体臭で人間関係を悪くしないために男性は特に、自分の体臭の原因を知り対策や改善に取り組むことが必要です。
今回は男性の体臭の種類、病気が原因の臭い4種類、年齢別の体臭の特徴、原因4つ、対策9つと改善方法3つを紹介します。
男性の体臭の種類3つ
日本人は比較的体臭が少ない人種である、といわれていますが、それは毎日しっかり入浴するからである、といわれています。
また、食生活や体質、気候なども関係しているでしょう。
しかし、最近は日本人も欧米人のような食生活や生活習慣を行っているために、体臭がきつくなっている傾向にあります。
自分の体臭は自分では気づきにくいために、周りも指摘しにくく、体臭が知らないうちに周りの人を不快にさせているかもしれません。
ではどんな体臭があるのでしょうか?主な体臭の種類と原因をご紹介します。
①口臭
一つの男性の体臭は、口臭です。
口が臭いといわれると非常にショックで誰とも話す気がなくなるかもしれません。
口臭が気になって十分に会話が楽しめない、という人もいます。
朝の通勤電車やタクシー、会議や打ち合わせの時に周りの人の口臭に攻撃されるということもあるでしょう。
口臭の原因には、以下の3点が考えられます。
①臭いのきつい刺激物を食べた
⓶口の中が不衛生になっている
③口が渇いているために、唾液が少なくなって細菌が増えている
または内臓系の病気にかかっているために、口が臭くなっているのかもしれません。
②ミドル脂臭
ほかにもミドル脂臭というものがあります。
これは30代から40代の男性に多い加齢臭よりも臭いが強い体臭です。
これはまだ比較的若いのに非常に強い体臭を放つため、人間関係などにも大きな影響を与えることがあります。
汗の中の乳酸を皮膚の常在菌が代謝し分解してくれていますが、その時に発生するジアセチルという物質が臭いを発するために、体臭が生じます。
脂っぽい臭いが特徴的で、周りの人にも自分にも不快感があるでしょう。
頭皮や首の後ろから発散されるため、気づきにくいかもしれません。
③加齢臭
加齢臭がもっともよく知られている男性の体臭と言えるかもしれません。
50代ごろから本格的にきつくなる体臭です。
原因はノネナールという物質です。
この物質は脂肪酸と過酸化物質の結合によって生成されます。
若い人で体臭がある人からはノネナールは検出されません。
ですから、この体臭は若い人にはない、年を重ねれば重ねるほどきつくなっていく加齢臭と言えるのです。
病気が原因の可能性がある体臭の臭い4種類
体臭はいきなり生じるものではなく、それまでの生活習慣や食生活などが原因で引き起こされているものばかりです。
体臭の種類によっては何が原因となっているかを判断することが出来ます。
その匂いの程度や特徴によって、どんな原因によって生じているか、またはどんな病気が原因となっているのかを知ることが出来るでしょう。
ここでは4つの種類の臭いについて取り上げてみたいと思います。
①甘い体臭
まず最初に取り上げるのは甘い体臭です。
甘い体臭の人は、糖尿病にかかっている可能性があります。
糖尿病になると、インスリンが過剰分泌されるようになり、それが進行すると体内のインスリンが不足してきます。
その結果、糖が分解されにくくなり、「ケトン体」という甘酸っぱい臭いを発する成分が血液中に発生します。
その成分が汗や吐く息などに交じって体外へ排出されるため、甘い香りの体臭がするようになります。
最初は甘いにおいだけですが、糖尿病が進行し、徐々に病状が重くなると甘酸っぱい臭いに変化していきます。
この臭いがあるなら、病院に行くようにしましょう。
②すっぱい体臭、腐敗臭
すっぱいにおいや腐敗臭が体からする、ということがありますか?
