簡単に筋肉ムキムキになれるステロイドには恐ろしい副作用や多くあり健康も害する可能背があるので使用はおすすめできません。
今回は筋肉増強効果のあるステロイドの種類と効果、副作用3つ、離脱症状の影響や期間などを紹介します。
目次
ステロイドとは?
ステロイドはどんなものなのでしょうか。
薬であることはほとんどの人はわかると思いますが、実態はわからないのが普通でしょう。
また、ステロイドはよくアトピー性皮膚炎の治療にも使われると聞きます。
実際に皮膚科に行くと「ステロイド軟膏」などをよく処方されるのですが、これがドーピングになるのでしょうか?
今回紹介するステロイド(ドーピング用のステロイド)は正確に言うと「アナボリックステロイド」と呼ばれるものです。
男性ホルモンの構造をもとにして作られた薬で、皮膚科で処方されるステロイドとは別物です。
なので、皮膚科で処方された薬を使っても筋肉ムキムキになることは永遠にありませんので、勘違いをしないでください。
「アナボリックステロイド」は思いっきりドーピングです。
使うと非常に筋肉がつきやすくなります。
体感で言うと、使った人曰く「トレーニングの効果が3倍以上になる」のだそうです。
これだけの効果が体感できるので、やはりスポーツをしている人にとっては魅力的に映るようで、使う人が後を絶たないのが現状です。
後述しますが、副作用もあるので、ほとんどのスポーツの大会では禁止薬物指定になっており、ステロイドを使って試合に出るのはルール違反になります。
ただ、カッコいい体を手に入れるためだけに使っている人は日本では罰することができないのが現状です。
(ボディビルなどの大会に出ている人は使うのはNGです)
ですので使っている人は一定数いることは確かです。
日本ではそれほど筋肉ムキムキな体に対して憧れている人が海外に比べて少ないため、絶対数を考えるとそれほどの人口はいないでしょう。
まとめると「アナボリックステロイド」は飲むととてつもなくムキムキになることができる魔法の薬です。
しかし、副作用も出るので、ほとんどのスポーツでは禁止薬物に指定されています。
アナボリックステロイドは種類によって筋肉への効果や副作用が違う
「アナボリックステロイド」と一言で言っても、もし購入しようと思ったら色々な種類があることに驚くでしょう。
しかし、これは当然のことで、プロテインのような栄養補助食品でさえ各メーカーがそれぞれ配合などを変えて色々なプロテインを発売しているわけですから。
薬である「アナボリックステロイド」は効果の強さや即効性があるか、副作用はどれくらいあるかなど様々です。
中でも有名なのが、「オキシメトロン」「ダイアナボル」などの商品でしょう。
「オキシメトロン」は筋肉を肥大させてパワーを出すのに最適です。
ただし、人によっては強い副作用が出ることがあるので、怖い薬というイメージがあることも事実です。
「ダイアナボル」はハリウッドスターが使っていたことで有名になっています。
みなさんも知っているアーノルド・シュワルツェネッガーはこの薬で筋肉をつけたと言います。
彼はボディビルダーの現役時代に「ダイアナボル」を使っていたことを告白していますので、これは噂ではなく、真実と言っていいでしょう。
ステロイドの筋肉への効果
ステロイドって本当にそんなに筋肉がつくのでしょうか?
言われているだけで、どこかのダイエット商品などと一緒で「おまじない」のようなレベルではないのでしょうか?
しかし、実際にはそんなレベルではありません。
先に紹介したようにハリウッドのスターは「アナボリックステロイド」を常用してムキムキの体を作っている人が多いです。
また、海外のスポーツ選手も「勝てる」という理由でかなり割合で使用していることがすでに常識になっています。
これだけ蔓延しているということは使っている人のほとんどが効果を実感しているからに他なりません。
気のせいではなく、飲むととてつもなく効果があり、極端に言えば日に日に筋肉がついていくのがわかると言います。
最初に紹介したように「飲むとトレーニングの効果が3倍になる」というのも大げさではありません。
特にに前述した「オキシメトロン」は効果が強いようです。
まったく筋トレをしない老人ですら、飲んだだけで筋肉が4か月で4キロも増加したという研究結果もあります。
これは筋トレの経験がある人ならわかると思いますが、驚異的なことです。
もちろん副作用の危険はありますが、海外では使うのがほぼ常識になっているスポーツすらあります。
つまり周りが使っていて、自分だけが使っていないと勝てないわけです。
使ってしまう人が後を絶たないのは当たり前なのかもしれません。
ある意味アメリカの銃がどんなに乱射事件があっても所持禁止にならないのと同じことなのかもしれません。
「悪い奴だけが銃を持っていたら、自分たちは身を守る術がない。だから、持つのだ」という考え方です。
怖いですが、そう考える人が多いのは仕方がないのかもしれません。
ステロイドの恐ろしい副作用
しかし、ここでよく考えていただきたいのが、副作用です。
確かに「アナボリックステロイド」は非常に効果が高いです。
もし、副作用がないのであれば、夢の薬と言ってもいいかもしれません。
しかし、副作用は厳然としてあるのです。
ここから目を背けて飲んだ後のメリットしか考えないようでは、副作用が出た時に目も当てられません。
後悔すること間違いなしです。
では、どのような副作用が出るのでしょうか?
