水泳は速さを競う激しいスポーツのイメージがありますが、実は消費カロリーが高くダイエット効果が抜群に出る運動の一つです。
今回は水泳ダイエットの効果3つ、消費カロリー、4種目別に正しく泳ぐ方法、注意点3つを紹介します。
水泳のダイエット効果3つ
水泳は、学校の授業でも行われていて、国民的スポーツの一つですね。
クロールや平泳ぎ、バタフライなど、多種多様な泳ぎ方があることから、奥が深いと言えるでしょう。
また、現代では屋内プールも多く存在するため、気軽に泳ぎに行ける環境が整っています。
天候に左右されないため、環境の変化によって泳げないケースというのは基本的にないでしょう。
その意味では、ダイエット目的に選ぶスポーツとしても適しているのではないでしょうか。
そこで、気になるのが水泳のダイエット効果ですよね。
泳ぐことによって、高いダイエット効果が見込めるものなのでしょうか。
ここでは、その点に迫っていきましょう。
代謝がアップする
人にとって、基礎代謝が低いか高いかという点はとても重要になります。
基礎代謝が低いと、活発なカロリー消費が行われないため、太りやすいです。
食べれば食べるだけブクブク太ってしまうというのは、とても残念なことですよね。
それに対し、基礎代謝が高ければ、カロリー消費量が増えるため、比較的痩せやすいのです。
水泳に継続して取り組むことで、この基礎代謝がアップすると言われています。
なぜなら、筋肉量が増えるからです。
そのため、基礎代謝と筋肉量は深く関わっているということですね。
有酸素運動による脂肪燃焼効果
水泳については、代表的な有酸素運動として挙げられます。
有酸素運動をすることによるメリットは、脂肪燃焼効果が得られることです。
脂肪がたっぷりついた身体は非常に見苦しいため、水泳によってその脂肪を燃やしていくことに意味はありますね。
また、水泳の場合、必然的に腹式呼吸になります。
腹式呼吸により、よりたくさんの酸素を体内に取り入れることを続けていけば、より高い脂肪燃焼効果を見込むことができるのです。
高い消費カロリー
水泳の場合、とても高い消費カロリーを見込めると言われています。
カロリーを多く消費できれば、体重の減少にもつながりますね。
それなのにもかかわらず、強い疲労感は感じにくいです。
なぜなら、水中では体重による重さをさほど感じないからです。
以上のことを踏まえると、非常にメリットの多いスポーツと言えそうですね!
水泳の種目別消費カロリーを紹介
先ほど、水泳の消費カロリーが高いというお話をしました。
しかし、やはり具体的な数値を知りたいですよね。
そこで、1時間にわたって水泳に取り組んだ場合の消費カロリーをリサーチしましたので紹介しましょう。
クロール
・体重65kgの場合→ 566kcal
・体重70kgの場合→ 610kcal
・体重75kgの場合→ 654kcal
・体重80kgの場合→ 697kcal
平泳ぎ
・体重65kgの場合→ 362kcal
・体重70kgの場合→ 390kcal
・体重75kgの場合→ 417kcal
・体重80kgの場合→ 445kcal
バタフライ
・体重65kgの場合→ 942kcal
・体重70kgの場合→ 1,014kcal
・体重75kgの場合→ 1,087kcal
・体重80kgの場合→ 1,159kcal
背泳ぎ
・体重65kgの場合→ 328kcal
・体重70kgの場合→ 353kcal
・体重75kgの場合→ 378kcal
・体重80kgの場合→ 403kcal
※消費カロリーは目安です。
このように、泳ぎ方によって消費カロリーにバラつきがあることがわかります。
この4つの泳ぎ方で比較すると、バタフライが突出していますね。
しかし、水泳の経験があまりない人が、バタフライを長時間泳ぐというのはとても難しいです。
従って、クロールなどの比較的簡単な泳ぎ方からスタートするといいでしょう。
水泳4種目別の正しく泳ぐ方法
水泳にダイエット効果があったとしても、実際に泳がなければその効果は当然得られません。
従って、泳いだ経験があまりない人は、まず泳ぎ方を知る必要があります。
スムーズに泳げるようになれば、水泳に対しての見方も良い方向に変わっていくでしょう。
そこで、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライの各泳ぎ方についてご説明します。
また、今回は各泳ぎ方につき1つずつ動画をご用意しましたので、参考にしてください。
文章と動画の2つの要素で泳ぎ方を学ぶことで、より理解が深まると思いますよ!
