ダイエットを頑張っている人にとってBMIの値は目標の一つとして有効です。
今回はBMIの基礎知識と4種の体重別の理想BMI値、3つの工夫とポイント2つ、BMIの計算式、年齢別の平均値、標準BMIの重要性を紹介します。
目次
- BMIとは?【標準値に近いほど健康の可能性が高い】
- BMIは世界で通用する体格指数!肥満判断の基準値にする動きも日本にある
- BMIの計算式をご紹介!まずは自分のBMIを知ろう
- 4種類の体重別の理想のBMI値をご紹介!【標準・理想・美容・モデル】
- 理想のBMIになるための3つの工夫!
- BMIは理想の体型の完ぺきな指標ではない!他にも重要な2つのポイント
- BMIで注意点する値2つ!高すぎても低すぎてもNG
- BMIの標準値内であれば健康の証!
- BMIの年齢別の平均値をご紹介!全年代それほど差が無い
- 理想の体型になるにはBMIと体脂肪率を意識することが必要!
- モテる理想のBMI値をご紹介!ダイエットの一つの指標にしてみても
- BMIと寿命は密接な関係がある!標準であることの大切さ
- BMI値の評価はメタボ判定でも使われる!標準を超えない日々の努力が必要
- まとめ
BMIとは?【標準値に近いほど健康の可能性が高い】
BMIとは体格の大きさをを表す数値として、様々な場面で用いられています。
この数値によって自分が痩せているのか、太っているのかを知ることが出来ます。
BMIが標準値を上回れば上回るほど病気になりやすく、体脂肪も増える傾向にあるようです。
だからといって、BMIが標準値を下回ることが良いともいえません。
BMIは標準値近辺の数値を表した場合は非常に健康的で病気になる確率が下がるようです。
BMIは世界で通用する体格指数!肥満判断の基準値にする動きも日本にある
BMIは「Body Mass INdex」の短縮したものであり、1944年にWHOで定められた世界で通用する体格指数となっています。
肥満であるかどうかはこの指数によって最近では分けられるようになりました。
国際的に本当に広い範囲で用いられているのがBMIです。
日本では日本肥満学会が肥満かどうか判定するための基準としてこのBMIで統一することを目指しているようです。
BMIの計算式をご紹介!まずは自分のBMIを知ろう
それでは、自分自身のBMIを計算してみましょう。BMIの計算式は次のようになります。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
いかがでしたか?
以下の5通りの体重と身長で実際に計算してみましょう。
・165cm 70kgの場合
70kg÷1.65m÷1,65m=25.7
・170cm 60kgの場合
60kg÷1.7m÷1.7m=20.7
・175cm 75kgの場合
75kg÷1.75m÷1.75m=24.5
・177cm 63kgの場合
63kg÷1.77m÷1.77m=20.1
・182cm 77kgの場合
77kg÷1.82m÷1.82m=23.2
このように、BMIは計算できます。
4種類の体重別の理想のBMI値をご紹介!【標準・理想・美容・モデル】
BMIは確かによく聞く指標であり、健康診断でもこの数値によってランクがつけられているのを目にします。
では、BMIによってどのように体格が変わっていくのでしょうか。
BMIは身長と体重で計算することが出来ますから、いわゆる4種類の体重からBMIをみていきましょう。
標準体重
標準体重のBMIは22です。
標準体重といわれるのは、最も健康的で病気になりにくい体重のことです。
しかし、この標準体重を目指している人はそこまで多くはありません。
なぜなら理想的な体型とは少し離れた体型だからです。
標準体重は理想的な体型よりも比較的ぽっちゃりとしたイメージを持たれることが多く、見た目が理想的ではありません。
しかし、健康と医学的な視野からこのBMIについて考えるなら、BMI22が最も健康的で理想的な標準体重であるということになるのです。
理想体重
それでは理想とされるBMIはなんでしょうか?理想体重のBMIは20です。
BMI20の体型は多くの人から見て良い意味で細身の美体型ということになります。
健康的という観点ではなくあくまでも外見の問題です。
モテたい、とか人から良く思われたい、という意味での理想体型はBMI20でしょう。
BMI20になるための計算はまた後程ご紹介します。
美容体重
美容体重とは、理想体重よりもさらに魅力的な体型のことです。
後述のモデル体重ほど細くなく、標準や理想体型よりは細くて見栄えの良い体型です。
この美容体重になるにはBMI19を目指す必要があります。
しかし、ほとんどの人は美容体重まで求める必要はありません。
アスリートや芸能界での名声を求める人たちは、体を鍛え良い体型を維持するためにこの美容体型であり続けられるよう調整していることでしょう。
モデル体重
モデル体重とは、そのままモデルの体重のことです。
これはBMI18を指しています。
極限体重と同一視されることもあり、これ以上痩せると健康的に害を及ぼすといわれているほどの低域です。
ここまでくると逆に太る必要性を感じますのでダイエットの時に目標とする数値ではありません。
しかし、モデルたちはここまで体重を落として、魅力的に見えるように工夫していることを考えるとある意味尊敬しますね。
理想のBMIになるための3つの工夫!
