筋力アップにはプロテインが欠かせませんが、中でも最近は混合プロテインの高い効果が注目されています。
今回は混合プロテインの基礎知識と入手方法、効果とメリット&デメリット、おススメの飲み方や飲むタイミングを紹介します。
混合プロテインとは?
今や主流となりつつある混合プロテインですが、まだまだその実態は未知数です。
混合プロテインにはどのような特徴があるのか、ホエイ、カゼインとどこが違うのか、ひとつずつ確認していきましょう。
プロテインの種類
まずは基本的なプロテインの種類から確認しましょう。
今まで主流だったプロテインは大きく分けて3種類。
ひとつは大豆のタンパク質から作られる「ソイプロテイン」、そして牛乳のタンパク質から作られる「カゼインプロテイン」と「ホエイプロテイン」です。
混合プロテインとは
混合プロテインとは、上で紹介した「ホエイ」「カゼイン」「ソイ」の3種類を混ぜて作られたプロテインです。
それぞれ異なる特徴を持つプロテインを混ぜることでメリットを増やし、それまで言われてきた弱点を補っています。
一番わかりやすいのが、プロテインとしての持続時間です。
ホエイの持続時間が一番短く、ソイが中間、カゼインの持続時間が一番長いという特徴があります。
体内への吸収力の高さ(効果の大きさ)はその反対で、ホエイが一番吸収力が高く、カゼインが一番低くなっています。
そして、これらの良いところを集めたのが「混合プロテイン」なのです。
なんのために飲むのか
混合プロテインは今までにないほどの効果を体にもたらしてくれるため、「筋トレ」はもちろん「健康維持」や「美容目的」で飲むことができます。
今まで筋トレと言えば、持続時間は短いが吸収力の高い「ホエイプロテイン」が選ばれていました。
しかし研究の結果、混合プロテインの筋肉同化(筋肉を作る)作用は、ホエイプロテインの約7倍もあるというデータがでています。
吸収力もあるうえに持続時間も長いため、筋トレだけでなく健康維持としても活躍するプロテインです。
朝と寝る前に飲むだけで、人に必要なタンパク質をしっかりと補充してくれるでしょう。
混合プロテインの入手方法
混合プロテインはとても優れたサプリメントですが、実はそう簡単には手に入りません。
混合プロテインを利用するなら、どう入手するのが一番なのか、自分でも作ることができるのか、徹底調査しました。
自分で作る
混合プロテインは、自分で簡単に作ることができます。
ポイントは、プロテインごとの特徴を知り、自分に合う配合量を見つけることです。
目的によって配合量が変わりますので、まずは3種類のプロテインの特徴を知ることが大切です。
例えば筋トレ目的であるなら、ホエイを中心にカゼインやソイを混ぜます。
3種類すべて混ぜる必要はない(2種類でも大丈夫)ので、ホエイ2に対してカゼイン1、またはホエイ1に対してソイ1、というような配合量で問題ありません。
健康維持であればカゼイン、美容に力を入れたいのであればソイを中心に配合するのがオススメです。
ドラッグストアで購入
国産の混合プロテインはあまり販売されていないので、ほとんど見かけることはありません。
ただ根気よく探せば、ドラッグストア等でも見つけることができるかもしれません。
アメリカでは今や主流となりつつある混合プロテインですが、日本ではまだそこまで認知度が高くないため需要が低くなっているのでしょう。
インターネットで購入
現時点で一番簡単に混合プロテインを入手する方法は、インターネット販売です。
ただやはり国産の混合プロテインの種類は少なく、自分に合う配合量のプロテインを見つけるのは簡単ではありません。
価格も少し高く、継続するのであれば自作したほうが経済的です。
インターネットなら海外製の混合プロテインを購入することも可能です。
もちろんすべて英語表記なので少しハードルは高くなってしまいますが、国産のプロテインよりも安く購入することができるでしょう。
混合プロテインの効果2つ
混合プロテインとはどのようなサプリメントなのか簡単に見てきましたが、もう少し具体的に「混合プロテインの効果」について解説していきます。
筋力アップ
プロテインの効果で絶対に外せないのが、「筋肉量の増加」ですよね。
混合プロテインは、今までのどのプロテインよりも筋肉の同化作用が大きいとされています。
今まで筋トレと言えば吸収力の高いホエイプロテインが主流でしたが、これからは混合プロテインが主流となる日もそう遠くないでしょう。
一部の筋トレ家やプロのビルダーの方は、この効果をすでに知っています。
その人たちは今や、当たり前のように自分でプロテインを混ぜて飲んでいます。
今本気でバルクアップ(筋肉肥大)を目指すなら、「プロテインのミックスは常識」となっているのです。
もちろん必ずしも混ぜる必要はなく、別々で飲んでも効果は同じです。
朝・夕・寝る前にカゼインプロテインを飲み、筋トレの前後にホエイプロテインを飲むという方法でも問題ありません。
