薄毛は早めの対策をとることによりその進行を遅らせたり予防できる可能性が高く、今日からすぐ行動に移すことが大切です。
今回は男性ホルモンと薄毛の関係、男性が薄毛になる原因6つ、効果的な薄毛対策11選を紹介します。
目次
男性ホルモンが全ての薄毛の原因?
薄毛の原因はすべて男性ホルモンだ!と考えている人は少なくないようですが、いつからこのようなうわさが出回るようになったのでしょうか。
本当にその通りなのでしょうか?
実は、男性ホルモンだけが原因というわけではありません。
男性ホルモンは薄毛の原因ではなく、男性らしさを作るためのとてもメリットの多いものです。
では、男性ホルモンがこれほどまでに悪者扱いされているのはなぜなのでしょうか?
男性が筋トレをすると男性ホルモンが増えて薄毛になるというのは本当なのでしょうか?
では女性が薄毛になっているのは何のせいなのしょうか?
いろいろな疑問がわいてきますね。
男性ホルモンと薄毛の関係
男性ホルモンは薄毛とどのような関係があるのでしょうか、
100%男性ホルモンが悪者だ、という訳ではありませんが、しかし、これだけ悪者にされてきたのにはわけがあります。
男性ホルモンと「ハゲ」「薄毛」が結びつけられてきた理由について考えてみましょう。
ジヒドロテストステロンの恐ろしさ
頭頂部の毛が薄くなり生え際が後退していく症状が顕著に表れる男性型脱毛症、AGA脱毛症は実は原因が男性ホルモンです。
しかし、ここでいう男性ホルモンとはジヒドロテストステロンです。
この男性ホルモンの一種が毛乳頭の受容体と結合することによって髪の毛を成長させるための働きが抑制されてしまいます。
そして髪が十分に成長する前に抜け落ちてしまうのです。
抜け替われば抜け替わるほど、どんどんと髪の毛が細くなり、最後には生えなくなってしまいます。
男性ホルモンによる薄毛は遺伝する?
男性ホルモンが多くてハゲる、という状態は遺伝するのでしょうか?
父親や祖父が男性型脱毛症であるなら、自分も同じように薄毛になりハゲていくのでは?と心配になってもおかしくはありません。
しかし、薄毛やハゲが、100%遺伝するとは言えません。
確かな根拠はないからです。
男性型脱毛症の原因はすべてが男性ホルモンにあるわけではありません。
いろいろな要因が合わさって薄毛になる、ということを覚えておきましょう。
男性は女性ホルモンが必要?
男性ホルモンが原因で薄毛になるのなら、女性ホルモンを増やせばいいのでは?と考えた人もいることでしょう。
しかし女性ホルモンが多ければはげないという訳ではありません。
男性にも女性ホルモンは分泌されています。
それに女性でも薄毛になる人はいます。
どちらのホルモンがどれだけ多いか、少ないかではなく、ホルモンバランスが薄毛には関係しています。
男性ホルモンが原因で薄毛になるケースとは?
男性ホルモン自体が直接薄毛にしているわけではありません。
そのため男性ホルモンを抑制させても、男性としても魅力が落ちるだけで薄毛予防とはなりません。
いくら男性ホルモンを活性化させる運動をしても、即それが薄毛の原因になることはないのです。
しかしAGA脱毛症を発症している場合だけは別です。
このような人の場合は栄養不足や生活習慣が悪いかどうかにかかわらず、男性ホルモンの影響によって薄毛がどんどん進行していきます。
男性ホルモンがジヒドロテストステロンに変わり、抑毛効果を発してしまうというその流れがもう出来上がってしまっているからです。
男性の薄毛の原因6つ
AGA脱毛症以外は、男性ホルモンが直接薄毛の原因になっているわけではない、ということが分かりました。
しかし男性ホルモンが薄毛を促進させる働きをすることもあります。
そのような働きをしてしまう根本的な原因とは何なのでしょうか?
次の6つの原因によって男性の薄毛やハゲは引き起こされるといわれています。
①生まれつき
1つ目の原因は、生まれつき薄毛である、というものです。
両親や祖父母が薄毛ではないでしょうか?
