最近浮気を扱ったドラマや小説が人気ですが現実世界では泥沼の離婚の可能性もあり人生を狂わせる危険極まりない行為です。
今回は浮気が原因で離婚する夫婦の割合、慰謝料請求額の相場、証拠集めの方法、浮気の代償を紹介します。
目次
浮気が原因で離婚する夫婦の割合は?
いまや結婚した夫婦の離婚率は35%にもなる日本。
都道府県によっては40%を超えるところも珍しくありません。
3組に1組以上が離婚している計算になります。
そのうちに離婚経験者の方が過半数になる日も近いかもしれません。
そうです、要するに離婚というのは他人ごとではないのです。
誰の身にも降りかかる可能性があるわけです。
その中で浮気が原因で離婚になるのは1割程度だと言われています。
これは30組に1組くらいの割合で、これを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれの価値観ですが、離婚した夫婦の10組に1組がこの原因なので、少ないとは言えないでしょう。
結婚しているのに浮気をすれば当然離婚の原因になります。
性格の不一致で離婚することがもっとも多いのですが、性格の不一致は2人にしかわからないことですし、どちらが悪いとも言えません。
しかし、浮気は誰が見てもどちらが悪いのかわかるので、世間体も良くありません。
それにも関わらず1割程度が浮気で離婚するわけですから、多いのではないでしょうか。
離婚原因が浮気の場合は慰謝料を請求できる?
ちなみに浮気で離婚になった場合は、慰謝料を請求することができます。
浮気をしたことに対してお金で誠意を見せろということですね。
これは浮気された方からすると当然の権利です。
愛情をお金に換算するのは下世話な感じもしますが、浮気された方は精神的に傷つけられる上にお金もくれない…というより、もらえるものはもらっておいた方が良いでしょう。
慰謝料は離婚した場合は、大抵浮気をした元配偶者へ請求することになります。
浮気相手にも請求はできますが、元配偶者から十分な慰謝料をもらっていれば、二重取りはできません。
しかし、浮気相手に請求する場合も、すでに結婚生活が破たん状態だった(別居状態が長年続いているなど)場合には慰謝料請求が認められない場合も。
あくまで浮気によって健全な結婚生活が破たんしてしまったという場合に慰謝料を請求することができます。
もともと破たんしていたら、浮気しようがしよまいが、いずれは離婚になるわけですから、慰謝料の請求が無理というのは理屈としても納得できますね。
離婚原因が浮気の場合の慰謝料の相場とは?
慰謝料の相場というのはどれくらいなのでしょうか。
これは離婚するかしないかによっても大きく変わってきますが、浮気が原因で離婚に至った場合の相場は200万円~300万円となります。
実際にはこの相場よりかなり多くもらえることもありますし、ほとんどもらえないこともあります。
これは上限は特にないので、慰謝料を請求する相手の収入次第です。
非常に多ければ、もっともらえることもあるわけで、もし相手の同意さえあれば1億円だった支払う人はいます。
また、浮気の悪質性も考慮されます。
長期に何度も同じ相手と浮気をしていたら、常習性あり(というかそこまで行くと愛人と言ってもいいかもしれません)と見なされて慰謝料は高くなります。
お互いの同意がない場合は、最終的に裁判で決めることになります。
浮気の慰謝料には時効に注意!
浮気の慰謝料請求というのは実は時効があります。
浮気を始めて20年以内に請求、もしくは浮気が発覚して3年以内に請求となっています。
このどちらか短い方が適用されます。
例えば19年前の浮気が今バレたとしたら、残り1年しかありません。
発覚してから3年以内ということですが、1年の方が短いので1年以内に慰謝料を請求しないと時効が成立して慰謝料を請求できなくなってしまいますので注意が必要です。
逆に言えば浮気がバレてしまった人は3年間ゴマをするなどして、慰謝料を請求させないようにすれば、その後に請求されることはないわけです。
しかし、実際は発覚から3年以上経ってから慰謝料を請求する人はほとんどいないので、請求される場合は1年以内にされるでしょう。
いずれにしてもこれは覚えておきましょう。
浮気された時の慰謝料はすぐに請求した方が良さそうです。
浮気かも…と思ったらまずは証拠固め!
