ピリオダイゼーションという筋トレ用語はピンと来ない方も多いですが、とても効率的な筋トレ方法なので知識として覚えておくことは大変有効です。
今回はピリオダイゼーションの意味と筋トレへの効果、やり方、注意点を紹介します。
目次
ピリオダイゼーションの意味&筋トレへの効果!
ピリオダイゼーションというのはトレーニングをピリオドで分ける考え方のことを言います。
「ピリオドで分ける?」と言われてもピンとこないと思います。
もっと簡単に言うと、トレーニングをある一定の間隔に区切ってトレーニング内容を変えることをピリオダイゼーションと言います。
厳密にいうとこの考え方は筋トレだけのものではなく、スポーツをしている人なら当たり前にやっていることなのです。
例えば試合がある時などはそれに向けて調整していきますよね。
その調整段階でトレーニングの内容を変えていった経験もあるでしょう。
ハードなトレーニングしていた時期と試合前の軽めのコンディションを整える時期とを分けていた記憶があるのではないでしょうか。
これがピリオダイゼーションの考え方なのです。
筋トレもある一定の期間で区切って行うことで試合がないとしても、ピリオダイゼーションを行うことでトレーニングのパフォーマンスアップが期待できます。
例えば1週間ごとに強度やトレーニング内容を変えることで、同じ部位ばかりに刺激を入れることが防げるので怪我の防止にもなります。
また、新たな刺激が加わることでマンネリ化も防ぐことができます。
ピリオダイゼーションを取り入れると自分に合った筋トレがみつかる!
筋トレにピリオダイゼーションの考え方が不可欠かと言われるとそうでもありません。
人によってはずっと同じ種目をやっていてもパフォーマンスがアップし続ける人もいるでしょう。
しかし、もしかしたらそう言った人もピリオダイゼーションの考え方を取り入れることで一層パフォーマンスアップする可能性もあります。
やったことがないのであれば、一度取り入れてみるのは良いことでしょう。
トレーニングに「絶対」はありません。
様々なやり方を試してみて自分に一番フィットしたやり方でやるのがもっとも良いのです。
ピリオダイゼーションは自分に合ったやり方を探すのにも最適な考え方と言えます。
ピリオダイゼーションを利用した筋トレのやり方!
ピリオダイゼーションは「一定の期間で区切って」行う考え方なのですが、この一定の期間ってどれくらいなのでしょうか?
実はそれはまったく決まっていません。
ピリオダイゼーションの期間は何年に渡っていても良いですし、時間で区切るのもありなのです。
とにかく自分で決めた期間でトレーニング内容を変えるというのがピリオダイゼーションの考え方なので、期間は好きなように決めましょう。
しかし、最初は何か目安があった方がやりやすいと思いますので、まずは1か月または1週間で期間を区切ってみてはいかがでしょうか。
もちろんこれは区切りが良いということと、1年で区切るとほとんどの人は試合に出るわけではないので、区切っていることを忘れてしまうからです。
もちろん毎年何かの大会に出るというような目標がある人は1年で区切ると良いでしょう。
1ヶ月、または1週間程度で区切ってトレーニングの内容を変えてみてください。
例としては重さを変えるとか、セット数を変えるなどで強度に変化をつけます。
ずっと強度を上げていくのではなく、強度を強め⇒強度を弱め⇒強度を強めなど変化をつけます。
もちろん強度は重量が重い方が強いのですが、回数を全然やらなければ逆に弱めということもできます。
そのあたりは自分の体の反応を見て決めましょう。
先に言ったようにピリオダイゼーションをやったら確実にパフォーマンスアップをするわけではありませんが、ほとんどの人は徐々にパフォーマンスアップをするはずです。
ピリオダイゼーションは一度はじめたら最後までやりきりましょう。
1か月と決めたら1か月はやり切ってください。
そして、体の反応を見て続けるかどうかを決めれば良いでしょう。
中には全然ピンとこなくて記録も伸びなかったという人もいると思います。
そしたら、他の方法を試せばいいのです。
ピリオダイゼーションを取り入れた筋トレの注意点!
「ピリオダイゼーションって要するにトレーニングの仕方を定期的に変えることでしょう?」と思っている方はそれはまったくの間違いではありませんが正確でもありません。
ピリオダイゼーションは先に少し説明したように、トレーニングのやり方を変える時に一旦軽めのトレーニングで体を休める必要があります。
強度の高いトレーニングと強度の高いトレーニングの間に軽めのトレーニングを入れることで体がリフレッシュされて、次のトレーニングに全力を尽くせるというわけです。
単にトレーニングの内容を変えるだけでなく、休息の期間を設けるのもピリオダイゼーションの大事なやり方の一つなのです。
とは言っても1週間やって、完全に1週間休むというわけではありません。
休息期間と言っても最高のトレーニングをするための準備期間なので、軽めのトレーニングは続けるようにしてください。
例えばベンチプレスで100キロ挙げられるという人であれば、その6,7割の強度でフォームをストリクト(正しいフォームにこだわって行うこと。インチキは絶対にしない)で行うなどです。
ゆっくり正しく丁寧にやることを心がければ十分筋肉には刺激が行くはずです。
腕立て伏せだけにするなどでも良いでしょう。
ちなみにピリオダイゼーションの考え方では休息期間を必ず強度の高いトレーニングの前には入れます。
今後ピリオダイゼーションを続ける場合も必ず強度の高いトレーニングの前には休息期を入れるようにしましょう。
ただし、休息期で体は万全になるはずなので、強度の高いトレーニングを行う際は遠慮なく力を出すようにしてください。
そうでないとピリオダイゼーションでやっている意味がなくなってしまいます。
まとめ
・ピリオダイゼーションを行うことで自分に合った筋トレ方法がわかることもある。
・ピリオダイゼーションはトレーニングのやり方を変える時に一旦軽めのトレーニングで体を休める必要がある。
いかがでしたでしょうか。
ピリオダイゼーションを行うかどうかは別にして知っておいても損はない考え方でしょう。
もし、今のトレーニングのやり方でいいと思っている人も頭の片隅にこのようなやり方があることも覚えておいてください。
きっといつの日かトレーニングがマンネリ化してくることがあると思います。
その時に思い出してやってみてください。
きっと効果がありますよ。