栄養ドリンクは気合を入れたい時や乗り切りたいイベントがある場合に役立つ飲料ですが、飲み過ぎると副作用もあるため注意が必要です。
今回は栄養ドリンクの効果&飲むタイミング、飲み過ぎによる副作用、人気商品6選を紹介します。
栄養ドリンクとは
栄養ドリンクについては、栄養補給を目的として飲むドリンクのことです。
そのため、豊富な栄養が含まれている点が特徴です。
栄養摂取に関しては、普段の食事からでも十分に可能ですが、それがなかなかできない人も多いです。
皆さんも、家事をする余裕がないほど忙しい日々を過ごした経験があると思います。
「食べたいけど食べる時間がない…」というのは辛いですよね。
ただ、そのような時であっても手軽に栄養摂取ができるという点が、栄養ドリンクのメリットと言えます。
栄養ドリンクの分類について
①第2類医薬品
医学的観点からも「効果あり」とされた承認済みの医薬品です。
ただし、副作用によるリスクも懸念されるため、「効果はあるがリスクもある」ということですね。
②第3類医薬品
第2類医薬品と同様、「効果あり」とされた承認済みの医薬品です。
違う点は、リスク面にあります。
第2類医薬品よりも低リスクですので、比較的安全度が高いと言えます。
③医薬部外品
第2類医薬品、第3類医薬品よりもさらにリスクが低いものとなっています。
前述の2種類に比べると一番安全性が高い一方、効果面については小さくなります。
清涼飲料水という分類のドリンクに、栄養面についての記載がなされているケースがありますが、清涼飲料水だとジュースとなんら変わりありません。
効能については公的機関が立証したわけではありません。
ただ、立証されていないからと言って、効果が得られないとは限りません。
配合されている成分次第では、効果が得られる「可能性」は大いにあります。
栄養食品でもいいのでは?
「固形の栄養食品じゃダメなの?」という人もいるでしょう。
確かに、現代は小さめの栄養食品が多く販売されているため、それを食べることによっても栄養摂取は可能です。
ただ、食品である以上、食べかすが歯と歯の間に挟まってしまうことなどが懸念されますね。
それに対し、栄養ドリンクであればそのような食べかすの心配はありませんし、水分も同時に補給できて時短です。
よって、あえて栄養ドリンクを選ぶ人も多いというわけです。
栄養ドリンクの気になる効果4つ
「栄養ドリンク」というくらいですので、優れた効果を期待しますよね。
ただ、一概に「○○という効果がある」とは言えません。
なぜなら、栄養ドリンクの種類は豊富にあり、それぞれ配合成分やその量に違いがあるからです。
「じゃあどの栄養ドリンクを選べばいいの?」という疑問が出てきますよね。
実は、その点は意外と簡単であり、パッケージを見ればいいだけです。
多くの栄養ドリンクのパッケージには、「滋養強壮」などのような記載がありますので、それで効果を判断することができます。
もちろん、具体的な配合成分に目を向けるのもいいでしょう。
この章では、期待される効果をワード別にご紹介しましょう。
疲労回復
この記載があるドリンクは、文字通り、疲労回復の効果があることを示しています。
疲れが蓄積している時に飲むことで、十分な効果を実感できるのではないでしょうか。
滋養強壮
この記載があるドリンクは、精力や活力のアップを期待することができます。
また、この手のドリンクに含まれている成分としてありがちなのは、生薬やマカなどですね。
眠気覚まし
この記載があるドリンクは、文字通り、眠気を飛ばして目を覚ますという効果を期待できます。
この手のドリンクの場合、カフェインが含まれるケースが多いですね。
美容
この記載があるドリンクは、美容効果が期待できます。
どのような美容効果があるかについては、ドリンクによって違うケースもありますので、一概には断定できません。
栄養ドリンクを飲むタイミングのポイント2つ
栄養ドリンクを飲むのであれば、タイミングをある程度意識する必要があります。
ただ、先ほどご説明したように、主な配合成分については種類によって異なるため、一概にタイミングを断定することはできません。
