効果的な自重筋トレ「懸垂」が自宅でいつでもできる懸垂マシン・器具はかなりおすすめです。
今回は懸垂マシン・器具の効果と使い方、選び方のポイント、人気商品3種類とおすすめ商品9種類、応用的な使い方2つを紹介します。
目次
懸垂マシン・器具とは
懸垂マシン・器具とは文字通り懸垂を行うために使うマシン・器具のことです。
懸垂は基本的にぶら下がって行うので何もないところではできません。
少なくともぶら下がることができるバーがなくてはできないからです。
懸垂マシン・器具はそのぶら下がることができるマシン・器具のことを言います。
単にぶら下がるだけなんて器具ってほどでもないじゃん、そんなの買う必要ないでしょう?と思う人もいると思います。
しかし意外にこのぶら下がるだけ、と言うのが家の中ではなかなかできないのです。
一度懸垂できるところが家の中にあるかどうか探してみてください。
恐らく一か所もないはずです。
あったとしても毎日やっても大丈夫な場所でしょうか?
恐らくそれはダメではないでしょうか。
そうです。家で懸垂をしようと思ったら、意外にマシンや器具を買わないといけないのです。
あまり考えたことはないと思いますが、事実そうなのです。
懸垂で鍛えられる筋肉と効果
懸垂は効果がありそうと思いますよね。
しかし、懸垂は一体どこに効果があるのでしょうか?
懸垂は主に背中の筋肉全般に効果があります。
具体的な筋肉で言うと広背筋、大円筋、僧帽筋、菱形筋などに効果があります。
肩の筋肉である三角筋の後部にも刺激が入ります。
懸垂をやることで厚みのある背中、逆三角形の背中を手に入れることができるのです。
また、引っ張る力を鍛えることができるので、スポーツのパフォーマンスがあがることが期待されます。
例えば、柔道やレスリングなどの相手と組み合って引き付ける競技や、ボート競技などは特に効果が表れるでしょう。
また、背中は色々な筋肉が複雑に入り組んで作られています。
面積で言うと体の中でもっとも広いので、これらの筋肉を鍛えることで基礎代謝がかなりアップします。
基礎代謝がアップすれば太りにくい体になれます。
ダイエット効果があるということです。
懸垂マシン・器具の正しい使い方
懸垂マシン・器具の使い方については懸垂をやったことがある人ならすぐにわかるでしょう。
要するにぶら下がって体を持ち上げるだけです。
しかし、この時きちんと胸から持ち上げる意識で懸垂は行う必要があります。
背中に効かせるためにはある程度持ち手は幅を広く取って、顎ではなく、胸をバーに寄せていくイメージで行ってください。
持ち手を狭くして行ってもまったく効果がないというわけではありませんが、背中より腕に効いてしまいます。
せっかく背中のトレーニングをしているのに背中にあまり効果がないやり方で一生懸命やっても時間がもったいないでしょう。
また、肩甲骨が大きく動くことで背中の筋肉は使われますので、肩甲骨が動いているかどうかは常に意識して行うようにしてください。
懸垂マシン・器具の選び方のポイント3つ
懸垂マシン・器具の選び方ですが、まずはマシンを置く場所を考えて選ぶことが大切です。
意外に懸垂マシンは大きくて場所を取ります。
なので、まずは置く場所がどれくらいなのか、サイズを計ることから始めましょう。
物理的に置けないマシンを買っても意味がありませんからね。
次に考えなければいけないのが、耐久性です。
懸垂マシン・器具は自分の全体重を少なくとも軽く支えられる強度がないと話になりません。
懸垂上級者になれば、さらにバーベルのプレートなどを足して懸垂を行うこともありますので、自分の体重+20キロ程度は最低でも支えられる強度が必要です。
商品にはそれぞれ耐荷重がどれくらいか明示してありますので、必ず確認するようにしてください。
体重が重い人は特に確認が必要になります。
また、懸垂マシン・器具は基本的には購入した後に自分で組み立てる必要があります。
できる限り組み立ての簡単なものにしましょう。
ネットで購入する場合は口コミなどを見て「組み立てが簡単だった」「すぐ組み立てられた」などの口コミが多いものにすると良いでしょう。
実店舗で買う場合は店員さんに組み立てが簡単かどうかを訊くと良いでしょう。
人気の懸垂マシン・器具ベスト3
それでは、実際に今どのような懸垂マシン・器具が売れ筋なのかご紹介しましょう。
人気だからと言って、自分にも合うとは限りませんが、参考にはなるでしょう。
ALINCO(アルインコ)懸垂マシン
今もっとも人気なのがこのALINCO(アルインコ)の懸垂マシンです。
耐荷重は90キロなので、体重の重い人にはあまりおすすめはできませんが、体重が70キロくらいまでの人なら余裕でしょう。
