第一印象はその後の人間関係に大きな影響を与えるため第一印象を良くするためのポイントを知り努力することが大切です。
今回は第一印象の法則と決まる時間、印象が悪くなる原因3つ、良くするポイント4つ&方法13を紹介します。
第一印象の法則&決まる時間とは? 【メラビアンの法則を紹介】
ビジネスにおいても恋愛においても、第一印象というのは非常に重要です。
一度ついてしまった悪い第一印象を、良い方向にその後変えていくのは非常に多くの時間がかかります。
しかし第一印象が良ければその後の関係も良いものとなるでしょう。
第一印象の法則と聞いて、一番に思い浮かべるのは「メラビアンの法則」でしょう。
これは「人は見た目が9割」というものです。
もちろん見た目だけですべてが決まってしまうわけではありません。
しかし、初対面の場合は目で入ってくる情報がほとんどなのです。
メラビアンの法則についてご紹介したいと思います。
第一印象が決まる時間は3~5秒
第一印象とはそもそも何なのでしょうか。
第一印象は、初対面のわずか数秒で相手が受け取るあなたに関する印象を表しています。
メラビアンの法則によればその数秒とは3~5秒です。
確かに見た目だけですべての印象が決まるわけではありません。
しかし、目の前のものから3~5秒の間に入ってくる情報のほとんどは、目から入ってくるものではないでしょうか。
見た目でまず判断し、声や話し方を合わせてあなたの第一印象を決めてしまうのです。
この3~5秒を操作するにはどうすればいいのでしょうか。
視覚情報
まずは視覚情報です。
メラビアンの法則によれば、第一印象はこの視覚情報により形成される割合が90パーセントを占めます。
初対面であった人に関して、あなたはどこを見て印象を受けるでしょうか。
「さわやかそう」「優しそう」「良い人かも」というイメージが与えられるのは、言葉を発してなくても可能です。
見た目がかっこ良かったり可愛かったりする、というのもそうですが、身だしなみや笑顔でも印象を操作できるのです。
聴覚情報
聴覚情報も貴重な情報源となります。
声の大きさやトーンなどから得た情報に基づき、その人の印象を決定します。
言語以外のコミュニケーションツールと言えるのが聴覚情報です。
視覚の次に印象を大きく左右するものです。
話すテンポが速いか遅いか、声のトーンや大きさはどうか、つなぎは何を使っているのか、どんな呼び方をするのか、などのあらゆる聴覚情報のポイントがあります。
これは最初の挨拶で決まるでしょう。
言語情報
メラビアンの法則によれば、言語情報が3つ目の情報源となります。
コミュニケーションをとるためには最も欠かせないものですが、視覚や聴覚によって入ってくる情報よりは影響力が小さいといわれています。
しかし、言葉遣いや、相手の気持ちをあげるか下げるかの言葉のチョイスによって印象を操作できます。
初めて会った人にタメ口で話す人はまずいないでしょうが、謙虚さや品の良さを感じさせる言語を用いましょう。
第一印象が良くないデメリット
なぜ、第一印象をそんなに問題視されるのでしょうか。
第一印象が悪いと何か困ることでもあるのでしょうか。
確かにあります。
第一印象で悪いイメージを持たれると、その後無意識に「距離を置こう」という心理が働きます。
第一印象が良くない人ほど、そのことに気づかないのです。
特にビジネスシーンでこのことが言えます。
本当は良い人であっても、第一印象が悪ければ「この人には仕事を頼みたくない」「この人は仕事ができないな」「あまりかかわらないようにしよう」と思われてしまうのです。
第一印象が悪いと、その後に自分をよりよく知ってもらう機会を逃すことになります。
もしかすると親友になれたかもしれません。
いいビジネスパートナーになれたかもしれません。
第一印象によって、お互い良い出会いを台無しにしてしまうことがあるのです。
悪い第一印象になる原因3つ
初対面での第一印象は重要ですが、どんな態度をとると悪い印象になってしまうのでしょうか。
緊張しがちな人や、人とのコミュニケーションがあまり得意ではない人がやってしまいがちな、NGポイントを3つご紹介します。
①挨拶がそっけない
1つめは挨拶がそっけないことです。
初めて会った人やあまり親しくない人に挨拶をされると、つい目を伏せてしまうということはありませんか。
また、声が小さくなってしまうかもしれません。
こうした態度をとると相手に悪い印象を与えてしまいます。
初対面であれば緊張するのがもっともなことですが、ビジネスシーンでは第一印象が非常に重要です。
挨拶したのに無視された、と思われないように、声に張りをもって目を合わせて挨拶しなければなりません。