クロールの泳ぎ方について
クロールについては、水泳における基本的な泳ぎの一つです。
そのため、まずはクロールから覚えるという人も多いと思います。
そのクロールをマスターするにあたって、踏まえるべき点は以下の項目になります。
・肩を意識しつつ腕をしっかりと回す
・バタ足の際に、膝が曲がりすぎないようにする
・息継ぎの際は、頭を上げるのではなく、軽く横を向くようにする
・水中では、鼻からしっかりと息を吐く
・スタートしたら、流れを止めず、フォームを意識して泳ぎ続ける
以上が、クロールを行うにあたってのポイントになります。
クロールでは、息継ぎが非常に重要になります。
効率よく息継ぎができていないと、途中で苦しくなってしまい、ストップせざるを得なくなるのです。
特に、水中でしっかりと息を吐かない人は、顔を水中から出した時にどれだけ息を吸い込もうとしても、続かないでしょう。
ただ腕で水をかいているだけのように見えるクロールでも、色々コツがあることから、しっかりと理解することが大事です。
また、よりクロールのイメージを掴んでもらうため、下に動画を用意しました。
初心者向けにクロールについてわかりやすく解説してありますので、参考になるでしょう。
とても丁寧な解説ですよね。
特に、バタ足の際に内股にするという点や、蹴り幅を制限するという点は参考になったのではないでしょうか。
平泳ぎの泳ぎ方について
平泳ぎも、クロールと同様、水泳における代表的な泳法として知られていますよね。
北島選手がアテネオリンピックと北京オリンピックで金メダルを獲得したことで、さらに有名になったのではないでしょうか。
この平泳ぎは、誰でもできる簡単な泳ぎ方だと思われがちですが、実際はやや難しいレベルとなっています。
特に、足の動きが特徴的であり、マスターするのは容易ではないのです。
そこで、大事なポイントをご紹介します。
・かかとを臀部に寄せていくようにして引く(引き付け)
・足首をきちんと返して力強くキックする
・水をかき分けるようにして手を動かす
・手と足を交互に動かすよう意識する
平泳ぎは、とても複雑な泳ぎ方です。
他の泳ぎ方とは異なる点もあるため、クロールができても平泳ぎができない!という人もいるのです。
特に、手と足を同時に動かさない泳ぎ方であるため、その点が習得を難しくしているのではないでしょうか。
細かいストロークなどを含めた具体的な泳ぎ方については、下の動画で解説してあります。
要点を押さえたわかりやすい動画となっていますので、参考になるでしょう。
動画だといとも簡単に泳いでいるようですが、様々な技術を駆使しています。
そのため、泳いでいる様子を注意深く分析し、理解できるよう努力しましょう。
もちろん、プールで何度も実践し、感覚を掴んでいくことも大事です。
背泳ぎの泳ぎ方について
背泳ぎについても、比較的簡単な泳法だと思われがちです。
しかし、バランス良く泳がないと変な方向へ向かっていってしまいますし、足が沈んでしまう可能性もあります。
そのため、背泳ぎについても、きちんとポイントを踏まえましょう。
・やや軽くキックするよう意識する(アップキック)
・ひざをしっかり伸ばし、やや下方向へキックするよう意識する(ダウンキック)
・できるだけ力まずに泳ぐよう意識する
背泳ぎでは、キックがとても重要になります。
ひざを極端に曲げてキックしてしまうと、どんどん沈んでしまうことから、その点に気を付ける必要があります。
また、ダウンキックを全くしないことも、沈む原因となるのです。
背泳ぎのストロークについては、下の動画で解説してありますので、ご覧ください。
テレビなどで背泳ぎの様子などを見ていると、何気なく腕を回しているだけでは?というように感じるかもしれません。
しかし、この動画を見てみると、ストロークにおいても色々なポイントがあることがわかりますね。
水泳の奥深さを改めてお分かりいただけたでしょう。
バタフライの泳ぎ方について
バタフライは、豪快な泳ぎが特徴ですね。