本体重量は20キロで標準的な重さで、高さも調節でき、組み立てやすいです。
価格はネットで購入すれば13000円程度です。
WASAI(ワサイ)BS502
次に人気なのがこのWASAI(ワサイ)の懸垂マシンです。
赤がポイントになっていてデザインもちょっとカッコイイです。
腕を置くパッドがあるので、ここに手を置いてニーレイズ(腹筋を鍛えるトレーニング)やディップス(大胸筋や上腕三頭筋を鍛えるトレーニング)など他の筋トレも可能です。
耐荷重も120キロまでありますので、体重が比較的重い人でも使えます。
料金も13000円程度で高くありません。
stylishjapan(スタイリッシュジャパン)HGMC-0322
3つ目はstylishjapan(スタイリッシュジャパン)の懸垂マシンになります。
こちらのマシンも腕を置くパッドがありますので、ニーレイズやディップスを行うことができます。
色違いで黒色もありますので、好きな方を買えばいいでしょう。
ただし、耐荷重が90キロしかないので、体重の重い人や上級者で重りを足すような人には向きません。
価格はネットで購入すれば14000円程度で買うことができます。
おすすめの懸垂マシン・器具ベスト9
次に売れ筋ではないですが、おすすめの懸垂マシン・器具をご紹介しましょう。
これを買っておけば絶対とまでは言いませんが、検討をしてみてください。
adidas(アディダス)トレーニング パワータワー ADBE-10260
一つ目はあの世界的なスポーツメーカーであるアディダスが作った懸垂マシンです。
形もかなりカッコいいですし、手を置くパッドが付いていますが、懸垂をやる時には邪魔にならないように上げられるようになっています。
このおかげである程度横幅のある人でも余裕を持ってやることができますし、ワイドグリップ(手を幅広く持つこと)での懸垂もできます。
また、最大荷重は135キロでかなり体重のある人でも問題ないくらいの頑丈さです。
料金は売れ筋の商品の倍以上(ネットでの販売でも40000円以上)するのがネックですが、それ以外はほぼ完ぺきです。
どうせ買うならこちらを買っても良いでしょう。
ずっと使うものなら壊れないものの方が最終的には安い買い物になるのではないでしょうか。
DANTOS チンニング&ディップススタンド
こちらの商品は学校や施設などで使われることも想定した作りになっています。
なので、非常に頑丈に作られています。
パイプがかなり太いパイプを使用しているので、耐久年数は他の商品と比べ物にならないでしょう。
受注生産のため非常に高い(ネットで購入しても60000円近く)しますが、家で使うくらいなら恐らくは一生壊れない可能性も高いです。
ちなみに耐荷重は120キロとなっています。
本格的にやるならこの商品を買ってもいいかもしれません。
R-STYLE ネオドアジム
最後に紹介するのは今まで紹介したような懸垂マシンを置く場所がない人のための商品です。
壁と壁の間が狭い廊下などの上の方につっぱり棒のように設置して利用をします。
きちんと設置すればかなりの重さまで対応しています。
設置場所や設置方法によって異なるので、何キロとは言えませんが)ので、よほど体重が重い人でも使うことができます。(バーの性能自体は耐用加重200キロ)
先に紹介した懸垂マシンを置くスペースがないとか、場所がもったいないと思った人はこちらを買えば良いでしょう。
価格も非常に安くネットで購入すれば4000円もしません。口コミも非常に良い商品です。
KAIKANG マルチジム
こちらの商品はKAIKANGのマルチジムになります。
「マルチジム」というくらいなので、懸垂専用のマシンではありませんが、懸垂だけでなく、胸やお腹なども鍛えたいという人はこちらがおすすめです。
恐らく背中だけを鍛えたいという人より全身を鍛えたいという人の方が多いのではないでしょうか。
バーベルやダンベルを購入すれば、全身を鍛えることができます。
全身を鍛えることができるにも関わらず価格は20000円弱とリーズナブルです。
高さ6段階調整、ベンチの角度7段階調整、耐荷重200キロと初心者なら十分すぎるほどの機能になっています。
この商品で全身を鍛えてカッコいい体になっちゃいましょう。
SINTEX(シンテックス) 懸垂マシンIII STM056
SINTEXの懸垂マシンになります。
こちらの商品は非常に人気が出ていて、Amazonなどのネット通販サイトでも口コミが非常に増えています。
人気が出てきた理由としては、作りが非常に頑丈で壊れにくいこととデザインがカッコイイと評判のようです。
ただし、重さがちょっとあるので、移動が少し面倒なのが玉に瑕です。
