2006年、大動脈解離という命にかかわる大変な病気を患い、実に10時間にも及ぶ大手術の末、無事に生還を果たした加藤茶さん。
その後、バラエティ番組に出演した時の、小刻みにふるえる様子などから、「パーキンソン病では?」なんて噂もあったようですが・・・果たしてその真相は?そんな加藤茶さんの病気についてまとめました。
加藤茶さんのプロフィール
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プロフィール
名前:加藤 茶 (かとう ちゃ)
本名:加藤 英文 (かとう ひでゆき)
ニックネーム:加トちゃん・カトちゃん・加ト茶・チャー坊
生年月日:1943年3月1日
出身地:福島県福島市
出生地:東京都世田谷区
血液型:A型
身長:163cm
事務所:渡辺プロダクション・イザワオフィス
活動時期:1962年~
結婚:2011年~
加藤茶さんの病気と言えば・・・大動脈解離
加藤茶さんさんの病気と言って、まず頭に浮かぶのは・・・まさに生死の淵をさまよったと言われる2006年の「大動脈解離」ですね。
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しかし、その大病にも前兆があって、実は加藤茶さんは2005年の健康診断で、“狭心症”と診断されていたんですよね。
元来、健康には自信があったという加藤茶さん、昔気質の芸人さながらに、それまでずっと不摂生な生活を送ってきたツケが、遂に回ってきたわけです。
実はその時点で、かなり動脈硬化が進んでおり、このままだといつ心筋梗塞が起きてもおかしくない状態だったのだとか・・・急遽、加藤茶さんは当時62歳にして、動脈硬化を起こしている血管に金属の筒を入れて、血管を広げる手術を受けました。
狭心症の手術後も暴飲暴食を改めなかった加藤茶さん
普通、自分がそんな深刻な状況にあり、手術まで受けたとなれば、それ以降の生活は見直すものなんですが、2003年に元嫁と熟年離婚し、当時は独り身だった加藤茶さんは、それまでの生活習慣を改めることもなく、毎日好きなものを好きなだけ飲み食いしていたそうです。
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そして、ついにその報いを受けることになります。
ある時を境に胃のあたりに鈍い痛みを感じるようになりました。単なる胃痛と、放っておいた加藤茶さんですが、その痛みは次第に背中や肩の方にまで広がっていったそうです。
そして、2006年10月30日、加藤茶さんは体調不良により緊急入院し、精密検査を受けた結果・・・“大動脈解離”であったことが判明したのです。
“大動脈解離”ってどんな病気?
“大動脈解離”とは、心臓から全身に血液を送り出す最も太い動脈(大動脈)の内側の壁に亀裂ができて、そこから血液が入り込み、血管の内側の壁にどんどん裂け目が広がっていく恐ろしい病気です。
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通常、大動脈解離を発症すると、突然、胸が引き裂かれるような激しい痛みに襲われ、一瞬のうちに胸から背中、腰や肩へと広がっていきます。その痛みは強烈で、よく「胸や背中に熱した鉄杭をぐいぐいと刺し込まれるような痛み」と表現されますが、加藤茶さんのように我慢できる程度の場合もあるようです。
10時間に及ぶ大手術の末に無事生還を果たした加藤茶さん
加藤茶さんの大動脈解離は、心臓近くから腹部までの大動脈が広範囲に裂けていたため、すぐにでも手術をしなければならない重篤な容体でした。
しかし、加藤茶さんは、狭心症の治療のために、日頃から血液を固まりにくくする薬を飲んでいたため、そのまま手術をすると出血が止まらなくなってしまうリスクがあり、その薬の効果が切れるまで手術することができなかったそうです。
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緊急入院から5日目、出血のリスクよりも、それ以上待つことのリスクの方が高くなった時点で、手術が決行されました。大動脈解離によって裂けてしまった部分を、人工血管に置換する手術なのですが、実に10時間に及ぶ大手術となりました。
手術は無事成功し、2006年12月26日に記者会見を開き、既にリハビリを始めていることなどが伝えられました。ちなみに、加藤茶さんはこの時の2ヶ月の入院で、10キロも体重が落ちたそうです。
加藤茶さんがパーキンソン病を発症?
