ホワイト企業に就職できれば仕事だけでなくプライベートも充実させられるため就職・転職活動の会社選びは重要です。
今回はホワイト企業の「あるある」な特徴5つ、見分け方のポイント8つ、転職成功のための注意点4つを紹介します。
ホワイト企業とは?
新しく就職する方も、転職を考えている方も、誰もが「ホワイト企業」に入社したいと思っていることでしょう。
しかしそう願っていても、ブラック企業にまんまと騙された…という経験を繰り返す方も少なくありません。
ホワイト企業を見分ける方法があればいいのに!と思われませんか?
実は、ホワイト企業を見分けるコツさえ掴めれば、意外と簡単なものです。
ホワイト企業とは、社員が働きやすい環境を作り、社員が幸せに、そして社会に貢献できるような企業です。
ですから、就職活動の時は、その企業が自分にとって働きやすい環境を整えてくれているか、という点についてしっかりチェックすることが大切でしょう。
ホワイト企業「あるある」見分けるのに役立つ特徴5つを紹介
実は、ブラック企業を見分けるよりも、ホワイト企業を見分ける方が簡単です。
ホワイト企業は明らかに社員のためになる、あらゆる決まりがあるからです。
では、ホワイト企業ならではの「あるある」を見ていきましょう。
これらの特徴に当てはまっている企業であれば、ホワイト企業である、ということができるでしょう。
しかし、ホワイト企業は非常に少なくなりつつあるため、見分けることは簡単でも、探し出すのは難しいのかもしれません。
的を絞って特徴を照らし合わせてみてください。
①残業時間数・休日出勤数を公表
まず1つ目の特徴として、ホワイト企業はそもそも残業時間数や休日出勤数が非常に少ないと言われています。
しかし、ホワイト企業かどうかを見分けるには、公表の仕方もチェックしなければなりません。
「多い」か「少ない」かといったアバウトな量の公表の仕方では安心できませんよね。
本当に入社してくる社員のことを思っているのであれば、しっかりと残業時間数や休日出勤数を数値にして公表しているはずです。
また、企業側だけの一方的な情報提示ではなく、客観的な根拠とともに提出されている情報であれば信頼できるでしょう。
メディアや就職希望者に数値の提示を求められた時に、速やかに数字を伝えることができるかという点もチェックすると良いかもしれません。
②離職率が低い
ブラック企業に比べて、ホワイト企業は本当に離職率が低いのでわかりやすいと言えます。
大体の企業の離職率平均値は、3年以内の離職率が30〜50%となっています。
ですから、離職率が10%を切っているような企業はホワイト企業である、と断言できるでしょう。
離職率に関して問われた時に、速やかに数値を提示できる企業は信頼できます。
また、求人の中に離職率をしっかり情報の1つとして載せている企業もホワイト企業である、と判断できます。
離職率に関しての情報を曖昧にしている企業は、ブラック企業の恐れがありますので注意しましょう。
③満足度調査
ホワイト企業の中には、働いている社員たちの働きがいや幸せ度をチェックするために、外部の調査会社を用いているところもあります。
ホワイト企業は社員一人ひとりへの関心を持っているため、例えコストがかかろうとこのような調査を行ってくれるのです。
従業員が仕事内容に満足しているのかをチェックしています。
また、この調査を外部の業者を通して行うことによって信頼性の高い結果を導き出すことができます。
外部調査会社による社員の満足度調査が定期的に行われている企業は、社員のことを気にかけているホワイト企業であると言えるでしょう。
また、その満足度が7割を超えているなどの、確かな数値を公表している企業も信頼度が高いと言えるでしょう。
④有給休暇消化率の公表
ホワイト企業は有給に関してもきちんとしているので、わかりやすいと言えます。
社員が均等に有給休暇を使うことができ、休養を取れるように気を配っている企業はホワイト企業です。
有給休暇が取れますよ、という声がけだけを行う企業はホワイト企業であるとは言えません。
社員がしっかり有給休暇を消化できるように、定期的に調査し、具体的な有給休暇消化率を外部に情報提供している企業は、信頼の置ける会社でしょう。
⑤働きやすい制度の確立
