筋トレと飲酒の因果関係はないように思われがちですが、実は飲酒による筋トレ効果への悪影響もあり正しい飲み方を知る必要があります。
今回はアルコール飲料のメリットデメリット、筋トレへの悪影響3つ、正しい飲み方を紹介します。
アルコール飲料を飲むメリット3つ!
お酒については、とてもニーズがあり、多種多様な商品が販売されています。
お酒を好む理由については人それぞれですが、「酔う感覚が心地いいから」というのが大半でしょう。
「健康に良いからお酒を飲む!」という人はあまりいないはずです。
では、お酒を飲むことで、何か健康面でプラスになることはあるのでしょうか。
ここでは、メリットの面についてご説明します。
①ストレスが軽減する!
お酒を飲むことによって、ストレスの軽減が見込めます。
お酒を飲むことで、「気分が良い」と感じることができたなら、ストレス軽減の効果が現れているということになります。
仕事をしていると何かとストレスが溜まることもあるでしょうから、仕事帰りにお酒を飲むという行為は、理にかなっていると言えるのではないでしょうか。
②食欲が増す!
お酒は、胃の消化をアシストするという側面があります。
そのため、お酒を飲むことにより、食欲が増し、色々なものをたくさん食べられるようになるのです。
飲み会などで、「今日はたくさん食べられた」と感じた場合、それはお酒の効果が現れているからでしょう。
日頃からあまり食欲がないということだと、栄養不足につながる可能性もあります。
そのような少食な人は多少お酒を飲んでみるといいかもしれませんね!
③血行が良くなる!
お酒を飲むと、血行が良くなります。
血行不良になると、体の冷えなど、その他マイナスな症状が出る可能性がありますので、冷え改善はお酒のメリットとも言えますね。
アルコールというと悪いイメージが強いように感じるかもしれませんが、このようなメリットがあるのです!
アルコール飲料を飲むデメリット4つ!
お酒を飲むことで、色々なメリットが得られます。
しかしそれは、適量を守った場合の話です。
飲む量や飲み方が適切でない場合、マイナスの効果がもたらされることになります。
健康的に生きていくことを前提としたい人々にとって、マイナス効果は避けたいところですよね。
そこで、この章ではお酒におけるリスクの面についてご説明しましょう。
肝臓障害のリスク
お酒に含まれるアルコールについては、少なからず肝臓に負担をかけます。
そのため、お酒をたくさん飲む日々が続けば、肝臓にどんどん負担がかかっていき、肝臓障害になる可能性があるのです。
また、それだけではありません。
適量を守らないまま、お酒を飲み続ければ、その他の臓器も異常をきたす可能性があるのです。
二日酔いのリスク
肝臓障害というと少し大げさなようですが、二日酔いはどうでしょうか。
お酒を飲む人なら一度は経験したことがあると思います。
お酒を飲んだ翌日に頭痛などの症状が現れてしまうと、朝からテンションが下がりますよね。
その日が仕事であれば、作業効率にも影響が出てしまうかもしれません。
また、二日酔いの原因については、「お酒を飲みすぎること」がほとんどです。
依存症のリスク
アルコールについては、依存性があります。
そのため、ことあるごとにお酒をたくさん飲んでいるようだと、そのうちアルコール依存症になってしまう可能性があるのです。
「お酒をやめれば治るんでしょ?」と思う人もいるでしょう。
確かにそうですね。
しかし、依存症になるまでお酒を飲み続けてしまった人が、いきなり断酒をするというのは難しいです。
医師の指導を受けながら、徐々に改善を図る必要があるでしょう。
急性アルコール中毒のリスク
お酒を一気かつ大量に飲むと、急性アルコール中毒になる可能性があります。
これにより、死に至るケースもあることから、たまに聞かれる「一気コール」というのは、非常に危険な行為を促すことだったわけです。
飲み会の席ではノリの良さが求められることもあるかもしれませんが、間違ってもお酒の一気飲みだけはしないようにしましょう。
たかがお酒で命を落としてしまうなんてあんまりですね。
アルコールの筋トレへの悪影響3つ!