けれど、ポイントとして押さえておきたい点はいくつかあります。
1つ目のポイントは、「栄養を素早く吸収させたいなら食後」ということです。
ビタミン類を含む栄養ドリンクについては、食後に飲むことで効率的に吸収させられます。
そのため、食事だけでは摂取が足りなかった分の栄養素を、栄養ドリンクによってきちんと補うことはおすすめです。
2つ目のポイントは、「飲んだ後の行動を考慮する」ということです。
例えば、これから寝るという時に栄養ドリンクを飲んで、メリットが得られるでしょうか。
もちろん、夜用の栄養ドリンクは存在しますが、そういったタイプばかりではありません。
寝る前に飲むことで、快適な睡眠が妨げられるケースもあるのです。
具体的には、カフェインを含むものが挙げられます。
カフェインには脳を覚醒させ、眠気を飛ばす作用がありますので、就寝前の摂取は到底おすすめできません。
このように、1日の行動をシミュレーションした上で、どのタイミングが適切か考えることも大事ですね。
栄養ドリンクの飲み過ぎによる副作用とは
栄養ドリンクは、1日1本が基本です。
つまり、1日に2本も3本も飲むことはリスクが高いということです。
栄養ドリンクによって配合成分が違うため、副作用を具体的に示すことは難しいですが、過剰摂取の問題点やリスクを物質ごとにご説明することはできます。
この章では5つの成分について見ていきましょう。
ビタミンB
ビタミンBについて、いわゆる水溶性ビタミンと言われるものです。
これは、体内にどんどん蓄積していけるものではありません。
ある程度のところで排出されてしまうのです。
そのため、過剰に摂取による直接的な害はありませんが、メリットもまるでないということですね。
タウリン
タウリンは、健康増進効果が見込めるとして大いに役立つ成分ですが、過剰摂取してしまうと肝臓などに負担をかけることになってしまいますので、注意が必要です。
肝臓にプラス効果をもたらす成分にもかかわらず、過剰摂取により逆の効果を招くことになってしまうのはとても残念ですね。
カフェイン
カフェインは眠気覚ましに効果的な成分ですが、過剰摂取により、不眠や頭痛などの困った症状が引き起こされてしまいます。
カフェインの過剰摂取による死亡例もあるくらいですので、摂取の範囲は適切に守ることが大事です。
糖
栄養ドリンクの多くには、糖類が含まれています。
糖類は脳のエネルギー源になるため、その点ではプラスです。
しかし、過剰摂取してしまうとカロリー過多になってしまい、糖尿病のリスクを高めることにもつながりますので、注意が必要です。
保存剤
多くの栄養ドリンクが長持ちする理由は、保存剤が使用されているからです。
便利な物質ですが、これを多く体内に取り入れすぎてしまうと、腸内環境が悪化する可能性があるため、注意が必要になるのです。
栄養ドリンク人気商品6選
栄養ドリンクと言っても、その種類は豊富です。
そのため、いくつか商品をご紹介しますので、栄養ドリンクの具体的なイメージを掴んでいただければと思います。それではご覧ください。
商品① リポビタンDスーパー
1点目にご紹介するのは、大正製薬の「リポビタンDスーパー」です。
この商品は、タウリン2000mg配合の疲労回復ドリンクとして有名です。
また、配合成分はそれだけではありません。
ニンジンエキス、ビタミンE、カフェインなど、その他多く含まれていますので、栄養ドリンクとしての価値は高いでしょう。
滋養強壮、食欲増進などの効果も期待できますので、とてもおすすめですよ。
なお、この商品における他の細かな点については、下のリンクからご確認ください。
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商品② アリナミンR
2点目にご紹介するのは、武田コンシューマーヘルスケアの「アリナミンR」です。
この商品は、体力の改善や維持に効果的とされるタイプです。
主な配合成分としては、フルスルチアミン、BCAAなどが挙げられます。
まず、フルスルチアミンについては、ビタミンB₁誘導体としての側面があり、エネルギー生産の点で大いに役立ってくれるものです。
