スポーツで痛めやすい部位である「膝」。その痛みを軽減するのに効果的なのがテーピングです。
今回は膝にテーピングをする効果、おすすめの巻き方を動画で2パターン、サポーターとの比較、使用するときの注意点を紹介します。
膝にテーピングする効果とは?
痛いところがあるとテーピングをすると魔法のように痛くなくなる…。
残念ながらそんなことはありません。
テーピングをしても痛みはありますし、怪我が治るわけでもありません。
では、なんのためにテーピングをするのか。
痛くても試合に出たい時や、痛みを抑えても練習をしたい時など、テーピングは効果を発揮します。
テーピングは、実は関節の動きを制限することになるので、パフォーマンスは通常より落ちます。
しかし、痛い部分の動きを制限すると痛みは当然小さくなるわけです。
痛くても関節が大きく動く方が良いのか、少々関節の動きを制限してでも痛みを小さくするのか、はケースバイケースと言えるでしょう。
なので、膝に限らずですが、痛かったらテーピングすると良いとは一概には言えないのです。
まずテーピングをしてみて、スポーツの動きをしてみて、問題ないようならテーピングをすべきですし、そうでないならやっても意味はないでしょう。
ただし、テーピングには痛い部分の動きを制限する効果があるため、テーピングをしていることで安心感も生まれます。
この安心感もスポーツのパフォーマンスにはかなり影響を与えます。
ですので、膝が痛い時にはテーピングをすると、大抵の場合は良い結果が得られる場合が多いです。
膝へのテーピングの巻き方 おすすめ2パターン【動画付き】
膝にテーピングを巻く時にはどのように巻けば良いのでしょうか。
テーピングをただ膝の周りにぐるぐると巻くだけでは、何の意味もありません。
単に血行が悪くなるだけでしょう。
テーピングの基本は動きを制限することですが、できる限り邪魔にならないように必要最小限に制限する必要があります。
そうでなければ、運動ができませんし、完全に制限をするのであれば、そもそもギプスなどで固定してしまえばいいわけです。
では、「必要最小限に制限する」にはどうすればいいでしょうか。
これは言葉で説明してもなかなかわかりづらいため動画を見ていただくのが一番でしょう。
一番簡単なのはこの巻き方です。
この巻き方だと一人で巻くことができますし、非常にシンプルで簡単です。
ただし、かなり痛みが出る場合は、この程度の固定ではとても動くことができませんので、もう少し強めに動きの制限をかける必要があります。
その場合は以下の動画が参考になるでしょう。
これくらいのテーピングなら一人でも可能でしょうから、練習してやってみると良いでしょう。
これ以上複雑なテーピングになると自分一人では難しくなってきますし、そもそも運動をしていいのかも疑問ですので、専門家に見てもらうことをおすすめします。
膝の保護はサポータもおすすめ テーピングとのメリットデメリット比較
もし、動画を見てもテーピングの仕方がまったくわからないという場合は、テーピングは諦めてサポーターを使うという手もあります。
サポーターはテーピング程ピッタリとは膝に固定できないかもしれませんが、簡単にワンタッチで取り外しができるというメリットがあります。
また、最近のサポーターはマジックテープでピッタリと膝にフィットするものがほとんどです。
伸縮性もありますので、膝をよく痛めるという人は逆にテーピングよりも使い勝手が良いのでおすすめです。
ただし、ハードな動きをするスポーツをする場合は、かなり高性能なサポーターを購入する必要がありますので、価格もかなり高いです。
下手をすると1万円では買えない可能性もありますので、お財布に優しいのはテーピングでしょう。
テーピングは自分で買えば1回分で高くても数百円ですみます。
この価格差は無視できないでしょう。
利便性を取るか経済性を取るかは人によりますので、どちらか絶対に良いとは言えませんが、1回しか使わない可能性が高いならテーピングの方が良いかもしれません。
テーピングは一度覚えてしまえば、技術にもなります。
そういう面からもテーピングは有利な点が多いでしょう。
膝にテーピングをする際の注意点
テーピングをする際に覚えておかないといけないのが、テーピングは万能ではないということです。
あくまでテーピングは痛みを軽減するだけであって、痛みが完全になくなるわけではありません。
また、「テーピングをしれば怪我がひどくならない」という保証もありません。
テーピングはあくまでも膝をサポートするものなので、無理な動きをすれば痛いですし、更に怪我を悪化させる可能性だってあります。
怪我をしたら基本は休むのが基本です。
特に膝は完全に壊してしまうと一生後遺症が残ることもあります。
テーピングをして無理に運動するのは、本来はしてはいけない部位なのです。
しかし、スポーツを競技としてやっている人は、時には怪我をした状態でも試合に出ないといけないこともあるでしょう。
また、試合が近いから膝が少々痛くても練習をしないといけない時もあるでしょう。
そんな時に使うのがテーピングなのです。
テーピングは魔法でもなんでもありません。
怪我をした状態で練習などしたら怪我がひどくなる可能性もあることを頭にいれて、練習を行う必要があります。
それが分かった上で、それでも練習をしないといけない状態であれば、テーピングをして練習をしてください。
そうでなければやってはいけません。
テーピングをしてまで練習して、試合に出れないなど本末転倒です。
時には我慢して休むのもスポーツを競技としてやっている方の義務、ということを忘れないでください。
まとめ
・膝へのテーピングの基本はできる限り邪魔にならないように必要最小限する。
・膝のテーピングで痛みが軽減しても治ったわけではないので、無理をせずに基本的には痛いときは休む方が良い。
いかがでしたでしょうか。
テーピングを利用すれば膝が少々痛くても試合に出たり、練習をしたりすることはできます。
テーピングの知識はもしもの時のために知っておいた方が良いでしょう。
しかし、テーピングは魔法でもなんでもありませんので、基本は膝が痛ければ休むこと。
これを忘れないでください。
痛みが取れてからばっちり練習する方が実は効率的なのですから。