頭皮の悪臭は自覚しにくいものの、周囲に迷惑をかけている場合も多々あり、早めの原因究明&対策が必要です。
今回は頭皮が臭いかどうかのセルフチェック方法3つ、原因10、正しいシャンプーの仕方、対策方法3つを紹介します。
頭皮が臭いと対人関係にも悪影響
自分の頭皮って臭いのかな…、不安になったことはおありでしょうか。
自分で頭皮の臭いを直接嗅ぐことはできないので、本当のところ周囲の人からどのように思われているのか心配になってもおかしくありません。
頭皮が臭いとどのようなイメージを持たれるのでしょうか。
良い印象を持たれるということは決してないでしょう。
頭皮が臭い人というのは清潔感がなく、近づきたくない、そんな印象ですよね。
そのような印象を他の人に与えないために、早く臭い頭皮に気づいて対策していきましょう。
頭皮が臭い!?セルフチェックの方法3つ
頭皮の臭さを気にして、毎日しっかりケアしているつもりでも実は臭っていた、ということがありえます。
シャンプーでしっかり洗っていても、他の所に臭いの原因があれば、それが解決されることはありません。
しかし、意外に思われるかもしれませんが、本当に頭皮の臭い人は自分の臭さに気づいていないことがほとんどなのです。
それはもちろん自分で嗅いで確認が出来ないからです。
原因が何かを知る云々の前に、自分が臭いかそうではないかを確認することが必要です。
①ドライヤー
まず一つ目の確認方法はドライヤーです。
髪が渇いている状態でドライヤーを使うと、自分の頭皮の臭いを確認することが出来ます。
頭の後ろから前に風が抜けるようにドライヤーをかけてみましょう。
お風呂上りは水分を飛ばすことが本来の目的ですし、シャンプーの臭いでごまかされているかもしれません。
ですから、髪が渇いている起床時や昼間、仕事が終わった後など、「臭うだろうな」と思える状況で確認してみると良いかもしれません。
②指で頭皮をこする
自分の指を使って、いつでもどこでも確認する方法があります。
これも髪が渇いている状態で行うようにしましょう。
指で乾いた頭皮をこすってみてください。
そしてその指先を臭ってみてください。どんな臭いがしますか?
もし臭いのなら頭皮が臭い、ということになります。
この方法もドライヤーを使って確認する方法と同じように、入浴後ではなく朝起きてすぐや、仕事終わりなどの日中にあらゆる場面でチェックしてみましょう。
自分の本当の頭皮の臭いを確認することが出来ます。
③枕の臭いをかぐ
3つ目の頭皮が臭いかどうかを確認する方法は、枕の臭いをかぐというものです。
枕の臭いを嗅いだ時に、くさっ!となったら確実に頭皮が臭いということになります。
洗い立ての枕ではもちろんわかりませんから、何日か枕を使用してからチェックしてみてくださいね。
頭皮が臭い原因10
頭皮が臭くなるのはなぜでしょうか?
臭い頭皮から脱出するためにはその原因を突き止める必要があります。
その前に頭皮が臭うようになるメカニズムについて、考えてみましょう。
頭皮は顔以上に多くの皮脂が分泌される場所です。
その皮脂が酸化すると油のような臭いを発するようになります。
また、皮脂の中には老廃物特有の資質やアンモニアを含んだ成分が含まれているので、臭いが生じるのです。
加えて、私たち誰もが体内に持っている活性酸素が、食生活や生活習慣によっては皮脂を酸化させてしまうため、頭皮が臭くなるのです。
では、こうしたメカニズムを発生させる原因とは何なのでしょうか。
①ホルモンバランスの乱れ
一つ目の頭皮が臭くなる原因は、ホルモンバランスの乱れが関係しています。
ストレスがたまったり、飲酒の習慣によって男性はホルモンバランスが崩れることがあります。
男性ホルモンの分泌が過剰になると、皮脂分泌が多くなります。
頭皮が必要としている皮脂の量をはるかに超えた量の皮脂が分泌されると、頭皮を臭くさせるメカニズムの材料をたくさん増やしてしまうことになるのです。
調整できない皮脂の分泌を引き起こすのが、ホルモンバランスの乱れです。
②加齢による肌の変化
2つ目の原因は加齢です。
肌や皮膚は年齢を重ねるとともに徐々に変化していきます。
20代のころの肌は、皮脂量も水分量もちょうどよく、バランスが取れていたかもしれません。
しかし30代になると、水分量が徐々に減少し、水分と皮脂の量のバランスが取れなくなってしまいます。
そのため30代を過ぎると頭皮の皮脂分泌量が多くなり、臭い頭皮になるのかもしれません。
皮脂が盛んに分泌されると酸化したり、菌が繁殖することによって臭いが発生しやすくなります。
③シャンプー
毎日しっかりシャンプーしているから、自分の頭皮の臭いは大丈夫!と思っているかもしれませんが、シャンプーが臭いの原因となることもあります。
頭皮を清潔にしたい一心で洗浄力の高いシャンプーを使っていると、頭皮の状態を悪くしてしまいます。
洗浄力が強すぎるシャンプーは頭皮を乾燥させてしまうのです。
頭皮が乾燥すると、乾燥させないようにと皮脂を分泌しようとします。
過剰に分泌される皮脂によって菌が繁殖してしまい、頭皮が臭くなるのです。
④ヘアドライ
ヘアドライの仕方が間違っていると、頭皮が臭い状態になるかもしれません。
ドライヤーの熱で髪が痛むから、と考えて自然乾燥している、ということはないでしょうか?
