筋トレ成果がタバコで台無しになっている可能性があり、筋肉の成長のためにタバコの影響をきちんと知る必要があります。
今回はタバコが筋トレや筋肉に与える悪影響、電子タバコや飲酒の影響、禁煙サポートグッズを紹介をします。
目次
筋トレをする人は体に悪影響のあるタバコを吸わない?
筋トレをして体を鍛えている人ってタバコも吸わないイメージありますよね。
「筋トレ=体にいいこと」「タバコ=体に悪いこと」というイメージなので、この両方をやるなんて矛盾しているように思えますからね。
しかし、実際のところはどうなのでしょうか。
筋トレをしている人はみんなタバコを吸わないのでしょうか?
もちろん筋トレをする人が全員タバコを吸うとか吸わないという話ではありません。
全体として吸う人が多いのか吸わない人が多いのかという問題なのです。
そして、吸っている人は筋トレにとって悪い影響はないのでしょうか。
筋トレのプロ、ボディビルダーに喫煙者が多く見える理由
体作りの最先端の技術を取り入れているのは間違いなくボディビルダーでしょう。
ボディビルダーの体に憧れるかどうかは別として、彼らは日々筋肉のためだけに生活をしていると言っても過言ではない人たちです。
なので、トレーニング理論も最新のものを勉強しています。
そのボディビルダーはタバコに対してどのようにしているのでしょうか。
実はアマチュアのボディビルダーには意外に喫煙者は多いのです。
ボディビルの大会などに行くと選手控室の外に喫煙ルームなどがあり、その中では今日試合だという選手が結構な数吸っていたりします。
という事は筋トレにタバコは影響しない?と思う人もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
ボディビルという競技自体が高齢になってもできることもあり、意外にボディビルダーの平均年齢というのは高いです。
昔は喫煙率が高かったこともあり、40代、50代の喫煙者は今の若者よりかなり高いのが現実です。
要するにボディビルダーの方が意外に喫煙者が多いのはその時代には喫煙者が非常に多く、喫煙の習慣がやめられないままボディビルをやっているということが理由です。
ちなみに日本でもトップビルダーの人はほとんどタバコは吸いませんし、海外のボディビルダーでもタバコを吸っているという人は非常に少数です。
恐らくボディビル先進国のアメリカあたりでは、むしろ吸っていることに嫌悪感を覚える選手も少なくありません。
これは要するに筋肉にとってタバコが害であると認識している人が多いからでしょう。
少なくともタバコを吸った方が良いなんてことはまずあり得ません。
筋トレを一生懸命したいのであれば、タバコはやはりやめた方が良いということになるでしょう。
タバコが筋肉肥大に悪影響がある理由
なぜタバコが筋肉発達のために悪い影響があるのでしょうか?
まず、もっとも考えられるのが肺への影響です。
タバコが体に悪いのはみなさん知っていると思いますが、もっとも影響が出るのはやはり肺になります。
タバコを吸うと肺がダメージを受けるので、呼吸がつらくなってきます。
もちろん普通に生活している分には呼吸がつらいなんて感じることはないでしょうが、筋トレをしているとそれは如実に感じるようになります。
特に上級レベルになれば、筋トレでもかなり重量が重いもので追い込むので酸素を大量に消費しながら行うのです。
この時に肺が弱っていれば、追い込むことができなくなってしまいます。
筋肉はまだ余裕があるのに、呼吸がきつくてトレーニングを続けられなくなってしまうのです。
自分が限界できついと思ってやめてもそれは筋肉にとっての限界ではないので、筋肉は発達しません。
意外に内臓が弱くてトレーニングを追い込めないという人はいるのです。
タバコはその原因の一つになり得るということです。
