美容効果や健康効果が期待できる上、短期間で済むことから、最近プチ断食にチャレンジする人が増えています。
今回はプチ断食の健康効果3つ、正しいやり方、期間設定・正しい水分補給・準備などの注意点3つをまとめました。
プチ断食とは?
断食とは、一定期間一切の食を断つことを言い、「ファスティング」と呼ばれることもあります。
昔から修行のために行われたり、病気の治療として行われることがありました。
断食は健康機能分野で世界的に認められており、医学の国ドイツでは「断食で治らない病気は何をしても治らない」という格言もあります。
プチ断食は、1日~3日程度の断食のことを言い、日本ではプチ断食=ファスティングとして広まっています。
短い期間ですが、断食をすることでダイエット効果や美肌効果が期待できます。
長い期間をかけてじっくりとダイエットに取り組むのが苦手、という方に人気のあるダイエット法でもあります。
プチ断食の嬉しい健康効果3つ
プチ断食(ファスティング)は、実に様々な効果が期待できます。
プチ断食は今や各所で研究され、学会でも健康機能や美容について報告されているほど注目されている食事法です。
ダイエット効果
一番大きく期待されているのが、ダイエット効果です。
短期間で簡単に痩せることができるため、長期的にダイエットに取り組むのが苦手な人でも痩せることが可能です。
体が痩せたり太ったりする仕組みは単純で、摂取エネルギーと消費エネルギーの比率で決まります。
プチ断食は摂取エネルギーを極端に抑えられるので、相対的に消費エネルギーの割合が大きくなり、ダイエットに繋がります。
ただやはり、人が健康的に生きるためには豊富な栄養素が必要なので、健康に害を及ぼす可能性があるということも言及されています。
しかし、正しいやり方でプチ断食をすることは、健康面でも非常に大きな効果が期待できることが様々な研究や実験で証明されています。
美肌効果
プチ断食には、女性に嬉しい美肌効果もあります。
肌が健康的かどうかは、外部からの要因と内部からの要因によって決まります。
外部からの要因とは、紫外線や化粧(メイク)による刺激、化粧水や美容液による肌の保護、洗顔によるホコリや汚れの除去などです。
内部からの要因とは、体内機能による代謝やターンオーバー、ホルモンバランスと皮脂の分泌、そして豊富な栄養素の摂取や水分補給によるものです。
プチ断食では主に衰えた内臓機能を正常に戻し、内側から肌を元気にする効果があります。
プチ断食には、後に説明するデトックス効果もあり、体内の老廃物が取り除かれることでお肌にも良い影響を与えると言われています。
デトックス効果
プチ断食は、デトックス効果も期待できます。
デトックスとは、体内の毒素や老廃物を取り除くことです。
人の体は常に、体内の毒素や老廃物を体外へ排出する機能が働いていますが、それと同時に毎日の食事でどんどん老廃物は溜まり続けています。
断食をすることで老廃物が溜まるのを抑え、体内のデトックス作用の手助けをすることができます。
体内の不要なものが排出され綺麗な体になると、体は内側から元気になります。
今まで毎日働き続けていた内臓が一休みすることができ、美容方面にエネルギーを使うことができます。
腸内の老廃物が排出されることでダイエットにつながることも大事なポイントです。
プチ断食の正しいやり方 3つの期間の過ごし方が大切
プチ断食は健康にとても良い影響を与える食事法ですが、正しい方法で行う必要があります。
間違えたやり方でプチ断食を行うと、気分が悪くなってしまったり、体が危険な状態になってしまうこともあります。
しっかりと正しいやり方を意識して取り組みましょう。
体にどこか異常がある方や、かかりつけの医者がある場合は、必ず担当の先生に相談してから行うようにしましょう。
準備期間
プチ断食を行うにあたって、まずはその準備をする必要があります。
準備といっても、何か特別な道具や場所を用意する必要はありません。
断食期間に向けて、少しずつ食事量を減らしていくことが、この準備期間のポイントです。
1日程度の断食なら問題ありませんが、それ以上になると急な断食は危険です。
準備期間の食事量をコントロールし、体を慣らしながら行いましょう。
断食期間
断食期間は、水分以外の一切の食事を制限します。
プチ断食の場合1日から3日、長くても7日程度にしましょう。
それ以上長い期間断食をする場合は、健康に自信がある方でも必ず医師や専門の方の指示を仰いでください。
食事を摂らないので、もちろんお腹がすきます。