タオルドライだけにしていると、水分を完全に飛ばすことができないため、頭皮が蒸れて菌が繁殖してしまいます。
また、蒸れているときは頭皮が潤っているように感じるかもしれませんが、その後ひどい乾燥が起きます。
乾燥から頭皮を守るために過剰な皮脂分泌が起きます。
そのため臭いの原因となる、ノネナールが生成されて頭皮が臭い!となるのです。
⑤病気
頭皮が臭い原因の一つに病気が挙げられます。
臭い頭皮になってしまう原因となる病気を取り上げます。
魚臭症
1つ目にご紹介するのは魚臭症です。
この病気は、体の中に肝臓で分解されるはずのトリメチルアミンという物質が蓄積して、魚のような臭いが体内から生じるようになります。
口臭や体臭など、頭皮以外の様々な体の部位からも臭いが発せられるようになります。
頭皮が生臭い臭いを生じているのなら、この病気を疑って病院に行くのが適切な判断でしょう。
糖尿病
糖尿病になっても頭皮が臭くなる、という症状が出ます。
体の中にケトン体という物質が増えるので、甘酸っぱい臭いが体からするようになります。
これはケトン体が皮脂腺から分泌され、汗や皮脂と混ざり合うことによって発する臭いです。
頭皮だけでなく口臭や体全体から臭いがするようになります。
もし、頭皮の臭いセルフチェックを行って糖尿病らしき臭いがするのなら、体臭もそうなっている可能性があります。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎になると頭皮が臭くなります。
過剰な皮脂分泌によって頭皮に炎症が起きており、頭皮がかゆくなったり臭くなったりします。
脂漏性皮膚炎は頭皮だけでなく、特に皮脂分泌量が増えやすくなる部分に起こることがあります。
放っていると重症化するものですから、病院に行くことをお勧めします。
頭皮以外の汗をかきやすい部分などにも症状が出ているようでしたら受診してみましょう。
⑥香水&香料入りスプレーはNG
自分の頭皮の臭いが臭い、ということにすでに気付いている人で、その臭いをさらに強くしてしまっているかもしれません。
その原因は臭いを消そうと必死に使っているスプレーです。
嫌な頭皮の臭いをどうにか消そうとして何かを使いたくなる気持ちは分かりますが、そうした香水やスプレーは逆効果になってしまいます。
頭皮の皮脂の嫌な臭いと香水やスプレーの臭いが混ざってしまうからです。
さらにイヤーな臭いになってしまうこと間違いありません。
自分はスプレーや香水の身の臭いしか感じないかもしれませんが、周囲の人は混ざった臭いにおいを既に感じ取っているはずです。
⑦ヘアスタイル
ヘアスタイルが頭皮の臭いの原因となっていることもあります。
普段皆さんはどのようなヘアスタイルをされているでしょうか。
イメージ画像にあるような爽やかで生活感あふれるヘアスタイルなら問題ないでしょう。
しかし、長髪であったり、オールバックであったりなど髪をヘアスタイリング剤できっちりまとめているような方は、要注意です。
頭皮が蒸れたり、逆に乾燥したりなど皮脂の分泌量が正常ではなくなるかもしれません。
また、帽子やヘルメットを仕事柄いつもかぶっているという方は特に頭皮の臭いが気になるかもしれませんね。
頭皮の風通しのことも意識すると改善されることでしょう。
⑧肩こり
肩凝りと臭いが関係あるの!?と思われた方もおられると思いますが、実は深い関係があるようです。
肩が凝るということはつまり血行不良になる、ということです。
その血行不良が皮脂分泌のバランスに悪影響を及ぼすのです。
頭皮に十分な栄養が行き渡らなくなってしまうため、皮脂が蓄積され、老廃物が排出されなくなり、臭いにおいを発生するようになります。
ですから、肩こり以外にも腰痛や頭痛なども頭皮の臭いに関係しているかもしれません。
⑨季節
季節も頭皮の臭いと関係しているということをご存知でしたか?