質の良いトレーニングをするためにもタバコはやめた方が良いでしょう。
喫煙者の人は「俺はタバコを吸っているけど、トレーニングは追い込めている」と思っているかもしれませんが、実はそれはあなたの限界ではないかもしれませんよ。
タバコが筋肉に与える直接的な悪影響
タバコを吸うと筋肉が直接収縮していくという研究結果は今のところありません。
しかし、前述のように間接的には筋肉にとってタバコは非常に悪いことしかありません。
また、上記以外にもタバコは血管を収縮させる働きもありますので、血液というのは栄養素を体の各部位に運ぶ重要な役目を果たしています。
当然血管が収縮してしまうとその運ぶ力も弱くなるので、栄養が全身に行かず、結果的には筋肉の発達が遅れてしまう可能性もあるわけです。
また、タバコを吸うことによって肝臓の機能が低下してしまう可能性もあります。
肝臓というのはタンパク質を分解する働きがあるのですが、タンパク質は筋肉を作る大事な栄養素です。
筋トレをやる人は筋肉をつけるためにプロテインを飲む人が多いと思いますが、プロテインは結局はタンパク質の塊です。
タンパク質が筋肉発達のために良いことは知っている人も多いでしょう。
このタンパク質を吸収して筋肉にするために肝臓はタンパク質を分解してくれているのです。
肝臓が弱ると当然タンパク質がきちんと分解できなくなるので、結果として筋肉まで栄養素が届かなくなってしまいます。
筋トレして、プロテインもきちんと飲んでいるのに効果が全然ないのでは切なくなってしまいますよね。
筋トレのためにタバコをやめよう
ここまで読んできた方はタバコが筋トレにとっていかに有害かわかっていただけたのではないでしょうか。
筋トレ続けるのであれば、やはりタバコはやめた方が良いでしょう。
せっかく一生懸命死ぬ思いで筋トレを頑張ってきたのに効果が半減するなんてきついですよね。
タバコを吸っていても効果が出ているという人は同じレベルのトレーニングを禁煙後にやれば更なる効果が期待できるでしょう。
もちろん先天的にニコチンに強い遺伝子を持っている人もいるので、まったくタバコの影響が出ていない人もいるでしょう。
しかし、それが多数派ではありません。
恐らく大抵の人はタバコを吸うことによって良い影響はないでしょう。
そもそも例えタバコを吸うことでそれほどトレーニングに影響がなかったとしても、その他の病気のリスクや家族への影響を考えたらやめた方が絶対に良いのではないでしょうか。
今流行りの電子タバコの筋肉への影響とは?
タバコが体に良くないのはわかったけど、どうしてもタバコはやめられないから、今流行りの電子タバコはどうだろう?と思って人もいるでしょう。
電子タバコは一般の火を付けて吸うタバコよりかなり有害物質が少ないということで売り出しています。
ですが、今の時点では実際は本当に体に良いのかどうかはわかっていません。
なぜならまだ吸っている人が少ない上に、商品化されてからの歴史も浅いので、サンプルがほとんどなく体にどの程度の影響があるのかわかっていないのです。
「体に良い」という宣伝文句を鵜呑みにして吸っていたら10年後に実は通常のタバコより体に悪かった、なんてことがないとも限りません。
いずれにしてもまったくわからない状態なので、電子タバコなら筋トレに影響は少ないとも多いとも現時点では言えません。
しかし、少なくとも吸わないに越したことはないでしょう。
なぜなら電子タバコであっても吸うことによって筋トレに好影響が出ることはないからです。
この記事を読んでいるという人は恐らく筋トレしていて、タバコを吸っているという人が多いのではないでしょうか。
また、読んでいるということは恐らく悪いのであれば禁煙しようか、と考えていると思います。
なら、これを機会に電子タバコなんて言っていないで、思い切って禁煙してみてはいかがでしょうか。
お酒とタバコどっちが筋肉に悪影響?