あるいは家族全員が薄毛かもしれません。
遺伝で髪の毛の成長が遅かったり、発毛の働きを抑制する細胞が活性化しやすいのかもしれません。
薄毛を引き起こすあらゆる生活習慣の影響を、ダイレクトに受けてしまう遺伝子の持ち主なのです。
②ストレス
2つ目に考えられる原因はストレスです。
過度なストレスを長期間にわたって受けたことにより薄毛になるというケースもあります。
これはストレスを過度に感じることによって体が緊張状態に陥ってしまうことによって起こります。
血管が収縮し血行が悪くなるので、髪が成長していくために必要な栄養素を細胞まで送り届けることが出来なくなります。
さらに、ストレスを受けることによって、睡眠不足や食欲不振になることも考えられます。
ストレスは知らないうちに、徐々に髪の毛に影響を与えているということを覚えておきましょう。
③頭皮環境の乱れ
頭皮環境が乱れると薄毛になりやすいです。
例えば皮脂が異常に分泌されること、乾燥してフケが出ることなどが頭皮環境の乱れと言えるでしょう。
頭皮環境が乱れると、髪の毛が成長する毛根がふさがってしまいます。
そのため髪の毛のサイクルが崩れてしまい薄毛が生じるのです。
頭皮環境の乱れの原因となるものも挙げておきましょう。
それは頭皮に合わないシャンプーやリンス、ワックスなどを使った、もしくは悪い生活習慣などです。
紫外線やパーマ、カラーリングなどを繰り返すことも、頭皮環境を悪化させることにつながりますので注意しましょう。
④物理的な負荷
頭皮に物理的な負荷が長時間かかることによって、薄毛につながることがあります。
例えば髪の毛を長時間引っ張るようなヘアスタイルなどがこれにあたります。
エクステンションを付けると頭皮に負荷がかかります。
くわえて同じ分け目でいるのも髪の毛にとっては悪いことです。
日によって分け目を変えて頭皮をケアしてあげましょう。
⑤AGA
一番厄介な原因がAGAです。
テストステロンと呼ばれる男性ホルモンは、ある酵素と結びつき薄毛の原因となる男性ホルモンに変化します。
その結果、髪の毛の成長が抑えられてしまいます。
髪の毛はうまく成長できず、徐々に薄毛になっていきます。
テストステロンを変化させてしまう酵素は、頭頂部に多く存在しています。
そのためAGAは頭頂部から薄毛が進行していきます。
⑥病気
病気が原因で薄毛になることもあります。
病気と闘うために、髪の毛を成長させるだけの栄養が足りていないからです。
薄毛が異常で不安になったときは早めに医師に相談するようにしましょう。
どんなタイプの薄毛でも対策は早めが効果的
薄毛はいつから対策を始めると良いのでしょうか?
生まれつき薄毛になりやすい体質の方は、どんな予防法をとっても無駄だ、とあきらめてしまっているかもしれません。
しかし、どんな方でも薄毛の対策はできます。
できるだけ薄毛の進行を抑えて、いつまでも若々しい頭皮でいるために、できることを早い段階から始めましょう。
事前の対策を怠ると、本当は防げたかもしれない薄毛に悩まされるかもしれません。
普段の生活習慣を見直したり、ヘアケアを変えてみるだけでも良い効果が見られるかもしれませんよ。
男性の薄毛対策11選
薄毛の対策方法はどのようなものがあるでしょうか?
