最近注目されているピラティスは健康効果はもちろん、ダイエット効果も高くあらゆる年代におすすめの運動です。
今回はピラティスとヨガの違い、ダイエット効果と消費カロリー、目的別の基本運動方法3つ、注意点3つをご紹介します。
目次
ピラティスとは
ピラティスは、ランニングやヨガなどの運動と比較すると知名度が低いと思います。
そのため、聞き慣れない人がとても多いでしょう。
しかし、取り組む価値のある素晴らしい運動であるため、ここでは特徴について具体的に説明しましょう。
エクササイズの一つ
ピラティスとは、ズバリ!エクササイズのことです。
骨盤を意識しながら行うことが特徴なため、健康に良いエクササイズとして知られています。
また、あまり激しい動きをする運動ではないため、高齢者でも取り組むことができると思いますよ!
ピラティスとヨガとの3つの違いについて
ピラティスは、ヨガと部分的に動きが似ているため、同じものでは?と思ってしまう人が多いです。
しかし、ピラティスとヨガは全く違うものです。そこで、どのような点で違うのかという点を中心にご説明しましょう。
①アプローチの違い
まず、ヨガについては呼吸を重点的に意識しながら筋肉を鍛えていく運動になります。ヨガの呼吸法について、テレビなどで見たことがある人もいるでしょう。非常にゆったりとした動きで精神を集中させている印象がありますよね。
それに対し、ピラティスの場合、理想の骨格をイメージしながら、体幹の筋肉を調整していく運動になります。つまり、体幹へのアプローチを重視するという特徴がありますので、この点はヨガとは大きく異なりますよね。そのため、実際のやり方についても同じではないのです。
②目指すところが違う?
ヨガの場合、単なる運動というよりも、健康法としての側面があります。
うつ病対策のためのヨガなどについて聞いたことがある人もいるでしょう。老若男女問わずヨガに取り組む人が多い理由は、精神的な健康面のプラスもあるからなのです。つまり、ヨガを行う人の目的は、実に多種多様ということですね。
精神面に働きかけるという側面があるのがヨガなのに対し、ピラティスの場合は基本的に身体面の調整を重視します。
体幹の筋肉を調整するという点は、先ほどご説明した通りです。すなわち、ヨガとピラティスのそれぞれが目指すところについては、微妙に違いがあるのです。
③取り組むにあたって必要な器具の面で違う?
ヨガのレッスンなどを見ると、専用のマットを使用しているシーンも多々あります。もちろん、マットを使用してのヨガに馴染みがある人も多いと思いますが、本来のヨガにおいては必ずしもマットを使うわけではありません。マットなしで行うヨガもあります。
それに対し、ピラティスの場合は体幹を鍛えていくことが主な目的になりますので、基本的にマットなどの器具が必要になります。したがって、この点でもピラティスとヨガに違いがあることが分かりますね。
ピラティスの効果を6つご紹介します
継続的に運動をしていくその種目を選ぶ時に重要なポイントになるのは、「効果」ですよね。どれだけ多くの人がやっている運動でも、効果が薄ければ取り組む気になれないでしょう。ある程度力を使って身体を動かす必要のある種目ならなおさらです。
では、ピラティスの場合はどうでしょうか。実のところ、ピラティスにはいくつもの効果が期待できます。多くの人にとってプラスな効果ですので、ぜひとも積極的に取り組むことをおすすめしますよ。そこで、この章ではピラティスの効果を5つご紹介しましょう。
①体幹強化の効果
ピラティスに取り組むことで、普段の生活ではなかなか鍛えられないとされる体幹にしっかりと働きかけることが可能です。つまり、強化できるということですね。
体幹が鍛えられていけば、身体のラインが理想的な状態に近づきますし、内臓の位置が元の正しいところへ戻るということ等が期待できます。身体のラインや内臓の位置については日頃からあまり意識していない人も多いですが、これらは健康面を考えても重要なポイントになりますので、これを機に意識することをおすすめしますよ。
例えば、内臓の位置が正しくなった場合、内臓の位置がズレていたことによって起きていた便秘などのマイナス症状が緩和されていきます。この点は非常に大きなメリットではないでしょうか。