よく言われることですが、お酒も筋トレにとってはあまり良くありません。
お酒を大量に飲むことで筋トレの効果が落ちると言われています。
結論から言うとお酒もタバコ以上に筋肉にとっては良くないです。
筋トレを行うと、筋肉を成長させるために成長ホルモンの一種である「テストステロン」というものが分泌されます。
しかし飲酒をするとその成長ホルモンが減ってしまうのです。
筋トレというのは簡単にいうとこの成長ホルモンを分泌させるためにやっていると言っても過言ではありません。
その成長ホルモンの量を減らしてしまうのですから、飲酒もダメなわけです。
しかし、飲酒は少量であればとくに問題がないとも言われています。
毎日の晩酌でビール1本や2本程度ならそれほど影響はないでしょう。
事実、トップボディビルダーでもタバコはやらないですが、飲酒は好きな人も多いです。(飲まない人もいますが)
ある程度なら気にしなくてもいいかもしれません。
格闘技の選手なんて毎日飲んでもすごい体している人はたくさんいますからね。
体質と量の問題でしょう。
タバコをやめるためのサポートグッズ2選
ここまで読んできて「よしタバコやめよう」と決心した人もいるはずです。
しかし、禁煙はなかなか続かないもの。
今日の決心が一週間後にはまったく色あせている可能性も高いです。
そのためできるだけ楽をして禁煙をしたいものです。
そのための禁煙グッズをご紹介しましょう。
もし、これらのグッズでもタバコがやめられないというのであれば、禁煙するために医者に行くのも良い手です。
現在は禁煙のために医者に行っても保険が適用されるので、医者に行ける時間があるのであれば、案外安く済むので医者に行ってみましょう。
かなりの確率でやめることができるでしょう。
ニコチネル パッチ
タバコを吸わない時にイライラすると思いますが、このパッチはそのイライラをおさえるためのニコチンパッチです。
要するにニコチンを皮膚から入れるわけです。
おおよそ2か月程度で禁煙が成功するこのパッチ。
禁煙方法としては一番手軽で、かつ、安くできるので、まずはこちらを使ってみると良いでしょう。
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離煙パイプGR
タバコを吸いながら禁煙できるという商品です。
いつも吸っているタバコにこのパイプを付けるとニコチンの量を調整できるのです。
1日目は1番のパイプを付けて吸い、2日目は2番目のパイプを付けて吸う、これを31日繰り返すことでタバコがやめられます。
毎日3%ずつニコチンを吸い込む量が減っていきますので、徐々にニコチンを吸い込む量が減っていき無理なくやめられるという理屈です。
禁煙には筋トレや筋肉に良い影響しかない
禁煙には筋トレに対していいことしかありません。
タバコを吸っている人はあまり気づかないかもしれませんが、もしあなたが筋トレをして体をいくらカッコよくしてみても、タバコが大嫌いな人がたくさんいます。
吸っている人はそれが見えない(もしくは見ないふりをしている)だけで、タバコを吸っているだけで、吸っている人の人格まで疑うような人はたくさんいるのです。
「タバコを吸っていない人とは付き合えない」という話は聞いたことがありませんが、その逆の「吸っている人とは付き合えない」という人はたくさんいます。
今は特に若い世代でその傾向がみられます。
それくらいタバコを吸っている人の肩身は狭くなっているのです。
これからタバコの価格も上がっていくのは確実です。
吸う場所もどんどんと限られてくるでしょう。
さらにこれで筋トレに悪影響があるわけですから、そこまでしてなぜ吸うのでしょうか。
少なくとも禁煙をする努力はした方が良いでしょう。
確かにタバコを吸うと一時的なストレスの解消にはなるでしょうが、デメリットがそれ以上にあり、そのデメリットがさらなるストレスを生みます。
それでは本末転倒でしょう。
禁煙して悪いことなど何もないのですから、トライしてみる価値はあります。
筋トレで培った困難に立ち向かう精神を今こそ発揮してみてはいかがでしょうか。
まとめ
・タバコが筋肉の発達に影響する可能性は十分にある。
・筋トレをするのであれば、タバコをやめた方が圧倒的に良い。少なくとも悪いことはないので、やめる方が良い。
いかがでしたでしょうか。
読んでいただいてわかったと思いますが、やはり筋トレにとってタバコは良いものではありません。
筋トレを一生懸命してカッコいい体に早くなりたいのであれば、タバコはやめた方が絶対に良いです。
また、タバコを吸い続けてカッコいい体になったとしても、体よりタバコ臭さが嫌で付き合ってくれない可能性も十分あります。
せっかく頑張ってカッコいい体になっても意味がなくなってしまいますので、是非これを機会にタバコはやめてみましょう。