筋肉を効率的に維持・強化するためにプロテインは有効ですが副作用やデメリットもきちんと把握することが重要です。
今回はプロテインの効果と種類、太る&肝臓への悪影響など副作用の噂や注意点を紹介します。
目次
プロテインの主成分「タンパク質」の効果2種類
筋肉の強化を目指すにあたって多くの人が摂取するものが、プロテインです。
このプロテインについて、「タンパク質が含まれているもの」というイメージを持っている人は多いと思います。
そこで気になるのが、タンパク質が身体にもたらす健康効果ですよね。
摂取が必要な栄養素だと分かっていても、細かな効果については把握していない人もいるでしょう。
そこで、ここではタンパク質摂取の効果を説明しましょう。
免疫力の向上効果
人が問題なく生活していく上で重要になるのは、免疫力が高さです。
免疫力が低ければ、感染症にかかりやすいことから、大問題ですよね。
そのため、免疫力を高めるために適切な食生活を送る必要があります。
そこで、摂取が推奨される栄養素の1つがタンパク質です。
なぜなら、タンパク質については、免疫力の向上に効果を発揮する栄養素であるからです。
そのため、タンパク質が含まれたプロテインを飲むことは、免疫力を高めるという点で効果的ということになりますね。
肌環境を良い状態に保つ効果
皮膚の形成という点で大きな効果を発揮するのが、タンパク質です。
そのため、安定的にタンパク質を摂取することによって、健康的な肌をキープできる可能性が高まります。
反対に、タンパク質不足の状態になってしまうと、肌の状態が悪くなってしまうのです。
もし、肌にくすみが生じていたり、その他の異変を感じた場合、その原因はタンパク質不足にあるかもしれませんね。
プロテインの種類3つを紹介
プロテインは、筋肉の強化を図るにあたって大いに役立つアイテムの1つです。
プロテインの開発によって、効率的にタンパク質を摂取することが可能となりました。
メリットについては先ほど説明した通りです。
また、プロテインについては、細かく見ていくといくつかの種類に分類されます。
そこで、ここではその種類について具体的に見ていきましょう。
ホエイプロテインって?
プロテインの種類の1つとして挙げられるのが、ホエイプロテインです。
このプロテインには、BCAAというアミノ酸が入っています。
このBCAAは、筋肉をつくるという点で大きな働きをしてくれます。
また、メリットの1つとして、吸収が速いことが挙げられます。
やはり、より早い段階での効果が期待できる方が良いですよね!
そのため、このプロテインを飲むことの意味は大きいでしょう。
カゼインプロテインって?
次に、カゼインプロテインがあります。
このプロテインの特徴の1つは、吸収のスピードです。
先ほど紹介したホエイプロテインと比べると、吸収のスピードが遅いです。
人によっては、それってデメリットじゃないの?と思うかもしれませんね。
確かに、朝起きた時に飲むプロテインとしては適していないかもしれません。
しかし、夜寝る前に飲むプロテインとしては大いに効果あります。
なぜなら、ものを食べることができない睡眠中であっても、アミノ酸の供給がゆっくり長時間続くことを期待できるからです。
ソイプロテインって?
最後に紹介するのが、ソイプロテインです。
ソイプロテインの効果の1つとして挙げられるのが、基礎代謝の向上です。
基礎代謝については、良いに越したことはありません。
代謝の悪さが原因で肥満になったりする人もいるため、多くの人が努力して代謝の向上を目指しています。
従って、ソイプロテインを飲むことのメリットは大きいですね。
また、このプロテインは、腹持ちが良いとされています。
そのため、減量したい人にぴったりのアイテムではないでしょうか。
プロテインの副作用とは?太る&肝臓に悪いという噂は本当?
