年収は年齢別で大きく異なり自分の年収が平均以下か以上かは非常に気になる男性は多いです。
今回は年収の基礎知識、男性の年齢別(10代~60代)の平均年収、年収を上げるポイント、男性の価値を高めるポイント5つを紹介します。
目次
年収とは?
就職、転職の際にまず気になるのは「年収」なのではないでしょうか。
総括して年収を表している言葉の中に「月給」「手取り」「総支給額」「所得」「額面」などというものがあります。
呼び方が場面や使い方によって異なるので、混乱してしまう方も多いでしょう。
そもそも年収とは何でしょうか。
また、年収の話になると関わってくるその他のお金に関する言葉の意味は何でしょうか。
会社員の多くの人が気になっているであろう、この問題について解説していきたいと思います。
年収
まずは年収の定義についてです。
年収とは、税金や保険料が差し引かれない年間の総支給額のことを指しています。
雇用主が雇用されている人に支払うすべてのお金のことを指しています。
ここで述べている年収は、税込年収、額面年収という呼び方をするときもあるので覚えておきましょう。
今の自分の年収が気になるという方は源泉徴収票をチェックしてみてください。
源泉徴収票の支払金額の部分に書かれている金額があなたの年収です。
この記事では後ほど年齢別の平均年収を取り上げていきます。
その時は自分の源泉徴収票に記載されている額と比較しながら、どうぞご覧ください。
月収
では、次に月収について説明いたします。
月収の12か月分が年収と考えて問題ありません。
月給
次に月給を解説しましょう。
月収と月給は似ていますが、すこし考え方が違います。
月給とは基本給に手当てがついたもので、手当とは役職手当や交通費といった月固定の手当が含まれます。
月に額が変動する残業手当や報酬金、経費の払戻額などは含まれていません。
また、税金や保険料も差し引かれていません。
手取り
では、手取りとはいったい何でしょうか。
手取りは自分の手に取ることのできる、つまり実際に自分が使えるお金として口座に振り込まれる金額を指しています。
税金や保険料が差し引かれ、給料として口座に振り込まれるものです。
手取り額は給与明細の差し引き支給額や銀行振込額の部分に記載されています。
総支給額
よく聞くと思いますが、はっきりとした意味が分からないもの「総支給額」。
これは一体何を指しているのでしょうか。
総支給額=額面で、つまり、基本給+各種手当+経費払戻金のことです。
その月に雇用主が払ってくれるお金すべてのことを総支給額と呼びます。
ただし、税金や保険料はひかれる前の金額です。
総支給額は手取りよりも多い金額表示になります。
所得
最後に所得についても説明したいと思います。
会社員の場合は「給与所得」とよばれているものです。
これは年収から経費を差し引いたものを指しています。
つまり、給与の中でも自分のためだけに使うことのできるお金のことを指しているわけです。
しかしこの「所得」という考え方がよく用いられるのは自営業の方たちです。
会社員の場合は給与の中の経費という考え方はありません。
しかし、給与所得控除というものがあり、税金を必要以上に払っていた場合、払い戻されることがあります。
年収に関するQ&A2つ
就職するときや転職するときには、その会社の年収についてチェックすることでしょう。
しかし、年収について正しい知識を持っていなければ、せっかく入社したとしてもがっかりしてしまうかもしれません。
求人情報には「年収」「月給」「給与」などといった表示がたくさんあります。
そのような際にはっきりと意味を理解して、自分の年収をあげることにつながるよう選択できるといいですね。
ここでは2つのよく投げかけられる質問に回答したいと思います。
Q1 年収にボーナスは含まれる?
これについてはYESです!
年収とは会社から支払われるすべてのお金を指しています。
ですから、もちろんボーナスの金額も含まれています。
しかし、給与とは異なり、ボーナスは必ず払わなければいけないものではないため、年収にボーナスが含まれていない会社があることも覚えておきましょう。
また、会社によっては社員の業績次第でボーナスを大幅に変動させることもあります。
ですから、年収とボーナスの関係を思い込みで判断してしまうのではなく、面接の際に気になることを質問するとよいでしょう。
Q2 年収から手取りを計算する方法は?