理想的なBMI数値になるにはどんな工夫がいるのでしょうか。
工夫① 食事制限
まず体重を落とすために食事制限をしなければなりません。
一日の消費カロリーと摂取カロリーを上手にコントロールしてください。
1kgの脂肪を10日で落とすには1日720Calもカットしなければなりません。
急激に痩せると脂肪ではなく水分や筋肉が減ることになるのであまりお勧めできません。
工夫⓶ 適度な運動
理想的なBMIである22や20などを目指すのであれば、数値だけではなく体型を外見から見ても理想的、魅力的であると思われるように運動をプラスしていきましょう。
工夫③ 体脂肪率にも注意する
ただし、BMIだけを気にしすぎることなく体脂肪率も同時に計測しながら調整していきましょう。
BMIは理想の体型の完ぺきな指標ではない!他にも重要な2つのポイント
BMIは世界的に用いられている体格指数であり、体の状態を最も簡単な計算で評価することが出来るため非常に便利です。
しかし、BMIの意味や計算方法、活用法を理解していなければ間違った使い方をしてしまうかもしれません。
BMIはあくまで目安です。
体型を判別し評価するための完璧な指数とは言えません。
なぜならBMIでは体重と身長しか評価基準に入らない為、筋肉質ではあっても肥満と判断されたり、筋肉は少ないのに理想的と評価されることがあるのです。
ここでは、BMI値以外にも大切な身体の指標をこれからご紹介します。
筋肉
BMI以外にも、体型を評価するときに考慮に入れなければならないものの一つが筋肉です。
筋肉は体重計では測ることが出来ず、なかなか目に見える変化を感じることが出来ません。
そのため置き去りにされてしまいがちですが、実際は最もダイエットの時には確認してほしい指標ともなるのです。
筋肉があることで痩せやすく太りにくい体質へと改善が出来ることがあります。
また、脂肪よりも筋肉のほうが体積は少なくても質量は重いために、体重は重くても細身という状態が生み出されます。
つまり、BMIは完全に肥満域に入っているのに、見た目は完ぺきな理想モデル・・・ということです。
このようなことは珍しくない為、人をBMIだけで判断することはできない、ということを覚えておきましょう。
水分
体重にはBMI、筋肉以外にも水分量が大きく関係しています。
人間のほとんどはこの水分が占めているといっても過言ではないほどです。
そのため、
筋肉が多いわけでも、脂肪が多いわけでもないのになぜか体重が増えている…。
その反対になぜか体重が一気に減ってしまった…。
という状態が生じるのは水分量の変化によります。
体重の中の水分の位置を理解していなければ、体重の増減に必要以上に反応してしまうことでしょう。
水分の影響で人間は一日の中でも1~2kg体重増減をしています。
ですから、BMIだけでは肥満化痩せ型かを知ることはできないのです。
しかし、筋肉よりもその量の増減は激しくありません。
直前に水をがぶ飲みした、もしくは半日水を一滴も飲んでいない、という状態でない限りそれほど違いは起きないということも知っておきましょう。
BMIで注意点する値2つ!高すぎても低すぎてもNG
ではBMIの数値によってどのようなことが分かるのでしょうか。
BMIが分かったところで、どのようなことを注意し改善していくべきなのでしょうか。
ここでは2種類のBMI数値結果の注意点をご紹介したいと思います。
注意する値① BMI18.5以下
この数値が出た人たちはやせ過ぎと分類されます。身長に対して体重が軽すぎるために健康的ではありません。
極端に脂肪か筋肉が少ない状態です。
このため、体を動かすためのエネルギーを燃やすことが出来ず、体を動かすための筋肉も足りず、疲れやすい体になってしまいます。
また、あまりにも脂肪がない体では、免疫力が低下したり関節の動きが鈍くなったりするため、良いことではありません。
深刻な影響が生じる前に改善するようにしましょう。
注意する値⓶ BMI25以上
この数値が出た人たちは太り過ぎであると評価されます。
BMI25以上になると肥満体型の仲間入りです。
極端に脂肪が多い人ということになるため、見た目的にもあまり良いものではありません。
しかし、もし見た目は普通体型なのにBMIだけはいつも肥満になってしまう・・・という方は特に注意してください。
隠れ肥満なのかもしれません。
外側に見える脂肪だけが脂肪ではありません。
内臓周りについている内臓脂肪が最も男性に多いケースですから、BMIの数値の高さが気になったら、体脂肪、内臓脂肪を測定するようにしましょう。
脂肪が多くBMIが高い人は心臓や関節に負担がかかってしまい、大きな病気につながりかねません。
生活習慣病の一歩手前となり、生活習慣を直ぐに改めなければ後々命の危険へとつながるかもしれません。
深刻な影響が生じる前に改善しましょう。
BMIの標準値内であれば健康の証!