社員が働きやすい、ここで長く働きたい、と思えるような制度が充実している企業は、ホワイト企業であることが多いでしょう。
まず、大前提として完全週休二日制になっているはずです。
完全週休二日制は基本中の基本であり、その上に季節ごとの特別休暇、配偶者が出産する場合の一定期間出産・育児休暇などを取ることができるようになっています。
そのため、年間では130日以上の休暇を取ることができる、と確約されている企業はホワイト企業である、と言えるでしょう。
休暇だけではなく、働くスタンスに関しても自由度が高い企業はホワイト企業と言えるかもしれません。
在宅で勤務できたり、フレックス勤務制度が導入されているかチェックしてみましょう。
社員の働きやすさが重視されている証拠です。
ホワイト企業の見分け方のポイント8つ
ホワイト企業はまさに働きやすい企業です。
ですから、入社後の定着率もかなり高いと言えるでしょう。
新卒の就職希望者も転職希望者も、ホワイト企業に入社できたら「就職に成功した!」と胸を張って言うことができるでしょう。
ホワイト企業かどうかを見分ける特徴はすでに紹介しましたが、その他にも面接時や求人情報をチェックする時に確認しておきたいポイントが8つあります。
しっかり覚えておきましょう!
月収より年収
まず、ホワイト企業であるかをチェックするには、月収ではなく年収をチェックします。
求人情報で給料が高いことをアピールしている会社には、ブラック企業もたくさんあります。
しかし、ホワイト企業の場合、毎月の給料の他にボーナスなども含まれるため、年収がかなり高くなります。
年収が高いほど、毎日の仕事が忙しかったり、それなりに残業があるかもしれませんが、それでも社員が働きやすい、と感じられるように年収を高く設定しているはずです。
大手企業ではなくても、年収が高い企業はたくさんあります。
そうした企業こそが、社員を気遣うことのできるホワイト企業なのです。
多くの企業説明会に行き、社員の様子や声を直接見たり聞いたりすることがオススメです。
福利厚生
福利厚生が手厚く保障されているかどうかも確認しましょう。
ブラック企業との違いは、社員を使い潰したりすることは決してない、と言う点です。
ですから、社員が長くそして安心して仕事を続けることができるように、手当が多岐に渡っているはずです。
福利厚生はいわゆる、給料の一部となります。
ですからホワイト企業で得る収入はブラック企業で得る収入と比べて、年収にするとかなり差が出る、と言うことになるでしょう。
こうした点を思いに留めておくと、基本給だけが給料の高い低いのバロメーターになるわけではないことは言うまでもありません。
福利厚生が充実していて一年間で結果的にどれだけの収入を得ることができるかをチェックするのは大切なことですね。
特別休暇
ホワイト企業の大きな特徴の1つは、社員のことを気遣っていることがよくわかる、特別な休暇があることです。
週休2日制なのはもちろんのこと、社員の誕生日や、家族のイベント時などに休暇を与えてくれるホワイト企業もあるようです。
また、社員旅行など社内行事に無理やり参加させる、ということもありません。
会社の仕事はきちんとしてもらうけれども、プライベートに関しては社員一人ひとりの自由である、という企業はホワイト企業でしょう。
このような気配りが、社員の定着化につながっているのです。
仕事のマンネリ化や不満を感じさせることなく、仕事とプライベートをしっかり分けて仕事ができる恵まれた環境に置かれていると言うことになるでしょう。
女性に理解がある
男性が見逃してしまいがちなホワイト企業の特徴は、女性に理解がある、と言うものです。
女性のための制度が整っている会社は、社員の体調などに気遣いができる企業であると言えるからです。
産休や育休がきちんと取れる企業、女性のスキルアップを推奨してくれる企業、女性が役職についている企業はホワイト企業である可能性が高いと言えます。
性別に関係なく、能力やスキル、出した結果に応じて報われる企業である、といえるでしょう。
採用ステップが長い
職場で最大のストレスとなるものは、なんといっても人間関係でしょう。
パワハラ、セクハラなどといったハラスメントが急増している中で、人間関係ができるだけ円滑に回るよう工夫されているのがホワイト企業です。
