より健康に、そしてダイエットもできると最近話題の方法に絶食があります。ただし、一歩間違えば体調を崩す可能性もあります。
今回は絶食の効果と何日続けるのが適切なのか、絶食期間中の正しい食事・水分補給方法をまとめました。
目次
絶食ダイエットの基礎知識 その効果と何日間が最適か
絶食ダイエットとは、一時的に食事を断つことで痩せる方法のことです。
いわゆる「プチ断食」や「ファスティング」と呼ばれているものと同じ食事法となります。
では、その絶食ダイエットについて詳しく見ていきましょう。
絶食ダイエットについて
絶食ダイエットは、食事を食べないことで痩せる究極のダイエット法と言えるでしょう。
人には生きるためにエネルギーや様々な栄養が必要なので、断食は不健康だと思われがちです。
しかし古来より世界中で、一種の健康法として、また病気の治療法として断食が取り入れられてきました。
医療の国と呼ばれるドイツでは「ファスティング(断食)で治らない病気は何をしても治らない」とも言われるほど、断食による治療効果が大きく期待されています。
「断食は絶対に安全か」と言われると、簡単にyesと答えることはできません。
なぜなら、やはり人間には栄養やエネルギーが必要で、命の根源ともいえる食事を断つことは、生きることに反することだからです。
しかし現在は飽食の時代と呼ばれ、食べ過ぎや栄養の偏り、または栄養過多により様々な病気を引き起こしているのも事実です。
そこで「一時的に」食事を断つことで健康になろう、というのがこの絶食ダイエット、断食、ファスティングと呼ばれる食事法の目的となります。
絶食は何日が効果的か
世界では「1ヶ月間なにも食べない」という修行をしている人もいますが、そこまでする必要はありません。
初めて絶食を行う人であれば、1日~3日程度で十分その効果は実感できるはずです。
もし7日以上の絶食に取り組みたいという方は、必ず病院の先生や専門の方に相談してから行うようにしましょう。
そして3日の絶食なら、準備期間にも3日、回復期間にも3日を設けるようにするのが基本です。
準備をせずに絶食してしまうと、体が慣れていないため気分が悪くなったり、とても危険な状態になってしまうこともありますので注意しましょう。
準備期間や回復期間については下のほうで詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
絶食ダイエットの驚きの3つの効果【内臓機能改善・向上させる方法】
それでは、絶食ダイエットで実際に得られる効果をご紹介します。
断食やファスティングとも呼ばれるこの方法は、現在各所で研究されており、いまだ解明されていない部分も多い食事法です。
しかし今では多くのことが判明しており、正しい方法で行えば非常に健康に良い食事法とされています。
ダイエット効果
一時的に食事を抜くので、必然的に痩せます。
運動などしていなくても、人は生きているだけでエネルギーを消費しています。
断食中は極端に摂取エネルギーが減りますので、ダイエット効果は抜群です。
断食期間が終わると胃は小さくなっており、以前の食事量よりも少ない量でお腹が満たされるようになります。
さらに今まで酷使されていた内臓が元気になるので、代謝機能が高まり、太りにくい体になります。
整腸作用
断食には、胃や腸を整える効果(整腸作用)があります。
毎日の食事で、胃や腸は休まることなく年中働いています。
それらを一時的に休ませることで、荒れた内臓は回復し、また次の食事に備えて準備を始めます。
人は食事を取ることでエネルギーを得ていますが、すべてがエネルギーに変わるわけではありません。
その一部が毒素を排出し、老廃物になり、何らかの方法で体外に排出されます。
人の体にはそれら老廃物や毒素を体外に排出する(デトックス)機能が備わっています。
しかしそれもすべて完璧に排出されているわけではなく、加齢や生活習慣の悪化によってデトックス力は弱まり、老廃物や毒素が体内に溜まります。
そこで一時的に断食をすることで、体内の不純物を取り除く手助けをすることができます。
老廃物が排出されることで内臓の機能が改善され、免疫力が高まるなどの効果が期待できます。
特に腸は体の調子を整える重要な役割を担っているので、腸が綺麗になると体全体が元気になり、疲れやストレスも解消されると言われています。
美肌効果
肌の調子は、外部要因と内部要因によって決まります。
外部要因とは、紫外線や湿気、化粧やマスク、洗顔などの外部からの刺激です。
内部要因では、肌に必要な栄養や水分、ホルモンバランスや血液、そして内臓機能の働きによるものです。
これらが複合的に合わさり、肌荒れやニキビ、そして美肌になるかどうかが決まります。
絶食ダイエットでは、主に内臓機能の向上、そしてデトックス機能による美肌効果があると言われています。
他にも血行の促進や、代謝機能が高まることでも美肌効果が期待できます。