次に、BCAAについては、筋肉のエネルギー源になってくれるものです。
双方ともにプラス効果が見込めるものですので、この点からもアリナミンRのメリットは明らかではないでしょうか。
くどい感じもなく飲みやすいため、こちらもおすすめできますね。
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商品③ チョコラBB ハイパー
3点目にご紹介するのは、エーザイの「チョコラBB ハイパー」です。
この商品は、13種類もの有効成分が含まれている点が特徴となっています。
具体的には、アミノ酸、タウリン、ロイヤルゼリー、ガラナ、ビタミンB群(一部)などが挙げられます。
疲労が蓄積した体にだけでなく、肌にも効果をもたらすドリンクですので、女性には特におすすめできる商品です。
カシス風味で飲みやすいため、負担なく摂取できるのではないでしょうか。
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商品④ エスカップE
この商品は、エスエス製薬の「エスカップE」です。
ビタミンEが含まれている点がポイントであり、体調を整える効果が見込めるドリンクとして人気です。
もちろん、ビタミンEだけでなく、タウリン、ビタミンB群(一部)、カルニチン塩化物など、その他多くの成分が含まれています。
エスカップについてはシリーズ化されていて、他にも種類がありますので、気になるようであればそちらもぜひチェックしてはいかがでしょうか。
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商品⑤ ミネドリン
5点目にご紹介するのは、伊丹製薬の「ミネドリン」です。
この商品は、総合アミノ酸を主な配合成分とする栄養ドリンクです。
また、塩酸ピリドキシン、リン酸リボフラビンナトリウムも重要な配合成分として挙げられます。
この2つの成分は、タンパク質の代謝という点で大事な働きをしてくれるものです。
つまり、体を作ってくれ、エネルギーを生み出してくれるため、摂取することの意味は大きいですね。
CMなどでよく取り上げられるようなタイプの栄養ドリンクとは見た目が違うため、購入にあたって少々抵抗感を感じる人はいるかもしれません。
しかし、前述したように重要な成分が含まれていますし、滋養強壮の効果などが期待されますので、ぜひ関心を持って見てはいかがでしょうか。
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商品⑥ 新リッチミン3000
最後にご紹介するのは、東和製薬株式会社の「新リッチミン3000」です。
この商品は、滋養強壮、疲労回復などの効果があるとして人気の栄養ドリンクです。
配合成分としては、L-アルギニン塩酸塩、カルニチン塩化物などが挙げられます。
飲みやすさに定評のあるタイプですし、授乳中の栄養補給にも適したドリンクとなっていますので、こちらにも関心を持ってみてはいかがでしょうか。
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まとめ
・栄養ドリンクの飲み過ぎは副作用で健康に害が出る可能性がある。
・栄養ドリンクで1番人気は「リポビタンDスーパー」。
今回は、栄養ドリンクの特徴や効果、注意点やデメリットなどについて見てきました。
栄養ドリンクには豊富な成分が詰まっていますので、目的に合ったものを選ぶことで大きなメリットを得ることができるでしょう。
幸い、栄養ドリンクの種類は多いため、一つひとつ見ていけば必ず自分に合ったタイプを見つけることができると思いますよ。
ただ、成分が多いだけでに、飲みすぎは禁物となります。
栄養ドリンクの飲みすぎで糖尿病になった事例などもありますので、適切な範囲内をきちんと踏まえておかなくてはなりません。
「じゃあ糖類ゼロならいいよね!」という人もいるでしょう。
ただ、仮に糖類がなくても、過剰摂取による健康リスクが懸念される成分が他に入っていれば、意味はありません。
したがって、栄養ドリンクに執着しすぎないように注意しましょう。