このように加藤茶さんは、大動脈解離という大変な病気を克服し、その後無事に芸能活動を再開しました。当初は、お笑いの現場に復帰することは困難とも言われていた中での復帰、しかも、なんとたった4ヶ月後の復帰は世間を驚かせます。
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ただ、加藤茶さんのの場合、世間を驚かせるのはそれだけにとどまりませんでした・・・
45歳年下の綾菜さんと結婚した加藤茶さん
2011年には、45歳年下の綾菜さんとの再婚を発表し、再び世間をアッと言わせたんですよね。
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同時に、この綾菜さんの過去の素行や派手な暮らしっぷりも度々話題になり、遂には、財産目当てで結婚しただとか、カロリーが高いものばかり食べさせて加藤茶さんを亡きものにしようと企んでいるなどと、結婚当時は相当騒がれたものです。
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それでも、夫婦で仲良くテレビ出演などをする機会も多く、その中で見せる加藤茶さんの幸せそうな姿に、そんな噂もやげて下火になっていくのですが・・・
それに代わって噂されるようになったのが、“加藤茶さんがパーキンソン病なんじゃないか?”という噂でした。
加藤茶さんのパーキンソン病が噂されるようになったきっかけ
「カトちゃんってパーキンソン病じゃないの?」
そんな噂が流れるきっかけとなったのは、2014年5月に放送されたNHKの番組「鶴瓶の家族に乾杯」でした。
その回にゲスト出演した加藤茶さんの様子がおかしい!と大変な話題になったんですよね。
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顔には生気が無く、ひどくやつれている感じで、ろれつも回っておらず、MCを務める鶴瓶さんが加藤茶さんに話しかけても、それをオウム返しするだけだったり、以前の加藤茶さんからは考えられないほどの変わりっぷりだったのです。
そんな加藤茶さんを見て、視聴者からはまず認知症やうつ病を疑う声が上がったようです。しかし、加藤茶さんが終始小刻みにふるえていたこと、リアクションも鈍かったことから、パーキンソン病を指摘する声が上がるや、一気に、パーキンソン病を心配する声が高まったようです。
パーキンソン病ってどんな病気?
そもそも私達が意図した通りにスムーズに体を動かせるのは、脳内のドーパミン神経が、運動をコントロールしている神経伝達物質“ドーパミン”を作り出しているからなんです。
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パーキンソン病を発症すると、何らかの理由によりこのドーパミン神経が減少してしまいます。ドーパミン神経が減少すれば、当然、運動をコントロールする“ドーパミン”の量も減るわけですから、たちまち体の動きをコントロールすることが難しくなるわけです。
従って、パーキンソン病の主な4つの症状は次の通り。
- 手足がふるえる
- 動きが遅くなる
- 筋肉が硬くなる
- 体のバランスが悪くなる
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これらの症状によって、顔の表情が乏しくなったり、屈曲姿勢や小股・突進歩行など、いわゆるパーキンソン症状といわれる運動症状が生じると言われています。
では、なぜドーパミン神経が減少するのでしょう?実は、現代の医学をもってしてもその原因は明らかになっていないのです。
現在では効果的な治療薬も!2018年にはiPS細胞による治験もスタート
但し、通常パーキンソン病は、何年もの歳月をかけてゆっくりと進行する病気です。昔は、発症後10年もすると寝たきりになると言われていましたが、現在では効果的な治療薬が存在するため、より長く良い状態を保てるようになっているようです。
ちなみに、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などで人気を博したマイケル・J・フォックスさんも、約30年も前にパーキンソン病を発症した有名人の一人なのですが、適切な治療により、現在では復帰してテレビドラマなどで活躍されています。
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また、パーキンソン病は、あくまで進行を遅らせるだけで改善は期待できない病気されてきましたが、2018年8月には京都大学で、人間のiPS細胞から作られたドーパミン神経を、パーキンソン病患者の脳に移植することによって、症状を改善する治験も始まっており、海外からもその成否が注目されています。
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加藤茶さんはパーキンソン病ではなく、パーキンソン症候群だった・・・
パーキンソン病が心配されていた加藤茶さんですが、どうやらパーキンソン病ではなく、似て非なる病気とも言える“パーキンソン症候群(パーキンソンシンドローム)”と診断されたようです。
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というのも、2015年5月11、バラエティ番組「私の何がイケないの?」に、ご夫婦で出演した加藤茶さん夫妻が、噂の真相について明らかにしたんですよね。
それによると、噂になった2014年の「鶴瓶の家族に乾杯」の出演時に見られた、加藤茶さんの小刻みなふるえなどの症状は、大動脈解離の手術をして以来服用していた薬の一つが合わなかったことが原因だったのだとか。
その薬の影響で震えがきたり、時には全身けいれんを起こすこともあり、その上ご飯まで食べられなくなってしまったため、薬の服用を中止することにしたそうです。
パーキンソン病ではない、パーキンソン症候群ってどんな病気?
実は、パーキンソン病もパーキンソン症候群も症状は同じなんですよね。決定的に違う点は、病気の原因にあります。
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前述した通り、パーキンソン病の原因は現在の医学でも明らかになっていません。これに対して、パーキンソン症候群は、例えば加藤茶さんの場合のように、服用している薬の副作用や脳血管障害などでドーパミンが減少することによって起こる症状なんです。
だったら、その原因となっている薬の服用を中止し、他の薬に変えるなどの対策を施したり、脳血管障害を改善しさえすれば、症状が改善する可能性があるわけです。
まとめ
・加藤茶の病気は「大動脈解離」だった。
・加藤茶は2011年に45歳年下の奥さんと再婚を発表し再び世間をアッと言わせた。
・加藤茶はパーキンソン病が噂されたが、実際はパーキンソン症候群だった。
いかがでしたでしょうか。
今回は、加藤茶さんの病気に注目して、かつて生死の淵をさまよった大動脈解離という大病の経緯から、その治療のために飲んでいた薬が原因で、パーキンソン病に似た症状があらわれていたことなどについてまとめてみました。
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なお、加藤茶さんの現在の元気な様子については、嫁の綾菜さんのインスタグラムにちょくちょく登場されているようなので、気になった方は覗いてみてはいかがでしょうか。