11種類の対策方法をご紹介しますので、是非参考になさってください。
①頭皮に合ったシャンプーを使う
薄毛を対策するには自分の頭皮に合ったシャンプーを使うことが必要です。
頭皮のべたつきや臭いが気になる薄毛の場合は、シャンプーが合っていない為に、脂漏性の皮膚になっていたり、逆に乾燥しているのかもしれません。
自分の肌質をよく確認してシャンプーを選びましょう。
最近は頭皮や髪の特徴に注目している製品がたくさんありますので、注意深く考慮してみてくださいね。
②正しい洗髪の仕方
頭皮に合ったシャンプーを使っていても洗髪の仕方が正しくなければ薄毛の原因となってしまうかもしれません。
一般的に多くの人が実践している正しい洗髪の仕方をしましょう。
1.髪が渇いた状態でブラッシングをする
2.ぬるま湯で落とせる汚れを落とす
3.シャンプーを手に取り、泡立ててから頭皮につける
4.指の腹でマッサージしながら洗う
5.良く洗い流す
この5つの項目どれも必要です。
シャンプー液は毛穴を詰まらせる元になるので必ず泡立ててからシャンプーをするようにしましょう。
そして、爪を立てないようにやさしく洗いましょう。
そして洗い残しがないようにしっかり洗い流しましょう。
③髪はすぐに乾かす
洗髪後は髪を直ぐに乾かすようにしましょう。
濡れた髪を長時間放置していると頭皮に菌やカビが繁殖してしまうことになります。
せっかく正しい仕方で正しいシャンプーで先発したのに、頭皮環境が悪化してしまいます。
洗髪後はしっかりタオルドライし、ドライヤーで頭皮から毛先まで乾かしましょう。
生乾きは頭皮環境の乱れを引き起こします。
④育毛剤を使う
育毛剤を使用するのも薄毛の対策として効果的です。
育毛剤は薄毛が気になる前から使用することで、薄毛を防ぐことが出来るのです。
普段の頭皮ケア、ヘアケアに育毛成分が配合されているものを使用すると良いでしょう。
頭皮環境を整え、脱毛を予防できます。
⑤頭皮マッサージをする
頭皮マッサージも薄毛防止におすすめです。
頭皮の血行が悪くなると髪の毛の成長が止まってしまいます。
頭の周り全体をしっかりマッサージをして、血行促進させましょう。
1.両手の親指を耳の後ろにおいて、4本の指を耳の後ろに置く
2.親指は動かさず4本の指で円を描くように頭皮をもみほぐす
3.両手の指先を生え際に沿っておく
4.小指はおでこの中央に、親指は耳の横に置く
5.指の腹で頭皮を動かすように上下にマッサージする
6.頭頂部に指を置き指の腹でもみほぐす
⑥栄養バランスのとれた食事をする
食事の仕方も薄毛に大きくかかわっています。
偏った食習慣を改善しましょう。
そして栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
食事から取り入れた栄養を髪の毛の細胞まで血液が運んでいってくれるので、髪の毛は成長することが出来ます。
そのためどの栄養素も不足しないように栄養バランスを意識し続けることをお勧めします。
⑦良質な睡眠をとる
寝ている間に人の体は成長ホルモンが分泌されています。
眠りが浅いと成長ホルモンの分泌に影響し、髪の毛を成長させることができなくなります。
正常なヘアサイクルを守るためには良質な睡眠を妨げないようにすることが大切です。
寝る前に電子機器を操作したり、カフェインを摂取しないようにしましょう。
⑧ストレスをためない
ストレスは薄毛の原因となります。
血管が収縮してしまい、血行が悪くなったり、必要な栄養が毛母細胞に届かなくなるからです。
自分にできるストレスの解消法を見つけましょう。
⑨体を動かす
体を動かすことは大切です。
運動不足になると血行が悪くなり、頭皮に必要な栄養がいきわたらなくなってしまうからです。
そのため普段の生活の中に少しずつ運動の習慣を取り入れていきましょう。
運動は苦手だ、という方も、普段から大目に歩くようにしましょう。
エスカレターやエレベーターの代わりに階段を用いるようにしましょう。
⑩紫外線を防ぐ
紫外線は頭皮環境にダメージを与えます。
そのため、薄毛の原因となる頭皮環境の乱れを引き起こさない為にも、紫外線防止のケアをしましょう。
帽子をかぶる、スプレー式の日焼け止めをかけるなどの方法がおすすめです。
⑪喫煙や飲酒を控える
飲酒や喫煙は、血管を収縮させたり、栄養素を別のところで無駄遣いしてしまう原因となります。
ですから薄毛になりたくないのであればお酒は控えめにし、禁煙をしましょう。
薄毛対策の効果がない場合は早めに病院へ
男性がハゲる一番の原因はAGAと言わています。
薄毛が気になるけど何をしても効果が無いという方はAGAを発症している可能性が極めて高いので、できるだけ早く病院に行きましょう。
まるで毛がないように見えてしまう前に、専門家の力を借りて、できる治療法を行いましょう。
まとめ
・AGA脱毛症の原因になる男性ホルモンは「ジヒドロテストステロン」。
・薄毛対策を頑張っても改善しない場合はAGA対応の病院に行くのがおすすめ。
生まれつき薄毛が気になる方も、年齢と共に薄毛が気になるようになった方もその原因が分かれば対策することが出来ます。
そして気になる前から事前に予防策を立てておくことも効果的です。
髪の毛で悩まず爽やかな笑顔になれるように、薄毛の原因を取り除いていきましょう。