最近は男性でも骨盤の歪みのせいで腰痛やぽっこりお腹で悩む人が増えており、その解消に骨盤スクワットが非常に効果的です。
今回は骨盤スクワットの効果、正しいやり方と注意点、最適回数&頻度、スクワットとの違いを紹介します。
骨盤スクワットとは?
骨盤スクワットは、主に女性が出産時に開いてしまった骨盤を矯正するために行うスクワットのことを言います。
「なんだ産後の女性がやる体操か・・・」と思った方はちょっと待ってください。
実はこの骨盤スクワットは産後以外にやっても骨盤矯正のメリットが享受できるのです。
出産していなくても骨盤は結構歪んでいるものです。
その歪みから体調が悪くなったり、太りやすくなったりすることも。
これは女性に限らず男性でも起こり得ることなので、男性の方も骨盤ダイエットのやり方を覚えておいて損はありません。
カップルや夫婦で行えばサボることもないですし、仲も良くなるでしょう。
是非一緒にやってみてください。
骨盤スクワットで期待できる効果3つ
骨盤スクワットは「スクワット」と名前についているだけあって、動きは通常のスクワットに非常によく似ています。
動きが似ているということは鍛える筋肉も同じような部位になります。
ただし骨盤スクワットは足の開きや角度が通常のスクワットとはかなり違うので筋肉に効くというよりは、骨盤が本来あるべき位置に戻る効果があると言われています。
もちろん筋肉にまったく効かないわけではありません。
大腰筋に効果があります。
大腰筋とは太ももの骨と背骨をつないでいる筋肉で、この筋肉を鍛えることで姿勢が良くなると言われています。
姿勢が悪いことも骨盤がずれる原因の一つになるので、姿勢が悪い結果として腰痛などになることも多いです。
特に何もしていないのに腰痛がひどい、などと言う人は姿勢が正しくなる骨盤スクワットをすることによって腰痛の改善の可能性があります。
また、骨盤がずれることによって内臓自体が下に下がってくることもがあります。
内臓が下に下がってくるとお腹が内側から押されるので、ぽっこりお腹になることも多いです。
いくらダイエットしてもお腹が出ているという方は骨盤がずれているかもしれません。
太っていてお腹が出ているわけではないので、この状態に一度なると骨盤を矯正するまでどんなに食事制限をしてもほとんど改善されません。
もし、心当たりがあるのであれば、骨盤スクワットをやってみるのも良いでしょう。
ぽっこりお腹を解消できるかもしれません。
骨盤スクワットの正しいやり方と注意点
それでは骨盤スクワットの正しいやり方をご紹介します。
恐らくほとんどの人がやったことがないスクワットだと思いますので、
動画をじっくりと見て真似してやってみてください。
それほど複雑な動きではないのですぐに覚えられると思います。
①足を肩幅程度に開いて立ちます(つま先は外側に向けておきます)
②胸は張ったまま膝を曲げていきます(この時かなりゆっくり行うようにしてください)
③腰を下ろせるところまで下ろしたら再度上げていきます(こちらもゆっくり行います)
④次はつま先を内側に向けます
⑤そして、先ほどのように膝を曲げて体を沈めていきます(こちらもゆっくり)
⑥腰を下ろせるだけ下ろしたら再度上げます(またゆっくり)
⑦つま先の向きはそのままで上半身をお辞儀をするように前に倒します(ゆっくりと)
⑧ゆっくりと元に戻します
以上を一通り行うのが骨盤スクワットになります。
注意ポイントはとにかくゆっくりとやることです。
動画では膝を曲げて腰を下ろすのに45秒かけて、腰を上げるのに15秒かけてやるとなっています。
この秒数やってみるとわかりますが、とんでもないくらいに長い時間です。
おそらく最初はできないでしょう。結構辛いです。
しかし、このゆっくりとやることによって骨盤の歪みを矯正しているので、ゆっくりやらないと意味がありません。
素早くやっても骨盤は矯正されないのです。なので、とにかく時間をかけてやるようにしてください。
骨盤スクワットの最適回数と効果的な頻度
骨盤スクワットは長い時間をかけて行うスクワットです。
1回の上げ下ろしで1分もかけて行うのは他のスクワットでは考えられないでしょう。
ですので他のスクワットのように10回も20回もすることができません。
1日のうちに1回やれば十分でしょう。
それだけでもきちんとゆっくりやっていれば効果はあります。
ただし、1日1回を1週間ほど続けてみてください。
特にやる時間は決めなくてもいいですが、とにかく続けましょう。
そして、一度様子を見ましょう。
骨盤の歪みが解消されたと感じれば特にその後続ける必要はありません。
骨盤スクワットはあくまでも運動不足解消のためというよりも、骨盤の歪み解消のためにやるものなので、骨盤が元に戻れば続ける必要がないからです。
もちろん骨盤は日ごろの生活によってまた歪んできますので、1か月のうちに1回くらいは行った方が良いでしょう。
そうすることで歪んだ骨盤がリセットされるはずです。
運動不足解消は通常のスクワットなどで行った方が効率的でしょう。
骨盤スクワットと通常スクワットのやり方&効果の違い
骨盤スクワットと通常スクワットの違いでもっとも大きいのがつま先の角度でしょう。
つま先の角度を外や内にすることで骨盤を矯正することができるのです。
逆に通常のスクワットに骨盤を矯正する効果はありませんので、このつま先の角度を変えることを忘れないようにしてください。
ちなみに通常のスクワットはあくまで下半身を鍛える筋トレ種目になります。
目的に応じたスクワットをすることが大切です。
骨盤が歪んでいる人は是非骨盤スクワットを選びましょう。
そしてやり方を覚えて骨盤をリセットしてから、通常のスクワットで下半身を鍛えるようにしましょう。
通常のスクワットはキング・オブ・エクササイズと言われているくらいの筋トレ種目です。
運動不足解消や下半身トレーニングのために、こちらも是非やってみてください。
まとめ
・骨盤スクワットのやり方のポイントはとにかくゆっくり行うこととつま先の角度を注意する。
・骨盤スクワットの最適な頻度は1日1回で、骨盤が矯正されたと感じたら1か月に1回にしてもOK。
・骨盤スクワットはゆっくりと行うので回数は1回でも十分。
いかがでしたでしょうか。骨盤スクワットは骨盤が歪んでいる人に向けたエクササイズですが、骨盤が歪んでいる人は出産した女性以外にもたくさんいます。
男性も出産経験のない女性も是非骨盤スクワットを覚えてやってみましょう。
一度やってみると体の調子が驚くほど良くなってしまうこともあるかもしれません。