食事制限をしているのに全然痩せないという男性の多くは誤った食事制限が原因であり、正しい対策をすれば今後痩せることも可能です。
今回は食事制限でも痩せない男性の原因4つと対策4つ、運動も組み合わせる必要性を紹介します。
食事制限をする目的を見つめ直そう
あなたが食事制限を始めた、または始めようとしている目的はなんでしょうか。
目的をはっきり意識しておくなら、痩せない原因を見極め対策を練ることはそれほど難しくないでしょう。
食事制限の目的は「痩せること」です。
食事制限を行えば、摂取カロリーが減り、消費カロリーの方が上回るため、脂肪として蓄積されるエネルギーがなくなります。
さらに、すでに蓄積されている脂肪を燃焼しエネルギーへと変えることで体重を減らすことが出来ます。
では、このような食事制限のメカニズムを理解し、痩せようとしているのに、全く痩せず、それどころか太るのはなぜでしょうか。
それにはちゃんと原因があります。
男性が食事制限しても痩せない原因4つ
目標体重を達成するために、食事制限に励んでいる男性は少なくありません。
しかし願いとは裏腹に体重が全く減ってはくれない、もしくは逆に増えているということもあるでしょう。
それは、正しい食事制限を行っていないからです。
どんな思い違いが起きているのでしょうか。
消費カロリーが少ない
食事制限をしっかりしているのに、なかなか痩せない時の一つの原因は消費カロリーが少ないことです。
つまり、摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまっているのです。
そのようになれば、いくら食事制限をしても体にとっては「食べ過ぎ」となってしまいます。
なぜ、このような状態が生じるのでしょうか。
これは過度の食事制限によって出来上がってしまった燃費の良い体が引き起こしているものです。
過度な食事制限をすると、必要な栄養素が取れない為、体は飢餓状態に陥ります。
そのため、体はエネルギーを蓄積し、できるだけカロリーを消費しないように働きます。
加えて、筋肉を分解してエネルギーに変えようとするため、ますます太りやすい体質へと変わっていってしまいます。
このような飢餓状態の体になれば、いくら食事制限をしても痩せるはずありません。
食べたものすべてを体は吸収しエネルギーを蓄積しようとするため、体の中の脂肪がどんどん増えていってしまうのです。
カロリーオーバーしている
食事制限をしているのだから、もちろんカロリーも減っているはずだ、とお感じになることでしょう。
しかし、本当にそうでしょうか?
食事制限のために1食抜く方もおられます。
そのような場合、食事制限しているつもりでも、カロリーオーバーし、痩せない体の原因となっているかもしれません。
なぜでしょうか?
朝食を抜いて仕事に出かけると、昼食前にとてもお腹がすきますよね。
それなのに、昼食でも食事制限を徹底すると、その後の仕事に支障が生じてしまうのではないでしょうか。
また、もし昼食を制限できたとしても夜にはかなりの空腹状態になっていることでしょう。
食事を一食抜けば、その時に摂取できなかった栄養を次の食事で吸収しようとします。
そのため、抜いた食事以外の食事や間食で必要以上のカロリーをとってしまうのです。
確かに一食抜くので食事制限を行っている、と思うかもしれません。
しかし、一日トータルの摂取カロリーを計算すると摂るべき以上のカロリー以上を摂ってしまっているかもしれません。
そうであれば、もちろん痩せるはずありません。
便秘がちになっている
便秘も、食事制限をしているのに、なかなか痩せない原因として挙げられます。
ダイエットのために食事制限をしていたのに、便秘のせいで、逆に太ってしまったり、痩せづらい体を作り上げてしまっているかもしれません。
食事制限を過度に行うと便の量が少なくなりすぎてしまい、腸の動きを鈍らせる結果になります。
腸に必要な食物繊維が食事制限の影響で不足してしまうと、腸の運動を阻害してしまいます。
それは便秘の大きな原因です。
また、朝食を抜くという食事制限の方法をとる方法も便秘の原因となります。
朝は一日の中で腸の便を運ぶ運動が一番活発になる時間帯です。
その時間に朝食を摂ることですスム-ズな排便が出来るようになっています。
朝食を抜くことで排便のタイミングがつかめず、便が腸にたまってしまうことでしょう。
排出できない老廃物が貯まることで、腸内環境が悪化し、新陳代謝が低下します。
痩せない体質となり健康にも有害な状態となりえます。
塩分の取り過ぎ
食事制限をしているつもりなのになかなか痩せないのは、塩分を取りすぎているからかもしれません。
塩は確かに人間の体にとって必要不可欠な栄養素です。
しかし、摂り過ぎるとむくみの原因となり、食事制限をしているのに痩せない原因となります。
厚生労働省によると塩分の摂取量が決められています。
成人男性は一日8.0g未満
これを目安として食事を考えなければなりません。
塩分の多い食事をたべるとのどが渇くように、体内でも塩分濃度を一定に保つために水分で調節しようとします。
そのため細胞の間に水分をため込みます。
れらの水分は本来なら必要ないものですから、体にとって余分な水が蓄積されていることになります。
その分体重も増えていきます。
また、「辛いものの後は甘いもの」というように、塩分の高いものを食べれば糖分の高いものが食べたくなります。
この欲に負けてしまえば、食事制限の目的は本末転倒です。
塩分だけでなく糖分の取り過ぎにより脂肪が増加し、ダイエットどころか太る原因となってしまうことでしょう。
男性が食事制限で痩せない時の対策4つ
食事制限をしているのに、なかなか痩せない原因が分かりました。
では、どうすれば正しい食事制限でダイエットが成功できるでしょうか。