②全身の引き締め効果
ピラティスはインナーマッスルに効果的という側面もあります。そのため、ピラティスを続けていくことで、全身の引き締めなども期待できます。
プヨプヨの身体よりも、引き締まったスラっとした身体の方がいいに決まっているため、この効果も非常にプラスですね。ただし、余分な脂肪があまりに多い人が、ピラティスによっていきなり引き締まった身体を実現させるのは難しいです。
有酸素運動によって脂肪を適切に燃焼させる必要がありますので、ピラティスだけでなく、ランニングやスイミングなどの運動種目もあわせて行う必要があるでしょう。ピラティスの場合、自宅で手軽にできるものですので、他の運動と並行してやっていくのは決して難しいことではないと思いますよ。
③基礎代謝アップの効果
ピラティスに継続的に取り組んでいくことができれば、基礎代謝のアップも期待できます。基礎代謝をアップさせることができれば、何もしなくても消費するカロリーの部分を多くすることができるのです。ソファーに座っているだけでもそれなりのカロリーを消費してくれるのであれば、こんなに嬉しいことはありませんね。
このことからわかるように、基礎代謝がアップすれば、脂肪が蓄積しにくい身体になるのです。つまり、リバウンドのリスクを減らすこともできということですね!この点も素晴らしい効果として挙げられるでしょう。
ただし、基礎代謝というのは、「高めたらそこから下がらない」ということではありません。したがって、ピラティスを途中で中断し、他の筋トレもしないような日々が続いてしまえば、基礎代謝はたちまち低下してしまうでしょう。
つまり、継続的な取り組むが非常に重要になるということですね。
④姿勢改善の効果
姿勢改善というのも、ピラティスの継続による効果の一つです。
これは、体幹が強化されることによる効果とも言えますね。悪い姿勢という点での象徴的な症状として、猫背が挙げられます。猫のようにまるまった背中で生活してしまう人がとても多いという現状があるのです。「猫背の方が楽なんだよねー」という人もいるかもしれませんが、猫背が招くマイナスの症状というのは意外と深刻です。
例えばコリですね。猫背によって頭の重さによる負担が首や肩に大きくかかることになりますので、結果として肩こりなどの症状となって現れる可能性があるのです。肩こりがひどいとモチベーションも下がってしまうため、大きな問題ですよね。
ピラティスに取り組むことで猫背の改善が期待できますので、猫背からくる肩こりの根本的な解決ができるということにもなります。したがって、この効果も非常にプラスではないでしょうか。
⑤パフォーマンスアップの効果
ピラティスによって体幹が強化されていけば、体幹を上手に使った運動というのも可能になってきます。そのため、パフォーマンスがアップするのです。
仮に、体幹が全く使えていない状態で運動をしても、その効果というのは限定的なものになってしまいます。つまり、表面的な筋肉だけでなく、体幹もしっかり使った上での運動が望ましいということですね。ピラティスに取り組むことでそれも可能になるということですので、この効果も非常に大きいですね。
ただ、体幹についても鍛えない日々が続けば衰えてしまいます。そのため、ウォーキングなどの通常の有酸素運動と、ピラティスのような体幹強化のトレーニングを継続的に行うことが、高いパフォーマンスを維持し続ける秘訣だということでしょう。
⑥関節の動きをしなやかにする効果
ピラティスには、関節を柔軟にして動きをしなやかにするという効果も期待できます。
関節がかたいと、柔軟性のある動きというのが難しいですよね。可動域が狭いことは、色々な運動をするにあたってマイナスです。
したがって、ピラティスをすることで関節の可動域を広げ、より柔軟性に富んだ動きでトレーニングに取り組んではいかがでしょうか。ただ、どの程度の期間で関節がしなやかになるのかという点については、もちろん取り組むピラティスの種類によります。
ピラティスダイエットの消費カロリーは意外と高い
ピラティスに取り組む前に、消費カロリーについて知っておいた方が良いでしょう。
高い消費カロリーが見込めるのだとわかれば、ピラティスに対するモチベーションも高まってくると思います。