結婚相手が浮気しているかも…そう思ったらまずは証拠固めからしましょう。
もちろん離婚する気がまったくなく、慰謝料も請求するつもりはない…という人は証拠固めをする必要はありません。
しかし、もし浮気が確定したら離婚する可能性があり、慰謝料も請求したいと少しでも思っている人は証拠を集めないといけません。
感情にまかせていきなり激怒するなんてことはもっともやってはいけないことです。
証拠も十分固まっていないのに相手にぶちまけてしまっては、相手に証拠の隠滅を図られるだけです。
実は多くの人が勘違いしていることがあります。
最近はLINEなどで浮気がバレることも多いですが、LINEのメッセージは浮気の証拠にはなりません。
なぜなら浮気というのはあくまでも肉体関係があることが前提です。
LINEを読んでどこからどう見ても肉体関係があるでしょうと思っても、それはふざけて送り合っていただけと言えば証拠にはならないのです。
第三者の誰が見ても肉体関係があったと証明できないといけないわけです。
ただ、長期に渡ってそのようなメッセージのやり取りを続けていたり、一緒にホテルに泊まったなどという会話が出ていれば、証拠の一つにはなり得るでしょう。
では、決定的な証拠とは一体なんでしょうか。
これは写真になります。
しかも、ただ一緒に写っている写真ではなく、浮気現場の写真です。
とは言っても、ホテルで行為の真っ最中に撮った写真である必要はなく、ホテルに入っていく写真とか出てきた写真などです。
または相手が一人暮らしだったりした場合は、相手の家に入っていく写真なども良いでしょう。
要するに決定的な本人と相手が会っている写真が必要になるわけです。
そんな写真どうやって撮るの?と思うかもしれません。
基本的には相手を尾行して、隠れて撮るしかないのですが、なかなか四六時中張り付いて尾行するなんてできませんし、顔がバレているのですから、見られたら一発アウトです。
なので、大抵の人は興信所に依頼したりするのです。
興信所の仕事の大半は浮気調査だと言います。
相手に絶対に浮気を認めさせて、裁判になっても勝ちたいという人は興信所に依頼するのが一番現実的かもしれません。
離婚しない場合の浮気の慰謝料の相場とは?
世の中には相手の浮気がわかったけど、離婚したくないという人もいます。
これは相手のことをまだ好きという気持ちもありますが、女性は損得勘定もあるでしょう。
自分が専業主婦だったりしたら、今離婚したら経済的に困ると思えば離婚はしたくないわけです。
理由はさておき、離婚しないけど、腹が立つから慰謝料を請求したい…これは通るのでしょうか。
結論から言うと問題なく通ります。
しかし、配偶者へ慰謝料を請求しても結局は家庭内でお金が移動するだけなので、基本的に慰謝料請求は浮気相手にすることになります。
相場としては浮気が原因で別居なら100万円~200万円、普通にそのまま夫婦関係を継続するなら50万円~100万円程度が相場になります。
離婚した時と比べると随分と少ないですが、離婚するほど傷ついていないと判断されるわけです。
確かに本気で怒っていれば、損得勘定もなくなって家から飛び出して離婚してしまう人もいるわけですから、これはある意味妥当なのかもしれません。
浮気相手の配偶者から慰謝料請求された場合の対処法とは?
もし、自分が逆に慰謝料請求をされてしまった場合はどうしたらよいでしょうか。
請求してきた相手が元配偶者であれば、自分で交渉して慰謝料の金額を決めることも可能かもしれません。
しかし、浮気相手の配偶者が突然内容証明を送ってきて慰謝料を払えと言ってきた場合は、会ったこともない相手と慰謝料の交渉をするのは難しいでしょう。
相手も恐らく感情的になっているはずですから、なかなか話し合いにならない可能性も高いです。
そういう場合は、やはり専門家に相談するのが一番です。
一番良いのは弁護士ですが、弁護士はご存知の通りかなり料金がかかります。
慰謝料を払わないといけないとなると、ここは少しでも費用は抑えたいところです。
そう考えると行政書士でもいいかもしれません。
ただし、最終的に裁判になり、争うことになりそうな場合はやはり弁護士の方が良いでしょう。
このあたりは今自分が置かれている立場を冷静に分析して決める必要があるかもしれません。
いずれにしても離婚とか慰謝料を支払うなんてことは一生に一度あるかどうかです。(何度もあったら問題です)
なので誰もが初めての経験になるはずなので、専門家に任せるのが安心でしょう。
離婚原因が浮気の場合の慰謝料以外の請求はある?
