スクワットの中でもかなり上級者向けのスクワットである「オーバーヘッドスクワット」はテクニックが必要ではあるもののその効果は非常に高くおすすめです。
今回はオーバーヘッドスクワットの効果、やり方、注意点2つを紹介します。
オーバーヘッドスクワットとは?
オーバーヘッドスクワットとは読んで字のごとく「オーバーヘッド」状態でスクワットをやることを指します。
オーバー(上方)、ヘッド(頭)なので、直訳すると頭上スクワットということになります。
何が頭上かというとスクワットで使うもの、そうです、バーベルを頭上に持ち上げた状態でスクワットをするのです。
オリンピックの重量挙げてを見るとわかりますが、最後に頭上にバーベルを持ち上げますよね。
その状態を保ちつつスクワットを行うわけです。
通常のバーベルを使ったスクワットは肩に担いだ状態でやります。
ですので、頭上にバーベルを持ち上げた状態で行うオーバーヘッドスクワットが上級者向け、というのはスクワットをやったことがある人なら誰でもわかるでしょう。
そもそも頭の上にバーベルを持ち上げるなんてそれ自体がかなりのテクニックを要しますから。
しかし、そのやりにくい方法でなぜスクワットをやらなければいけないのでしょうか。
もちろん通常のスクワットでも十分下半身は鍛えられますが、場合によってはオーバーヘッドスクワットにはそれ以上の効果が期待できるのです。
それをこれから説明いたします。
オーバーヘッドスクワットの効果とは?【通常のスクワットとの比較】
あえてバーベルを頭の上に固定してやりにくい体勢でスクワットをやるなんて、何の意味があるのでしょうか。
もちろんこれにはわけがあります。
通常のスクワットでは得られない効果があるのです。
通常のスクワットとの一番大きな違いは体幹の強化です。
通常のスクワットでも体幹は鍛えられるのですが、やはりメインは体幹ではなく、大腿四頭筋や大臀筋などの下半身です。
ほとんどの人が「スクワット=下半身のトレーニング」というイメージを持っていると思いますが、これは間違いではありません。
通常のスクワットは下半身のトレーニングです。
しかしオーバーヘッドスクワットは下半身も鍛えるけど、かなり強く体幹部に刺激が入ります。
何と言ってもバランスが取りにくいため、バランスを取ろうとして自然と体幹に力が入るのです。
どうせスクワットをやるなら体幹も一緒に鍛えたいという場合には、こちらのオーバーヘッドスクワットを選択すると良いでしょう。
また、通常のスクワットに飽きた場合もやると良いです。
筋肉は同じトレーニングばかりしているとマンネリ化してしまうと言いますが、それ以上に精神的にもマンネリ化すると気合の入ったトレーニグができなくなってきます。
それを防ぐためにも、たまにはやることをおすすめします。
綺麗な下半身と引き締まったお腹を同時に手に入れるためには最適のトレーニング種目と言えるわけです。
オーバーヘッドスクワットの具体的なやり方!
それでは具体的なオーバーヘッドスクワットのやり方を説明していきましょう。
文章で説明するよりも動画を見た方が良いと思いますので、下の動画をまずは見てください。
①バーベルを順手で持ち、頭上に持ち上げます(この時にバーベルの持つ位置は広め)
②持ち上げたら両肘を伸ばして、ロックして頭の後ろ辺りで固定します
③背中と腰を曲げずに姿勢を良くします(スタートポジション)
④この状態を保ったままで膝を曲げていきます
⑤膝を曲げる角度は床に平行程度で良いでしょう
⑥腕は動かさないようにして再度立ち上がります
以上を繰り返すのがオーバーヘッドスクワットです。
非常に単純に言うと万歳をした形でスクワットをするわけです。
もちろん単なる万歳ではなく、手にはバーベルを持つわけですので非常にバランス感覚が養われます。
何度も動画を見て、鏡の中の自分と比べながら行ってください。
オーバーヘッドスクワットの注意点2つ!
オーバーヘッドスクワットは通常のスクワットに比べるとかなりバランスを取りにくい種目なので、最初はかなり軽めの重量で行うことをおすすめします。
スクワットでかなりの重さができる人でも、最初はバーだけでやると良いでしょう。
そして、徐々に負荷を重くすれば良いでしょう。
オーバーヘッドスクワットは、最初はまず頭の上まで一気にバーベルを持ち上げる必要があります。
大抵の人はこの一気に持ち上げてバーベルの下に潜り込むというテクニックがないため、通常のスクワットの半分の重さでもできないはずです。
まずはフォームを固めることがすごく重要です。
その前に重い重量でやろうとすると、怪我の原因になってしまうのでやめましょう。
一番いいのはまずは上級者にフォームのチェックをしてもらうと良いです。
ジムならインストラクターに見てもらうと良いでしょう。
自分だけでやると今一つよくわからないことも、端から見ているとよくわかることも多いです。
このオーバーヘッドスクワットは、体の真ん中に重心を持ってこないとうまくしゃがんだり、立ったりができません。
このオーバーヘッドスクワットを正しいフォームでできれば、通常のスクワットも綺麗に重心が真ん中に乗ります。
通常のスクワットのフォームも綺麗になるというおまけもついてきます。
下半身を鍛えるためにスクワットをやっていて、もう一段階高いレベルに行きたいという人には特におすすめの種目と言えるわけです。
まとめ
・オーバーヘッドスクワットのやり方はバーベルを頭上に挙げたままで行うのが特徴。
・オーバーヘッドスクワットは脚にも効果があるが、体幹にも非常に効果がある。
いかがでしたでしょうか。オーバーヘッドスクワットをやってみたくなりましたか?
ある程度のトレーニング経験者なら是非やってみてください。
恐らく1ランク上のトレーニングができるようになるはずです。
しかし、スクワットのフォームがまだ曖昧かも…という人はまずはスクワットのフォームを完成させてからにした方が良いでしょう。
下半身のトレーニングは通常のスクワットをやっていればかなりのレベルまで行くはずです。
オーバーヘッドスクワットは更にその上にレベルアップをしたいという人のためのものであることを忘れないでください。
無理にやるトレーニングではありません。
フォームが安定せずにやると怪我の恐れもありますので、細心の注意を払って行うようにしてください。