BMIの標準値はどれくらいでしょうか。
BMIは18.5~24.9が標準体重といわれています。
常にこの数値内にとどまていれば、体重はいくらか増減しているとしても、病気のリスクが少なく、健康的な体型であると評価できます。
この体重を維持するために努力するようにしましょう。
なかなか、BMIを維持するのは難しいことですが、体重の測定を習慣にして小さな変化にも気づくようにしましょう。
BMIが標準体重の値であれば生活習慣病の予防になるともいわれています。
これから先の健康のためにも、体重を増やさないように、減らさないように維持が必要ですね。
特にBMI22は体型的にも健康的にも男性にとって最もベストなBMI数値であるといわれています。
健康な体を目指すならまずここを目標にしましょう。
BMIの年齢別の平均値をご紹介!全年代それほど差が無い
BMIは22が標準体重と書きましたが、実は年齢別に平均値が変動します。
ここで年代別の平均値をご紹介します。
年齢 | BMI数値 |
20~29歳 | 22.1 |
30~39歳 | 23.7 |
40~49歳 | 24.2 |
50~59歳 | 23.9 |
60~69歳 | 23.6 |
70歳以上 | 23.2 |
全年代あまりBMI値には差が無いようにも見えますが、実際には20代と70代の見た目の体型や筋肉量、体脂肪率はかなり異なります。
つまり、BMI値は理想スタイルを作る値ではないということですね。
理想の体型になるにはBMIと体脂肪率を意識することが必要!
BMIとはこれまで何度も出てきたように体格の大きさを示す指標のことです。
パッと見どれほどの体重なのかをBMIで知ることが出来ます。
それとは反対に体脂肪率とは目に見えていない、実際体の中で占めている脂肪の割合を示しています。
BMIがそれほど高くなくても体脂肪率が高ければ肥満体であることもあり、BMIが高くても体脂肪率が低ければ筋肉質であるという結果になります。
身長と体重が全く同じでBMIも同じでも、体脂肪率が違えば体格も違うことでしょう。
このように人の体型は一つの指標できめることはできません。
自分のBMIが標準値内であったからといって安心していられません。
できれば毎日体重と体脂肪率の両方を測って、健康的な体型を維持したいですね。
モテる理想のBMI値をご紹介!ダイエットの一つの指標にしてみても
BMIは20.75が一番モテる体型であるといわれています。
本来はBMIだけでは本当に肥満ではないのか、脂肪なのか筋肉なのか、ということまでは分かりません。
しかし、一目で「あ、かっこいい、スタイルがいい」と思われがちなのが、このBMI20.75であるということです。
ダイエットの一つの指標にしてみてはいかがでしょうか。
BMIと寿命は密接な関係がある!標準であることの大切さ
BMIの標準値であれば健康状態が非常によく、最も病気になりにくいということは、寿命にもBMIが関係しているのでしょうか。
これは、確かに関係していると言えるでしょう。
BMIの低い痩せすぎの人は、肺炎などの感染症にかかり発病してしまう確率が高くなります。
さらに、BMIが高い肥満体の人は生活習慣病である心臓病や糖尿病になりやすく、標準値の人よりも寿命が大きく縮むのです。
最も脂肪指数が低くなるのはBMI22~28となっています。
しかしBMI25以上は肥満域に入っていますので、疑問に思われるかもしれませんね。
これは年齢ともにBMI標準値も上がっていくためですので、自分の年代に合ったBMI値を参考にする必要があります。
もっともガリガリに痩せている人は例外なく寿命が短く、筋肉量が多く体重が標準である人ほど長生きするのです。
BMI値の評価はメタボ判定でも使われる!標準を超えない日々の努力が必要
メタボリックシンドロームにもBMIが関係しているのでしょうか。
これも大きく関係していると言えるでしょう。
メタボリックシンドロームはただ腹囲だけで決まるのではありません。
内臓脂肪、血圧、脂質、血糖など様々なものから判断されます。
もちろんBMIの評価も例外ではありません。
BMI25以上で肥満となりますが30以上になると高度な肥満である、となり減量治療を促されることとなります。
自分のBMIを日々確認し、生活スタイルを見直しながらメタボリックシンドロームを予防しましょう。
まとめ
・BMIの計算式は「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で22が標準の値。
・BMIの値は筋肉量をまったく考慮しないので、あくまで参考的な数値。
・BMIは高すぎても低すぎても問題。
BMIは世界的によく使われている体格指数です。
標準体重や理想体重はBMIで計算することが出来ます。
この記事の中の計算式を利用して自分のBMIを管理しましょう。
たしかにBMIだけでは肥満かそうでないかの正しい見極めはできませんが、ダイエット中の目標値などとして目安としておくことはできます。
平均的なBMIで満足せず、男として魅力的な理想値を目指してトレーニングに励みましょう!