そのようなホワイト企業は、長い採用ステップを通じて、人間性の優れた人材を選んでいるのです。
同じ長い採用ステップを歩んできた人たちとともに働くわけですから、人格者であり、心に余裕のある同僚、上司たちと働くことができるでしょう。
スキルアップの還元
ホワイト企業は、人材をとても大事にするため、スキルアップするための環境も整えてくれます。
そしてスキルアップに成功し、会社に利益を出してくれる社員には報酬を与え還元しているようです。
こうすることによって、社員のやる気をさらにアップさせ、モチベーションを高めていっているのです。
こうした社員の気持ちを大切にしてくれる企業を見つけることが大切です。
企業説明会などにくる人事部の方と直接話すことによって、どのような企業なのかをチェックすると良いでしょう。
勤務時間
ホワイト企業は、勤務時間の管理に非常に厳しいと言われています。
残業に関しては、まさに1分単位で加算されて行きます。
このように、厳しい勤務時間の管理によって、曖昧な時間設定で社員の身も心も削られていくような状態を防ぐことができます。
めんどくさい、と感じられるものでも後々自分のためになりますから、そうした企業を狙うと良いでしょう。
しかし、勤務時間に厳しい企業のほとんどは大手です。
ですから、中途採用は難しいかもしれません。
休日の設定
休日がどれくらいあるか、と言う点をチェックすることも大切です。
休日が少ないからといってブラック企業である、と決めつけることはできません。
しかし、ホワイト企業の場合、社員のモチベーションを維持し、仕事の効率を良くするためにも、休日は多いほうが良いと考えられています。
企業自体が安定していて、休日をしっかり社員に取らせたとしても、仕事が滞ったり、売り上げが落ちたりすることがないような企業が一番おススメです。
求人情報や企業説明会などで休日に関する情報を集めましょう。
ホワイト企業への転職に成功するための注意点4つ
ブラック企業に勤めている誰もが「ホワイト企業に就職したい」、と願っているはずです。
残業が少なく、収入が高く、休日をしっかりもらえて、福利厚生が手厚い企業に就職してこそ、成功と言えるのではないでしょうか。
では転職が成功するための注意点を4つ紹介します。
①規模やネームで選ばない
ホワイト企業=大手企業
実は、これは間違っています。
大手企業の中にもブラック企業はたくさんあります。
ですから、会社の規模やネームで選ぶことがないように注意しましょう。
ネームバリューよりも、求人を出す頻度が低いこと、勤務継続年数や離職率に関する数値がしっかり出ている企業は信頼できるホワイト企業です。
②転職理由を明確にポジティブに
転職の方に気をつけていただきたいポイントは、転職理由はポジティブにしましょう。
ブラック企業を退職したとなると、ネガティブな理由しか浮かんで来なさそうですが、そうなると印象が悪くなってしまいます。
ですから、ポジティブな建設的な考え方をアピールできるようにしましょう。
退職理由ではなく、転職希望の理由を述べることがオススメです。
前の会社がどんなに悲惨だったとしても、愚痴や悪口を言わないよう注意しましょう。
③条件提示
自分が重視する条件をあらかじめ決めておくと、自分にぴったりの企業を見つけやすくなるでしょう。
そしてその条件にも優先順位を定めて、希望の企業に応募しましょう。
そうすることでブラック企業で妥協する、と言うことを避けられます。
④転職エージェントの活用
ホワイト企業を見分けることはできても、実際に転職するとなると難しいかもしれません。
そのような時は、「転職エージェント」を使うと良いでしょう。
転職のプロですから、求人を見つけるだけでなく、採用されるように手助けしてくれることでしょう。
まとめ
・ホワイト企業は「離職率が低い」「社員の満足度調査が高い」など数値で確認できる。
・ホワイト企業に転職したいなら転職エージェントを活用するのも一つの手。
ホワイト企業は、社員の働きがいや幸せを重視してくれます。
求人にはそうした点がしっかり現れているはずです。
ホワイト企業の特徴をしっかり覚えておくことで、就職後に失敗した、と涙することも無いでしょう。
ホワイト企業で内定をもらえれば就職成功なのです!