しかし実際に初めて断食を行った多くの方が、最後まで食事を我慢し、断食を成功させています。
このツラい期間を乗り越えれば、精神的にも強くなりますし、なによりその後の食事が感動するほど美味しいと感じるようになります。
人によっては、断食後初めての食事で涙する人もいるのだとか。
断食中ツラくても、その後断食に成功して強く健康的になった自分を想像して、決して諦めないことが大切です。
もちろん途中で気分が悪くなったり、体調に異変があったときはすぐに病院で診てもらいましょう。
回復食期間
断食期間が終わっても、急激に食事を摂ることは大変危険なことです。
少しずつ食事の量を増やしていき、体を慣らす必要があります。
特に断食明け1日目の朝の食事は水分の多いおかゆや重湯だけにしておきましょう。
初めは味付けはする必要はなく、おかゆだけでしっかりとご飯の甘味を感じることができるはずです。
1日目の朝はおかゆ、お昼と夜は野菜のスムージーや形がなくなるまで煮込んだスープなどがおすすめです。
2日目は少し柔らかめの形のあるご飯や野菜を食べるようにしましょう。
お肉や魚などのたんぱく質は内臓に大きな負担をかけますので、回復食期間1~2日目まではできるだけ食べないようにしましょう。
回復食といっても、以前と同じ量まで戻す必要はありません。
むしろ胃が小さくなっているので、以前と同じ量を食べるのが難しくなっているはずです。
それも、プチ断食の嬉しい効果ですね。
回復食期間の食事は少しの量で満足し、次の食事までの空腹期間を楽しむことがポイントです。
プチ断食の注意点3つ【期間設定・水分補給・準備】
プチ断食は、正しいやり方や注意点を意識して行う必要があります。
以下のポイントをしっかりと抑えて、健康的に断食を行いましょう。
プチ断食の期間について
プチ断食の場合、1日から長くて3日程度が良いでしょう。
経験者の場合は7日ほど断食する人もいますが、初心者にはあまりオススメできません。
なぜかというと、やはり長くなればなるほど途中で諦めてしまうことがあるからです。
そうなると食欲に負けて暴飲暴食をしてしまい、リバウンドをしてしまう可能性があります。
内臓がゆっくりと休まっている状態で大量の食事をとってしまうと、体が危険な状態になってしまうこともあるでしょう。
また、準備期間や回復食の期間については、断食期間と同じ日数分行うようにしてください。
例えば断食期間が3日なら、準備期間に3日、回復食期間にも3日かけて行うのが基本です。
断食期間中の水分補給について
断食期間中に食事は摂りませんが、水分はしっかりと補給する必要があります。
特に普段は食事による水分補給がされている分、断食期間中は普段よりも多めに水分を補給する必要があります。
水分は特にルールはありませんが、浄水や炭酸水がオススメです。
特に炭酸水は空腹を紛らわす効果があるため、断食中に炭酸水を飲むという人はたくさんいます。
せっかく断食をしているのに、ジュースなどの甘味飲料水で糖質を取ってしまうのはあまりオススメできません。
体にとってもあまり良い効果は期待できないでしょう。
お茶やコーヒーを飲むなら、ノンカフェイン(デカフェ)タイプのものにしましょう。
カフェインは脳や体に大きな影響を与える強力な物質です。
断食期間中はなるべく控えましょう。
そして、断食期間中の飲酒は禁止です。
断食期間中はアルコールの吸収率が高くなっているので、少しの量でも泥酔してしまう可能性があります。
危険なので注意してください。
準備期間や回復食期間を怠らない
最後の注意点ですが、これが一番重要なことです。
断食をするときは、短期間であっても準備期間や回復食期間を怠らないでください。
準備期間や回復食期間の食事をおろそかにすると、プチ断食の効果を得られないどころか、逆効果になってしまう可能性まであります。
プチ断食をする際は必ず、しっかりと計画を立ててから取り組みましょう。
まとめ
・プチ断食をすることでダイエット効果や美肌効果が期待できる。
・プチ断食を行う時は準備期間や回復食期間を怠らないようにする。
古来より人々の生活の中で、究極の健康法として断食が取り入れられてきました。
医療技術が発展した現代でも、一つの医療法、健康法として取り入れられています。
プチ断食は、正しい方法で行うことで最大の効果を得ることができます。
長期間のダイエットが苦手な人や、普段から食べ過ぎが原因で内臓が弱っている人は、特に効果を実感することができるでしょう。
皆様も是非一度、プチ断食を経験してみてはいかがでしょうか。