ダイエットはとかく体重をいかに減らすかが目標にされがちです。
今回は体重の測り方5種類、標準と理想体重どちらをダイエット目標に選ぶべきか、年齢別の平均身長・体重・基礎代謝量一覧、減量し過ぎによる体の不調をまとめました。
目次
標準&理想の身長・体重など具体的な目標がダイエットには不可欠
ダイエットを行うには、目標を定めなければなりません。
目標がなければ何のためにダイエットをしているのかが分かりませんからね。
もちろんこうした願いからのダイエットもあるでしょう。
・あの服が着たい
・もてたい
・好印象な体型になりたい
・体を絞りたい
しかし、これだけではどこまでいけば成功したのかが分かりません。
体重や体脂肪率、筋肉量など数値として結果が目に見えるものを目標としましょう。
そのためにはどれほどの体重が魅力的なのか、男性の平均的な体重や身長がどれほどなのかを知っておく必要がありますね。
標準的な体重で十分なのか、理想体重と呼ばれるものまで減量したいのかにもよってダイエット方法や期間が異なります。
自分のダイエットについて今一度吟味する良い機会にしてくださいね。
体重の測り方5種類をご紹介 健康的な数値の範囲でダイエットをしよう
じつは、体重と一口に言っても5種類あるのをご存知ですか?
これらは自分の体型を知るため、健康状態を知るためによく使われる値です。
一つずつ説明していきますので、自分はどれに区分されるのか、そして、どの体重になりたいのかを考えてみてください。
①BMI体重
BMI体重とは、よく健康診断などで使われる指標のことです。
これは重さ、つまりkgであらわすものではありません。
このBMI体重は、理想的といわれているBMI数値に当てはまるものがすべて理想的な体重であることを表しています。
まずは以下の計算式で、ご自分のBMIを調べてみましょう。
体重(kg)÷身長(M)÷身長(M)=BMI
いかがでしたか?
BMIの基準値は18.5~24.9です。
つまりこの数値内に収まっておればあなたの体重は標準的、健康面では理想的な体重であるということが出来ます。
しかし、その体重のなかで、それほど脂肪が占めているかによって体型が変わってきますので、あくまでも目安です。
②標準体重
標準体重とはBMIが22の体重の事を指しています。
この標準体重であれば一般的に健康な状態である、と健康診断などでは判断されます。
それでは以下の計算式で、ご自分の標準体重が何kgなのか調べてみましょう。
身長(m)×身長(m)×21=標準体重(kg)
例えば175㎝の男性であれば
1.75m×1,75m×21=64kg
つまり67kg台であれば標準体重であるといえます。
この標準体重も、体重のうちどれほどを脂肪が占めているのか、筋肉が占めているのかで見た目は大きく変わります。
さらにいくら標準体重であるとはいっても脂肪ばかりの標準体重では健康的であるとは言えませんよね。
ですからこの標準体重もあくまでも目安にするべき目標体重ということです。
③美容体重
美容体重とはいったいなんでしょうか。
美容体重は標準体重よりも少し細身の体重を表しています。
最も見た目的には魅力的でモテる体型ともいえるでしょう。
この体型になるための体重は次のように計算できます。
身長(m)×身長(m)×20=美容体重(kg)
いかがでしたか?
先ほどの175㎝の男性を例にして計算してみましょう。
1.75(m)×1.75(m)×20=61(kg)
なんと61kgになりました。
さきほどの67kgよりもかなり体重を減らさなければなりませんね。
そうすると標準体重は見た目的には少しぽっちゃりということになるでしょう。
多くの男性が目指す体型はこの美容体重の体型です。
④モデル体重
モデル体重という体重も存在します。
これは、モデルを職業にするための体重ということが出来ますね。
この体重になろうと努力する必要はありません。
一般的には少しやせ過ぎの域に入っています。
しかし、現実は最近の細見の男性の多くはこのモデル体重であることがほとんどです。
つまり、筋肉量が少ないのです。
いくらモデル体型でも筋肉がなければ男らしくありませんから、魅力的とは言えませんね。
一応、計算式もご紹介します。
身長(m)×身長(m)×19=モデル体重(kg)
これを先ほどの175㎝の男性を例にして計算してみると58kgになります。
175㎝の男性が58kgというのは数字を見るだけでもやせ過ぎであることが分かります。
もしこのモデル体重であるなら、もう少し体重を増やすために筋トレをすることをお勧めします。
⑤極限体重
極限体重というものもこの世の中には存在します。
この体重は名前の通り極限まで痩せている人の事を指しています。
ここまで痩せてしまうといつ病気になってもおかしくないような、大変危険な状態です。
決してこの体重を目標にしてダイエットをしてはなりません。
計算式も一応ご紹介しますが、もしこの体重に匹敵するのであれば、今すぐダイエットをしようなどという考えは捨てて、食べることと筋肉をつけることにいそしんでください。
身長(m)×身長(m)×18=極限体重
175㎝の男性であれば
1.75(m)×1.75(m)×18=55(kg)
この体重にたどり着いてしまわない程度にダイエットに励みましょう。
標準体重とは?
