ジム通いの煩わしさが無いホームジムは、自分の目的に合った筋トレ器材をいつでも自由に使うことが可能です。
今回はホームジムの長所&短所、作り方、おすすめの器具4つ、人気マシンランキング、筋トレのポイントを紹介します。
目次
ホームジムとは?
ホームジムとは要するに家の中にある「ジム」のことです。
とは言ってもどの程度の「ジム」があれば、ホームジムというのでしょうか。
通販でよくあるちょっとした筋トレグッズがある場合でもホームジムなのでしょうか?
確かにそう言おうと思えばそう言えなくもありませんが、ここで言うホームジムとはかなり本格的な筋トレができるジムのことを言います。
少なくとも「中級者レベルくらいの人がある程度満足できる筋トレ設備が家にある」、それをホームジムとこの記事では定義しようと思います。
そもそも「俺、家にホームジムあるよ」と言って、筋トレグッズが一つや二つある場所を想像する人はいないですよね。
ホームジムを作るメリット4つ
ホームジムを作るメリットは何と言っても時間でしょう。
仕事がどんなに多忙でも、ジム通いに1時間費やしていた人でも、生活している場所とジムが一緒になるのですから、時間がなくて筋トレができないなんてことはなくなります。
これはホームジムのもっともわかりやすいメリットです。
また、次にあげられるのが、筋トレマシンを独り占めできること。
混んでいる時間にジムに行くと、自分のやりたい筋トレマシンが先に使われていることも。
待っている間にやる気がなくなってしまうなんてことはありがちなことなのです。
ホームジムならそんなことはありません。
だって、使うのは自分一人(もしくは家族のみ)なのですから。
そして、人目を気にせずにできるのもメリットの一つでしょう。
自分がベンチプレスしようと思ったら、何か他の人がじっと見ている…気がする。
そういう時って気が散って集中できないんですよね。
実際は見ていたとしてもそんなに気にするほどのことはないのですが、何となく気になる時があるんです。
それがホームジムではありません。
最後はお金の問題。
ジムは当然月会費がかかります。高いところだと月に1万円以上。
計算すると年間12万円以上がかかっていきます。10年やれば120万円。
結構な額だと思いませんか?
当然ホームジムは最初にお金はかかりますが、月会費はゼロです。
また、時間やコストを考えるとホームジムの経済効果は計り知れないものとなります。
ホームジムを作るデメリット3つ
もちろんホームジムにはデメリットもあります。
これを知らないと作ってから後悔することになるので、デメリットも知っておきましょう。
まず1番に上げられるのは初期投資をかなりしないといけないということ。
先ほどメリットの方で月々お金がかからないことがメリットとして挙げましたが、最初に一気に出費があるのはお財布的に辛い場合もあります。
長い目で見たトータルコストはジム通いとホームジムのどちらがかかるかは微妙なところですが、一気にお金がかかるというのは人によってかなりのデメリットかもしれません。
次は場所でしょう。
ホームジムはやはりそれなりに場所が必要です。
どんなにコンパクトにまとめても4畳半ほどの部屋なら占拠してしまうでしょう。
部屋が余っているならいいですが、無理にホームジムを作ろうとすると家族の反感を買うことになるでしょう。
ダンベルやバーベルも買ってみるとジムではそれほど大きいものに見えなかったのですが、自宅に置くと非常に大きいのです。
最後は、インストラクターなどアドバイスをくれる人がいないことです。
トレーニングが我流に陥りがちで、フォームもめちゃめちゃ、効果のないトレーニングを一生懸命やっていることになる場合もあります。
これは自分でインターネットの動画を見たり、本を読んだりして工夫すればだいぶ改善はできますが、それでもたまにはきちんとした人に教えてもらう機会を設けた方が良いでしょう。
それくらい我流と言うのはきちんとやれないものなのです。
ホームジムの作り方3ステップ
デメリットを理解した上で、それでもホームジムを作りたいと思ったなら、ホームジムを具体的に作る計画を練りましょう。
まずは、ホームジムを作るためには場所の確保が必要です。
前述のデメリットでも紹介しましたが、本格的な機材を使いたいなら最低でも4畳半くらいのスペースは必要です。
この場所を確保できないのであれば、本格的なホームジムを作ることはできません。
家族と一緒に住んでいるのであれば、ホームジムを作りたいので場所を確保させて欲しいと説得してください。
掃除などは全部自分で行うことや、うるさくしないことなどを約束しましょう。
場所が確保できたら、次に床の補強を考えてください。
