2018年9月4日に緊急搬送された徳永英明さん。精密検査の結果、脱水症状による軽度の脳梗塞と診断されました。
徳永英明さんの持病とも言える脳の病気「もやもや病」との関連はあるのでしょうか?徳永英明さんの経歴にからめる形で、長年に渡る「もやもや病」との闘病について、時系列に沿ってまとめました。
目次
徳永英明さんのプロフィール
出典:https://mdpr.jp/
プロフィール
名前:徳永 英明 (とくなが ひであき)
生年月日:1961年2月27日
出身地:福岡県柳川市
中学~高校時代:兵庫県伊丹市
血液型:A型
身長:175cm
体重:63kg
職業:シンガーソングライター・作曲家・俳優
レーベル:ユニバーサルミュージック・A&Mレコード
事務所:マゼラン
もやもや病の再発?徳永英明さんが2018年9月4日に緊急搬送
2018年9月4日の午後、徳永英明さんが緊急搬送されていたことがマスコミにより報じられました。
出典:https://abematimes.com/
徳永英明さんと言えば、2001年5月に最初にその症状を発症してから、長年に渡る「もやもや病」との闘病が知られていることから、「病気が再発したのでは?」との憶測が乱れ飛ぶことに・・・
この報道を受け、徳永英明さんの所属事務所が公式サイト上で詳細を発表したことにより、徳永英明さんの病状や事の経緯が明らかになりました。
出典:http://www.tokunagaandtonys.com/
それによると、2018年9月4日のお昼頃、徳永英明さんが事務所でスタッフと談笑していたところ、突然今まで経験したことのないような“激しい立ちくらみ”に襲われたのだとか。
しばらくは、ソファーに横たわり安静にしていたのですが、スタッフがいつもの徳永英明さんとは違う印象を受けたことから、徳永英明さんが「もやもや病」という持病を持っていることもあり、大事をとって救急車を呼んだそうです。
かかり付けの病院に搬送された徳永英明さんは、念のためにその日一晩入院し、翌9月5日に改めて精密検査を受ける予定との発表でした。
出典:http://hogetta.hatenablog.com/
もっともその段階では、あくまで大事をとっての緊急搬送で、徳永英明さん本人はいたって元気で、検査の結果問題がなければ、その週末の新潟と富山でのコンサートも予定通り行う予定との内容でした。
が、しかし!
精密検査の結果は、予想よりも重いものでした・・・
精密検査の結果、脱水症状による軽度の脳梗塞との診断
9月5日に行われた精密検査の結果、徳永英明さんの病状は、“脱水症状による軽度の脳梗塞”であることが明らかになります。
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1週間程度の入院と経過観察が必要との診断を受けた徳永英明さんは、もちろんその週末のに予定されていた新潟と富山のコンサートは延期になったことは言うまでもありません。
緊急搬送されてから1週間経った9月11日、無事に退院した徳永英明さんは、次のようなコメントを発表されました。
今まで感じたことのない症状に戸惑いましたが、原因がわかり少しほっとしています。体調と体力回復に努めますので、もう少しお待ちください
既にご存知の方も多いと思われますが、徳永英明さんはこれまでにも度々、脳の病気「もやもや病」が原因で入退院を繰り返されています。今回の脳梗塞も、「もやもや病」と関連しているのでしょうか?
