男性が健康的かつ理想的な体型になるには、適正体重や筋肉量、体脂肪を加味したダイエット方法が必須です。
今回は適正体重・BMI・体脂肪率の計算方法とその意味、筋肉質4種とおすすめダイエット方法、重視すべき点を紹介します。
目次
男性の適正体重とは?【適正体重計算式あり】
ダイエットを始める一つの目安として適正体重を求めようとする人は少なくありません。
その人にピッタリの健康体重というものは身長だけで決めることはできません。
多くの要素を考慮して、厳密な調査の元に医師が割り出したものと適正体重、目標とするべき体重ということが出来ます。
ですから、多くの人が計算する
身長(m)×身長(m)×22で
割り出せる適正体重は、あくまでも目安であることを忘れないようにしましょう。
もし適正体重まで落とせたとしても、それは脂肪が落ちたのではなく筋肉が減ったのかもしれませんし、一時的に水分量が減少しているだけのことかもしれません。
体重だけでは、本当に健康的、外見的にも理想的な体型なのかは分かりません。
逆に、適正体重まで落とそうと努力した結果、見た目的にはやせ過ぎてしまって、決して健康的ではない体型になってしまうことも考えられます。
男性のBMI値とは?【BMI計算式あり】
適正体重と同じようにBMIも目安の一つです。
BMI = 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
適正体重はBMI22のものを指しています。
しかし、適正体重をBMIの数値から調べようとすると、幾分か幅が広がりますがそれでも、脂肪量と筋肉量の割合まで知ることは不可能です。
骨が細くて体重が少ない、筋肉がなくて脂肪が多いという場合でも適正体重のBMIになることは可能です。
ですから、ただ適正体重になることだけを目標にしてトレーニングを行ったり、食事制限を行ったりすることは非常に危険であるといえます。
BMIは一番重要な数値ではなく、あくまでも健康的な体型になるための目安であるということを忘れないようにしましょう。
適正体重よりも筋肉質になることが重要!【筋肉量計算式あり】
ダイエットを行うときに目指してほしいのは、一時的に減量することではなく、痩せやすく太りにくい体質へと改善することです。
根本的な体質改善をしなければリバウンドを引き起こしたり、体に悪影響を起こしかねません。
痩せやすく太りにくい体質とは、基礎代謝の高い体のことです。
そのような体になるためには筋肉量を増やす必要があります。
まずダイエットを味める前に自分の筋肉量をチェックして、どれほど増やせば痩せやすい体質になれるのかを考えてみましょう。
筋肉量は身長、体重、体脂肪率が分かっていれば計算することが出来ます。
体重×体脂肪率=体脂肪量
体重-体脂肪量=除脂肪体重
除脂肪体重÷2=筋肉量
筋肉量÷体重=筋肉率
まずは、自分の体重と体脂肪率を体組成計や体重計で測ってみましょう。
体重から体脂肪量を引いた数値の2分の1が筋肉量ということですね。
早速ご自分の体重で計算してみてくださいね。
男性の筋肉質4パターン!
