朝の情報番組「めざましテレビ」で、約17年半もの間、フジテレビの“朝の顔”を元気に勤めてきた大塚範一さんが、2011年に白血病で倒れ、現在も闘病中であることはご存知の方も多いでしょう。
そんな大塚範一さんの白血病が福島と関連している噂されている理由や、2018年現在の大塚範一さんのご様子、まことしやかに囁かれている死去説についてまとめました。
大塚範一さんのプロフィール
出典:https://plaza.rakuten.co.jp/
プロフィール
名前:大塚 範一 (おおつか のりかず)
生年月日:1948年9月28日
出身地:東京都江戸川区
最終学歴:早稲田大学政治経済学部経済学科
職歴:アナウンサー
活動期間:1973年 ~
ジャンル:情報番組・スポーツ番組・バラエティ番組 など
趣味:ゴルフ、ドライブ
大塚範一さんの白血病との闘い
長きに渡ってフジテレビの“朝の顔”として活躍し、その明るくお茶目な姿は、多くの人に早朝から元気を与えてきた大塚範一さん。
出典:http://livedoor.blogimg.jp/
メインキャスターを務めていた17年7ヶ月もの間、重い病気などとは無縁で、一度も休んだことが無かったのだとか。そんな大塚範一さんに思いもしなかった病魔が襲いかかります・・・
2011年11月 “急性リンパ性白血病”であることを公表し、長期休業へ
大塚範一さんが体調不良により「めざましテレビ」を欠席するとの、突然の発表があったのは、2011年11月2日のことでした。
「あのいつも元気一杯な大塚範一さんに一体何が?」と当時大変な騒ぎになりましたが、その4日後である2011年11月6日、フジテレビにより、大塚範一さんが“急性リンパ性白血病”の治療による長期休業に入ることが発表されたのです。
出典:http://red.ap.teacup.com/
その時の、同局を通じて発表された大塚範一さんのコメントは次の通りです。
「全く予期せぬ突然の病を得て、休みを頂くことになりました。厳しい治療にも気力で耐えて、数カ月先の(番組が始まる)午前5時25分に再び元気な笑顔で再登場することをお約束します」
引用:http://sankei.jp.msn.com/
ただ、告げられた病名こそ深刻なものの、このことを伝える「めざましテレビ」や、番組中に生電話で出演した大塚範一さんの様子は、いつもと変わらぬ明るいもので、「完全復帰は翌年の春頃になるんじゃないか」と語られていたんですよね。
そもそも「急性リンパ性白血病」ってどんな病気なの?
大塚範一さんが発症した「急性リンパ性白血病」とはどのような病気なのでしょうか?いきなりこの病気について説明しても、恐らく理解することは難しいと思われますので、まずはその大元である“白血病”から見ていくことにしましょう。
出典:http://www.saga-hor.jp/
白血病は血液のがんです。血液細胞には、赤血球、血小板、白血球があります。血液細胞が作られる過程で、がん化した細胞は、白血病細胞となります。これらは、骨髄内で増殖し、骨髄を占拠してしまいます。そのため、正常な血液細胞が減少し、貧血、免疫系のはたらきの低下、出血傾向、脾臓(血液を貯蔵しておく臓器)の肥大などの症状があらわれます。
引用:白血病ってどんな病気? | 種類別がん情報 | がんを学ぶ https://ganclass.jp/
血液を作る元となる細胞(幹細胞)は、骨髄系とリンパ系に分かれるのですが、骨髄系に分かれた幹細胞ががん化した場合は骨髄性白血病となり、大塚範一さんのようにリンパ系に分かれた幹細胞ががん化した場合はリンパ性白血病となります。
出典:https://ganclass.jp/
リンパ系幹細胞は、ウイルスなどの外敵から体を守る“免疫機能”を担う重要な役割を果たす白血球の一種、リンパ球を作り出している細胞です。その細胞ががん化するわけですから、いかに大変な病気かがおわかりいただけるでしょう。
しかも、大塚範一さんが発症した「急性リンパ性白血病(ALL)」は、リンパ性白血病の中でも進行が速いタイプの白血病とされています。
確かに、かつて白血病と言えば、“不治の病”の代名詞的な病気でした。実際、よくドラマチックな演出をするために、映画やドラマで使われていましたよね。
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しかし、医学が発達した現在では、十分に完治が狙える病気と考えられています。実際、5年生存率も50~60%と決して悪くなく、むしろがんの中では高い方だと言われています。
2012年4月30日 めざましテレビを正式降板、卒業。
入院時のコメントの中では、2012年の春頃を復帰の目安として語られていた大塚範一さんですが、回復は思ったようには進まなかったようです・・・
「大塚範一さんが3月末をもって「めざましテレビ」キャスターを卒業する」