②なれなれしい
逆になれなれしいのもNGポイントとなってしまいます。
初めて会ったのに話す量が多すぎたり、大げさなリアクションをとってしまうことで悪い印象を与えてしまうかもしれません。
適度なフレンドリーさはよい印象を与えますが、なれなれしいと迷惑に感じます。
初対面では特に一定の距離感を大切にしなければなりません。
プライベートな話に持ち込んだり、パーソナルスペースに入り込まないよう注意しましょう。
相手の反応をうかがいながら会話することが大切です。
③片づけができない
片づけができない人は印象が悪いですね。
デスクにいろんな書類や日用品、私物などが散らばっていたり、名刺交換の際に名刺がなかなかバッグから出てこなかったりなど、自己管理ができない印象を与えてしまいます。
仕事とは関係がないのに、初対面で悪い印象を抱かれてしまうと、その後の仕事に悪い影響が及びます。
普段から整理整頓する習慣をつけておくようお勧めします。
第一印象を良くする4つのポイント
「感じのいい人だな」
「話しにくい人だな」
あなたはどちらの印象を持たれたいですか。
一番初めに抱かれた印象はなかなか変えることができません。
先入観を持たれるとその後の接し方にも影響します。
もちろん会う回数を増やしていけば、第一印象と違うことを知ってもらうことはできます。
しかし、できれば最初から第一印象を良くできればいいですよね。
メラビアンの法則をもとに4つのポイントをご紹介したいと思います。
①表情
まずは、表情です。
ここで大事なのは、会った瞬間笑顔になることです。
人は笑顔を見ると自然と「この人は良い人だな」と感じるものです。
メラビアンの法則によれば3~5秒の間に第一印象は決まります。
ですから3秒以内に笑顔を見せるようにしましょう。
3~5秒間無表情でいると、相手にとっては非常に長い時間であり、不愛想であるという印象を与えるのに十分すぎる時間であると感じるでしょう。
②視線
さらに視線の持っていき方にも注意しましょう。
目を合わせない、視線をそらす、目が泳ぐ、といった特徴のある人は信用できない人という印象を持たれてしまう可能性があります。
もちろん元々目を合わせるのが苦手なだけかもしれません。
しかし、ビジネスシーンで成功するには目が見るのが苦手という理由は通用しません。
目を合わせなくても相手の眉間あたりを見ていれば、相手からすると目が合っているように感じるかもしれません。
③声・話し方
声と話し方も相手にとって大きな情報源となります。
声が高いか低いか、太いか細いか、声の大きさはどうなのか、話す速度や口調は落ち着いたものか…こうした点があなたの第一印象を定めるものとなります。
声質そのものは変わらないのでしょうがないのですが、声の大きさや速度、トーン、口調は意識的に変えることができます。
口癖がある人は不快に思われないように注意する必要があるでしょう。
④姿勢・しぐさ
姿勢やしぐさも視覚情報としてとらえられるものです。
立ち方や座り方、会話の時の手の位置やジェスチャーなどは印象を左右します。
腕や足を組むと距離を感じますし、瞬きが多いと緊張が相手にも伝わります。
髪や爪をいじれば真剣さが伝わってきません。
作り笑顔などもNGです。
体の動きによって相手を無意識のうちに拒否するようなことがないよう、注意しましょう。
第一印象を良くする方法13
第一印象を良くするためにはどうすればいいのでしょうか。
メラビアンの法則によれば視覚情報・聴覚情報・言語情報の3つが関係しているということでした。
それらを参考に13の第一印象を良くする方法を考えていきましょう。
①身だしなみを整える
まず、身だしなみを整えましょう。
これは社会人として当たり前のことです。
髪型や服装は、自分なりに清潔感やさわやかさが感じられるものに変えることができます。
見た目は視覚情報に当たります。
身だしなみが整っているかどうかで、第一印象が大きく変わるのです。
奇抜なファッションにこだわりのある人は、できるだけ相手に不快な思いをさせないファッションに移行しましょう。
初めの印象はなかなか払拭できないものですからね。
②笑顔
笑顔を意識するようにしましょう。
笑顔を見ると相手は安心します。
そして無意識のうちに相手も笑顔を返してくれるでしょう。
笑顔で会話をしていると自然と気持ちも表情も明るくなっていきます。
表情次第で気分が変わることは科学的に証明されています。
笑顔で会話していれば第一印象も必ず良いものになります。
悲しい顔をしていれば悲しくなりますし、怖い顔をしていれば恐れられてしまいます。
しかし、最初は不安でも笑顔で話していれば徐々に打ち解けることができるでしょう。