薄毛や抜け毛の原因に、季節特有の紫外線や気候、食べ物やストレス、気温などが関係しているということは多くの方がご存知でしょう。
特に梅雨の時期は湿度が高くなります。
そのため頭皮が蒸れやすい状況が続き、頭皮の臭いが発生するのかもしれません。
またその逆に、乾燥しやすい季節には、乾燥している頭皮を守るために皮脂が過剰に分泌されるため、頭皮の臭いが強くなるかもしれません。
⑩食習慣
食生活の状態によっては頭皮が臭くなる場合があります。
脂質の多い食事をしていたり、甘い物ばかり食べていたり、ジャンクフードやスナック菓子、コンビニのお菓子ばかり食べていませんか?
体に悪い添加物がたくさん入っているような食事をしていると、自然に体内環境が悪くなるからです。
どんなにヘアケアを丁寧に行って、清潔感を保とうとしても、体内から排出される皮脂量が増えるため、頭皮が臭くなる原因をなくすことが出来ません。
頭皮だけでなく、体自体の酸化や糖化が進むため、食習慣は気を付けなければなりません。
頭皮の臭い対策 正しいシャンプーの仕方
シャンプーの仕方が間違っているとせっかくきれいに洗ったつもりでも、頭皮の臭さが消えずに悩み続けることになります。
正しいシャンプーの仕方とはどのようなものでしょうか?
シャンプーの仕方をおさらいしてみましょう。
①ブラッシングをする
ここで乾いた髪の状態で、とれるほこりなどの汚れを落とします。
②ぬるま湯で髪を洗う
しっかり髪を濡らして、シャンプーを付けずに落とせる汚れをできるだけ落としましょう。
そうすることでシャンプーの泡立ちが良くなります。
③シャンプーは手でよく泡立てて&頭皮マッサージ
液体のまま頭皮につけると、シャンプーが毛穴に詰まる恐れがあるので要注意です。
頭皮マッサージを行うようなイメージで、優しく爪を立てずに洗います。
④しっかりすすぐ
これが最も大切です。
シャンプーが残っていると毛穴に詰まって、かゆみやにおいを生じさせることになります。
トリートメントやリンスは頭皮ではなく毛先のみにつけて、しっかり洗い流すようにしましょう。
乾かすときは、自然乾燥ではなくドライヤーを使って水分をしっかり飛ばしましょう。
頭皮が臭い時にNGなシャンプーとは?
頭皮が臭い時には、頭皮の臭さの原因となるようなシャンプーの使用は絶対に控えましょう。
その中でも、合成界面活性剤が使用されている洗浄力の強いシャンプーはNGです。
脂と水分を乳化させる物質ですから、皮脂の分泌量と水分のバランスが悪くなってしまいます。
皮膚のバリア機能まで洗浄されると、それまで受けていた刺激をもろに受けることになります。
乾燥しやすくなったり、炎症を起こしやすくなってしまうのです。
さらに毛穴をふさいでしまう場合もあるので注意が必要です。
頭皮が臭い時の対策法3選
では、頭皮が臭くなる原因が分かったところで、どうすれば対策が出来るのでしょうか?
ここでは簡単に行える、3つの頭皮の臭さ対策法をご紹介したいと思います。
①脂質過多な食事をやめよう
脂質を大量に摂取する食事を続けていると、もちろん頭皮の毛穴から分泌される皮脂も多くなります。
肉や揚げ物を中心としていた食生活から、野菜中心の食生活にシフトチェンジしていくことをお勧めします。
②睡眠不足を解消しよう
睡眠不足が続くとホルモンバランスが乱れてしまいます。
加えて体がストレスを感じるようになり、過剰な皮脂分泌が起こります。
頭皮に臭いが発生する一つの原因となりますから、意識的に睡眠時間をしっかり取るようにしましょう。
1日6時間以上の睡眠をお勧めします。
③寝具はいつも清潔に
寝具が不衛生だと、せっかくシャワーを浴びてシャンプーをしても、寝るときに不衛生な状態になります。
寝具だけにかかわらず頭皮に触れる帽子やタオルなども、清潔なものを使用するようにしましょう。
臭いの元となる菌を繁殖させないように注意しましょう。
まとめ
・シャンプーを正しくやれば臭いはかなり予防できる。
・頭皮が臭い時に合成界面活性剤使用の洗浄力の強いシャンプーの使用はNG。
頭皮が臭いと自分自身も不快ですが、周囲の目も気になります。
病気の場合は病院に行かなければ治らないかもしれませんが、多くの場合頭皮の臭さは生活環境や食習慣を改めることによって改善できます。
早いうちに気づいて正しくケアすることで、見た目も中身も爽やかで、清潔感あふれる男性になれることでしょう。