胸鎖乳突筋は名前だけでは場所や働きが分かりにくいですが、私達の体と頭をつなぐ非常に大切な筋肉の一つです。
今回は胸鎖乳突筋の位置や役割、効果的な鍛え方ができる筋トレ、首の痛みの原因、痛みをほぐすストレッチを紹介します。
目次
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)とは?
出典:http://sekkotsu.ohkawa-kanazawa.com/wp-content/uploads/2014/05/kyosanyu1.jpg
パッと聞いた時に、イメージしづらい筋肉というのはありますよね。
例えば、ハムストリングスです。
ハムストリングスは脚にある筋肉ですが、初めて聞いた時は、どこにある筋肉なのか全然わからなかったという人もいるでしょう。
筋肉についての知識を深めて損をすることはありませんので、ぜひ関心を持ってみましょう。
さて、皆さんは「胸鎖乳突筋」という筋肉がどこに位置しているのかご存知ですか?
その名称から、胸の辺りにある筋肉だと思ってしまいますよね。
では、実際のところはどうなのでしょうか。
胸鎖乳突筋の位置、そしてその役割についても迫っていきましょう。
首にある筋肉の1つ
胸鎖乳突筋については、首の筋肉として位置づけられます。
また、表層にある筋肉でもあるため、とてもわかりやすいです。
首の筋肉について意識する人はあまりいないかもしれませんが、その重要性についてはどうなのでしょうか。
次で具体的にご説明します。
様々な行動に関わる筋肉
胸鎖乳突筋については、首を縦に振ったり、首をかしげたりという動作の際に働くことになります。
人は、首を動かすことで意思表示をすることもあるため、この点からも胸鎖乳突筋の重要性がわかりますよね。
また、水泳などでは、首を少し回して水中から顔を出し、呼吸をするという動作が必要なケースがあります。
その時にも、胸鎖乳突筋が働くことになります。
したがって、スポーツ選手の場合は、この筋肉について意識することが多いのではないでしょうか。
胸鎖乳突筋の鍛え方!効果的な筋トレ「ネックフレクション」
先ほど、胸鎖乳突筋の特徴を簡単にご説明しました。
これだけ重要な役割を担う筋肉ですから、きちんと鍛えたいですよね。
しかし、この部分を鍛える筋トレにはどういったものがあるのでしょうか。知らない人も多いです。
そこで、ここでは胸鎖乳突筋に効く筋トレ法についてご説明しましょう。
1.床に仰向けで寝る
2.腕を組み、両ヒザを曲げる
3.腹部をへこませ、背中を少し床から離す
4.頭部を起こす
5.元に戻る
以下、手順4と手順5を繰り返す
この筋トレに関しては、「ネックフレクション」と言われるものです。
基本的には、頭を上げたり下げたりという動作の繰り返しになるため、それほど大変な筋トレではありません。
しかし、胸鎖乳突筋に効く筋トレであることから、積極的にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
また、手順を見ても、細かなポイントまではわからないと思いますので、動画をご用意しました。ぜひご覧ください。
動画を見ると、とても分かりやすい解説がなされていることがわかりますね。
頭を動かす動作については、あくまでもゆっくり行うことが大事です。
仮に、無理をしすぎて首の筋肉をケガしてしまうようなことがあれば、非常に問題ですよね。
そのため、負担をかけすぎないように注意しましょう。
また、ご紹介した手順のパターンだけでなく、別パターンについても解説されていますね。
そちらにも是非取り組んでみてはいかがでしょうか。
・ここに文章
首に痛みが出る「首こり」の原因 胸鎖乳突筋をほぐすことで解消可能
肩こりに悩まされる人も多いですが、首こりに悩まされる人も多いです。
ずーっと首のあたりに鈍痛を感じているようでは、強いストレスを感じてしまうようになるでしょう。
では、なぜ首がこるようになるのかということですが、ヒントは頭の重さです。
頭というのは意外に重いです。
また、その頭を支えているのが首であることから、ある程度の負荷が首にかかってくるわけですね。
それに加えて、悪い姿勢などにより、さらに首に負荷をかけるようなことをすれば、血流の悪化を招く可能性があります。
そうなると、最終的に痛みにつながってしまうのです。
基本的に、首がこるようになってしまった場合、ストレッチによって筋肉をほぐしてあげることが大切になります。
胸鎖乳突筋のストレッチについては、意識していない人も多いです。
したがって、これを機に意識を向けてみるようにしましょう。
首の痛みが取れる 胸鎖乳突筋をほぐすストレッチ
先ほど、首のこりを治すにはストレッチが大事だという点についてご説明しましたね。
胸鎖乳突筋も首の筋肉であることから、この筋肉をストレッチする方法について知ることも大事です。
では、具体的にどんなストレッチ法があるのでしょうか。
ここではその点に迫っていきましょう。
1.イスに座る
2.両手を鎖骨の辺りに置く
3.上を向く
4.そのまましばらくキープする
5.元に戻る
以下、手順3~手順5を繰り返す
このストレッチについては、基本的には首の動きだけになるため、難しいものではありません。
ポイントとして挙げられるのは、落ち着いてゆっくり行うということです。
首というのは極めて重要な部位であることから、ケガのないように慎重に行うことが大事になります。
また、このストレッチについて解説した動画をご用意しましたので、ぜひご覧ください。
動画では、男性の方が注意点についてもきちんと説明しています。
簡単なストレッチであるが故に、注意点を見落としてしまう人もいるかもしれませんので、これを機にしっかり押さえておくようにしましょう。
また、動画では、別パターンのストレッチについても解説されていることがわかりますね。
そちらもぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
まとめ
・胸鎖乳突筋は「ネックフレクション」で鍛えることができる。
・首のコリをなおすために胸鎖乳突筋のストレッチをするのがおすすめ。
これまで、胸鎖乳突筋の特徴や、筋トレ法とストレッチ法、こりの問題などについて説明してきました。
胸鎖乳突筋については、もっと多くの人々に知ってもらうべき筋肉だと思います。
なぜなら、人々が日常的に行う動作に関わっているからです。
また、胸鎖乳突筋の筋トレについては、激しい動作を必要とするものは基本的にありません。
そのため、ぜひ気軽にチャレンジしていただきたいです。
しかし、首を動かす筋トレになるため、くれぐれも無理はしないようにしましょう。
痛みを感じてしまうようでは、適切に実践できていないということになりますね。