中学生でも今や珍しくないダイエット。誤った知識ややり方では将来に悪影響が出てしまうので要注意です。
今回は中学生のダイエットについて、食事制限の危険性、成功するポイント10、おススメの4つのダイエット方法を紹介します。
中学生だからこそ正しいダイエット知識&方法が必要
中学生とは、児童期から思春期への移り変わりの時間です。
ですから、自分の体型に対する不満も出やすい時期であるといえます。
自分の生き方を探し、異性や自分自身への見方も変わってくることでしょう。
出来るだけ他の人から良く思われたい、異性から好かれたいといった感情を持つ年ごろであるともいえます。
ですから女子であろうと男子であろうと、ダイエットをし始めたり、関心を持ち始める時期です。
容姿を気にしてダイエットを始める中学生は少なくありません。
しかし、あまりにも偏った見方のためにダイエットが体に悪影響を及ぼし、成長を妨げてしまう可能性も考えられます。
そのような結果にならない為に、中学生のためのダイエット知識をご紹介していきます。
中学生のダイエットはエネルギー摂取基準量をきちんと摂ることが大切
中学生は一日の中でどれほどエネルギーを摂取するべきなのでしょうか。
必要なエネルギー量は次の通りです。
ほとんど運動しない場合、2350Cal
普通の運動量の場合、2650Cal
かなり運動する場合、2600Cal
このように、どれほど運動するか、しないかによって一日の摂取エネルギー量は変化します。
中学生であれば、通学のために自転車を使ったり徒歩で行く人も多いことでしょう。
さらに、部活動が体育系のものであれば夜遅くまで、または週末でも運動していることでしょう。
そのような場合、エネルギー量は運動しない人よりも1日300Cal近く多く摂ることが出来ます。
この平均的なエネルギー摂取量を知っていなければ、ダイエット方法を間違えてしまうかもしれません。
食事を制限することばかり考えてはいませんか?
この摂取するすべきカロリーを下回ってしまうと、生きていくために必要なエネルギーが足りなくなってしまいます。
さらに集中力が衰えたり、体力が落ちたりもします。
学生の時にそのようなダイエットゆえの不調を身にきたすことは絶対に避けましょう。
中学生のダイエットポイント10個
中学生であるからこそ、今ダイエットを始めるべきなのかもしれません。
確かに、肥満体型であれば早くから体型改善体質改善をしておくと、将来的に良い結果になるからです。
しかし、中学生の時はダイエットでのあらゆる弊害を避けるため、しなければならないことがたくさんあります。
ただただ体重を減らしたいから、痩せたいから、スリムになりたいからといった理由で食べる量を極端に減らしたり、体にとって負担となるほどの強度の運動をするのはおススメできません。
ダイエットが成功する確率は低くなり、成功する代わりに体を壊してしまいかねないのです。
①成長期であることを忘れない
まず、ダイエットをしようとしている中学生に一番覚えておいてほしいことは「成長期である」ということです。
特に中学生である10代前半は成長期真っ盛りです。
成長を止めるべき時ではありません。
ですから、身長が伸びたり体格が良くなったりすることで、体重が増えるのは当たり前なことです。
中学生になってから急に体重が増えた!と思っても実際は身長も伸びているのではありませんか?