本格的なホームジムを作りたいならある程度は高重量を扱うことになります。
高重量のダンベルなどを床に落とした時にも大丈夫なように床の補強を考えた方が良いでしょう。
自分で補強するのであれば、ジョイントマットとコンパネ、更にラバーマットを床に敷けば、1点にかかる重量は分散されますし、かなりの補強になります。
家の1階であれば、これで大抵の場合は十分かと思います。
ただし、2階でホームジムを作りたいという場合はリフォーム会社などに頼んで補強をしてもらう方が良いでしょう。
家の構造によって違いますが、数十万円から可能のようです。
場所と床の補強ができたら、次は器材の選択です。
これはどんなトレーニングをしたいかによって異なりますが、自分が優先するトレーニングからやれる器材を選びましょう。
絶対にやりたいトレーニングがやれなければ、何の意味もありませんからね。
ホームジムに置きたいおすすめの器具4つ
人によって買うべきトレーニング器具は異なりますが、ホームジムを作るなら少なくともこれだけは買っておきたいという器具を紹介しましょう。
バーベル一式
まずは筋トレと言えばバーベルです。
やはり何だかんだ言ってもバーベルが筋トレの王道です。
もし、スミスマシンなど大掛かりなマシンを導入するにしてもバーベル一式くらいは持っておきたいです。
トレーニングのバリエーションが増えますから。
メーカーは何でもOKですが、欲を言うならプレートが持ちやすい(滑りにくかったり、持つ穴が開いているなど)ものが良いでしょう。
また、ゴムで覆われているものは落とした時に音が大きくありませんし、衝撃があまりないので、好みで選びましょう。
重さはトータルで75キロ~100キロ程度あれば十分でしょう。
ただし人によってはスクワットを200キロオーバーでやる人もいると思いますので、自分に合わせた重さを選んでください。
可変式のダンベル
ダンベルも必須です。
ダンベルがあると細かい筋肉のトレーニングができますので、やはりホームジムには欲しいところです。
可変式(重さを変えられる)のものを買っておけば1つで済むので、場所の節約になります。
今ではワンタッチで簡単に重さを変えられるものも多く出ているので、そちらを買うと良いでしょう。
時間の節約にもなりますね。
ただし、ワンタッチ式のものはかなり高いので、予算によっては面倒ですがプレートを自分で付け替えるものを買うのも良いでしょう。
いずれにしてもダンベルは必ず必要と言ってもいいので、予算の中に組み込むようにしましょう。
ベンチ台
やはりベンチプレスはやりたいという人は多いのではないでしょうか。
スミスマシンがあれば、ラックは要りませんが、ベンチ台はどちらにしても必要です。
ベンチ台とラック、バーベル、ダンベルがあれば、とりあえずはホームジムらしくなってくるのではないでしょうか。
少なくとも大胸筋を鍛えるにはほとんどの人はこれだけでも十分でしょう。
まずはこれら一式購入してみてはどうでしょうか。
セーフティラック
最後に一つ忘れていました!ある意味もっとも重要な器具です。
ベンチプレスを行う時に両脇に置いておくセーフティラックです。
これがないと安心してベンチプレスを行うことができません。
特に一人で行うことが多いホームジムではこのセーフティラックは必須です。
潰れた時に誰も気づかずに動けなくなってしまうことがあるからです。
できればセーフティラックは幅が広くて良いものを買いましょう。
ここはお金を節約するところではありません。
ホームジムに人気のマシンランキングTOP3
次に器具ではなく、コンパクトにまとまっているマルチマシンをご紹介しましょう。
これ一台あれば、何種類ものトレーニングができるというものです。
まとめてあるので、一つ一つを買うより場所を取りませんし、合計すると安くなる場合も多いです。
ただし、あまり安いものを買うと壊れることも多いので、ある程度お金を出すことをおすすめします。
IROTEC(アイロテック)NEWマルチホームジムDX150ポンドタイプ
マルチマシンでもっとも人気のあるのがこのIROTECの商品になります。
ネットで購入すれば驚愕の4万円代で購入が可能なので、月謝1万円のジムなら半年も経たずに元が取れてしまいます。
ウエイトの重量は150ポンド(約68キロ)なので、本格的にトレーニングを行う人は物足りないと思いますが、中級者レベルまでならこれで対応可能でしょう。
ファイティングロード(FIGHTINGROAD)ホームジムEX70
最大70キロまで負荷の設定ができるマルチマシンになります。
ちょっとワイヤが細いので、毎日使っていると数か月後にワイヤーが切れる可能性があります。
そのためワイヤーの予備は購入しておいた方が良いでしょう。