まずは簡単に徳永英明さんの経歴と病気との闘いを振り返ってみることにしましょう。
徳永英明さんの簡単な経歴と病気との闘い
徳永英明さんが歌手を目指すようになったのは、中学生の頃、井上陽水さんの「氷の世界」を聴いて衝撃を受けたのがきっかけだったそうです。
歌手になることを夢見て19歳の時に上京し、以降はアルバイトで食いつなぎながらの苦しい生活でしたが、レコード会社に自ら売り込みをするなどの努力の末、1986年「レイニーブルー」でようやくレコードデビューを果たします。
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19歳で上京してから、実に5年もの歳月が流れていていました・・・翌1987年にリリースした「輝きながら…」のヒットで大ブレイクを果たすのですが、他人が書いた曲でヒットしたことにジレンマのようなものを感じていたそうです。
やがてそのジレンマは、当時の所属事務所のスタッフとの摩擦に繋がり、1990年に事務所から独立。その後、現事務所である「マゼラン」を設立し、自分が本当に歌いたい曲を作る環境が整うことになります。
そして、出来上がったのが・・・1990年にリリースされた徳永英明さんの代表曲「壊れかけのRadio」なんですよね。
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その後もヒット曲を連発し、ドラマやCMへの出演も果たすなど、多方面に渡る活躍を始めるのですが、その矢先である1993年1月、声帯ポリープ手術のためにツアー延期を余儀なくされると、その後にも立て続けに咽喉炎や急性扁桃炎など、喉の病気に苦しむことに・・・
そして、この頃から徳永英明さんの身体はすでに危険信号を発しており、手足の脱力感や、異常なほどの疲労感を感じたりするようになっていったそうです。恐らく、「もやもや病」の症状である一過性の虚血性発作が起こっていた可能性が高そうですね。
そして、遂に「もやもや病」が徳永英明さんに牙を剥いたのは、2001年のコンサートツアー中のことでした・・・
脳の病気「もやもや病」が徳永英明さんを最初に襲った2001年5月
当時の徳永英明さんは、コンサートツアーを始めとする音楽活動を積極的に展開する一方で、書籍や写真集の出版、さらにはサッカーが大好きだった徳永英明さんは、サッカー番組のMCなどもこなすなど、活動の幅を広げていました。
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そんな2001年5月、新潟市内でのコンサート中に、急に歌詞が出て来なくなるという最初の異常な症状に見舞われたのです。その場はどうにもならずに、ステージ脇に下がる徳永英明さん。ざわつく会場。それでも、しばらくしてステージに戻ると、なんとか最後まで歌いきったものの、次のように感じたと言います。
「プロとしての体調管理がなっていなかった。めちゃくちゃな生活のツケが来てしまったのかな」
というのも・・・当時の過酷なスケジュールだったにもかかわらず、体調管理は全くできておらず、飲酒に喫煙、麻雀やゲームによる徹夜など、最悪な生活習慣だったそうです。
出典:https://www.fnn.jp/
そんな反省もあり、後日受けた精密検査の結果、告げられた病名が・・・「もやもや病」という脳の病気でした。
脳の病気「もやもや病」とは?
主に、内頸(ないけい)動脈という二本の太い脳の動脈が狭くなり、その先の脳への血流不足を引き起こす難病で、正式名称は「ウイリス動脈輪閉塞症」と言います。
その先の脳細胞へ血液を届けようと、異常な細い血管が網の目のように形成され、脳血管造影の画像では、それがまるで煙のように「もやもや」しているように見えることから、「もやもや病」と名付けられました。
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もっとも、この異常な細い血管が形成されなければ、そのまま脳梗塞になっていたわけですから、その意味では運が良かったとも言えます。しかし、そのままでは脳梗塞などのリスクを、ずっと抱えたまま生活することになることは言うまでもありません。
「もやもや病」の典型的な症状は、脳に血液が巡りにくくなることから、一時的な手足のしびれやまひ、頭痛、言語障害、吐き気、めまいなど。時には、しっしんや痙攣といった激しい症状となって現れる場合もあります。
徳永英明さんの「もやもや病」は比較的軽症だった
ただ、2001年に徳永英明さんを襲った「もやもや病」は、この時点ではまだ比較的軽かったことから、外科的手術は行わず、投薬での治療で済みました。
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1年半の病気療養を経て、2002年11月に復帰した徳永英明さんは、この時の病気を機に、喫煙習慣を改め、飲酒量も減らし、徹夜マージャンやゲームをすることもなくなったそうです。