そこで、1時間にわたってピラティスに取り組んだ場合の消費カロリーを、体重別に示します。
・体重65kgの人の場合→ 205kcal
・体重70kgの人の場合→ 220kcal
・体重75kgの人の場合→ 236kcal
このように、1時間当たりおよそ200kcal以上消費できますので、とても効率的な運動と言えるのではないでしょうか。
ピラティスの場合、運動中もそれほど疲労を感じないという点がメリットです。
ここで紹介した数値はあくまでも目安ですが、ぜひ参考にしてください。
ピラティスの基本運動方法3つ【目的別に紹介】
ピラティスの難度がとても高い場合、初心者の人は戸惑ってしまいますね。
しかし、ピラティスにおける動作の種類はとても多く、誰でも簡単に取り組めるものもたくさんあります。
そこで、難度が低めの基本的なピラティスについていくつかご紹介しましょう。
二の腕に効く動作
たるんだ二の腕は、見栄えが悪いため、何とか解消したいですよね。
そこで、二の腕に効くピラティスの方法についてご紹介しましょう。
1.四つん這いの状態で息を吸う
2.息を吐きつつ両方の膝を床から離す(この姿勢を10秒程度保つ)
膝を上げるときには、腹筋を使うようにしましょう。また、猫背にならないように注意しましょう。
二の腕に効くピラティスの動画を用意しましたので、ぜひご覧ください。
背中に効く動作
バランスの良い身体は理想ですね。
そのため、腕や足に効く動作だけでなく、背中に効く動作もやっておく必要があるでしょう。
このやり方についても簡単なため、すぐに覚えられると思いますよ!
1.うつ伏せの状態で力を抜く
2.息を吐きつつ胸を床から離す
3.胸が上がった状態で息を吸う
4.息を吐きつつ上体をおろす
床から胸を離す際に、首が上がってしまわないように注意しましょう。
姿勢が悪いと、きちんとした効果が得られない可能性があるのです。
背中に効くピラティスの動画を用意しましたので、ぜひご覧ください。
お腹に効く動作
太っている人の場合、やっぱりお腹をへこませることを優先させたいですよね。
お腹がへこめば、スーツを美しく着こなすこともできるでしょう。
そこで、お腹に効く動作について解説した動画をご紹介します。
短時間で簡単にできる種類のピラティスであるため、習慣づけることができると思いますよ!
ピラティスダイエットの注意点3つ
ピラティスに継続的に取り組むことによって、ダイエット効果や他の健康効果が期待できます。
しかし、注意点が全くないわけではなく、むしろ、取り組む際に注意すべきことは多いです。
そこで、ここではその注意点を3つご紹介します。
食べた直後に取り組むのは止めておこう
人によっては、朝食や昼食を食べた直後にピラティスに取り組もうとします。
しかし、これだと体調不良を引き起こす可能性があります。
また、高いダイエット効果も見込めません。
そのため、食後にピラティスに取り組みたい場合、2時程度時間を空けてからにしましょう。
食休みというのは重要ですね。
呼吸を止めないようにすることが大事
ピラティスの最中に、呼吸を止めてしまう人がいます。
確かに、動作に集中すると呼吸への意識がそれてしまいがちですが、これは適切ではありません。
そもそも、ピラティスというのは呼吸への意識が重要な運動でもあります。
従って、それぞれの方法に沿って適切に呼吸することが大事です。
無理はしないようにしよう
ピラティスによる効果を得たいという気持ちが強すぎて、無理をしてでも動作をこなそうとする人がいます。
しかし、身体の状態を改善させるためのピラティスなのに、それで身体を痛めてしまっては本末転倒ですね。
そのため、動作を実行する最中に痛みを感じたら無理はせず、身体を休めるようにしましょう。
冷静に自分を分析することがとても大事です。
まとめ
・ピラティスは精神的な健康を第一の目的とするヨガと違い、身体的な健康を第一の目標にしている。
・ピラティスを1時間行った際の消費カロリーは体重65kgの人の場合で205kcalと意外に高い。
これまで、ピラティスという運動の特徴や、ダイエット効果、方法などについて説明してきました。
ピラティスという運動に少しでも興味を持っていただけたでしょうか。
ぜひダイエットにピラティスを取り入れて、理想のボディを手に入れてくださいね。