強いインパクトのCMで話題のワンダーコアは本当に楽して効果が出るのでしょうか。
今回はワンダーコアで鍛えられる筋肉と効果、発売済みの3種類の特徴と使い方や注意点、購入時の口コミの参考方法、最適頻度と回数を紹介します。
目次
ワンダーコアとは?
ワンダーコアは「後ろに倒れるだけ」で腹筋運動が手軽にできる、という宣伝文句で売り出したトレーニング器具になります。
家で腹筋をやりたいけど、まったく運動をしていない人にとっては腹筋をやるのも億劫なもの。
その腹筋を手軽にやれる(疲れずにやれる)ということで爆発的にヒットしたトレーニング器具です。
はたしてこのワンダーコアを使っていれば本当に腹筋に効果があるのでしょうか。
ワンダーコアで効果のある筋肉
ワンダーコアで鍛えられる筋肉は主に「腹筋」になります。
腹筋の中でももっとも効果があると言われているのが「腹直筋」です。
腹直筋は腹筋の中でももっとも大きい筋肉なので、腹筋と言えばほとんど場合この腹直筋のことを指します。
この腹直筋を徹底的に鍛えるのがワンダーコアです。
ただし、公式サイトを見ると、やり方によっては腹筋以外の二の腕の筋肉である上腕三頭筋や胸の筋肉である大胸筋、ふくらはぎなども鍛えることができるようです。
ただし、これらはほとんど「おまけ」のようなもので、ほとんどの人は腹筋を鍛える器具としてワンダーコアを購入していると思います。
しかし、最近ではワンダーコアの新しいバージョンが発売になっていて、最新機種には引っ張るバンドが付いています。
そのバンドを利用すれば腹筋だけではなく、もっとバリエーションに富んだトレーニングができます。
ですので、腹筋だけではなく、大胸筋や背筋などをより簡単に鍛えることが可能になっています。
ワンダーコアで期待できる効果2つ
ワンダーコアは最新機種では腹筋以外も鍛えることが容易になったとは言え、基本的にはメインに鍛えることができるのは腹筋になります。
腹筋を鍛えることで期待できる効果と言えば、まずは腹筋が発達して引き締まることでしょう。
腹筋があまりにもないと内臓が内側からお腹を押してくるのでポッコリお腹になってしまいます。
そのポッコリお腹を引っ込めることができるのです。
しかし、実はワンダーコアでもっとも期待できる効果はお腹が引っ込むことではありません。
それほどワンダーコアはハードなトレーニングではないので、毎日のようにトレーニングをする習慣ができる可能性があります。
トレーニングでもっとも大事なことは何でしょうか?
効果がすぐに出ることでも、刺激が意図したところに入ることでもなく、「毎日のように運動する習慣をつけること」なのです。
トレーニングは特別なイベントでもなんでもなく、毎日のように当たり前のようにするのが理想です。
毎日のように運動する習慣があれば、運動の強度はそれほど高くなくても健康になっていくわけです。
そして、毎日やることなので、効果的にやるコツも覚えていくものです。
ワンダーコアでもっとも期待できる効果は運動の習慣をつけることなのです。
ワンダーコアは3タイプが発売済み
ワンダーコアは現在3タイプ発売されています。
① ワンダーコア
恐らくほとんどの人は宣伝をもっともやっていた時のタイプをご存知かと思います。
椅子のように座った状態から、寝ころんだら起き上がる時に少し補助してくれて、楽に起き上がれるというタイプです。
宇梶剛士さんがインパクトのあるCMをやっていました。
② ワンダーコアスマート
実はこの後にワンダーコアは2つ目に「ワンダーコアスマート」という商品を出しています。
1つ目に出したワンダーコアよりも省スペースバージョンです。
こちらも剛力彩芽さんがCMをある程度していたので、知っている人も多いかもしれません。
基本的にはこちらはコンパクトと言うだけで機能的にはほとんど1つ目のワンダーコアと同じです。
③ ワンダーコア2
そして、この後に出した3つ目が「ワンダーコア2」という商品です。
先に少し紹介しましたが、バンドが付いていて、バンドを手で掴んで引っ張れば肩や背中などの筋トレもできます。
ワンダーコア3タイプそれぞれの正しい効果的な使い方
ワンダーコアの具体的な使い方を説明しましょう。
① ワンダーコア
まずは最初に出たワンダーコアの使い方の動画です。
商品の紹介動画ですが、どのように使うかはこれを見ればわかります。
トレーニングの中心は倒れるだけの腹筋ですが、座っている台座部分が回るように動くため腹筋を捻って鍛えることもできます。
腹筋は真っすぐ下ろして真っすぐ起き上がると腹筋の中央部である腹直筋が鍛えられますが、捻って起き上がるとわき腹の筋肉「腹斜筋」を鍛えることができます。