具体的に挙げていきましょう。
ただし、ここで挙げた副作用は必ず出るというものばかりではありません。
薬の効きと言うのは千差万別で人によって異なります。
なので、副作用も当然人によって強く出る人とほとんど出ない人がいるのです。
最悪の場合はこうなることを覚えておきましょう。
男性ホルモンの分泌量の減少
これはほぼ間違いなく起こる副作用になります。
「アナボリックステロイド」を摂取するということは、男性ホルモンを強制的に体の中に入れるようなものです。
なので、当然男性ホルモン過剰な状態が体の中で起こるわけです。
体は多すぎる男性ホルモンを調整しようとして、男性ホルモンを作るのをやめようとします。
なので、「アナボリックステロイド」を飲むのを止めると男性ホルモンが足りず、体が急速にしぼんでしまいます。(時間が経てば戻りますが)
筋肉がなくなるのが怖くて「アナボリックステロイド」を止められない依存症のような人も多くいます。
また、男性ホルモンが減少することによって性欲も減退すると言われています。
肝機能障害
こちらも長期間にわたって「アナボリックステロイド」を摂取するとほぼ起きる副作用です。
これは「アナボリックステロイド」が肝臓で分解されるので、肝臓が働き過ぎで壊れてしまうわけです。
お酒の飲み過ぎと似ていますね。
なので、もし飲んだとしても定期的に止めないと肝臓の病気になってしまいます。
下手すると肝臓がんになることもあります。
女体化
この副作用は稀にしか起こりませんが、覚えておきましょう。
男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れることによって、逆に胸が出てきて乳房のようになってしまうことがあります。
筋肉をつけようと思って飲んでいるのに女体化するなんて笑えない話です。
この副作用を抑えるための薬はあります。
この副作用を抑えるために更に違う薬を飲んで、その薬の副作用を抑えるために、また薬を飲んで…と一日にとんでもない量の薬を飲んでいる人もいます。
月に数十万円もかけてなんともバカバカしい話に思えますね。
こうなると薬物中毒患者と同じようなものかもしれません。
ステロイドのもう一つの副作用「離脱症状」
離脱症状とは簡単に言うと「禁断症状」のことを言います。
「アナボリックステロイド」は先に紹介したように飲んでいる時は筋肉がムキムキになって気分が良いものです。
ですが、体が自然に作っている男性ホルモンが減っているため、止めた途端に筋肉が落ちていってしまいます。
これが原因で「アナボリックステロイド」が体に悪いのをわかっていてもやめることができない人も多いのです。
しかし、やめてしばらく経つと体が再度男性ホルモンを作り出します。
ここまでの時間が分かっていれば、不安も少なく、やめようと思えば止められるのではないでしょうか。
体が元のように男性ホルモンを正常な量作り出すまでの具体的な期間を知りたいですよね。
これは「アナボリックステロイド」を摂取していた期間にもよります。
3か月ほど摂取していた人であれば、1か月程度で元に戻ることが多いようです。
ただし、ステロイドを定期的に摂っている海外のスポーツ選手などはきちんと自己管理しています。
例えば、3か月摂取したら3か月摂るのをやめる、など定期的に摂るのをやめて、男性ホルモンの回復や肝臓へのダメージ軽減に努めているようです。
この点は薬物を摂っている人が多い海外では、知識として蓄えられているのかもしれません。
筋肉増強用ステロイドは日本では簡単に手に入る
「アナボリックステロイド」なんて簡単に買えないでしょ?と思っている人も多いと思いますが、実はアメリカなどに比べて日本の方が簡単に手に入れることができるのです。
アメリカは州によって法律が違うのはご存知だと思いますが、州によっては「アナボリックステロイド」の売買は違法行為です。
なので、買おうとしたら、密売人から買うことになります。
まさに日本の違法薬物の売買と同じです。
しかし、日本で「アナボリックステロイド」を買うことは違法でもなんでもありません。
ただし、処方箋医薬品なので、購入するためには医者の処方箋が必要になります。
とは言っても実はもっと簡単に購入する方法があるのです。
それは個人輸入です。
個人輸入は個人で使うことが前提で黙認されているのが実情なので、個人輸入業者のサイトなどで簡単に購入することができてしまいます。
使っても特に違法でもなんでもありません。
もちろんスポーツの大会では禁止されている場合がほとんどで、使っていることがバレたら、そのスポーツの大会から永久追放などの処罰があります。
法律的には何の問題もないという意味ですので、お間違えの無いよう。
禁止されている州もあるアメリカと、簡単に手に入る日本。
なのに薬物が蔓延しているのがアメリカなんて、これもお国柄なのかもしれません。
ステロイドが開発された理由とは?