特に多い体臭はこのような臭いです。
これは胃の異常によって生じている臭いかもしれません。
胃もたれが起きているなどの胃の病気が生じていて、胃腸の働きが障害を起こしていると、胃酸の臭いが上がってきます。
つまりこの酸っぱい体臭は胃酸の臭いなのです。
さらに、腐敗臭が生じるのは胃の働きが弱くなっているために、食べ物がうまく消化吸収されず、胃の中に残っている結果出てくる臭いです。
また、胃の病気だけでなく、歯周病や慢性副鼻腔炎などが原因として腐敗臭が生じる場合もあります。
③アンモニア臭
アンモニア臭が体臭として出てくる場合は、肝臓や腎臓などが病気になっている可能性があります。
腎臓が正常に働かなくなると、老廃物であるアンモニアを体外に排出するという働きを正常に行えなくなります。
そのため老廃物であるアンモニアが体内を巡って、汗などと一緒に排出されることになります。
そのため汗がアンモニア臭を伴い体臭となるのです。
また、肝臓が病気になっていて正常に働いていないと、アンモニアを尿素に変えるという働きが出来なくなります。
肝臓の病気が原因となって、アンモニア臭が体内にとどまり、体内を行き巡って排出されることで、アンモニア臭のする体臭となります。
④どぶのような体臭
どぶのような体臭がする方は、肝機能障害を起こしているかもしれません。
肝臓には毒素を解毒するという非常に重要な役割があります。
そのため不自然な体臭の元となる成分は肝臓で解毒されて、なくなるはずです。
しかし、肝臓の機能が低下しており解毒作用が落ちているときは、その匂いの元となる物質を解毒することが出来なくなります。
分解できないのでその臭いを持っている成分がそのまま血液の中に入り込み、体内をめぐることになります。
その結果臭いが生じるのです。
年齢別の体臭の特徴&改善方法
年齢別に、特に発する体臭というものが存在します。
年代別に生じやすい体臭とどの改善方法について詳しくご紹介したいと思います。
10代
10代のころは汗の始末を怠ったための汗臭さが体臭として沁みついてしまうことがあります。
特に部活の後は汗臭さが気になるので、着替えを必ず持っていきましょう。
汗をかいたら着替えるようにして、汗がずっと皮膚についた状態、汗の臭いが染みついた服をいつまでも着る、ということがないようにしましょう。
周りに不思議に思われるのであれば、風邪を引きそうだから、こまめに着替えたいんだ、と伝えておけば問題ないでしょう。
20代
20代の体臭は、運動不足ゆえの体臭が生じることがあります。
以前は部活をしていても運動していなければどんどん脂肪がついていきます。
また20代になって一人暮らしを始めると、食生活が乱れたり、睡眠不足が続いたりするかもしれません。
入浴をしなくなり、適当なシャワーだけで済ませるなどの不潔な状態ということはないでしょうか。
こうした状態での外見的にも内面的にも不衛生な状態で生活していると体臭が生じやすくなります。
消臭生活を始めると良いでしょう。
悪いにおいを遠ざけて男性らしいフェロモンを身にまとうようにしましょう。
異性からの視線も優しいものになるでしょう。
仕事や勉強もはかどるようになります。
服装にお金をかけるのではなく、適切な衛生状態にするようにしましょう。
30~40代
30代や40代はミドル脂臭が最も生じるようになる状態です。
今から対処すると良いでしょう。
10代から20代の方法を年間単位で取り組み、習慣化すれば30~40代での体臭を少し弱めることが出来るでしょう。
メタボ指数が体臭指数となります。
ですからできるだけ肥満体型にならないように、体調管理、食生活や生活習慣を改めるようにしましょう。
ミドル脂臭にさいなまれないように、自分に甘えないようにしましょう。
実はアメリカでは体調管理も出世要件の一つとなっているようです。
体臭がなくなることで他の人とのコミュニケーションもスムーズにいきますし、家族とのスキンシップも取りやすくなることでしょう。
体臭が人間関係の良し悪しを決める時代であるということを覚えておきましょう。
50代~
50代の男性に生じやすい体臭は、ずばり加齢臭です。
つまりおじいちゃん臭ですね。
長生きすればするほどホルモンの働きによって体臭が生じるのはしょうがないことです。
ですから、できる限りその年齢での財力を生かして清潔感を維持するようにしましょう。
加齢臭対策のスプレーやサプリメントなどを使うのはいかがでしょうか?