上記のメリットや効果を見ると、プロテイン身体にとってこんなに優れたアイテムはないと感じるでしょう。
しかし、よく言われているのが、以下のような副作用の噂です。
「プロテインを飲むと太る」
「プロテインを飲むのは肝臓に悪い」
もしこれらが本当であれば、プロテインを飲むのはリスクが高いと言えるでしょう。
では、果たして真相についてはどうなのでしょうか。
ここでは、その点について見ていきます。
プロテインを飲みすぎれば太る
そもそも、タンパク質を含む食材については、比較的高カロリーなものも多いです。
そこで、低カロリーのプロテインを飲むことによって効率良くタンパク質を摂ろうということが言われているわけです。
しかし、そんなプロテインであってもカロリーはあります。
そのため、普段の食事とプロテインを合わせた摂取カロリーが、消費カロリーを上回るということであれば、当然太る可能性があります。
大切なことは、プロテインを適切な量摂取するということです。
食事において比較的多くタンパク質を摂取したということであれば、その日のプロテインの摂取量については減らす必要があるということですね。
この点については、よくよく考えてみれば当然のことではないでしょうか。
プロテインを飲みすぎれば肝臓に負担がかかる
基本的に、タンパク質の摂取量に問題がなければ、摂取したタンパク質は体内で適切に分解され、変換されていきます。
しかし、タンパク質の摂取量が多くなりすぎると、それを変換する機能を持つ肝臓には当然負担がかかるのです。
また、影響が及ぶのは肝臓だけではありません。
腎臓にも大きな負担がかかってしまうのです。
そのため、意識すべきことは、プロテインを飲みすぎないことです。
早く筋肉をつけたいという人の場合、プロテインの過剰摂取に走るケースがあります。
しかし、それが逆効果になってしまうリスクについても把握しておかなければならないのです。
プロテイン摂取の他の副作用やデメリット4つ
プロテインと太ることの関係、そしてプロテインと肝臓との関係については、先ほど説明した通りです。
そこで気になるのが、プロテインを飲むことによる他のデメリットについてですよね。
仮に、多くのデメリットがあるのであれば、それぞれについてきちんと理解しておかなくてはなりません。
そこで、その辺りについて見ていきます。
アレルギーの問題
プロテインにタンパク質以外にどんな成分が含まれているかという点については、種類によって違いがあります。
そのため、人によっては、プロテインを飲むことでアレルギー反応が起こる可能性があるのです。
その症状については、ケースによって様々ですが、痒みなどが挙げられます。
従って、この点は大きなデメリットとして挙げられるでしょう。
下痢になる可能性
プロテインには、牛乳タンパク質を多く含むタイプのものがあります。
そのため、牛乳を飲むことで下痢になってしまう人の場合、牛乳タンパク質を含むプロテインの摂取はやめておいた方がいいでしょう。
飲む度に体調を崩してしまうというのは、筋肉をつけるつけない以前の問題ですね。
注意が必要です。
便秘になる可能性
タンパク質の摂取のし過ぎが問題であるという点については、先ほど説明した通りです。
特に、胃腸が強くない人の場合、タンパク質を多く摂取することによって便秘になりやすくなるというリスクがあります。
なぜなら、スムーズに消化できなかったタンパク質により、腸内の環境が悪化してしまう可能性があるからです。
大切なのはプロテインの成分について知ること
プロテインの成分について全く意識せずに購入し、毎日のようにそれを摂取するというのはリスクが高いと言えます。
重要なことは、プロテインの種類について知り、購入する予定のプロテインの成分について確認することです。
摂取しても特にマイナスな影響はないということを事前に理解するのが、何より大切ですね。
自分の健康を最優先に考えましょう。
【プロテインを飲む前に知っておきたい】筋肉が落ちる原因6種類
プロテインは、筋肉をつけたい人が主に飲むものです。
しかし、筋トレをしたりプロテインを飲むことによって、強くたくましい筋肉をつけることができたとしても、気の緩みは禁物です。
なぜなら、鍛え抜かれた筋肉を維持するのはそう簡単ではないからです。
