南雲吉則さんといえば、ダイエット本で有名ですよね。
この記事では、南雲吉則さんの現在の身長や体重などの基本情報、そして痩せることに成功した食事法やダイエット方法をまとめました。
南雲吉則さんのプロフィール
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名前:南雲 吉則(なぐも よしのり)
生年月日:1955年8月1日
出身地:群馬県
東京慈恵会医科大学卒業後、東京女子医大形成外科、癌研究会付属病院外科、慈恵医大学第一外科乳腺外来医長を経て、乳房専門のナグモクリニックを開業されています。
それよりも有名なのが、50代なのに30代に見えるというアンチエイジング術ですね。
それまではメタボリック体型で実年齢より老けて見られていたのが、独自のメソッドにより若々しい体を手に入れ、これがマスコミで取り上げられると医師によるアンチエイジング術として話題になりました。
2015年には60歳以上の生き方が輝いている人としてプラチナエイジストを受賞しています。
南雲吉則さんの現在の身長・体重・BMI・体脂肪率
南雲吉則さんの身長
南雲吉則さんの身長ですが、公式プロフィールによると、173cmと書かれています。芸能人でもないので、サバ読みをしておらず、公称通りの身長と言われています。
南雲吉則さんの標準体重と美容体重・BMI
南雲吉則さんの身長からBMIにより標準体重と美容体重を算出すると、
美容体重(BMI 20):20×1.73×1.73 = 60.0 (kg)
BMI=体重(kg) ÷ {身長(m) X 身長(m)}
となります。
南雲吉則さんの体重は公開されていませんが、ネット上では60キロ前後ではないかと予想されています。実際に引きしまった肉体をしています。
南雲吉則さんの体脂肪率
南雲先生の体脂肪率は公表されていませんが、見た目からしても肥満などとは程遠い体型ですので、健康的な体脂肪量なのではないかと推測されます。
南雲吉則さんのダイエット方法
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一日一食ダイエット
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南雲先生は夕食のみの一日一食なのが有名です。一日の総摂取カロリーはなんと515cal程度だとか。
日本医師会による基礎代謝量は、50代の人で体重60kg程度だとすると、およそ1500kcalとされています。これだけを見ると、極度の低摂取カロリーですので、体が心配になるところですが。
南雲先生は37歳の時に身長が173cmにして体重が77kgまで増えてしまい、不整脈に悩まされていたそうです。そこで菜食中心の一日一食を長年続けて、現在は62kg前後の体重を維持されているそうです。
一日の食事の回数を少なくすることで、一回の食事の栄養吸収の効率が高くなります。一日一食にすると、飢餓状態になり、延命遺伝子が活性化し、体の傷んだ所が修復され、皮膚年齢がどんどん若返り、体にいい事が次々と起こるようになる、というのが南雲先生のアンチエイジング理論です。
胃が空っぽになると成長ホルモンが出る
胃が空になると睡眠時脳から成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは内臓脂肪を燃焼させて体脂肪率を減らしてくれます。また、筋肉や皮膚、粘膜などの修復をします。空腹時に発動するサーチュイン遺伝子にも、傷ついた細胞を修復する効果があると考えられています。
サーチュイン遺伝子について
アンチエイジングについては、世界的にも研究が進んでいます。2016年のデータでは、日本の平均寿命は男性が世界5位、女性が世界1位、総合世界1位(83.7歳)でした。
健康寿命も74.9歳で、こちらも世界1位なのですが、平均寿命と健康寿命を見比べると、75歳から85歳の約10年間は不健康な生活を送っていることになります。入院や病気、障害などによって自立するのが難しい、いわゆる介護が必要な10年間です。
超高齢化社会を迎えた日本では、アンチエイジングと呼ばれる加齢研究や、より健康な生活を長く送るにはどうしたら良いのかという研究が盛んにおこなわれています。そこでキーワードとして出てくるのが「サーチュイン(sirtuin)」です。
最近では長生きを司る遺伝子としてテレビ番組などでも見かけることがあります。サーチュインは2003年に発見された遺伝子で、サーチュイン遺伝子を導入するとショウジョウバエで約30%、線虫で約50%寿命が伸びることが確認されました。
テロメアは通常細胞が分裂することに切断されて染色体が少しずつ短くなっていくのですが、サーチュインはテロメラーゼという酵素を短縮した活性化する事ので、染色体末端の短縮を軽減し、結果として寿命が延びると考えられています。
サーチュイン遺伝子は通常、不活性化されており、これをオンにするシグナルの研究が進んでいます。
その1つが南雲先生の唱えるカロリー制限です。金沢大学でも、生後24カ月の高齢マウスが、カロリー制限をすることで生後3カ月と同じ腎臓の機能や組織を保っていることが確認されています。
これまで、ショウジョウバエ、線虫、マウスなどを使ったデータばかりでしたが、2009年にアカゲザルを使った実験が行われ、よりヒトに近いデータが得られました。
2012年にはカロリー制限をした場合と、していなかった場合とでは差が見られなかったため、カロリー制限は寿命延長と関係がないといわれましたが、これはカロリーだけではなく餌の成分による可能性があったとされています。
2015年にはヒトを使った研究により、カロリー制限で寿命が延びたり、がんの発生率や糖尿病、脳卒中などの加齢に伴って増加すると考えられる病気の発症を遅らせる結果が示されました。どうやら、カロリーをある程度制限すると、加齢の進行が遅らせることができるようです。
カロリー制限が長寿につながる?