筋肉質な男性がモテる、理想的という話は何度も耳にしたことがおありだと思います。
では一体、筋肉質とはどういうことなのでしょうか。
筋肉質=理想的な体型ではありません。
どんな筋肉の質なのかが重要です。
ここでは、筋肉率と筋肉量の比率について4つに分けて考えてみましょう。
筋肉率が高く筋肉量も多い
まず一番最初に取り上げるのは、「筋肉率が高く筋肉量も多い」人です。
これは非常に魅力的ですね。
体のほとんどを筋肉が占めていることになります。
このタイプはアスリートタイプと呼ばれています。
詳しく、この筋肉率を調べてみると、男性の場合は筋肉率が39.0%以上の人の事を指しているといわれているようです。
非常に高い筋肉率ですね。
非常に厳しいトレーニングをこなし、多くの労力と時間をかけて築き上げてきた筋肉質ということが出来るでしょう。
これほどの筋肉をを有しているのであれば、この筋肉を落とすことのないように気を付けながら、維持するためのトレーニングや食事管理を続けていきましょう。
筋肉率は高いが筋肉量は少ない
次に、紹介するのは「筋肉率は高いのに筋肉量が少ない」人です。
このタイプの人が最もモテる体型の人かもしれません。
いわゆる細マッチョと呼ばれる人たちのことです。
この筋肉量を%表示すると、男性の場合は35.0~38.9%ということになります。
体に占める筋肉の割合は高いものの、体重が少ないために筋肉の量が少ないという状態ですね。
ですから、はた目からは細身の男性とみられることが多いですが、足や腹筋、腕など筋肉の見える部分を露出されると、おもったより筋肉質!とびっくりされることが多いでしょう。
このような人たちはランナーなどに見られる体型です。
さらに筋肉量を増やしたいのであれば、たんぱく質を中心とした食事を取り入れてトレーニングを続けましょう。
自重筋トレなどばかりではなく、ダンベルを使って多くの負荷をかけながら筋トレを行えば、効率よく筋肉をつけることが出来るでしょう。
筋肉率は低いが筋肉量は多い
さらに「筋肉率は低いが筋肉量は多い」という人もいます。
筋肉の割合は少ないものの筋肉の量は多い、とは一体どのような状況なのか見当もつかない、という方がおられるでしょうか。
これはあまり魅力的とは言えない体型ですね。
%表示で紹介すると男性の場合は、31.0~34.9%になります。
筋肉の量は多くても体重が多い、つまり脂肪のほうが多いため筋肉の割合は少ない結果になっています。
つまり、栄養が多く行き渡り過ぎているのです。
食事制限を行って運動をしましょう。
毎日の運動を習慣づけるなら、まず脂肪を落とすことが出来ます。
有酸素運動は特におすすめです。
このタイプの筋肉質の人は、体重を落とせばそれだけ筋肉率が上がるわけですから、筋肉を落とさないように気を付けながら減量をしていきましょう。
筋肉率が低く筋肉量も少ない
最後に紹介するのは「筋肉率が低く筋肉量も少ない」人です。
このような人は、言葉を聞いただけではすぐに脂肪でぷよぷよなお腹をお持ちの方が、骨と皮のようなガリガリな人を想像するでしょう。
この筋肉質を%表示すると、筋肉率が30.9%以下の人になります。
この数値に該当する人は要注意です。
体に占める筋肉の量は著しく低く、筋肉の量も少ないため、健康的ではありません。
運動不足の典型的な筋肉質であると言えるでしょう。
まずは運動をすることを習慣づけましょう。
また、食事の摂り方、量にも注意が必要です。
筋肉をつけるためのバランスのとれた食事を心がけましょう。
食事と運動療法の改善で徐々に筋肉質が良い状態に変わっていくことでしょう。
適正体重を目標に、筋肉量アップをするダイエット方法を目指そう
ダイエットで重視するべきなのは、体重と脂肪と筋肉すべてです。
毎日出来るだけ同じ時間帯に、体重と体脂肪率、筋肉率を計測して記録していきましょう。
体重は適正体重を目指し、脂肪はできるだけ落とすことを目指し、筋肉率は上げていけるように努力しましょう。
食事の改善、運動の習慣などで驚くほど体型は変化していくものです。
日々の努力は必ず実りますので、自分の目標とする体型に向けて、体重、筋肉、脂肪全てを意識したダイエットを頑張りましょう。
まとめ
・自分の筋肉量は計算で導くことができるので、自分の筋肉量を認識して筋肉量を増やすようにトレーニングをしていく。
・自分の目標とする体型に向けて、体重、筋肉、脂肪全てを意識したダイエットに励むのがおすすめ。
筋肉質だけれども細身な男性が、今は一番流行りの魅力的な体型です。
もちろんマッチョになりたいという方も少なからずいることでしょう。
どちらにしても筋肉量が少なく筋肉率の低い男にはなりたくないはずです。
自分が今どれほどの筋肉質なのかを調べた後は、目指す筋肉質な男性に向けて食事改善と運動の習慣づけを心がけてください。
きっと徐々に魅力的な体型へと変化していくことでしょう。