では、筋肉が落ちる原因には、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、その点について説明します。
その1.運動不足
一番良く知られている原因の1つが、運動不足ではないでしょうか。
筋肉量というのは、適切に運動をすることでキープできます。
しかし、運動不足になってしまうと、どんどん筋肉は落ちていくのです。
ちょっと運動しないくらいでは筋肉量は変わらないのでは?と思う人もいますよね。
しかし、運動不足な日々が2週間続いただけで、何と20%以上も筋肉が落ちてしまうのです。
そのため、このことからも運動の大切さがわかりますよね。
筋肉がついたガッチリボディを維持したいのであれば、継続して運動するようにしましょう。
その2.睡眠不足
筋肉が落ちる原因の2つ目として、睡眠不足が挙げられます。
そもそも、筋肉をきちんと強化していく上で重要なポイントになるのは、回復です。
筋肉組織は、適切に破壊と回復を繰り返す中で大きくなっていくため、回復を遮る行為というのはすべきではありません。
そして、その行為に当てはまるのが、睡眠不足です。
なぜなら、筋肉組織の回復というのは、睡眠中に主に行われるからです。
そのため、効率的に筋肉量を増やしていきたいのであれば、十分に睡眠をとりましょう。
その3.タンパク質の摂取不足
筋肉をつくるにあたってキーになる栄養素は、タンパク質です。
そのため、タンパク質を十分に摂取することは、筋肉の強化を目指すにあたって必須なのです。
しかし、社会人としての生活を送る中で、毎日のように十分なタンパク質を摂取するのは少し大変です。
従って、タンパク質の摂取不足になっている人は多いでしょう。
重要なことは、毎日の食生活を見直し、タンパク質が多く含まれている食材を取り入れていくことではないでしょうか。
その4.タンパク質を摂取することに意識を向けすぎている?
先ほど、筋肉とタンパク質の関係について説明しました。
確かに、タンパク質を摂取することは大事ですが、そのことにとらわれすぎてしまい、他の栄養素の摂取をないがしろにしてしまうことも問題なのです。
そのため、栄養バランスを意識し、幅広い栄養素の摂取ができるよう努めることが大事です。
ちなみに、筋肉をしっかりつけていくという観点から言うと、タンパク質以外に、脂質や炭水化物の摂取が大事になります。
その5.過度な飲酒
筋肉が落ちる原因としては、過度な飲酒も挙げられます。
なぜなら、大量のアルコールは、筋肉の成長を妨げるからです。
とは言っても、社会人であれば、会社での飲み会などで飲酒をする機会は当然ありますよね。
基本的に、少量のアルコールであれば筋肉の成長に大きな影響を与えることはありません。
大切なことは、その場のノリで過度な飲酒をしてしまうことのないように、自制をすることなのです。
その6.筋トレのやりすぎ
筋トレというは、やった分だけプラスの結果が出るというイメージがあるかと思います。
しかし、筋肉に大きな負荷をかけるトレーニングを毎日行うというのは、控えた方が良いでしょう。
なぜなら、頻繁に高負荷な筋トレを行ってしまうと、筋肉組織の破壊に比重が偏ってしまい、肝心の回復が追いつかなくなってしまうことが懸念されるからです。
これでは、効率的に筋肉量が増えていかないのも当然ですよね。
そのため、負荷の大きな筋トレは3日に1回程度にとどめておくことが大事です。
まとめ
・プロテインの種類は「ホエイ」「カゼイン」「ソイ」の3種類がある。
・プロテインを飲み過ぎれば太ったり、肝臓や腎臓に負担を与える可能性はある。
これまで、筋肉が落ちる原因や、タンパク質の効果、プロテインのデメリットなどについて具体的に説明してきました。
確かに、プロテインを飲むことによって、健康上のプラス効果を見込むことができます。
しかし、プロテインを飲む生活を始めるのであれば、リスクや副作用についてはきちんと知っておかなければなりません。
タンパク質は、どれだけ摂取しても良いというものではありません。
摂取しすぎれば、健康上の影響も当然懸念されます。
そのため、食事との兼ね合いについてきちんと考慮し、プロテインの摂取量を柔軟に調整することが大切ではないでしょうか。