しかし、そもそも体に悪いのがわかっているのになぜ「アナボリックステロイド」なんて開発されたのでしょうか。
実は「アナボリックステロイド」は骨粗鬆症やHIVの患者のために開発された薬なのです。
なので、最初はスポーツや筋トレをする人のために開発されたわけではありません。
筋肉が驚くほどつくという効果に目を付けてスポーツ選手などが使いだしただけです。
もちろん薬として開発されているので、もともと副作用があることもわかっていました。
薬というのは効果が高いほど副作用があるのは常識です。
使用した選手が成績を残すにつれて、どんどんと選手たちの間で薬物汚染が広まっていったのです。
筋肉増強用ステロイド使用をかつては国を挙げて行っていたことも
かつてオリンピックは冷戦の頃には政治的に利用されていました。
特にソ連(現在のロシア)を筆頭とする東側諸国では、オリンピックは最高の国威発揚の道具として使われていきます。
もちろんそのためにはオリンピックでいい成績を収めないといけません。
なので、旧東側諸国では組織的にドーピングを行うことが常識になっていきます。
選手が好むと好まざるにかかわらず国ぐるみでのドーピングをしていたので、ほぼすべての選手が薬物に汚染されていたといっても過言ではないかもしれません。
その結果、東側諸国はオリンピックで抜群の成績を収めることになります。
こういった政治的背景から「アナボリックステロイド」の開発も進んでいき、今では効果の強さなどが異なる「アナボリックステロイド」が存在するのです。
現在でも記憶に新しいリオオリンピックの直前は、ロシア陸連の組織ぐるみでのドーピングが疑われて出場停止に追い込まれました。
まだまだ薬物に対する汚染はやむことがないようです。
筋肉増強用ステロイドは筋肉と健康を引き換えるのと同じ
ここまで読んで「アナボリックステロイド」も長年の研究で開発が進んでいるなら、意外に安全かも?と思いましたか?
また、副作用を抑える薬があるなら飲んでみようかな、と思った人もいるかもしれません。
しかし、薬というのはどんなに抑えようとしても副作用が出ることがあります。
確かに副作用を抑える薬はありますが、確実に抑えられるかどうかは飲んでみないとわからない部分があります。
これは人間が生物である限り「個人差」がどうしてもあるので、仕方のないことなのです。
この「個人差」がある限り、薬が「絶対に安全」とは言い切れないのです。
薬を飲んだ結果で病気になるなんて本末転倒も良いところです。
そこまでして筋肉を手に入れたいですか?
スポーツで勝利したいですか?
この部分をよく考えてみてください。健康ほど重要なものはないのです。
まとめ
・ステロイドの効果は劇的で海外ではスポーツによっては使うのが常識になっているものさえある。
・ステロイドは様々な種類があり、薬によって効果や副作用が異なる。
・ステロイドには離脱症状という禁断症状によってやめられなくなることがある。
・ステロイドで筋肉をつけるということは健康を代償にしていることを忘れてはならない。
いかがでしたでしょうか。「アナボリックステロイド」を摂取が怖いものであることはわかっていただけましたでしょうか。
当記事は決して「アナボリックステロイド」の摂取をすすめているわけではありません。
そもそもスポーツにおいて薬物は完全にルール違反です。
ルールがあるからこそスポーツは打ち込む価値があるものです。
そのルールを破ってまで勝って何が得られるのでしょうか。
また、健康を損なうリスクを抱えてまで飲むものではありません。
飲む前にこの記事を読んで考え直していただければと思います。