毎日丁寧に洗顔をし、必要な栄養素をとっているにも関わらず肌荒れやニキビに悩まされている人は、断食で改善される可能性もありますので、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
絶食ダイエットの方法 重要な3期間とそれぞれの効果的な食事を解説 何日続けるかは計画的に
絶食ダイエット(プチ断食、ファスティング)は、正しい方法で行うことでそのメリットを最大限まで引き上げることができます。
逆にしっかりと計画を立てて行わないと、体に悪い影響を及ぼす危険性もあります。
絶食ダイエットは大きく3つの段階に分け、計画を立ててから行うことで安全に取り組むことができます。
まずは断食の準備をする「準備期間」、そして実際に食事を断つ「断食期間」、最後に体を食事に慣らすための「回復食期間」です。
この3つの段階を怠らずに実行することで、安全にダイエットをすることができます。
準備期間
断食を行う前に、準備期間のうちに体を慣らしていく必要があります。
絶食期間と同じだけの期間を準備期間にもかけてください。
絶食を3日行うなら準備期間も3日必要です。
もちろん余裕のある方は、それ以上の日数をかけても全く問題ありません。
準備期間では、少しずつ食事の量を減らしてきます。
さらに、体に優しい食べ物の割合を増やし、肉や魚など内臓に負担のかかる食材を避けるようにします。
おすすめは、豆類、海藻類、野菜類、きのこ類です。
余裕があればご飯はおかゆにしておき、なるべく和食中心の食事を心がけましょう。
準備期間最終日(断食前日)は、普段の半分~7割程度の量にしておきましょう。
フルーツや生野菜なども胃に優しいのでオススメです。
絶食期間
準備期間できちんと体を慣らしたら、いよいよ絶食期間です。
絶食期間は1日~3日、長くても7日程度にしましょう。
それ以上長い期間絶食するのであれば、医師へ相談してから行うようにしてください。
絶食期間は一切の食事を断ちますが、水分はしっかりととりましょう。
食事からの水分補給がない分、普段よりもこまめに水分補給をする必要があります。
食事をしていないのでお腹は空きますが、人によってはこの時点で体が軽くなり、体の調子が良くなることもあります。
3日目ぐらいになると空腹を苦しいと思わなくなり、ツラさを感じなくなる人もいるそうです。
回復食期間
絶食期間が終われば、待ちに待った食事の時間が始まります。
断食明けは内臓の活動がとてもゆるやかになっているので、なるべく内臓に負担がかからないように注意しながら食事をする必要があります。
その期間のことを回復食期間と言い、断食やファスティングではとても重要な期間です。
回復食期間を怠り、断食後急激に大量の食事を食べてしまうと、リバウンドを起こす可能性があります。
また、吸収率が高くなっている内臓に一気に食物が入り、体が危険な状態になることもありますので注意しましょう。
断食明けの回復食期間1日目は、おかゆをメインにメニューを組みましょう。
特に1日目の朝は重湯だけでも良いぐらいです。
味付けもせず、しっかりとお米の甘味を味わいましょう。
お昼と夜は形がなくなるぐらい煮込んだ野菜スープとおかゆなど、まだ固形物は避けたほうが良いでしょう。
2日目からは、少し柔らかい食べ物なら食べても構いません。
あまり多くは食べられないはずなので、無理せずに「少し食べて残す」という気持ちで食事をしましょう。
3日目になるとだいたいのものは食べられるようになります。
肉や魚など、たんぱく質が豊富に含まれた食材だけ避けるようにしておきましょう。
絶食ダイエット期間の水分補給方法に注意 効果を台無しにする飲み物もある
断食中は特に、水分補給を欠かさず行う必要があります。
普段の生活では、食事の中で食材からの水分補給を得ています。
しかし断食中はその水分補給がないため、普段よりも多く水分を補給する必要があります。
さらに、断食中は胃や腸に食べ物がないため、水分の種類にも気をつけなければいけません。
当たり前ですが、アルコールは危険ですし、緑茶やコーヒーなどのカフェインも控えたほうが良いでしょう。
おすすめは浄水や炭酸水、ノンカフェインのお茶です。
特に炭酸水は空腹感を紛らわしてくれるので、多くの方が水分補給として利用しています。
ジュースなどの飲料水は糖質が多く含まれているため、あまりオススメできません。
1日にコップ1杯分ぐらいなら問題ありませんが、それを水分補給のメインとするのは体に負担がかかってしまいます。
吸収率の高くなっている断食中は、水分補給にしっかりと気をつかって生活をしましょう。
まとめ
・絶食ダイエットはダイエット効果の他に整腸作用や美肌効果も期待ができる。
・絶食ダイエットをする場合は絶食期間と同じだけ準備期間と回復食期間を設ける。
絶食ダイエットは、人の体に大きな利益をもたらします。
しかし方法を間違えれば、体を危険な状態にする可能性があることを忘れてはいけません。
正しい知識を身に着け、正しい方法で安全に取り組むことで、絶食ダイエットは最大の効果を発揮するでしょう。