ダイエットの代名詞ともいえる「糖質制限ダイエット」ですが、正しい知識がないままやっている人も多いのが事実です。
今回は炭水化物と糖質の違いや、糖質制限ダイエットと炭水化物の関係、やり方やリスク・注意点をまとめました。
炭水化物とは?
皆さんは、炭水化物についてどんなイメージをお持ちでしょうか。
炭水化物は体に悪く、あまり摂取してはいけないものだと考える人もいるかもしれませんね。
実際、食事のメニューから炭水化物をできるだけ除いているという人も多くいるでしょう。
しかし、踏まえておくべき重要なことは、炭水化物が五大栄養素のうちの1つだということです。
五大栄養素については、炭水化物の他に、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルが該当します。
前述のどの栄養素も、人が健康であるために必要な栄養素なのです。
炭水化物を摂取することによって、体内にエネルギーが供給されます。
それにより、活力をもって生活することができるようになるでしょう。
もちろん、炭水化物だけを摂取し続ければいいというわけではありませんが、人の身体に必要な栄養素であることは確かですね!
炭水化物と糖質の違いとは?
炭水化物については、糖質という言い方をされることもあります。
ここで疑問が生じますね。
それは、炭水化物と糖質は全く同じものなのかということです。
結論から言うと、炭水化物と糖質はそれぞれ異なるものです。
まず、炭水化物については、糖質と食物繊維に分けることができます。
つまり、「糖質は炭水化物に含まれるもの」ということになりますね。
したがって、炭水化物中に含まれる食物繊維が極めて微量ということになれば、炭水化物=糖質という大雑把な見方も一応できるというわけです。
ちなみに、食物繊維とは、体内における消化酵素での消化が不可能な成分のことを言います。
こういう表現の仕方をすると、少々厄介な成分なのでは?と思う人も出てくるかもしれませんね。
しかし、食物繊維については、便秘の解消効果や、糖尿病の予防効果など、様々なプラス効果を期待することができる成分なのです。
そのため、ぜひ積極的に摂取してみてはいかがでしょうか。
炭水化物を控える「糖質制限ダイエット」とは?
確かに、炭水化物は五大栄養素の1つです。
それに、炭水化物が多く含まれるパンやご飯については、とても美味しいですよね。
そのため、ついつい食べ過ぎてしまう人もいるのではないでしょうか。
もしかすると、五大栄養素の1つだからどれだけ食べても大丈夫!と思っている人もいるかもしれません。
しかし、その考え方は適切ではありません。
なぜなら、炭水化物の摂りすぎは、健康上のリスクを高めるからです。
その1つとして挙げられるのが、脂肪が増えるということです。
この点に関しては、とても広く知られていますよね。
そのため、ご飯やパンばかり食べるのはやめようとする人々も多くいます。
しかし、炭水化物の摂りすぎにより、すでに肥満になってしまったという人も多くいるでしょう。
そういう人々は、ダイエットに励む必要がありますね。
そこで、多くの人々の間で話題になっているのが、「糖質制限ダイエット」です。
では、これはいったいどういうダイエット法なのでしょうか。
ここではその点についてご説明します。
糖質の摂取量を抑えるダイエット法
糖質制限ダイエットとは、糖質の摂取を抑えることで、脂肪の減少を図ろうというダイエット法のことです。
糖質の摂取のし過ぎによって太ったのなら、糖質を摂取しないようにすればいいという理屈です。
炭水化物が体内で分解され、糖質になります。
したがって、炭水化物の摂取を減らせば、糖質の摂取を減らすことになるというわけですね。
ただし、糖質制限ダイエットの場合、あくまでも糖質だけを制限するダイエット法になるため、その点は押さえておきましょう。
単に炭水化物を抜くだけというようなダイエットとは少し違うということですね。
ご飯やパンが大好きな人にとって、糖質を制限するというのは相当つらいかもしれません。
しかし、たくさん動いて痩せるよりも楽だという理由で糖質制限ダイエットを選択する人は多くいるのです。
どの程度糖質を制限するものなの?
さて、糖質制限と言っても、問題なのはどの程度制限するのかということですね。
実は、この点については人によって異なります。
普段食べていたご飯の量を三分の一程度減らすという人もいますし、ご飯を全く食べないようにするという人もいます。
また、お米よりも炭水化物量が少ない食品を食べるようにシフトする人もいるのです。
短期間で一気に痩せたいという人ほど、糖質を大幅に制限してしまいがちです。
では、果たして大幅に制限してしまっていいものなのでしょうか。
この点については、後ほど詳しくご説明します。
糖質制限ダイエットはやり方の間違いで太る可能性も!