料金はこちらもネットで購入すれば4万円代で買えるため、ワイヤーは必要経費だと思って買ってもそれほどの出費になりません。(ワイヤーは2000円程度)
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ホームジムDX TM066【ボディメーカー】
料金はもっとも安く、ネットで購入すれば3万円台で手に入れることができます。
ただし、負荷は60キロまでとかなり軽めですが日々の運動不足解消程度にはなるでしょう。
作りも値段の割にはしっかりしているので、耐久性も期待ができます。
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ホームジムでカッコいい体の作り方のポイント
ホームジムを作ろうと検討している人の中には「ホームジムでカッコいい体(理想の体)になれるのだろうか?」と言う疑問を持っている人もいるでしょう。
しかし、これは心配には及びません。
ジムで筋トレをやろうと、家で筋トレをやろうと60キロのバーベルは60キロです。(当たり前ですが)
同じ重さならどこでやっても同じ効果があるのは当たり前です。
ただし、フォームが正しくないと狙ったところに筋肉をつけるのは難しいです。
この点だけはどうしても我流になりがちなので、常にフォームのチェックは必要でしょう。
本来であれば、ジムに通って正しいフォームを身につけてからホームジムを作るのが理想です。
もし、初心者の人でホームジムを作ろうとしているのであれば、まずはジムに通って、最低限フォームだけはきちんと覚えてから作ることをおすすめします。
すぐにホームジムを作りたい(家を作る時についでに作りたいなどの事情がある人)場合は、少しの間ホームジムがあっても、ジムに通うことをおすすめします。
ジムで教わったことをホームジムで復習し、早いうちにフォームを身につけてください。
そうすれば、1,2か月でホームジムのみでもカッコいい体を目指せるようになるでしょう。
本格的なホームジムにかける費用のポイントとは?
先に紹介したマルチマシンはあくまでも初心者向けのものです。
では、本格的なホームジムを作る場合はいくらかかるでしょうか?
実はマルチマシンでも、きちんとしたもの(負荷を100キロ程度まであるようなマルチマシン)を購入すると作りもしっかりしているので、かなり高額になります。
高いものだと100万円を超えるものもあります。
ただ、ジムで使っているマシンは一か所のみ鍛えるようなマシンでも1台で100万以上するものも珍しくありません。
ですのでマルチマシンで100万円以上しても実はそんなに高くないと言えるのです。
ホームジムでそこまで高いものを用意するくらいなら、バーベルやダンベルで工夫をしてトレーニングする方が良いでしょう。
ホームジムを作るのと言うのは時間の節約がメインではありますが、お金の節約の意味もあるのですから。
このあたりは自分の懐具合と相談になりますが、基本的には50万円以上のマシンは買わないという風に上限を決めた方が良いでしょう。
高いマシンが良いのは当たり前なのですから。
ホームジムの作り方で最重要ポイントは安全確保
ホームジムでもっとも重要なのが、安全の確保です。
少し述べましたが、ホームジムではほとんどの場合一人でトレーニングすることになります。
なので、潰れても誰も助けてはくれません。
この点は絶対に忘れてはいけないポイントです。
なので、一人で潰れたり、転んだりしても怪我をしないような配置にしなければいけません。
トレーニングで追い込んだりすると思わぬところでふらついて倒れることもありますので、この点はかなり重要です。
一人で基本的には行うということを考慮に入れて作るようにしてください。
ジムはインストラクターや他の人もいるので万が一倒れても安心ですが、ちょっとしたことで大変なことになるのがホームジムなのです。
気を付けましょう。
まとめ
・ホームジムの作り方の最初のステップは場所の確保。
・ホームジムにおすすめの器具ランキング1位はバーベル一式。
・ホームジムの作り方で最重要ポイントは安全確保。
いかがでしたでしょうか。ホームジムを作ろうと考えている人は予算、場所、器具の選定などいろいろと考えることがあります。
ただし、それが楽しいと思う人でなければちょっとホームジムは厳しいかもしれません。
基本的には楽しんでやるようにしてください。
また、一度に器具を揃えるのが予算的に辛いという人は徐々に揃えていっても良いでしょう。
ただし、家の2階に作るという人は床の補強も考えてください。
ホームジムは非常に便利ですが、一人で行うので安全の確保だけはして行うようにしてくださいね。
それがホームジムでもっとも重要なことなのです。