アルコールと筋肉の関係性についてイメージする人はあまりいないのかもしれません。
「筋トレを頑張ったご褒美にたっぷりお酒を飲むのが最高!」と考える人もいるかもしれませんが、結論から言ってそれは適切ではありません。
筋トレを行う場合は、あまりアルコールを摂取すべきではないのです。
そこで、この章ではその理由についてご説明しましょう。
テストステロンの分泌が抑えられてしまう
テストステロンとは、男性ホルモンの一種です。
この物質は、筋肉の成長をアシストする作用があります。
したがって、筋トレを行う男性にとってメリットが大きい物質こそ、テストステロンなのです。
しかしアルコールを摂取してしまうと、このテストステロンの分泌が抑えられてしまいます。
これはすなわち、筋肉の成長が妨げられてしまうことを意味します。
スムーズな超回復が難しくなる
筋肉が肥大するために必要な要素として挙げられるのが、超回復です。
分解された筋組織を修復し、さらに強化された筋肉が生み出される過程があるからこそ、理想の肉体の実現が可能になってくるのです。
しかし、アルコールを多く摂取すると、肝臓が忙しく働くようになり、スムーズな超回復が難しくなってしまうのです。
これはすなわち、スムーズな筋肥大が難しくなることを意味します。
コルチゾールが増加してしまう
コルチゾールについては、人体にとって必要な物質であり、これが分泌されることは健康の維持に役立ちます。
しかし、アルコールを多く摂取してしまうと、コルチゾールが大幅に増加してしまうのです。
コルチゾールが増えていくと、筋肉がどんどん分解されてしまいます。
筋肉量を増やすために筋トレをしているのに、コルチゾールによって筋肉が分解されてしまうようでは、何をやっているのかわかりませんね。
筋トレ生活をする上でのアルコールの適切な飲み方!
先ほど、アルコールが筋トレによくないという旨のご説明をしました。
「じゃあ断酒するしかないの?」と思う人もいるかもしれませんね。
しかし、大事なポイントをきちんと押さえることができれば、筋トレ生活中にお酒を飲んでも、筋トレの成果が無になってしまうことはありません。
では、そのポイントとは何なのでしょうか。
この章ではその点についてご説明します。
筋トレをしない日であれば飲んでもOK?
筋トレをする日にお酒を飲んでしまうと、アルコールによるマイナスの影響をもろに受けてしまうことになります。
しかし、筋トレ期間であっても、毎日筋トレをする人はほとんどいないと思います。
超回復のためには休息も必要なため、筋トレをしない日を作ることも重要なのです。
その「筋トレをしない日」に多少お酒を飲むくらいであれば、筋トレの努力が無にはなりません。
そのため、「どうしてもお酒を飲みたい!」という人は、筋トレ日以外の日に飲酒することをおすすめします。
内臓への負担が大きい食べ物は避ける
世の中には色々な食べ物がありますから、中には内臓に負担がかかるものもあります。
具体的には、甘ったるいものや油っこいもの等です。
そのようなものを食べ、そしてお酒も飲むということになれば、内臓に対して大きな負担がかかり、スムーズな筋肥大は望めなくなってしまうのです。
そのため、もしお酒を飲む場合は、せめて他の食事内容に気を配るようにしましょう。
あまり内臓に負担がかからないような食生活であれば、多少お酒を飲んでも基本的には大丈夫です。
タンパク質も摂取する
筋肉に良い栄養素の1つは、タンパク質です。
筋肉の成長を期待するなら、タンパク質の摂取を欠かすことはできません。
そのため、低カロリー高タンパクがウリのプロテインを好むトレーニーは非常に多いのです。
また、タンパク質についてはアルコールの吸収を多少抑制すると言われています。
したがって、アルコールを摂取するのなら、タンパク質も摂取するようにしましょう。
そもそも、筋肉とタンパク質は大きく関係しているわけですから、トレーニーにとってタンパク質の摂取は苦になりませんよね。
まとめ
・飲酒をすると肝臓が働きすぎになり、スムーズな超回復が難しくなってしまう。
・どうしてもお酒を飲みたい場合は筋トレ日以外の日に飲酒するのがおすすめ。
今回は、アルコールにおけるメリットの面とデメリットの面、アルコールと筋トレとの関係、そして筋トレ期間中のお酒の飲み方などについてご説明してきました。
お酒には、適量を守ることで得られる健康効果があります。
もちろん、飲み方を間違えれば健康を損ねる可能性もありますが、お酒を悪者扱いする考え方は正しくないでしょう。
また、お酒というのは、人とコミュニケーションを取るということにおいてもプラスに働いてくれます。
人と人とをつなぐ飲み物の一つこそ、お酒と言えるでしょう。
しかし、そんなお酒を継続して飲む場合、筋トレとの関係を理解しておく必要があります。
筋トレ効果を見込むために必死にトレーニングをする一方で、ひたすらに飲酒を続けるということになれば、高い筋トレ効果は見込めません。
かと言って、飲酒が全くのご法度というわけでもありません。
ポイントを踏まえることできれば、筋トレ期間中にお酒を飲んだとしても、筋トレ効果を実感することができるでしょう。