ここ数年、小倉智昭さんを苦しめてきた病気、膀胱がん。最初にがんが見つかった2016年と、膀胱全摘手術を受けた2018年における“がんのステージ”を、小倉さんのコメントから推定してみました。
また、喫煙は膀胱がんの最大の原因と言われていますが、やはり小倉さんは喫煙していたのでしょうか?そんな小倉智昭さんの喫煙習慣についても調べてみました。
小倉智昭さんのプロフィール
プロフィール
名前:小倉智昭(おぐら ともあき)
生年月日:1947年5月25日
出身地:秋田県秋市
身長: 173cm
血液型:B型
愛称:オグさん
職業:アナウンサー
活動期間:1970年~
所属事務所:オールラウンド
最終学歴:獨協大学外国語学部フランス語学科卒
小倉智昭さんが突然の「とくダネ!」長期休養へ!気になる病気は3年前の・・・
朝の情報番組「とくダネ!」で、長きに渡ってフジテレビの朝の顔をつとめてきた小倉智昭さん。「とくダネ!」の番組終わりはいつも、気心の知れた出演者達と冗談など交わしながら笑顔で挨拶をするのが常でした。
しかし、2018年11月5日の番組終わりは、少し様子が違っていたんですよね。
出典:https://www.huffingtonpost.jp/
神妙な表情でカメラに向かい、「私ごとで申しわけないのですが・・・」と切り出した小倉智昭さんは、膀胱がんによる膀胱の全摘出をする旨、そして、検査入院を経て、11月下旬頃には摘出手術を受ける予定であることを明かしました。
2016年5月に膀胱がんが見つかるも膀胱を温存したくって・・・
実は、小倉智昭さんは2016年5月にも膀胱がんであることを「とくダネ!」で公表しており、その時は内視鏡によりがんを切除したものの、筋肉層まで浸潤(しんじゅん)していたがん全てを取り除くことができなかったのだとか。
出典:https://port-medical.jp/
そのため、当時から医師には、完治のためには膀胱の全摘出が必要だと言われていたそうなんですが、小倉智昭さんはどうしても膀胱を温存したくて、これまでは免疫療法などを行ってきたのだとか。
今年夏に激しい出血するなど悪化!膀胱全摘を決断
ところがです!2018年夏に激しい出血があり、「とくダネ!」では夏休みを取るという名目で、実は、出血を止めるために秘かに入院し、手術を受けていたのだとか。
さらに、その2ヶ月後の10月にも、重い膀胱炎を併発するなど、徐々に症状が悪化してきていたことから、いよいよ主治医がすすめる膀胱の全摘手術を受けることを決断したと語りました。
気になる小倉智昭さんの膀胱がんのステージ
膀胱がんは圧倒的に男性に多い病気
膀胱がんと言えば、俳優の菅原文太さんや松田優作さん、元プロボクサーの竹原慎二さんらが患っていた病気ですね。
出典:https://blogs.yahoo.co.jp/
「国立がん研究センター がん情報サービス」によれば、膀胱がんの発症率は女性に比べると男性の方が圧倒的に多く、かつ、60歳を越えた高齢者に多い病気だと言われています。
最初に膀胱がんが見つかった時の膀胱がんのステージは?
もともと小倉智昭さんは、30代の頃から糖尿病を患っており、2015年の末頃に最初にちょっとした血尿を発見した時は、まず腎臓の異常を疑ったそうです。
出典:https://www.youtube.com/
その際、全身くまなくチェックして、最後の最後に膀胱に内視鏡を入れて初めて、そこにがんがあることが分かったのだとか。結局のところ、小倉智昭さんが最初に膀胱がんの診断を受けたのは、2016年5月のことでした。
じゃあ、この最初に膀胱がんが見つかった時の、小倉智昭さんの膀胱がんのステージはどの程度だったのでしょうか?