清潔感のある服装とはどのようなものなのかを調べてみましょう。
フレグランスを適量つけるのもよいかもしれません。
周りの人に不快感を感じさせないようにできることをしましょう。
体臭の主な原因4つ
風の吹く季節は非常にさわやかなものですが、その風に乗って悪臭が漂って来たら思わず顔をしかめてしまいますよね。
もしそれが自分の体臭だったとしたら、思わず穴に入りたくなるようなショックを覚えるのではないでしょうか。
臭い、体臭というのは生きている限りずっと自分に付きまとうものです。
ですから、あらゆるデオドラント剤を駆使して体臭を消そうとする人はたくさんいます。
しかし、体臭の原因が分かっていないのに、上から臭いを付けるだけでは体臭を対策することはできません。
①エクリン腺から出る汗
体臭な主な原因となるのはエクリン腺から出る汗です。
実は汗自体は無臭です。
汗が出てくるのは汗腺と呼ばれるもので、それにはエクリン腺が含まれています。
暑い時にかく汗はこのエクリン腺からでています。
エクリン腺から出てくる汗は99%が水でできているため汗はサラサラしています。
なのになぜ臭くなるか、というと汗をかいたときに皮膚の垢や皮脂と混ざってしまい菌が繁殖してしまうので、その臭いが生じてくるのです。
ですから、汗をかいたらそれら悪いものと混じり合ってしまう前にすぐに拭くようにしましょう。
もちろん清潔なタオルで拭くようにしましょう。
そうすることで、肌が清潔な状態に保たれて汗特有の臭いを生じさせることはありません。
②アポクリン腺から出る汗
アポクリン腺から出る汗はエクリン腺からでる汗とは違い少し厄介で臭いがきついので、要注意です。
わきやデリケートゾーンなどにこのアポクリン腺はあります。
タンパク質や皮脂を含んでいる汗が出てくるため、臭いがきついのです。
また、アポクリン腺はエクリン腺と違い毛穴とつながっています。
また粘り気があるので、独特の臭いがします。
この特有の臭いが、フェロモンとなり異性を惹きつける、とも言われています。
このアポクリン腺からの汗は特に思春期に最も多く分泌されるため、思春期にワキガなど強い臭いを発生してしまうのです。
③皮脂の酸化
またもう一つの体臭の原因は皮脂によるものです。
皮膚には汗を流すためのエクリン腺とアポクリン腺がありますが、さらに皮脂分泌のための皮脂腺というものがあります。
これも毛穴とつながっており、毛穴から皮脂が分泌されます。
皮脂は100%悪者という訳ではなく、肌が乾燥しないように守ってくれるものでもあります。
しかし、その皮脂が汗と混ざって菌が繁殖したり、酸化してしまうと、嫌なにおいが発生します。
皮脂の分泌が過剰に起きていたり、思春期真っ最中の人はこうした原因により体臭が生じます。
④頭皮の臭い
実は頭皮から出ている皮脂が、体臭の原因となっていることもあります。
頭皮には皮脂腺が発達しているため、体の他の部分よりも皮脂の分泌が盛んに行われています。
頭皮の状態が悪いと分泌された皮脂が酸化したり、菌を繁殖させることによって、臭いが生じます。
その状態で髪の毛を伝って臭いが拡散されます。
そのため頭皮の環境がどうであるか、という点が男性の体臭には大きく関係しているといえますね。
男性の体臭対策9つ!
他の人から、「あなた少し体臭がきついですね」といわれることはあまりないかもしれません。
他の人もあなたにそんな指摘はしたくないからです。
ですから自分で気づいて自分でできる対策を行っておくと良いでしょう。
日常生活の様々な場面で少し工夫することで体臭を抑えることが出来ます。
その方法を9つ考えましょう。
①腸内環境を整える
一つ目の方法は、腸内環境を整えるというものです。
腸内環境が悪化するとアンモニアが発生しやすくなります。
そしてアンモニアを分解することが出来ず、体臭の原因となってしまいます。
ですから、腸内環境が悪化してしまうような食生活を行わないように、食事を見直すようにしましょう。
特に食物繊維と乳酸菌を意識的に摂取するようにすることで、腸内環境を整えることが出来ます。
そうすることで腸内にたまって排出できていない老廃物を排出するよう働きかけてくれるからです。
乳酸菌による腸内の善玉菌増加は、体臭を抑える効果があります。
②食物繊維と乳酸菌を豊富にとる
食物繊維や乳酸菌を豊富に摂ることで、腸内環境を整えることが出来る、と述べましたが、実際にどのような食品がいいのでしょうか?
多くの野菜や海藻、きのこ、ナッツ類にこうした栄養素は豊富に含まれています。
食物繊維と乳酸菌を同時にとりたいのであれば、めかぶと豆腐を混ぜたり、豆腐とわかめを混ぜたりして、組み合わせたメニューを作りましょう。
効率よく腸内環境を整えることが出来ます。
また、ヨーグルトやみそ、キムチなどの発酵食品は乳酸菌を豊富に含んでいるため、そうしたものを食事に積極的に取り入れましょう。
また、植物油や酢などは皮膚の酸素不足を防いで、体臭を抑制できます。
③入浴
毎日シャワーだけではなく、きちんと入浴することで体臭を抑えることが出来ます。
体臭は汗そのものではなく、汗と皮脂と垢が混じりあったり、最近が発生することによって臭いが生じます。
そのため、毎日入浴すればそうした皮膚の悪いものを洗い流すことが出来るので、おすすめです。
できれば、夜に入浴するようにしましょう。
そうすれば疲労によって体内にたまっている乳酸を睡眠中に排出できます。
そのままにしているとアンモニアとなり汗と共にアンモニア臭がすることになります。
④ストレスをためない
ストレスの蓄積は、体臭の原因となります。
ですから、生活習慣を規則正しくして、質の高い睡眠をとり適度な運動をするなど、ストレスをためない努力をしましょう。
今の時代思うように事が進まずに、精神的ストレスをためてしまうのはしょうがないことです。
ですから、ストレスを感じた時にはそれを放置するのではなく、できるだけ早めに対処することが大切です。
ストレスを発散する方法を、自分なりの仕方で見つけておくようにすると良いかもしれません。
読書や音楽を聞くこと、動物と戯れることなどいろいろな方法があります。
⑤十分な睡眠をとる
十分な睡眠をとることは体臭をの対策となります。
なぜでしょうか?