ただし、重い分懸垂をしていても安定しているので、きちんとやるならこれくらいの重さの商品を選んだ方が良いでしょう。
価格は25000円程度で購入可能です。
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MRG(エムアールジー) 懸垂マシン
こちらはMRGの懸垂マシンになります。
本当に懸垂をするだけのためだけに作られているので、腕を置くパッドなどはありません。
シンプルなものを求めているならこちらでしょう。
懸垂やぶら下がり健康器として使いたい人はこちらで十分です。
耐荷重も150キロなので、ほとんどの方には十分な強度があります。
ただし、商品重量自体が15キロしかないため、懸垂をする時に体を揺すって行うと不安定に感じるかもしれません。
しかし、懸垂は本来体を揺すらないで行うものですので、きちんとした懸垂をやる人なら問題ないでしょう。(体を前後に揺する癖をなおす良い機会だと思えばいいのではないでしょうか)
軽いので女性でも移動が簡単です。
ちなみに価格は8000円弱と懸垂マシンの中では最安値レベルです。
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GronG(グロング) 懸垂マシン
GronG(グロング)の懸垂マシンになります。
背中のパッドのところにGronG(グロング) のロゴが入っているのがカッコイイですね。
高さが9段階に調整できるので、家族で使うことも可能です。
懸垂ができない人はぶら下がり健康器として使うのも良いでしょう。
耐荷重は100キロとそれほど頑丈ではないですが、商品重量は25キロとそこそこにはありますので、体重がそれほど重い人でなければ問題なく使えるはずです。
価格はネットで購入すれば、12500円を切るので、かなりリーズナブルです。
腕を置くパッドもあるので、レッグレイズでお腹を鍛えたり、ディップスで腕や胸を鍛えることもできます。
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Taimonik 懸垂マシン
Taimonikの懸垂マシンになります。
見るからに「ごつい」という感じで、めちゃくちゃシンプルですが、シンプルが故に本体重量が軽く、15キロしかありません。
15キロなら女性でも簡単に動かせますので、移動を頻繁にする予定があるという人はこちらを買っても良いかもしれません。
ただし、本体重量が軽いと体を揺らすと本体が揺れる可能性がありますので、その点は覚悟の上買うようにしてください。
とは言っても耐荷重は150キロなので、大柄の男性がぶら下がっても壊れることはないでしょう。
このシンプルなデザインが逆に部屋のインテリアに合うという人もいるはずです。
ちなみに価格は懸垂マシンの中ではもっとも安い部類で、ネットで購入すれば6000円以下で買うことができるはずです。(ただし、他の商品は送料込みの場合が多いですが、この商品はAmazonだと送料別のため、送料が2000円程度かかってしまいます)
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YouTen(ユーテン) 改良強化版 懸垂マシン
こちらはYouTen(ユーテン) の懸垂マシンになります。
以前YouTen(ユーテン) が同じ商品を出していたのですが、そちらの改良版になります。
強化ポイントは、パイプが厚くなったことで強度がアップし、高さも5段階調整から7段階調整へ。
さらに腹筋を鍛える時に持つパイプの支柱を一点支えだったところ二点で支えるようにしています。
かなりパワーアップしていて、Amazonの口コミも450件以上あるにもかかわらず平均点が4点とかなりの高得点をゲットしています。
なおかつ今では「Amazon Choice」(要するにAmazonのおすすめ商品)に選ばれています。
価格も9000円弱で送料も込みなので、かなりリーズナブルです。
腕立て用のグリップもついているので、大胸筋も鍛えられるのが嬉しいところです。
さらに保証が180日間ついているのがナイスポイントです。(他の商品は90日保証など半分程度の保証しかないものも多くあります)
耐荷重は100キロなので、体重のある大柄な男性は使うことができませんが、大抵の人はこちらの商品で大丈夫でしょう。
ただし、背もたれの部分のパッドがないため、ぶら下がってのレッグレイズは非常にやりにくいのがマイナスポイント。
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懸垂マシン・器具の購入を迷ったときは自分の性格を思い出そう!