③姿勢や態度に気を付ける
姿勢や態度も目から入ってくる重要な資格情報です。
猫背でうつむき加減の姿勢であれば、自信がなく暗い印象になります。
背筋をピンと伸ばしてまっすぐ前を見て話すようにすると、自信がうかがい知れます。
また、背もたれに寄りかかったり、腕を組んだりすることは「偉そう」「威圧的」「ちかづきにくい」といった印象を与えます。
日頃からしみついてしまっている癖はなかなか治らないので、普段から注意しましょう。
④相手の目を見て話す
相手の目を見て話すことは非常に重要です。
目を見ることで真剣であることが伝わるからです。
強調したいときは特に目を合わせるようにしましょう。
ただし、あまりにも見続けると相手がきまり悪い思いをするかもしれません。
基本的に視線は下に向けておいて、重要な時にしっかり目を合わせるようにしましょう。
そうした視線のメリハリをつけることで、良い印象を与えることができるでしょう。
⑤リアクションをする
リアクションを適度に打ちましょう。
話をちゃんと聞いています、そして理解しています、ということが伝わるようにしましょう。
ただうなずくだけではなく、相手と同じ言葉を返したり、「そうですね」「なるほど」「そうなんですか」といった言葉に出した合づちも必要です。
そうすることで相手は受け入れられていることへの安心感を感じるでしょう。
ただしあまりにも大げさなリアクションや、多すぎる相槌は威圧感を感じさせたり、本当に話を聞いているのか?と思わせることになりますので注意しましょう。
⑥相手の動作をマネする
「ミラーリング効果」というものは、恋愛にかかわらず色々な場面で効果的です。
鏡のように相手の真似をすることで相手が好意を抱くようになるという心理です。
相手がお茶を飲んだら自分も飲む、手を組んだら自分も組む、同じタイミングで笑うといった方法があります。
ただし、全く一緒にしている違和感を感じますし、馬鹿にされているという印象になるので、気をつけましょう。
まずは、呼吸を合わせて話のテンポを合わせましょう。
わざとらしくなってしまう場合は真似をするのをやめましょう。
⑦声のトーンに配慮する
声も第一印象を大きく左右するものです。
もともと持って生まれた声を変える必要はありません。
しかし落ち着いたトーンでゆっくり話したり、いつもよりワントーン明るく話すなどの工夫は効果的です。
相手のテンポに合わせるのが一番良いでしょう。
自分に似た話し方の人には安心感を抱くものです。
また、どんな話し方がいいのか分からないときには「はっきりと 明るく ゆっくり」話すと間違いありません。
⑧言葉遣い
言葉遣いにも注意しましょう。
あえて友達のように話す人もいますが、初対面の場合は礼儀正しく丁寧な言葉遣いがいいでしょう。
⑨相手の名前を呼ぶ
意識して相手の名前を呼ぶようにしましょう。
普段の会話でも、自分の名前を呼ばれるとなんだかリラックスした気持ちになりませんか。
自分の名前は生まれてから一番よく聞いている言葉かもしれません。
ですから一番心地よい音なのです。
⑩話の内容
話の内容にも注意しましょう。
話の内容が定まっていないと相手に不安感を抱かせます。
会いに来た目的をしっかりと伝えるようにしましょう。
そのためには準備が不可欠です。
⑪自己紹介は準備する
自己紹介は準備しておくとうまくいきます。
短い言葉で、簡潔に自分の思想や考え方を示しましょう。
これは、影響力は少ないものの、情報の一つである言語情報の一つとなります。
⑫相手の話を聞く
相手の話はしっかりと聞きましょう。
自分の話ばかりする人には自己開示することは難しいでしょう。
リアクションや表情を加えながら真剣に聞いていることが伝わるよう努力しましょう。
質問などをして相手の話を引き出すことが大切です。
⑬3つの要素を一致させる
視覚情報・聴覚情報・言語情報、この3つの情報が一致するようにしましょう。
3つの要素が一致していないと不快な気持ちになりますし、信頼度が一気に落ちます。
この3つの要素が一致するように普段から心がけるようにしましょう。
まとめ
・メラビアンの法則によると第一印象は見た目で90パーセント決まる。
・メラビアンの法則によれば3~5秒の間に第一印象は決まる。
・第一印象は工夫によって良く見せることは可能。
メラビアンの法則をもとに第一印象を良くする方法を考えてきました。
第一印象は本当に短い数秒の間に決まってしまいます。
ですから、その間に良い印象を与えられるように、初対面の人と会う前に準備しておくと良いでしょう。
これらが実践できれば、これからはあなたの第一印象はいつもすてきなものですよ。