負荷についてはウエイトの量で調整することができますが、いきなり重いウエイトで取り組むのはリスクが非常に高いでしょう。
ですので、最初のうちはウエイトをつけずに取り組むことをおすすめします。
今回は、スミスマシンを使ったデッドリフトの動画をご用意しましたので、ぜひご覧くださいませ。
動画の男性のように、ある程度スローペースで取り組むことが大事です。
決めた回数を早く終わらせようとしてスピードを意識すれば、たちまち痛めてしまう可能性がありますので、気をつけましょう。
スミスマシンでのデッドリフトの注意点
通常のデッドリフトと、スミスマシンを使ったデッドリフトの難度を比較する場合、前者の方が簡単だと思う人が多いかもしれません。
しかし、実際は違います。
スミスマシンを使う場合、バーベルを上下にしか動かすことができません。
もっと言えば、上下の同じ軌道しか動かせないので、柔軟な動きを制限することにもなります。
腰の動きや上体の起こし方がポイントになる筋トレですので、部分的に制限がかかってしまうと、動作そのものが最初は難しく感じることでしょう。
この点は、前もって踏まえておく必要があると思います。
ただ、動作のコツをつかんでくればスムーズにできるようになりますので、ぜひチャレンジしていただきたいです!
まとめ
・スミスマシンのデッドリフトは最初はウエイトをつけずに取り組むのがおすすめ。
・スミスマシンのデッドリフトは最初は難しいがコツを掴めばスムーズにできる。
今回は、スミスマシンの特徴や、スミスマシンを使ったデッドリフトの効果とやり方、そして注意点について説明してきました。
普通、この類の器具を使うことで、より筋トレがやりやすくなりますよね。
しかしデッドリフトの場合は、「スミスマシンを使うことで逆に難しくなってるような…」と感じる人もいるでしょう。
しかし、コツを掴めばスムーズにできるようになりますし、スミスマシンのメリットの数々を考えれば、使わないより使った方がいいと思います。
特に、初心者の方が軽い気持ちでバーベルを使おうとすると、ケガをするリスクが高いです。
スミスマシンの使用上のルールさえしっかりと覚えることができれば、ぜひ積極的に使うことをおすすめします。