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それでは、カロリーを制限するだけで良いのでしょうか。アカゲザルで得られたデータも含めて検討してみましょう。カロリー制限をしても寿命に差がなかったという実験の時には、抽出した成分をもとにして餌が作られていました。
自然の材料をもとにした餌は作るたびに成分にバラつきが生じるため、厳密にカロリーを計算する目的のためです。しかし「カロリー制限をすると寿命が延びる」という結果になった実験では自然の材料をもとに餌を作っていました。
このことから、自然の材料に含まれる成分には、人類には未知の成分などがあるのではないかとか、抽出する過程で失われる成分こそが長寿へのカギになっているのではないかと言われています。
抽出された成分として大きく異なっていたのはタンパク質でした。自然のエサを使っていた実験では、たんぱく質を麦、トウモロコシ、大豆、魚、アルファルファ(マメ科の植物)から摂取していました。抽出成分のエサを使った実験では、たんぱく質は乳アルブミンで得ていました。
2つの実験で、最も大きな栄養素の差は「糖質」でした。カロリー計算のため、抽出した成分だけのエサで行った実験の時には、餌に28.5%の糖質が含まれています。自然のエサの時には糖質が4%でした。
これはカロリーをコントロールするのに糖質で行うのが手っ取り早かったためですが、このデータから、糖質が多い食事はカロリーが低くても寿命延長効果がないことを示唆しています。
また、カロリー制限をしていても、自由に好きなだけ摂取できるようにしているグループが存在したため、生存率に影響が出た可能性があります。低カロリーを心がけていても、好き放題食べていてはいけないということでしょうか。
アカゲザルの出生地の違いによる遺伝の違いなども指摘されていますが、単純に食事量を減らすカロリー制限では寿命を延ばすとは言えなさそうです。
今までの実験や研究結果から示されているのは、
・どうもカロリーは本来健康を維持する量がある程度決まっており、それ以上カロリー摂取すると寿命が短くなるらしい
・糖質が多すぎる食事はあまり良くないらしい
・24時間好きな時間に好きなだけ食べるような生活は良くないらしい
・自然界には人類には未知の栄養素があるようなので、あまり手を加えずに素材を丸ごと食べるような食事をした方が良いらしい
・タンパク質は、自然の食物から、いくつかの種類を組み合わせて摂取したほうが良いらしい
ということでしょうか。
カロリーは減らせば減らすほど良いわけではなく、70%程度まで減らすようなカロリーリストラクションが良いとされています。それ以上になると必要なエネルギーを得ることができず、筋肉や骨量の低下が報告されています。
糖質は少量でもカロリーを増やしてしまうわりに筋肉や骨に貢献する栄養素が少ないため、量が多すぎると良くないようです。
カロリー摂取を抑えると言うよりは、本来の健康を保つために必要なカロリーはある程度決まっており、それ以上摂取しすぎると良くないということなのではないでしょうか。南雲先生は1日に500kcalということですが、少なすぎるのではないかとちょっと心配になります。
体を温める
南雲先生と言えば、ゴボウ茶などの体を温める方法も紹介していましたね。体の細胞は血流によって酸素や栄養素、ホルモンなどを運んでいます。体が冷えると、血流が悪くなりますので、体を温めて隅々まで血液を巡らせることは、健康を保つのに重要だと思われます。
自覚がなくても、体が冷えると副交感神経の働きがにぶくなってしまい、内臓の動きが悪くなると言われ、冷えは万病のもとなどとされていますね。
副交感神経は、体内の免疫を司るリンパ球の働きなどにも関与しており、かぜをひきやすくなったり、様々な病気を発症しやすくなってしまいます。自覚がないままに体が冷えている人も多いそうですので、意識して体を温める南雲先生のゴボウ茶も良さそうです。
食事の工夫がダイエットにつながる
・南雲吉則は37歳で身長173cmにして体重77kgで、60歳を超えた現在は62kg前後。
・南雲吉則の一日の総摂取カロリーは515cal程度。
さすがに医学博士だけあって、科学的根拠のあるアンチエイジング法でした。やや極端かなーと思われる部分もありますが、南雲先生はお医者さんですので、ご自分の体のことを知り尽くして行っている結果だと思われます。