決して肥満ではないのに体重を気にしすぎてダイエットを始めることはあまりお勧めできません。
成長を妨げるようなダイエットを行ってしまうと、ホルモンバランスが崩れたり免疫力が低下して、病気になりやすくなるなどのデメリットが増えてしまいますよ。
②運動を適度に行う
中学生のダイエットで重視してほしいことは「運動」です。
10代でダイエットをしようと思うのなら、食べる量を制限してカロリー計算をすることより運動量を増やした方が得策です。
学校の授業の中で体育がありますから、もう十分運動しているよ、と思うかもしれません。
ですが、部活動を体育系にしてみる、朝早くや帰宅後にジョギングなどの運動を習慣にしてみる、と言った少しの工夫でダイエットを成功させることが出来ます。
食事制限よりも運動をメインとしてダイエットを行うことは、体の成長を促進してくれるため、成長期である中学生のダイエットには最適です。
成長がスムーズにできて健康的な体作りにつながるのです。
自分の没頭できるようなスポーツを探してみましょう。
③1つだけ許してあげる
中学生であれば、学校帰りや週末にコンビニに寄ったりファーストフードを食べる機会が多いのではないでしょうか。
小腹がすいた時間のコンビニには魅力的なものがたくさんあります。
ジャンクフードと呼ばれる、手軽に食べることが出来て、カロリーの高いおいしいものは体に良いものではありませんし、ダイエットの敵です。
また、炭酸ジュースなども中学生が好みやすいドリンクですが、糖分が多くお勧めできません。
しかし、それらすべてを一切食べないで!という話になりますとストレスがたまります。
一日のご褒美としてお菓子を食べたいときもあるでしょう。
できればお菓子は食べたいものの中から一日一つだけ!と決めましょう。
そしてドリンクはミネラルウォーターやお茶、または果汁100%のフルーツジュースを選ぶようにしましょう。
一つだけ許してあげる、と考えると気持ちが楽になることでしょう。
ストレスをためずに体に優しいダイエットをしていきましょう。
④炭酸飲料を飲まないで!
さきほども述べましたが炭酸飲料はたくさんの砂糖が入っています。
この炭酸飲料を一切飲まないことによって、かなりのダイエット効果を期待できます。
炭酸飲料の炭酸が抜けた後に飲んだことはありますか?
きっと甘すぎて飲めたものではなかったことでしょう。
炭酸の刺激ゆえに甘さをそれほど感じなくなっているソーダ類は、ダイエットの敵です!
たくさんの砂糖ゆえに脂肪をため込みやすくなります。
しかし体に良いミネラルやビタミンと言った栄養素は一切入っていません。
成長期にこうした飲み物は害となるだけです。
本気で痩せたい!と願っているのであれば、炭酸飲料をきっぱりと断つことにしましょう。
⑤すぐにはじめよう
中学生のうちからダイエットを始めるというのは褒められるべきことです。
良い心がけなのです。
人は年を取ればとるほど頑固になっていき、体も痩せにくくなっていきます。
基礎代謝が高く、考え方も柔軟なうちにダイエットを成功させて、健康的で理想の体をつくりましょう。
今のうちに体を鍛えて理想的な体型をメイクしておけば、これから年を取っていってもずっと魅力的な体型を維持し続けることが出来るでしょう。
その、ダイエットするぞ!という決意を大事にしてください。
簡単に挫折しないでくださいね。
⑥友達とがんばろう
ダイエットは一人でするよりも友達と励ましあいながらする方が効果的です。
中学生ならたくさん話せる友達がいますよね。
一人で悶々とストレスと戦いながらダイエットをするなんてことはやめましょう。
友達と一緒に話しながらなら、30分以上ランニングしてもそれほど苦ではないでしょう。
また食事を制限することにしても、同じように頑張っている友達がいる、と言うだけでモチベーションが上がることでしょう。
励ましあったり、時にはライバルになったりしながらダイエットを効率よく行いましょう。
⑦電子機器は使わないで
ダイエットを始めるのであれば、まずテレビ、スマホ、パソコンの電源を落としておきましょう。
何で?ダイエットと関係ないでしょ!と思うかもしれませんが多いに関係しています。
確かに、スマホやパソコンを使ってゲームをしたり友達と会話したり、何かと楽しく時間を使うのが電子機器です。
しかし、そのスマホを見ている時間を運動に充てることが出来たらどんなに良いことでしょう。
スマホを見ている時間はずっと座っている、停止していることになります。
つまり、あまりカロリーを消費せず、基礎代謝も少なくなります。
これまで電子機器の前で過ごしていた時間を、体重を減らすための運動をする時間に変えていきましょう。
⑧ゲームより外で遊ぼう
体を動かすことを習慣にしましょう。
テレビの前でゲームをするより外に出て元気よく遊びましょう。
外でスポーツをしたりするのは中学生ならではの特権ではないでしょうか。
ずーっと座ってばかりのゲームではカロリーを消費できませんよ。
太りやすい体になり、次から次へと脂肪を蓄えていきます。
ゲームをしていてもおなかがすきますよね。
ポテトチップスをつまんでいませんか?