陥りがちな罠の対策を立てておきましょう。
ここでは4つの方法をご紹介します。
自分のエネルギー必要量を知る
食事制限を行ううえで、最も重要なことは自分に必要なエネルギーの量を知っておくことです。
もし知らなければ、どれほど食べることが食事制限になるのかの正しい目安が分からないままダイエットを始めることになります。
正しいエネルギー必要量が分からなければ、食事制限をしているつもりでも実際はカロリーオーバーしているかもしれません。
また、逆に摂取カロリーが少なすぎて体が飢餓状態に陥っているかもしれません。
推定エネルギー必要量をチェックする際には、身体活動レベルを知ることが必要です。
サービス業であれば立ち仕事が多いでしょうし、デスクワークであれば座っていることが多いでしょう。
自分が一日のうちどれほど動いているのかを把握しておきましょう。
次のように身体活動レベルを分けることが出来ます。
Ⅰ 生活活動のほとんどが座位
Ⅱ 座って仕事をすることが多いが、体も動かす
Ⅲ 立ち仕事や移動が多く、運動習慣がある
40代の男性で、車で通勤しデスクワークが多い男性であれば身体活動レベルはⅠとなります。
40代なら1日の推定エネルギー必要量は2300Calとなります。
この推定エネルギー必要量を目安として一日の食事にとるべきカロリーを計算できるでしょう。
単純に3食で割ると1食当たり約760Calとなります。
しかし、夜は脂肪として蓄積されやすいので、できるだけ朝の摂取カロリーを多くすると食事制限ダイエットに最適な振り分けとなるでしょう。
過度な食事制限をしない
痩せない原因でも書いた通り、過度な食事制限は便秘や飢餓状態、脂肪蓄積を引き起こします。
ですから痩せるために極力カロリーを摂りたくない、というときでも、極端な制限はしないようにしましょう。
例えば、ゼロカロリーやローカロリーなものばかり食べることもよくありません。
こんにゃくや寒天などカロリーが低くおなかを満たせるものは確かにあります。
しかし、そのようなものばかり食べて、炭水化物やたんぱく質を取らずにいると、必要な栄養素が全く足りていない体になってしまいます。
男性らしい体格を保ちながらもスマートになるためには、そのような食事制限は厳禁です。
カロリーがない食材は熱を生み出さない為、体が冷えてしまいます。
体の冷えはさらなる脂肪蓄積を招き、脂肪を燃焼し痩せることが出来なくなります。
ですから、カロリーのないものばかりを選んで食べるのはやめましょう。
まったく食べてはいけないわけではありません。
間食に利用するなど、ダイエットに有効活用することはできます。
しかし、体の栄養素が欠如するほど、過度なカロリー制限をしないようにしましょう。
栄養バランスの良い食事をすることが食事制限ダイエットを成功させる秘訣です。
塩分を摂りすぎないようにする
塩分はむくみを引き起こすため、体重増加の原因となります。
厚生労働省が目安としている基準内の摂取量にとどめるよう心がけましょう。
味の濃い食事を極力減らすようにしましょう。
そうすれば不必要な水分をため込まずに済みます。
男性は特に、会社の付き合いなどでお酒を飲む機会が多いことでしょう。
その時のおつまみなどは塩分の塊といっても過言ではないほどです。
そのような場では考えたくないかもしれませんね。
ですが、このような時こそ塩分の摂り過ぎを意識することで、食事制限をしているのに痩せないという現象を打破できるのです。
塩分摂取量を減らすだけでも、むくみや下半身太りを改善させることが出来ます。
糖尿病などの重い病気を予防することにもつながります。
素材の味を生かした薄味に慣れてダイエットを成功させましょう。
男性が食事制限だけでは痩せないときは運動も必要
食事制限を成功させるためには、運動も組み込むと良いでしょう。
食事制限をしているのに痩せない原因の中には、摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまっている、というものもありましたね。
運動をすれば自然と新陳代謝が良くなり消費カロリーも上がります。
しかし、ハードな運動は必要ありません。
週に2回の簡単な筋トレがおすすめです。
・腕立て伏せ
・腹筋
・背筋
・スクワット
これら基本的な筋トレを10回×3セット行うだけで十分です。
もしつらく感じるようであれば自分に合った回数に減らしても良いでしょう。
無理なく筋トレを食事制限と並行して続けるなら、確実に消費カロリーが増え、脂肪が燃焼されていきます。
太りにくい体から抜け出し、食事制限をしているのに痩せない…と悩むことはなくなるでしょう。
運動と食事制限を組み合わせればより効果的なダイエットが出来ます。
まとめ
・男性が食事制限しても痩せない原因は「消費カロリーが少ない」「カロリーオーバーしている」「便秘がち」「塩分の摂りすぎ」の4つ。
・男性が食事制限だけでは痩せないときは運動も必要。
食事制限をしているのに痩せない原因とその対策を紹介しました。
自分ではしっかり制限しているつもりなのに、それがなかなか体重に反映されないととても悔しい気持ちになりますよね。
しかし、正しい食事制限が出来ていれば、そのような悔しい思いはしなくて済みます。
自分にに必要なエネルギーの量を知り、それに応じてバランスの良い食事をしっかり摂ることが重要です。
さらに運動を組み込んだダイエットにするならより効率よく痩せることが出来るでしょう。
程よく筋肉の付いたスマートな男性になれるのはもうすぐそこかもしれません。
これまで痩せなかった原因が分かったら、ぜひ正しい方法で食事制限にもう一度はチャレンジしてみてください。
順調にダイエットを成功させることが出来るでしょう。