睡眠不足になると新陳代謝が低下してしまいます。
肝機能が低下や便秘、唾液の分泌量が減ったり、皮脂腺が活発化するからです。
これらすべては体臭の原因となっています。
つまり、十分な質の良い睡眠をとることで、体臭の原因を根絶することが出来ます。
理想の睡眠時間は7時間です。
体の機能をリセットするために、できれば7時間の睡眠を毎日取るようにしましょう。
⑥運動する
運動不足になると、血行が悪くなり酸素の供給がうまくいかなくなります。
そのため、乳酸が大量に生産され、アンモニアの分泌を増加させます。
逆に日ごろから運動していると、汗の原料となる血漿の成分がうまく再吸収されるようになります。
そのためエクリン腺から出る汗はほとんど水のようなさらさらとしたものになります。
しかも、出てくる汗は酸性なので雑菌が繁殖しにくく、汗が体臭の原因とはならなくなります。
こう考えると運動することは体臭予防になるといえるでしょう。
⑦正しい洗濯
正しい洗濯をしなければ、洗濯したての服を着ても体臭がするということになってしまいます。
多くの場合、濡れた洗濯物の乾燥に時間がかかり、その間に菌が繁殖してさらなる臭いを発しているのです。
いくら部屋干し専用の洗剤を使ったとしても洗濯方法が間違ってれば、臭いを取ることが出来ません。
洗濯機の用量を超えた量を洗濯機で回さないようにしましょう。
そしてもしまた濡れてしまったらもう一度乾かしてから洗濯します。
部屋で干すときは風通しを良くすることで生乾きの臭いを消すことが出来ます。
⑧アロマオイル
アロマオイルは男性の体臭対策としても効果的です。
アロマオイルは時にミドル脂臭を抑えることが出来ます。
洗面器にぬるま湯を入れ、アロマオイルを数滴たらします。
その後タオルをその水で濡らして体をふきます。
またシャンプーやボディシャンプーに加えることもできます。
洗濯するときに入れるのもよいでしょう。
この簡単な工程だけでミドル脂臭を抑えて、清潔感漂う匂いにすることが出来ます。
⑨腕時計のベルトのクリーニング
いくら、体をきれいにしていてもアクセサリーなどが汚れていると、そこから雑菌が繁殖したり臭いの元となる可能性があります。
特に腕時計のベルト部分は盲点であるといえるでしょう。
ベルトのつなぎ目に垢が付着しているかもしれません。
腕時計のベルトはこまめにクリーニングを行うようにしましょう。
金属ベルトはコップ一杯の水と入れ歯洗浄剤でキレイにすることが出来ます。
腕時計をはじめ身につけるアクセサリーの管理もきちんとすることもエチケットの一つです。
体臭の改善方法3つ
体臭は予防しても出てくることがあります。
一度体臭が生じたらもうだめなのでしょうか?
そんなことはありません。
体臭を改善する3つの方法をご紹介します。
①汗はすぐにふく
一つは汗をかいたらすぐに拭くという方法です。
汗自体はにおいがしないものです。
しかし汗をかきっぱなしにしていると、皮膚についている皮脂や垢と混ざって雑菌が繁殖してしまいます。
そのため体臭となるわけですから、汗をかいたらすぐに拭く、または服を着替えるといった方法をとると体臭を改善できるでしょう。
②ミョウバン
体臭を改善するのにミョウバンは非常に効果的であるといえます。
ミョウバンは発色剤としてよく使われますが、水に溶けると酸性になります。
この液体を汗腺が集まる場所に吹き付けることによって、皮膚表面の雑菌の繁殖を抑えることが出来ます。
③制汗剤
制汗剤などのデオドラント商品を使うもの効果的でしょう。
特に殺菌効果のあるものは、体臭がきつい人でも十分改善できます。
まずは汗ふきシートで汗を拭きとってからデオドラント剤を使うようにしましょう。
まとめ
・男性の体臭は「口臭」「ミドル脂臭」「加齢臭」の3種類がある。
・日常生活の様々な場面で少し工夫をすることで体臭を抑えることが可能。
体臭は周りの人に迷惑ですし、体臭がすると思もわれているも悲しい話です。
気にしすぎると人間関係や家族との関係にも悪影響が及びかねません。
しっかり体臭を予防して、気づいたときには対策や改善するための方法を試してみましょう。
これであなたも爽やかで清潔感あふれる男性になれることでしょう。