ダイエットのために有酸素運動をしていてもなかなか痩せられず挫折してしまう人も多く、痩せない原因を突き止め正しい運動方法を知ることが重要です。
今回は有酸素運動で痩せない人にありがちな原因5つを詳しく紹介します。
目次
有酸素運動と無酸素運動の違いとは?
有酸素運動とは、字のままに酸素を必要とする運動の事です。
もう少し深くお話をさせて頂くと、酸素を十分に取り込みながら運動を行い、酸素を使用しながら体の脂肪や糖質をエネルギーとして燃焼させることができる運動の事をいいます。
疲労物質と言われる乳酸を生じさせにくい有酸素運動は疲れにくく、エネルギー源が脂肪のため、長時間の運動も比較的楽に続けることが可能です。
一方の無酸素運動とは運動の際に酸素を必要とすることなく、エネルギー源を確保する運動です。
筋肉の中にある糖質の一種であるグリコーゲンという物質をエネルギーとして使用するため、エネルギー源が少なく、筋肉の中に乳酸が溜まりやすいとされています。
長時間続けると体が動きにくくなってしまい、いわゆる電池切れの様な状態に陥いることもあります。
有酸素運動が長時間の運動であるのに対し、無酸素運動は短時間に強い力を出す(必要とする)運動をいいます。
有酸素運動をしても痩せない原因1 張り切りすぎ
ダイエットを考える方の多くが、いつの間にか増えてしまったお腹の脂肪に気が付いて、痩せることを決意すると言われています。
そして、すぐにでも効果を得たいためについつい張り切りすぎてしまうことも…。
実はこれが痩せない原因になってしまっているんです。
張り切るあまりうっかり無理をしてしまい、 “楽に酸素を取り込む”環境から、いつの間にか無酸素運動に切り替わっていることがあります。
そうなってしまうと、なくしたい脂肪が燃焼されずになかなか痩せなくなってしまうのです。
体重を気にする人のほとんどがカロリー摂取過多や運動不足です。
いきなりハードな動きをするより、ウォーキングなどの軽いレベルからスタートし、余力を残す位の軽い運動から始めることをお勧めします。
有酸素運動をしても痩せない原因2 タイミングミス
皆さんは1日の中で、いつ運動を行っていますか?
実は痩せるための運動には、一番いいタイミング、というものがあるんです。
午前中からお昼にかけては、家事や通勤、通学で体を動かしている方も多いでしょう。
そこから夕方に向けても、何だかんだ生活の中で動くことになります。
日中はあえて運動をしなくても、日常の中である程度脂肪を燃焼させるチャンスはたくさんあるものです。
しかし夕方から夜にかけては食事、そして就寝と、運動量は日中に比べると下降の一途を辿っています。
運動した後6時間程度は脂肪が燃えやすい環境になっていることから、午前中の運動量が増える時間帯に行う事が一番ダイエットに適した環境だと言われています。
有酸素運動は体に蓄えられている糖と脂肪を燃料としてしますが、糖が少ないと脂肪をエネルギーとして燃焼を始める性質を持っているのです。
このことから、有酸素運動を行うのに最も理想的なのは、朝起きて朝食を食べる前だと言われています。
この時間帯は前日夕食を食べた後から朝食までに少なくとも8時間~10時間は経過していますので、血糖値が最も低い状態をキープしています。
朝食前であれば、脂肪を燃焼させやすい環境で効率良く運動を行うことができるのです。
この原理を考えると、食後は最も血糖値が高い、つまりエネルギー源がより多くある状態のため、脂肪の燃焼に移行するのに多くの時間と運動を必要としてしまいます。
朝食前に運動を行うのが難しい環境の方は、せめて食後2~3時間経過した血糖値の安定したタイミングで行うようにしましょう。
有酸素運動をしても痩せない原因3 食生活のバランスが崩れている
ダイエット効果を少しでも早く得たいという思いから、食事を抜いてしまったり、偏った栄養だけを摂取するような食事になってしまっていませんか?
アミノ酸やビタミン、ミネラルは脂肪を分解してエネルギーに変えることができる性質を持っていますので、欠けてしまうと痩せにくくなってしまいます。
また、太る原因と勘違いされやすいたんぱく質は、不足すると代謝の低下に繋がります。
痩せたいからこそ、バランスの良い食事をするということを心がけましょう。
ダイエット中の食事は炭水化物・たんぱく質・脂質をバランスよく摂れる工夫をした上でビタミン・ミネラル・アミノ酸を摂取できるような工夫が必要になります。
特にダイエット中は代謝が良いほど痩せやすく、代謝が悪いほど痩せにくい事が判っています。
また、たんぱく質はダイエットをするにあたって、必須摂取栄養素だと考えましょう。
たんぱく質は肉や魚、大豆製品、乳製品、卵などに多く含まれています。
ただし、食材によっては脂質の過剰摂取に陥りやすいため、注意しながら摂取することが大切です。
有酸素運動をしても痩せない原因4 体内の水分不足
昔から、水を飲んでも太るなんてことがよく言われていますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?
水分は過剰摂取で一時的にむくみを引き起こすことがあるものの、特別な疾患を抱えている人でない限り、カロリーがないので水を飲んだだけでは太りません。
むしろダイエットを意識しすぎて体内が水分不足になることで、水分代謝が低下してしまいます。
汗をかいたら、運動前後は水分摂取をし、水分量が減らないように気を付けたいですね。
また水分を摂取することは、体内に溜まった老廃物などを尿として排出させる働きにも繋がります。
綺麗にダイエットを成し遂げるなら、積極的に摂取するようにしましょう。
有酸素運動をしても痩せない原因5 無酸素運動が足りない
有酸素運動で消費されるカロリーは、実はとても低いということが分かっています。
そのため、有酸素運動のみで痩せるためには、それなりの時間と労力を必要としてしまい、多くの方が望んでいるような即効性は得られません。
ダイエット成功後の理想的なスタイルを思い浮かべてみると、くびれたお腹、すらりとした手足、ですよね。
これらの夢を叶えるためには有酸素運動だけではなく、無酸素運動である筋トレを並行して行う事が大切となります。
筋トレは筋力をアップをさせることができ、代謝量アップに直結します。
代謝が良い人ほど痩せやすいので、本気で痩せたいと願っているのであれば是非筋トレも行っておきましょう。
まとめ
・有酸素運動をしても痩せない原因は「張り切りすぎ」「タイミングミス」「食生活のバランスが悪い」「体内の水分不足」「無酸素運動が足りない」の5つが挙げられる。
痩せるためには理想的なバランスの取れた食事と適度な運動がとても重要になってきます。
今回紹介した痩せない原因を参考にして、運動面からも食生活面からも効率的に痩せられる工夫をぜひしてみてください。
加えて十分な睡眠をとることで、健康的にダイエットできる環境をキープしてくださいね。