浮気が原因で離婚した場合、慰謝料以外に請求される相場というのはあるのでしょうか。
相手の浮気が理由で離婚した場合にもらえるのは、慰謝料以外にも、財産分与や養育費などがあります。
しかし、残念ながら(浮気をした方にとっては幸いなことに)浮気と財産分与、養育費は別物です。
離婚理由がいくら浮気であっても、築いてきた財産とは無関係なので、相手が浮気して離婚になったのだから、財産は全部もらいたい!というのは通りません。
もし、どうしても多くもらいたいなら慰謝料を多くもらうように頑張りましょう。
また、養育費にいたっては浮気が原因とかはまったく関係ありません。
養育費はあくまでも「子供の権利」だからです。
子供のために払うお金のわけですから、浮気されていくら傷ついていても何の関係もないわけです。
とは言っても、財産分与や養育費は話し合いで金額が決められることも多いです。
なので、浮気した相手が、「自分のせいで家庭が壊れるから財産は全部やる」と言ってくれればもらえるわけです。
そのためには相手のことを責めてばかりいると相手も意固地になってしまいますので、相手が自分が悪かったと思わせるように仕向ける方が賢いでしょう。
相手から「財産は要らない」くらいの言葉を引き出せたら、ある意味勝ちとも言えます。
浮気の代償は高い!
浮気を1回しただけで、家庭が破たんして、慰謝料を数百万円払い、財産も半分以上持っていかれる、当然子供にもほとんど会えない…。
浮気には高い代償を支払う必要があります。
それでも浮気をしたいでしょうか。
そこまで考えても、浮気相手となら地獄の果てまで付き合えるというなら仕方がありません。
それも人生でしょう。
しかし、その気持ちは結婚するときにも思ったのではないでしょうか?
それなのに結局浮気して、離婚、浮気相手と一緒になったとして同じことを繰り返す可能性はないでしょうか?
浮気で離婚して、その後その浮気相手と結婚という話はよくあります。
しかし、その大部分がまた離婚すると言います。
結局は浮気は浮気でしかないのです。
結婚相手にそんなに不満があるなら、まずきちんと理由を話してみましょう。
そして、どうしても我慢できなかったら、別居してもいいでしょうし、そのまま離婚をするのも手でしょう。
しかし、普通の結婚生活に刺激を入れたいがために浮気をするのはあまりにもリスクが高すぎます。
その後のことを考えて是非思いとどまってください。
恋愛は損得勘定ではないですが、それくらいの理性は大人にはあるはずですよね?
まとめ
・元配偶者への請求できる慰謝料の相場は200~300万円。
・浮気の慰謝料請求の時効は浮気を始めて20年以内もしくは浮気が発覚して3年以内。
・浮気をLINEのやり取りでわかる場合も多いが、LINEのメッセージは証拠にならない。
今回は浮気が原因の離婚や慰謝料について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
もし、あなたが今浮気をしているなら是非今すぐに止めることをおすすめします。
特に男性の浮気はほぼバレると言います。
離婚していいことなんてほとんどありません。
せっかくの買ったマイホームもなくなってしまう可能性もあります。
もし、あなたが浮気された方で、離婚を考えているなら、できるだけ多く取れるようにまずは証拠を集めましょう。
愛をお金に換えるのも気が引ける人もいるかもしれませんが、これから先の人生を考えれば、お金はあった方がいいに決まっています。
しかし、浮気も離婚もしない方が良いですけどね。
もし、今浮気をしていないなら今後も絶対にしないほうが自分のためでもあります。