フジテレビからそんな発表があったのは、大塚範一さんの「めざまし」復帰を待望する多くのファンがソワソワしだした、2012年2月28日のことでした。
その時の大塚範一さんのコメントは次の通り。
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この度の番組大幅リニューアルに伴い、私は「めざましテレビ」キャスターを辞することになりました。昨年11月突然お休みを頂いてから間もなく4ヶ月、暖かくなる頃の復帰を目指して療養を続けてきましたが今しばらく時間がかかることが明らかになり、この決定に至りました。
番組開始以来足掛け18年の長きにわたって変わらず寄せられたご支援に深く感謝し、新生「めざましテレビ」にも同様の熱い応援を賜りますよう心からお願い申し上げます。
私は変わらぬ闘争心で闘病を続けております。近く回復の暁には「めざましテレビ」のスタジオにお邪魔して、あらためてお礼のご挨拶をさせて頂くつもりです。その時を楽しみに!有難うございました。
引用:フジ『めざましテレビ』大塚範一キャスター卒業 | ORICON NEWS https://www.oricon.co.jp/
同時に、大塚範一さんは「めざましテレビ」に生電話で出演し、番組休養以来、視聴者から3000通以上もの応援のメッセージが寄せられたことに対する感謝の気持ちを述べられています。
「めざましテレビ」降板について悔しさをにじませる場面も・・・
また、大塚範一さんは後に、この「めざましテレビ」のキャスター降板について、次のように語り、悔しさを滲ませたこともありました。
ゴルフ行って疲れたなあって首筋さわったときに、硬いもんが二つ三つ、あれ、これはなんだろうって。ちょっとおかしいなと思って血液検査に行って。
それが金曜だったかな。それで次の火曜から入院。あんなかたちで番組やめると思わなかった。
17年と7カ月。20年やってやめようと思ってたのに、先にやめざるをえなくなってさ。それがショックだった。
引用:“NHK同期対談”池上彰×大塚範一 白血病の「友」を見舞って https://dot.asahi.com/
結局、その後も辛い抗がん剤治療の副作用との闘いは続きました。その間、大塚範一さんの最愛のお母様が亡くなるなどの不幸もあったようです・・・
2012年秋、遂に医師から“寛解”との診断を受け、復帰へ・・・
そんな心身共に辛い試練を乗り越えて、大塚範一さんが担当医から“寛解(完治とまでは言えないものの、病状が治まって穏やかであること)”との診断を受けたのが2012年秋のことでした。
そして、2012年10月、461日ぶりに念願の「めざましテレビ」への生出演を果たした時の大塚範一さんの様子がこちら。
出典:http://www.officiallyjd.com/
他にも、「Qさま!!」に出演してとっても元気な姿を見せたり、翌2013年4月からスタートする「アゲるテレビ」のメインキャスターへの就任が発表されるなど、いよいよ本格復帰も間近と思われたのですが・・・
2013年3月16日 急性リンパ性白血病が再発し闘病生活へ
そんな矢先である2013年3月16日、非情にも「急性リンパ性白血病」の再発が発覚し、大塚範一さんは再び闘病生活に戻ることになりました。
フジテレビ社員が語った、この時の大塚範一さんの闘病の様子は次の通りです。
「入院直後から抗がん剤を用いた化学療法を始めました。この時期は副作用で吐き気やめまいがして起きていられなくなり、ただ寝て1日が過ぎるのを待つという苦しい日々が続いたそうです。
当初は今年8月末に退院する予定でしたが、退院まであと一カ月で退院というときに感染症や合併症を併発。2カ月間は命を失いかねない危険な状況だったそうです。大塚さんは『よく助かったなというのが実感』と語っていました」(フジテレビ社員)
引用:大塚範一アナ高島彩と“涙の再開”で「来春復帰を目指す」 https://jisin.jp/
2013年9月中旬 都内の病院を退院し鹿児島で湯治
再度経験した辛い闘病生活の末、大塚範一さんは2013年9月に無事退院されました。
また、翌10月には鹿児島の霧島温泉への湯治旅行をし、この旅行中にVTR出演をされるのですが、久しぶりに見る大塚範一さんの姿に、多くの人が驚愕することに・・・
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大塚範一さんは、抗がん剤の副作用によって、顔やお腹がパンパンに腫れていたんですよね。また、この画像のスーパーにもある通り、ご本人もこの時点ではまだ、白血病は完治したわけではないとコメントされています。
噂される大塚範一さんの白血病と福島との関連について
そんな大塚範一さんの白血病に対して、一部に福島との関連を指摘する声が上がっているようです。
というのも、東日本大震災以来、大塚範一さんは「めざましテレビ」の『福島の食物を応援しよう』という企画で、福島県産の野菜やそれを使った料理を、10回以上に渡って試食していたんですよね。