また、ライブで歌ってみたことが反響を呼び、女性歌手の名曲をカバーしたアルバム「VOCALIST」が生まれたのもこの頃のことです。この異色のカバーアルバムは大ヒットを記録し、2006年の大晦日には、紅白歌合戦への初出場を果たすと、その後2015年まで10年連続で出場することになります。
出典:https://www.amazon.co.jp/
病気の再発?2016年1月に再び違和感が徳永英明さんを襲う
その後、しばらくの間は病気の症状は落ち着いていましたが、2016年1月頃のこと、再び次のような違和感が徳永英明さんを襲いました。
「あれ? 右手が重いなって感じ始めたんです。歯を磨くにしても、何だか力が入らないなって」
徳永英明さんは2016年3月3日、自身の公式サイト上に「徳永英明に関するご報告」とのタイトルで、次のようなメッセージを掲載しました。
2月上旬体調不良を訴え、医師の診察の結果、もやもや病との診断があり、担当医師により手術ならびに療養が必要との診断を受けました。
手術に関しては、もやもや病による脳梗塞発症予防の為、2016年2月22日に左複合バイパス手術を行い、無事成功致しました。術後の経過も良く、現在は療養しております。また、退院も間もなくであろうとの医師の報告も受けております。
3月いっぱいはリハビリを兼ねた療養のため、活動休止とさせて頂き4月から活動再開を予定しておりますので、皆様どうか温かく見守って頂けますと幸いです。
引用:(徳永英明に関するご報告|Other|Information|HIDEAKI TOKUNAGA Official Siteより 2016/03/03) http://www.tokunagaandtonys.com/
その後、3月11日に退院した徳永英明さんは、その3日後の3月14日、自身のブログにつづった当時の思いがこちら。
最後に『モヤモヤ病』は再発したわけではありません
僕はずっと『モヤモヤ病』と付き合ってきたのです
これからも大事にしてゆきます
引用:徳永英明 公式ブログ – 2016年03月 – Powered by LINE https://lineblog.me/
徳永英明さんはこの時の病気療養について、マスコミが一斉に「もやもや病の再発」と報じたことに心を痛めたのに違いありません。
出典:http://graphgear.net/
今回の手術は、あくまで“もやもや病の再発”のための治療ではなく、この病気による脳梗塞の発症を予防するためのバイパス手術を受けただけであると主張したかったんでしょうね。
2017年には全30公演に及ぶ全国ツアーで健在ぶりをアピールするも・・・
そんな苦難を乗り越えて、2017年7月、約4年ぶりとなるオリジナルアルバム「BATON」をリリースすると、全30公演に及ぶ全国ツアーを開始!健在ぶりをアピールしました。
出典:https://prtimes.jp/
ちなみに、このライブの幕開けを飾ったのは、中島みゆきさんの名曲「時代」でした・・・
「そんな時代もあったねと、いつか話せる日が来るわ」
なんともドラマチックな演出ですよね。
が、しかし!翌2018年8月からスタートしていた「HIDEAKI TOKUNAGA CONCERT TOUR2018」中に、今回の脳梗塞騒動が起こってしまうことに・・・全国ツアーの公演については、経過をみながら判断するとのことです。
徳永英明さんの病気に対するネットの声
最後に、徳永英明さんの病気に対するネットの声を集めてみました。
私の永遠の歌王子の徳永英明さんが最近よく体調崩してて辛い。一週間の入院か…ほんと無理だけはしないで下さい
— よし。@ツイフィ必読 (@game_yoshimaru) 2018年9月6日
とりあえず、大御所なんで!
— しの (@cp_herlock) 2018年9月5日
歌うことがだけが使命にあらず。歌い方も使命なのです。徳永英明にしか出来ない「歌」のために、今は堂々と休んでください。
出典:http://ticket-news.pia.jp/
徳永英明、死亡記事みたいなの出てたから心配したけども、大事をとったってレベルで安心した。
— Leopard (@SleepingLeopard) 2018年9月5日
要さんに続いて徳永英明さんまで…
— 楓さん (@ka_kaede_yo) 2018年9月6日
どうかご無理なさいませんように。
一日も早いご回復をお祈りしております。
まとめ
・徳永英明は今までも度々、脳の病気「もやもや病」が原因で入退院を繰り返している。
・徳永英明の病気に対してネットで心配の声が多くあがっている。
いかがでしたでしょうか。
徳永英明さんの経歴と、長年に渡る「もやもや病」の闘病についてまとめてみました。
2016年に受けたバイパス手術は、「もやもや病」による脳梗塞を予防するためのものだったことを考えると、先日緊急搬送された“脱水症状による軽度の脳梗塞”が、もやもや病と無関係だったとは言えないように感じました。
出典:https://www.dailymotion.com/
もっとも、2016年にバイパス手術を受けていたからこそ、“軽度の脳梗塞”で済んだとも言えるんですよね!いつの日にか、徳永英明さんがしみじみと歌う「時代」を、何の憂いもなく聴ける時が来ることを願って・・・