小倉智昭さんによると、この時に受けた内視鏡によるがん切除術では、「筋肉層まで入り込んだ浸潤がんは取り除くことができなかった」と説明されているので、下図で言うところの、T2a、もしくは、T2bってことになりますね。
出典:https://medley.life/
ちなみに、この図のT分類とは、がんの深さ(深達度)を示しています。
そして、少し難しい話になりますが、そもそも“がんのステージ”は、このT分類だけで決まるのもではなく、リンパ節転移についての評価であるN分類と、膀胱から離れた臓器へのがん転移を評価するM分類という、3つの組み合わせによって決まります。
出典:https://ganjoho.jp/
ただ、T分類がT2まで進んでいたということは、この時の小倉智昭さんの膀胱がんのステージは、少なくとも“ステージⅡ”以上はあったということになります。
その上で、もしもこの時、リンパ節転移か遠隔転移のいずれかがあったとすれば、一気に“ステージⅣ”に跳ね上がるのですが、その場合は、その後の小倉智昭さんがあんなに元気でいられなかったでしょう。従って、当時は、リンパ節転移も遠隔転移もいずれもなかったと推測できます。
つまり、小倉智昭さんが最初に膀胱がんが見つかった時は、“ステージⅡ”だった可能性が高そうです。
出典:https://www.huffingtonpost.jp/
これはあくまで結果論ですが、最初に膀胱がんが見つかった時に、膀胱温存にこだわることなく、医師のすすめ通りに膀胱全摘をしておけば、少なくとも今回の事態にはなっていなかったと言えそうですね。あくまで結果論ではありますが・・・
2018年の手術の結果、前立腺などへの転移が見つかる
当初の予定通り、2018年11月30日に膀胱全摘手術を受け、無事に成功した小倉智昭さんは、12月3日に更新した公式ブログ「OG-LAND」で、手術が無事に終了したことを報告しました。
出典:http://og-land.com/
さらに、2018年12月20日に退院した小倉智昭さんは、翌21日の「とくダネ!」に電話で生出演し、経過を報告されました。
それによると、医師からは予定よりも早い退院で、年齢的にもここまで順調なケースは初めてとの言葉が出るくらい、術後は極めて順調であることをアピールするのですが・・・次のような気になる報告もあったんですよね。
また膀胱だけではなく、前立腺やその他の臓器も摘出し、病理に回した結果「後で分かったが前立腺にもがんがあった。切ってみて初めて分かった。そういう意味ではギリギリのタイミングだった」と、手術に踏み切ったおかげで、転移していた前立腺を切除できたと説明。
引用:小倉智昭、退院を生報告 前立腺にも転移あった「手術ギリギリのタイミング」/芸能/デイリースポーツ online https://www.daily.co.jp/
つまり、膀胱の隣接臓器である前立腺にも転移が見つかったということは、先ほどのT分類の一覧表からすると、2018年11月時点の膀胱がんは、T分類上はT4に該当することになります。
出典:https://medley.life/
T4はさらに、T4a と T4b に分類されるのですが・・・
T4a: 前立腺、子宮あるいは膣への浸潤
T4b: 骨盤あるいは腹壁への浸潤
ですので、小倉智昭さんの場合は「T4a」に該当することになります。
前述したように、がんのステージは、このT分類だけでなく、リンパ節転移を評価するN分類と、遠隔転移を評価するM分類の組み合わせできまるわけですが、仮に、リンパ節転移も遠隔転移もなかったと仮定すると・・・
出典:https://ganjoho.jp/
2018年11月時点での小倉智昭さんの膀胱がんは“ステージⅢ”
もしも、リンパ転移か遠隔転移のいずれかがあったとすれば・・・
“ステージⅣ”ということになりますね。
膀胱がんの最大の危険因子は喫煙です
膀胱がんは、女性よりも男性の罹患率が高く、喫煙との因果関係が非常に強いがんの一つであることが大きな特徴と言われています。
より具体的には、膀胱がん患者は、男性が女性の2~3倍も多く、さらに現在喫煙をしている人は、吸わない人に比べると4倍、たとえ現在は吸っていなくても、過去に喫煙していた人は、2.3倍も膀胱がんになりやすいことが判明しています。
喫煙が膀胱がんの最大の原因となる理由
例えば、直接的な因果関係がイメージしやすい“飲酒と肝臓癌”、“喫煙と肺がん”に比べると、“喫煙と膀胱がん”は一見すると関係がなさそうです。
しかし、喫煙と膀胱がんの間には想像以上に強い因果関係があるようです。この点についてわかりやす解説があったので引用しておきますね。
喫煙と膀胱がんは一見関係がないと思われがちですが、タバコの煙の発がん物質が、全身を回った後、濃縮されて尿中に排泄され、膀胱の粘膜が慢性的に発がん物質と接触してがんが発生すると考えられています。現在の膀胱がんの患者の約半数は、喫煙が原因であるという統計結果も出ており、禁煙が膀胱がんの予防に最も大切です。
引用:九州大学病院がんセンター http://www.gan.med.kyushu-u.ac.jp/
小倉智昭さんはかつてヘビースモーカーだった・・・
喫煙と膀胱がんの因果関係についてはわかりましたが、では、小倉智昭さんには喫煙習慣があったんでしょうか?
この点について調べてみたところ、どうやら小倉智昭さんは2003年5月に禁煙宣言をされていることがわかりました。しかも、それ以前は1日に3箱(60本)も吸うという、ヘビースモーカーだったそうです。
出典:http://sweetalyssum.net/
仮に20歳から吸い始めていたとしても、35年以上も煙草を吸い続けていたことになりますね。
膀胱がん発症当時には、もうすっかり煙草を止められていたようですが、そんな長年に渡る過去の喫煙習慣が、少なからず膀胱がんの発症に関係している可能性が高そうです。
まとめ
・小倉智昭は膀胱を温存したくて免疫療法を行っていたが、悪化して膀胱全摘を決断。
・小倉智昭は最初に膀胱がんが見つかった時は、“ステージⅡ”だった可能性が高い。
いかがでしたでしょうか。
ここ数年、小倉智昭さんを苦しめてきた病気、膀胱がんについて、最初にがんが見つかった2016年と、膀胱全摘手術を受けた2018年における膀胱がんのステージを、小倉智昭さんのコメントから推定してみました。
現在の所は、前立腺以外の転移は見られないようなので、とりあえずは悪いところは全て取った!ってところでしょうね。あとは時間をかけて完治を目指すことになりそうです。