動いていないのに炭水化物と脂質を摂取している、という大変不健康な習慣であることを思い起こしましょう。
外に出て思いっきり体を動かしてください。
気持ちが前向きになりますしカロリーを消費できます。
太陽の光を浴びるだけで代謝が上がりますので、まずは家の中でずっと座ったままでいる時間を減らしましょう。
⑨誰のためにするのか考えよう
あなたのダイエットはいったい誰のためにするのでしょうか。
友達から「お前少しやせた方がいい」といわれましたか?
彼女が「太っているから嫌い」といいましたか?
本当にその言葉通りなのでしょうか。
あの人が言ったから、あの人から嫌われるから、といった考えでダイエットを始めるのはやめましょう。
自分の理想のために、自分の健康のために痩せるのだ、という気持ちで行わなければ意味がありませんよ。
挫折しやすくなります。
⑩親に相談してみよう
ダイエットの方法や健康状態に不安があれば、真っ先に親に相談しましょう。
親は一番あなたの事をよく知っており、正しい知識をたくさん持っています。
自分の体型のことで有つになり、何日も悩むより親に相談したほうがいいですよ。
きっと良い提案をしてくれることでしょう。
中学生に効果的な4つのダイエット方法
有酸素運動
中学生なら、学校の体育の授業である程度運動することが出来るでしょう。
しかし、それだけに限らず、部活動や帰宅後の運動などを行って運動時間を増やしましょう。
特に、有酸素運動がおすすめです。
20分以上のジョギングを週に2~3回行うことを習慣にしましょう。
この習慣を継続すればするほど体はシェイプアップされるはずです。
帰宅したらすぐにスマホを見る、間食する、ゲームをする、と言った習慣を運動に変えて、効率よくダイエットをしましょう。
糖質制限
栄養を制限しすぎると、脳が勘違いして太りやすい体に変換されてしまいます。
それだけでなく集中力が欠けたり体力がなくなったりして、普段の日常生活に影響が出ます。
そうならないように3食はしっかり食べて必要なエネルギーを補給しましょう。
しかし、お菓子やジュースは制限してください。
甘いものはどうしても食べ過ぎてしまいがちです。
糖質は体の中で分解されるときに脂肪の蓄積を促してしまいます。
できるだけ糖質の悪い働きを抑えるために、糖質の多く含まれている食品を避けるようにしましょう。
エクササイズ
学校でもできるエクササイズはたくさんあります。
中学生ならではのエクササイズですから、早速明日の授業中から行ってみましょう。
もちろんエクササイズに夢中になって授業がないがしろになるということはやめましょうね。
エクササイズ①
椅子に座って膝とくるぶし、かかとをくっつける。
エクササイズ⓶
両膝をぴったりとつけて椅子に座り、膝を少し持ち上げる。
エクササイズ③
机の下に両手を入れて、机を持ち上げる直前でキープする。
質の良い睡眠
中学生は夜更かししがちです。
成長期なのにしっかり睡眠をとらないのも問題ですが、ダイエットにも影響します。
睡眠時間が足りないと食欲を増進させるホルモンが増えてしまいます
そして食欲を抑制するホルモンの分泌を妨げます。
つまり次の日に食べ過ぎてしまう体を睡眠状態によっては作り上げてしまうのです。
また、質の良い睡眠中には、体を作り脂肪を分解する成長ホルモンが分泌されます。
寝ている間にこのホルモンによってカロリーが消費されやすい体に変えていくため、睡眠は非常に重要です。
まとめ
・中学生は身長が伸びたり体格が良くなったりして、体重が増えるのは当たり前なこと。
・中学生がダイエットをするなら、食べる量を制限するより運動量を増やした方が得策。
細ければ細いほど魅力的…これは嘘です。
程よく筋肉がついており、標準的な体重を維持している人こそ、魅力的な体型と言えるでしょう。
中学生は学業が主な仕事です。勉強することを妨げるようなダイエットはやめましょう。
また、成長を妨げるような食事制限や、睡眠不足はやめましょう。
それよりも朝昼晩の食事はしっかり食べて、糖質をあまり摂らないように体の状態を確かめながら行いましょう。