ワンダーコアはやり方によってわき腹まで鍛えることができるわけです。
② ワンダーコアスマート
次はワンダーコアスマートの使い方です。こちらは完全に使い方の動画になります。
この動画を見ると腹筋の他にも上腕三頭筋や太ももなども鍛えています。
この他にも公式サイトを見るとプッシュアップ(要するに腕立て伏せ)で大胸筋を鍛えたり、動画は後ろを向いて手で押して上腕三頭筋を鍛えています。
また、逆にマシンに向かって膝を立てて座って、手でパッド部分を押して上腕二頭筋を鍛えるなどのトレーニング方法が紹介されています。
③ ワンダーコア2
最後にもっとも新しいワンダーコア2の使い方です。
こちらの特徴は何と言ってもベルトが付いていて、そのベルトを両手でつかんで引っ張ることによって上半身の筋トレもできるというもの。
こちらは工夫次第でかなりバリエーションに富んだトレーニングができるでしょう。
公式サイトにも動画で紹介している以外にも上腕二頭筋や上腕三頭筋などの色々なトレーニング方法が紹介されています。
もっといろいろとできそうなので、自分で思いついたらやってみても良いでしょう。
ワンダーコアをさらに効果的に使うには?使い方の注意点
ワンダーコアは後ろに倒れると反発力でほとんど力を入れなくても起き上がれてしまいます。
しかし、これで本当に腹筋がつくの?と思うのではないでしょうか。
実はつきません。
ほとんど力を入れなければ筋肉に刺激がまったく入らないので、実は筋肉は発達してくれないのです。
筋トレは簡単に言うと筋肉が「このまま筋肉発達させないとまずい状態」にすることで、筋肉の発達を促すわけですから、まったく力を入れずに筋肉がつくはずがないのです。
CMだと筋肉が発達する感じに作ってしまっているので、CMも問題だとは思いますが。
では、どうするか?起き上がる時に腹筋を収縮させないといけないのです。
筋肉と言うのは収縮する時に力が入ります。
これは全ての筋肉で同じです。
力こぶを作る時に腕の筋肉をギュッと収縮させますよね。
その状態を腹筋でも作らないといけないわけです。
腹筋は背中を丸めることで収縮しますので、起き上がる時は背中を丸めて起き上がります。
こうすることで腹筋に刺激が入り、ワンダーコアの運動が腹筋に効果が出るわけです。
これをしないでただ単に寝ころんで起き上がるを繰り返していても腹筋はまったくと言っていいくらい発達しません。
ワンダーコアをいくらやっても腹筋に効いている感じがしないという場合は、やり方が悪いことに気づかねばなりません。
ワンダーコア使用者の口コミを検証
ワンダーコアを買おうかどうか迷っている方は口コミを見てみると良いでしょう。
ショップジャパン-【公式】ワンダーコア-ブルー-メーカー保証1年付-運動用の口コミ
ショップジャパン 【公式】ワンダーコア スマート [メーカー保証1年付] 腹筋 腕部 太もも エクササイズ用の口コミ
ショップジャパン 【公式】ワンダーコア2 [メーカー保証1年付] 腹筋 筋トレ 本格 トレーニング
口コミは良いものも悪いものもありますが、両方読むことをおすすめします。
中にはまったく効果がなくて、買って後悔したというような口コミもありますし、その逆ですごい効果だったというような口コミもあります。
あまり極端な口コミは信用しない方が良いでしょう。良い箇所だけ書いている場合は業者が書いているステマのことが多いです。
ステマとはステルスマーケティングの略で、販売元が意図的に口コミと偽って良い評判を書いたり、芸能人にさり気なく使ってもらったりすることです。
悪いことばかり書いている人はライバル会社の書き込みの可能性もあります。
口コミはなるべく良いことも悪いことも両方書いている人の口コミを参考にすると良いでしょう。
自分で購入し中立な立場で見れる人の意見は、もっとも冷静で的を射ている場合が多いです。
ワンダーコアに限らず口コミを見る場合は、そのような口コミをいくつか見て買うかどうか決めるようにすると良いでしょう。
ワンダーコアだけでは腹筋を割る効果は出ない
腹筋を割りたいと思ってワンダーコアを買った人も多いでしょう。
しかし、ワンダーコアを一生懸命やったところで腹筋が割れることはありません。
まず腹筋が割れるという状態をほとんどの人は勘違いしています。
腹筋が割れたように見えるのは筋肉が発達しているからではありません。
お腹の脂肪が少ないからです。
筋肉の上に脂肪は乗っていますので、この脂肪が厚ければどんなに腹筋をやって腹筋が発達したところで、腹筋は見えてこないのです。
いい例が相撲取りです。
相撲取りは筋肉量は普通の人より多いですが、脂肪も多いためお腹が割れることがないのです。
では、どうしたら良いか?