先ほども標準体重の計算方法を紹介しましたが、もう少し詳しく標準体重についてご紹介します。
標準体重とは最も健康的な体重のことです。
肥満体でも痩せすぎているわけでもない、最も健康に生活ができる、と認定されている体重です。
この体重であれば一定期間内の死亡率や罹患率が圧倒的に低いようです。
これは統計的に認められているため、人にとって一番理想的な体重であるといわれています。
年齢、身長、体脂肪率の一部から計算してこの標準体重を求めることが出来ます。
理想体重と標準体重どちらを目標にするかはダイエットの目的次第
理想と標準の体重は違います。
そのために、どちらを目標とすべきなのかよく分からないという方の話もよく耳にします。
しかし、どちらにしても同じです。
体重の目標を決めることはできても、体脂肪率や筋肉率までは体重で測ることが出来ません。
あなたが最も健康的になりたいのか、それとも見た目が最も魅力的な体型になりたいのか、ダイエットの目的によって目標体重を定めてください。
標準体重は理想体重の時よりすこしふっくらしているといわれています。
年齢別の平均身長をご紹介
体重の事をたくさん書いてきましたが、身長はどうなのでしょうか。
最近では身長の低い高いを気にする人も多くいるようです。
年齢別の平均身長はどうなっているのでしょうか。
目安としてご確認ください。
年齢 | 平均身長(cm) |
16 | 168.7 |
17 | 171.7 |
18 | 170.7 |
19 | 171.5 |
20 | 173.3 |
21 | 170.9 |
22 | 172.4 |
23 | 173.4 |
24 | 172.5 |
25 | 172.6 |
26~29 | 170.5 |
30~39 | 171.4 |
40~49 | 170.3 |
年齢別の平均体重をご紹介 生活改善が必要な年代が見えてくる
次は体重の平均も調べてみましょう。
自分の年齢と体重を比べてみてください。
これはあくまでも平均値であって理想体重ではないので、同じだからよいとか、この体重にならなければならないというものではありません。
年齢 | 平均体重(kg) |
16 | 59.9 |
17 | 61.9 |
18 | 64.0 |
19 | 62.5 |
20 | 63.2 |
21 | 61.8 |
22 | 63.5 |
23 | 69.0 |
24 | 70.1 |
25 | 69.6 |
26~29 | 64.8 |
30~39 | 70.0 |
40~49 | 69.5 |
この平均体重と、年齢による移り変わりを見てみると、ダイエットが必要な年代が明らかになりますね。
中学生、高校生の間はしっかり運動しているため筋肉量も多く体重はそこそこありますね。
しかし、23歳を超えたごろから、身長は低くなっていくものの体重が増えていくことが分かります。
基礎代謝が悪くなるため、今までと同じ量を食べていては太ってしまいます。
年齢の移り変わりとともに、いろいろな生活習慣を注意していく必要がありますね。
体重と身長別の平均基礎代謝量をご紹介 標準体重維持のために知っておこう
体重と身長別の基礎代謝量を調べてみましょう。
基礎代謝が高ければ高いほど痩せやすく太りにくい体ですが、年齢とともにその基礎代謝がどのように変わっていくのかをこの表から読み取ってください。(横軸が身長・縦軸が体重)
・20歳
140 | 150 | 160 | 170 | 180 | 190 | |
40 | 1,178 | 1,228 | 1,278 | 1,328 | 1,378 | 1,428 |
50 | 1,315 | 1,365 | 1,415 | 1,465 | 1,515 | 1,565 |
60 | 1,452 | 1,502 | 1,552 | 1,602 | 1,652 | 1,702 |
70 | 1,589 | 1,639 | 1,689 | 1,739 | 1,789 | 1,839 |
80 | 1,726 | 1,776 | 1,826 | 1,876 | 1,926 | 1,976 |
90 | 1,863 | 1,913 | 1,963 | 2,013 | 2,063 | 2,113 |
・30歳
140 | 150 | 160 | 170 | 180 | 190 | |
40 | 1,110 | 1,160 | 1,210 | 1,260 | 1,310 | 1,360 |
50 | 1,247 | 1,297 | 1,347 | 1,397 | 1,447 | 1,497 |
60 | 1,384 | 1,434 | 1,484 | 1,534 | 1,584 | 1,634 |
70 | 1,521 | 1,571 | 1,621 | 1,671 | 1,721 | 1,771 |
80 | 1,658 | 1,708 | 1,758 | 1,808 | 1,858 | 1,908 |
90 | 1,795 | 1,845 | 1,895 | 1,945 | 1,995 | 2,045 |
・40歳