ただやはり面倒ですし、タンパク質の摂り過ぎになってしまう可能性もあるので飲み方には注意が必要です。
体の組織を構成
「人の体は、タンパク質でできている」というのは今や常識となっています。
タンパク質を摂取すると体内で「アミノ酸」に分解され、体の各組織に合成されていくのです。
人の体の約60~65%が水分でできており、25~30%はタンパク質でできています。
残りの数%は炭水化物やミネラルなどですが、水分以外のほとんどがタンパク質で構成されていることになります。
具体的には、髪の毛や爪、皮膚や筋肉、内臓にいたるまですべてタンパク質で構成されています。
タンパク質が不足するとそれらの組織を構成することができず、何らかの不調をきたしてしまいます。
それだけ人の体にとって、タンパク質は重要な栄養素なのです。
そして、このタンパク質を効率よく摂るために生まれたのが、「プロテイン」です。
筋肉の合成はもちろん、それ以外の組織の健康を保つ効果があるのです。
混合プロテインのメリット&デメリット
混合プロテインは、効果だけ見るとメリットが多いのですが、もちろんデメリットもあります。
上手に利用するには、それぞれきちんと理解しておくことが大切です。
メリット
混合プロテインのメリットはなんといっても、その効果の高さです。
「筋肉の肥大」という面で見ても、今まで最高と言われていたホエイプロテインを凌ぐ実力を備えています。
さらに健康面では、しっかり持続力もあり、優れた効果を発揮することができます。
デメリット
混合プロテインのデメリットは2つ。
ひとつは入手が難しいことです。
ドラッグストアでも販売されていないことのほうが多く、運が悪いとなかなかお目にかかることができません。
自分で作るという方法もありますが、その労力は大変なものになるでしょう。
味が合わず飲みにくくなる可能性もあるので、自作の混合プロテインに手を出すのは少しハードルが高いかもしれません。
初心者は混ぜるのではなく、まずはそれぞれのプロテインを別々に飲むということをオススメします。
もうひとつのデメリットは、「値段」です。
混合プロテインは製造に手間がかかる分、価格も高めの設定となっています。
さらに日本ではまだそこまで需要が高くないため、大量生産もされていないようです。
自分で作って混ぜるとしても、数種類のプロテインを買う必要があるため経済的ではありませんよね。
効果は高いですが、手を出すには少し勇気がいるサプリメントです。
混合プロテインのおススメの飲み方&飲むタイミング
オススメの飲み方
結論から言うと、混合プロテインの飲み方も他のプロテインと同じです。
基本はシェイカーを使いしっかりと振って、きちんと水分に溶かすことが大切です。
飲みにくければ、牛乳やジュースに溶かしても問題ありません。
ホエイプロテインやカゼインプロテインは、フレーバーによっては牛乳との相性が良いです。
混合プロテインは味にクセがあるフレーバーが多いので、ジュースで割って飲んでいる人が多いようです。
その中でもオレンジジュースがおススメです。
オレンジジュースは疲労回復の効果があるクエン酸が含まれており、さらにタンパク質の合成を助けるビタミンCも含まれているのでオススメです。
その際オレンジジュースでそのまま割るのではなく、1:1の割合で水に割ってから溶かしてみましょう。
そうすることで口の中がベタつかず、スッキリと飲みやすくなりますよ。
オススメの飲むタイミング
混合プロテインを飲むタイミングは、目的によって異なります。
筋肉肥大が目的の人であれば、筋トレの前後に飲むのが正解です。
ホエイプロテインの特徴を備えていますので、飲んでから30分~1時間で体に吸収されていきます。
そしてカゼインプロテインの良いところである持続力を発揮し、6~7時間ほどの効果が続くとされています。
もちろん配合量によっても変わりますが、目安として覚えておきましょう。
まとめ
・混合プロテインは、自分で簡単に作ることができる。
・混合プロテインはオレンジジュースと混ぜて飲むのがおススメ。
混合プロテインは一部の筋トレ愛好家やプロのビルダーに認められている、折り紙つきのサプリメントです。
中には自作する人もたくさんおり、多くの方がその効果を実感しています。
ただ日本ではまだ知名度が低く、手に入れるのが少し難しいかもしれません。
予算的に余裕がある人は、インターネットで購入するか、数種類のプロテインを購入して自分で作ってみるのも良いでしょう。
今まで飲みにくかったプロテインが、混ぜることで美味しくなる可能性もあります。
混合プロテインにもメリットやデメリットはありますが、効果についてのデメリットはほとんど報告されていません。
飲めるチャンスがあれば、是非一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。