そのダイナミックな動きは、多くの人を魅了しています。そこで、踏まえておくべき点をご紹介します。
・ひざを直角に曲げ、力強くキックする(第一キック)
・浮かんでいく途中の段階で、力強くキックする(第二キック)
・腰は水面に近い位置でキープできるよう意識する
・左右対称を意識して腕をしっかり回す
バタフライに関しては、第一キックと第二キックがあることが特徴です。
この2種類のキックを、腕を一度回す間に行います。
そのため、わずかな時間の間に連続して足を動かすということになるのです。
このキックがしっかりできていないと、スムーズに前進することが難しくなりますし、どんどん沈んでいく原因にもなってしまいます。
このバタフライについても、お手本として参考にできるような動画をご用意しましたので、是非ご覧ください。
足を機敏に動かしている様子が見てとれるでしょう。
最初は動画のように上手に泳ぐことは無理だと思いますので、要点を押さえながら、徐々に泳ぎに慣れていきましょう。
バタフライは消費カロリーがとても高いため、楽に泳げるようになればダイエット成功にぐっと近づくでしょう。
水泳をダイエットに取り入れる際の注意点3つ
水泳については、色々と可能性のあるスポーツです。
そのため、徐々に泳ぎを覚え、上達していくうちに、水泳の価値を見出すことができるでしょう。
また、ダイエット効果があるというのが素晴らしいメリットですね。
楽しく泳ぎながらダイエットができるのであれば、痩せたい人にとって願ってもないことでしょう。
しかし、水泳に取り組む前に、踏まえておかなければならないことがあります。
注意点を全く知らずに水泳ダイエットを始めてしまうことは危険です。
そこで、ここではその注意点を何点かご紹介しましょう。
準備運動が大事
水泳を行う前に必ずしなくてはならないことが、準備運動です。
準備運動をせずに泳いでしまうと、足がつってしまう可能性が出てきます。
プールの真ん中で足がつってしまうと、溺れるリスクがあります。
従って、最悪の場合命を落とすことになるかもしれません。
そのような事態を防ぐためにも、入念に準備運動を行いましょう。
万が一のケースを想定しておくことが非常に大事です。
目と耳をきちんとケアしよう
プールの水には、水道水よりはるかに濃度の高い塩素が含まれている場合があります。
そのため、泳ぎ終わったら、きちんと目を洗うようにしましょう。
放っておくと、目に悪影響が及ぼされるという可能性も否定できません。
また、耳を拭くことも大事です。
耳にプールの水がたまった状態で放っておくと、外耳炎などが引き起こされてしまう可能性があるのです。
従って、目や耳を適切にケアすることで、身体へ悪影響が及ぼされることを防ぎましょう。
酒を飲んだ後に泳がないようにしよう
泳ぐなんて簡単だから、事前に酒を飲んでも大丈夫だろう!と思っている人がいますが、それは誤った考え方です。
実際に、アルコールが入って酔っぱらった状態でプールに入っても、当然きちんとした泳ぎができません。
また、水中での呼吸法についても、意識できない可能性が高いです。
それってすごく危険ですよね。
そのため、お酒を飲んでしまったのなら、その日の水泳は当然やめておくべきです。
まとめ
・水泳1時間の消費カロリーは体重70kgの人がバタフライをした場合、1,000キロカロリーを超える。
・水泳を行う際には泳ぐ直前にきちんと準備運動をして、泳いだ後には目や耳のケアをきちんとすること。また、酒を飲んだ後には水泳はしないようにすること。
これまで、水泳を行うことによるダイエット効果や、消費カロリー、注意点などについて細かく説明してきました。
代表的な4つの泳ぎ方についても見てきましたが、やはりポイントが多いですよね。
色々な泳ぎ方をいきなりマスターするというのは無茶ですから、まずはクロールだけ集中して覚えるようにするなど、工夫していきましょう。
その後、徐々に自分の中で泳ぎ方のレパートリーを増やしていくと良いと思います。
張ってくださいね!