腹筋をどうしても割りたければ腹筋運動をやるのではなく、食事を見直して体脂肪自体を落としましょう。
お腹の脂肪は最後まで残る人が多いので、かなり減量しないと腹が割れることはありません。
人によってはすぐに割れる人もいますが、それは体質です。
大抵の人はお腹の脂肪が最後まで残るのでかなりの減量が必要です。
お腹を割るために腹筋がまったく必要ないというわけではありませんが、食事で減量する方が重要です。
重要度から言えば腹筋運動が1で、食事が9でしょう。
食事は我慢したくないけど、腹は割りたいというのは無理と言って良いでしょう。
体質によっては可能ですが、そういう人はお腹に脂肪がつきにくい人なので、かなり特別な人なので参考にしてはいけません。
残念ながらワンダーコアでお腹が割れることはありません。
別にワンダーコアが悪いというわけではなく、腹筋を割るためには食事の改善が必須なのです。
そのことを覚えておきましょう。
ワンダーコアでトレーニングする場合の最適頻度と回数
ワンダーコアは比較的強度は低い運動なので、毎日やっても良いでしょう。
そもそも腹筋自体が疲れが残りにくい部位なので、毎日やっても大丈夫な人が多いのです。
回数ですが、あまり決めないでも良いでしょう。
回数を決めてしまうと効果があるかどうかより、回数をこなすことが目的となってしまうので、回数を決めずに毎日腹筋に刺激が入ったと感じるまでで良いと思います。
その結果100回になっても、10回で終わっても良いでしょう。
理想としては回数は少なくて、これ以上やれないというところまで追い込めるのがもっとも良いです。
ワンダーコアでもきちんとやれば腹筋に刺激はちゃんと入りますので、追い込めると思います。
ワンダーコアでも「簡単に・楽して」だけでは、腹筋効果は出ない
ワンダーコアのCMを見ているといかにも「簡単に」「楽して」腹筋が鍛えられるようなイメージ作りをしています。
しかし、これは日本のフィットネス文化が「辛いことを一生懸命やった結果、理想の体を手に入れられる」ことをしっかりと教えてこなかった結果でしょう。
人は先にも紹介したとおり「筋肉をつけないとヤバい」状態にしてあげないと筋肉を発達させようとはしません。
なぜなら、筋肉をつけると筋肉は基礎代謝を上げてしまうため、「燃費の悪い」体になってしまうからです。
基本的に燃費の悪い体になると余分に食料がいるため、本能的に筋肉は必要最小限しかつけないのです。
なので、「どうしても筋肉をつけないとヤバい」状況に体を追い込まないといけないのです。
そのためにはある程度の疲れや辛さは仕方がありません。
そうしないと筋肉はつかないからです。
そのことをもう少し日本のフィットネス業界は教える必要があります。
辛いことは少しはあるけど、達成感や爽快感はきちんと運動をやると得られるものです。
そして、理想の体に近づくことができ、健康にもなれる。そう考えればちょっとくらいは辛いことを我慢できるのではないでしょうか。
そのことを隠して器具などを売ろうとするからおかしなことになってしまうのです。
まとめ
・ワンダーコアの使い方は起き上がる時に腹筋を収縮させる。
・ワンダーコアは現在3つの種類が発売されている。
・ワンダーコアは口コミが多いので、買うかどうか決める時には参考にすると良い。
いかがでしたでしょうか。
ワンダーコアはきちんと扱えば十分腹筋を鍛えることができる器具です。
しかし、買う時に「楽で簡単に」腹筋が鍛えられるという認識は捨ててください。
楽をして筋肉はつきません。
しかし、ちょっとだけ辛いことをすれば理想の体になるかもしれません。
それを楽しみにトレーニングを頑張ってみましょう。