140 | 150 | 160 | 170 | 180 | 190 | |
40 | 1,042 | 1,092 | 1,142 | 1,192 | 1,242 | 1,292 |
50 | 1,179 | 1,229 | 1,279 | 1,329 | 1,379 | 1,429 |
60 | 1,316 | 1,366 | 1,416 | 1,466 | 1,516 | 1,566 |
70 | 1,453 | 1,503 | 1,553 | 1,603 | 1,653 | 1,703 |
80 | 1,590 | 1,640 | 1,690 | 1,740 | 1,790 | 1,840 |
90 | 1,727 | 1,777 | 1,827 | 1,877 | 1,927 | 1,977 |
・50歳
140 | 150 | 160 | 170 | 180 | 190 | |
40 | 974 | 1,024 | 1,074 | 1,124 | 1,174 | 1,224 |
50 | 1,111 | 1,161 | 1,211 | 1,261 | 1,311 | 1,361 |
60 | 1,248 | 1,298 | 1,348 | 1,398 | 1,448 | 1,498 |
70 | 1,385 | 1,435 | 1,485 | 1,535 | 1,585 | 1,635 |
80 | 1,522 | 1,572 | 1,622 | 1,672 | 1,722 | 1,772 |
90 | 1,659 | 1,709 | 1,759 | 1,809 | 1,859 | 1,909 |
・60歳
140 | 150 | 160 | 170 | 180 | 190 | |
40 | 906 | 956 | 1,006 | 1,056 | 1,106 | 1,156 |
50 | 1,043 | 1,093 | 1,143 | 1,193 | 1,243 | 1,293 |
60 | 1,180 | 1,230 | 1,280 | 1,330 | 1,380 | 1,430 |
70 | 1,317 | 1,367 | 1,417 | 1,467 | 1,517 | 1,567 |
80 | 1,454 | 1,504 | 1,554 | 1,604 | 1,654 | 1,704 |
90 | 1,591 | 1,641 | 1,691 | 1,741 | 1,791 | 1,841 |
これらの表からもすぐにわかるように、体重や身長は同じでも年齢とともにかなり基礎代謝量が落ちていくことが分かります。
ですから、年齢に応じたトレーニングや食事制限をしなければ、標準体重にとどまることは不可能であるということが分かりますね。
標準体重を下回ることで引き起こされる2つの体の不調
標準体重は健康上に最も適切な状態であることを示す一つの指標です。
この体重を下回るとあらゆる面で危険が生じることを覚えておきましょう。
先ほど、体重の種類のところで出てきた、モデル体重や極限体重などはこれらの危険があるため、そこまでたどり着かないように十分な注意が必要です。
免疫力低下
標準体重を大きく下回っている体重の人は通常の人間よりもかなり免疫得抑が低下してしまっています。
そのようになるとガンや多くの病気を自ら招いてしまうことになります。
体の体温を高く保ち、体を守るためにある程度の体重は必要ですから、ガリガリに痩せないように、標準体重周辺の体重を目標値としておきましょう。
体力低下
痩せすぎると体力も低下します。
人間は栄養を食事から摂取し消費できなかったものを脂肪として蓄積することによって生命を維持しています。
ですからある程度の脂肪は人間が生きていくために必要です。
脂肪を削り過ぎ標準体重を大きく下回ってしまうと、エネルギーとなる脂肪さえ見つけることが出来ず、疲れやすい体になります。
疲れやすいという体力や筋力の衰えの結果は精神的にも悪影響を及ぼします。
理想体重になっても理想体型&健康とは限らない
自分が理想とする体重になっても理想とする体型にはなっていないという話はよく聞くことでしょう。
あくまでも体重は目安です。
体重や身長から割り出すことのできる数値であるBMIも目安の一つです。
ですからただ体重だけにとらわれることなく、体脂肪率や筋肉率にも注意しましょう。
肥満は健康に悪いだけでなく見た目や人間関係にも影響を及ぼします。
同じようなことが痩せすぎの人にも言えます。
筋肉を維持しながら標準体重を持続させることが出来る体を作りましょう。
まとめ
・ダイエットは標準体重(BMI22)を目標とすると健康的に痩せることができる。
・標準体重を下回ると免疫力が弱くなったり、体力が落ちたりする。
・体重のみにこだわらず、体脂肪率や筋肉率にも注意する。
さて、皆さんの目標体重は決まったでしょうか。
絶対に極限体重を目指さないでください。
体重は一つの指標ではありますが、一歩間違えると様々な健康的な弊害を招くことになります。
見た目麗しく、男らしい引き締まった体型を目指すのなら、適度な運動と食事の工夫をして健康的にダイエットを行いましょう。