糖質制限ダイエットについては、食生活の中で糖質を制限していくという極めて分かりやすいダイエット法ですよね。
もちろん、実勢に糖質の摂取量を減らすことで、みるみるうちに痩せていったという人もいるでしょう。
しかし、このダイエット法のリスクについて知らずに、大体の知識で実践してしまうというのはおすすめできません。
なぜなら、失敗する可能性がとても高いからです。
まず、糖質を大幅に制限する日々が続いた場合、体は何とかして糖質を生み出そうとします。
そこで気になるのが、どのようにして生み出すのかということですね。
その方法は、筋肉の分解です。
そうすることにより、エネルギー源となる糖質を発生させるのです。
つまり、糖質制限ダイエットにより、筋肉量の低下を招く可能性があるということですね。
別にそれくらい大丈夫なのでは?と思う人もいるでしょう。
しかし、筋肉量の低下によって、色々なマイナスの影響が懸念されます。
その1つは、基礎代謝が悪くなってしまうということです。
基礎代謝が悪くなれば、消費カロリーが減ってしまい、結果として太りやすくなってしまうのです。
糖質制限ダイエットをすることで太りやすくなってしまうというのは、何とも嘆かわしいことではないでしょうか。
糖質制限ダイエットをする場合の注意点3つ!
先ほどは、糖質制限ダイエットのリスクについてご説明しましたね。
あのようなリスクについて知ると、糖質制限ダイエットを避けたくなってしまいますよね。
しかし、重要なことは、このダイエットに関する正しい知識を持つということです。
そうすることで、リスクを低くしてダイエットに臨めば、成功する可能性も高くなりますね。
そこで、ここでは糖質制限ダイエットをするにあたって踏まえておくべきポイントをいくつかご紹介しましょう。
食物繊維を積極的に摂取するということ
皆さんが食べているお米については、炭水化物ばかり含まれているというイメージがあるかもしれません。
しかし、実際には食物繊維もたくさん含まれているのです。
したがって、食べるご飯の量を減らせば、その分食物繊維の摂取量も減ってしまうということになりますね。
重要なことは、食物繊維はしっかりと摂取していくということです。
食物繊維が多く含まれている食べ物というのは、数多くあります。
例としては、おからや納豆などが挙げられます。
カロリー摂取量が極端に減ることのないよう気をつけよう
糖質の摂取量を大幅に減らしてしまうと、カロリー摂取量が極端に減ってしまいます。
それって良いことじゃないの?と思う人もいるかもしれませんね。
しかし、活力をもって生活していく上で、この点は大いに問題なのです。
そのため、糖質の摂取を抑えていくということであれば、脂質やタンパク質などもきちんと摂取するようにしましょう。
ある程度のカロリー摂取は必要です。
カロリー過多を恐れて何も食べないということでは、かえってリバウンドを招く結果になるでしょう。
バランスを意識しよう
人によっては、朝食を抜き、昼食においてある程度糖質を摂取しようとするでしょう。
これでも糖質制限ダイエットになるかもしれませんが、心配されることがあります。
それは、血糖値の乱高下です。
血糖値が極端に上がったり下がったりというのを繰り返すのは、体に良くありません。
病気のリスクを高めることにもなってしまいます。
そのため、バランスについて踏まえ、一日三食食べることは意識した方が良いと思います!
糖質制限ダイエットというのは少なからずリスクが伴うため、なるべくリスクを低くして取り組むことが重要ということですね!
まとめ
・糖質制限ダイエットにより筋肉量の低下を招く可能性がある。
・糖質の摂取を抑えていくため、脂質やタンパク質などはきちんと摂取するようにする。
・糖質制限をする際は一日三食食べることは意識した方が良い。
今回は、炭水化物と糖質との違いや、糖質制限ダイエットのリスクなどについてご説明してきました。
確かに、炭水化物は五大栄養素の1つであり、摂取することが大事な成分だと言われています。
しかし、「炭水化物=太る原因になりうる成分」という見方もあながち間違ってはいませんし、炭水化物の摂りすぎによって太ってしまう人もたくさんいるでしょう。
しかし、糖質制限ダイエットについては、一定のリスクが伴うということを理解しなくてはなりません。
糖質が不足してしまうことは、とても問題なのです。
重要なことは、栄養バランスの良い食事メニューについてしっかりと踏まえ、理想の食生活を送るということではないでしょうか。