今まで懸垂マシン・器具の紹介をしてきましたが、まだ購入を迷っている方もいると思います。
懸垂マシン・器具の購入が不要な場合ももちろんあります。
近くの公園の鉄棒を使って懸垂をするのも一つの手でしょう。
公園の鉄棒を使えば、当然自分の家のスペースをまったく取らないですし、お金もかかりません。
さらに外で歩くことでちょっとした運動にもなりますので、そちらの方が意外に良いことも多いのです。
ただし、雨の日はできませんし、寒い日にやるのも辛いです。
それで心が折れてしまい、結局はやらなくなる可能性も否定できません。
今まで外で運動をしようとして3日坊主の経験がある人は、家に大きい懸垂マシンを買った方が良いかもしれません。
大きいとどう頑張っても隠すことができないため目に入ってきます。
目に入るとやはりせっかく買ったのだからやろうかな、と思ってやることもあるからです。
今までそういう大きいトレーニング器具を買っても挫折したことがある人は買わない方が良いでしょう。
大体同じことを人は繰り返すものです。
前回はダメだったけど、今回は大丈夫という理由はどこから来るのでしょうか?
その理由がよほど明確な物でない限り買わないことをおすすめします。
「今回は決意が固いから」という理由で買うのはやめましょう。
決意は3日で鈍ります。
場所を取るような大きいトレーニング器具は、自分の性格も考えて買うべきでしょう。
懸垂マシン・器具の使い方の応用① 負荷を強くする
懸垂は慣れてくると自分の負荷だけでは足りなくなることがあります。
その場合は負荷を強くすることが可能です。
どうやって負荷を強くするかというと自分の体重+何かを足してやればいいわけです。
そのためのベルトが実はあるのです。
ベルトの名前を「ディッピングベルト」と言います。
ネットなどでディッピングベルトで検索するとすぐに見つかりますので、もし負荷を強くしたいのであれば、購入してみてください。
ディッピングベルトの耐荷重は大体20キロ程度になりますので、自分の体重+20キロは負荷を増やせます。
価格は2000円~3000円程度で買うことができますので、懸垂マシンを購入したような人からすればまったく問題ない価格でしょう。
ただし、いつ必要になるかわからないので念のために買っておく、という必要はありません。
負荷が軽くなってきたなと思ってから購入しても遅くはありません。
懸垂マシン・器具の使い方の応用② 腕を鍛える
懸垂と言うのは背中を鍛える筋トレですが、実際のところは腕を鍛えることもできます。
腕でバーを持って引き上げるので、まったく腕に刺激を入れないというのはそもそも無理なのです。
なので、基本的には懸垂をやっていると腕も太くなっていきます。
特に引っ張る筋肉である上腕二頭筋はかなり使うことになりますので、力こぶが大きくなります。
また、懸垂のやり方には複数種類があり、持ち方によって刺激の入る場所が変わります。
幅を広く持って行う懸垂(ワイドグリップ)は、背中をより鍛えたい時に効果があります。
狭く持って行う懸垂(ナローグリップ)は、狭く持てば持つほど腕に刺激が入りますので、腕を鍛えたい場合はなるべく狭く握るようにしましょう。
ただし、行っている最中に辛くなってきたから、持つ幅を変えるというのはダメです。
刺激が入る筋肉が途中で変わってしまうとトレーニングの効率が著しく悪くなるからです。
一度スタートしたら持つ幅は変えないようしてください。
まとめ
・懸垂マシン・器具は背中の筋肉を鍛える効果を期待できる。
・懸垂マシン・器具の選び方のポイントは「サイズ」「耐荷重」「組み立ての容易さ」。
・持つ幅を狭く持つと腕に刺激が入りやすくなるので、腕を鍛えたい場合は幅を狭くして持って懸垂をすると良い。
いかがでしたでしょうか。
今回は懸垂のマシンと器具について説明させてもらいました。
懸垂は背中のトレーニングとしては非常に優れたトレーニングです。
自重で行うトレーニングとしては最強と言ってもいいかもしれません。
その最強トレーニングをいつでも効率よくできるようにやる気があるのであれば、マシンや器具を購入してみてください。
ただし、購入してもいつも続けられないという人はやめた方が良いです。
なぜなら懸垂マシンはかなり大きくて邪魔になるからです。
よほど続けられる自信がある人だけ購入してください。