出典:http://livedoor.blogimg.jp/
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もっとも、これは大塚範一さんだけが食べていたわけではなく、他のアナウンサーも一緒に食べています。
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もちろん、大塚範一さん以外のアナウンサーの健康被害は、現時点では一切報告されていないので、福島県産の野菜を食べたことが、白血病の発症に繋がったと結論づけることは到底できません。
但し、大塚範一さんの場合は、それ以外にも福島に関連する要因があることも事実なんですよね。
「こんな話が出てくる背景には3つの要因があげられています。1つめは首都圏を含む東日本の各地に高濃度の放射性物質が飛散した3月15日に、大塚さんが石巻で現地ルポをしていた。2つめは原発事故後、『めざまし』の番組内で10回以上にわたり『福島県の食物を応援しよう』という企画で、福島産の野菜を使った料理を食べていた。そして、高濃度の放射能が検出され『ホットスポット』と言われる千葉県柏市に住んでいるという点です」
引用:フジ大塚キャスター白血病の原因は放射能!? https://www.asagei.com/
なお、この記事には、この件に関する複数の専門家の意見も掲載されています。
複数の専門家の医師に聞きましたが『この程度の食事や空間線量で、直ちにこの病になることはありえない』との見解が多数でした。
さらに、このような風評被害を煽るような声があとを絶たない要因として、次のような鋭い指摘があったので、最後に引用しておきましょう。
「今回のような不安の声が巻き起こる背景には、農作物などの暫定基準値以下の汚染の検出数値を公表しないなど、政府、自治体、東電の隠蔽体質と、緩慢すぎる事故処理対応があると思います。それこそが不安をあおるのです」
死去説も噂された大塚範一さんの現在の様子は?
それ以来、パッタリとテレビ出演のなかった大塚範一さん。一部に死去説まで囁かれていたようですが、そんな噂を払拭するように、2014年以降、ラジオや情報番組などにゲスト出演されています。
2014年5月4日 「ワンダフルライフ」に出演
2014年5月4日に放送されたインタビュー・ドキュメンタリー番組「ワンダフルライフ」に出演された時の、大塚範一さんの様子がこちら。
出典:https://mdpr.jp/
出典:http://newsnet1121.blog.so-net.ne.jp/
抗がん剤の副作用による「ムーンフェイス」の症状は、2013年の時以上に酷くなっているようにも見えますが、表情は以前と変わらず明るかったんですよね。
既に“寛解”の状態となっている大塚範一さんは、治療中に落ちた体力をつけるため、日々トレーニングに励まれていると語っていました。
2014年6月18日 「徹子の部屋」へ出演
その後の経過も順調で、2014年6月18日には、「徹子の部屋」にも登場し過酷な闘病生活について語り、その容姿も含めて当時大変な話題になりました。
出典:http://livedoor.blogimg.jp/
また、この時、免疫力の低下から目が悪くなり、そちらの手術もしたと語られています。当時は、2週間に1回は通院しているとのことでした。
再び“死去説”が噂されているようですが・・
そんな大塚範一さんですが、実は2016年のテレビ出演を最後に、公の場に姿を見せられていないようなんですよね。きっと心配している人も少なくないでしょう。
特に芸能界という世界は、ちょっとテレビへの露出が減ると、すぐに干された説だの死去説だのが流れるわけですが、こと白血病なんて大病と闘っている大塚範一さんに対しては、少し配慮に欠けると言うか、洒落にならないと言うか・・・
出典:http://garakuta.chips.jp/
もしも大塚範一さんが亡くなっていたとすれば、訃報が流れるはずですもんね。その意味で、現時点での大塚範一さんの死去説はデマと言って良いでしょう。
まとめ
・大塚範一の病名は「急性リンパ性白血病」。
・大塚範一は復帰するも、急性リンパ性白血病が再発し闘病生活へ逆戻りした。
・大塚範一には死亡説もあるが、まったくのデマ。
いかがでしたでしょうか。
朝の情報番組「めざましテレビ」で、約17年半もの長きに渡ってフジテレビの“朝の顔”として活躍されてきた大塚範一さんの白血病との闘病生活についてまとめてみました。
元々はNHKアナウンサーだった大塚範一さんが、フリーに転向した最大の理由は、実は、「オリンピックの実況がしたい」という強い思いがあったからなのだとか。
きっと2020年の東京オリンピックでのキャスター復帰を目指して、現在も頑張っておられるに違いありません。