この質問の答えを説明していきましょう。
手取り=年収×0.8÷12(ヵ月)
これが手取りの計算方法です。
独身で扶養家族がいない場合、給与のうち手取りとしてもらえるのは80パーセントであるという報告が上がっています。
日本では年収が多ければ多いほど税金に多くのお金を取られてしまいます。
ですから年収が多ければ多いほど、手取り額の割合は少なくなるといえるでしょう。
年齢別男性の平均年収① 10代
10代で年収を気にすることが果たしてあるのか…と思う人もいるかもしれません。
確かに10代といえば、中学生や高校生をイメージするかもしれませんが、もちろん社会人1年目、2年目の方もおられるはずです。
今はアルバイトをしながら卒業後は就職したい、と考えている方にとっても10代の年収は関心があることでしょう。
高校卒業後、18~19歳で働いている男性の平均年収は170万円ほどです。
日本は今でも年功序列型の制度が根強いため、若いうちはなかなか給与が上がらず、悔しい思いをするかもしれません。
アルバイトの場合は年収は90万円ほどになります。
ちょっと単価が高い仕事を手にしているのであれば、300万ほどの年収を手にしている10代男性もいるようです。
10代で年収1000万円は可能?
年収1000万円を夢見ている10代男性は少なくないでしょう。
もちろん今の状況ですぐに年収1000万円の職に就けるとは思っていなくても、将来そうなればいいな、と希望はしますよね。
果たして、10代で年収1000万円は不可能な数字なのでしょうか。
いいえ、可能です。
嘘だろ、と思われるかもしれません。
しかし、実際に若手起業家として10代で成功し、収益を上げ続けている10代男性がアメリカにいます。
最初の年は月収5万円から始まったようですが、すぐに収益を得だして、年収1000万円へとつながったようです。
10代で結婚するために必要な年収とは
日本では男性は18歳で結婚できる法律になっています。
ということは、10代でも家族を作って養っていく能力と実力が認められているということです。
しかし、それほど収入もないのにどうしたら?と思うことでしょう。
実際、10代でも結婚して家族を豊かに養ってくためには、どれほどの年収が必要なのでしょうか?
世間では平均年収600万円以上が必要であると考えられています。
これは10代男性の平均年収3倍を上回る金額です。
結婚して子供ができた場合、子供が大学を卒業するまでにかかる費用が1300万円以上であると考えられています。
そうした点を考慮に入れた結果、10代で結婚するには年収600万円以上が必要なのです。
年齢別男性の平均年収⓶ 20代
20代といえば、一般的に社会人の中で最も年収が少ないといわれている年代です。
それもそのはず、大学を卒業したての新社会人ですから。
そんな20代前半男性の平均年収は240万円です。
20代後半になってくると平均年収320万円ほどまであがるようです。
この年収は税金や保険料が差し引かれていない総支給額のことを指しているようですから、手取りとしてはもっと少ない額になります。
ただし、この平均年収は正社員に関するものであり、非正規社員である派遣社員などはもっと年収は少なくなるでしょう。
年収で後悔しないためには20代のうちに転職もあり
若いころの年収で満足し、きっと年を取るにつれて給与も上がっていくだろうと考えていては後々公開することになりかねません。
先ほどご紹介した240万円~320万円までの平均年収の差は、年齢だけのものではありません。
業種によっても平均年収は大きく変動します。
ですから、今の自分の年収と平均年収を比べてみて、もっと自分の年収を増やせそうであるなら、転職を考えてみることをお勧めします。
金融機関や保険会社などは比較的年収が高い職業のようです。
年齢別男性の平均年収③ 30代
30代にもなると今いる会社のことがよくわかってきたり、上司の立場になったり、家族が増えたり…年収について考える機会が自然と増えるかもしれません。
20代の時とは違い、30代の平均年収は特に技能や業種によって大きく差が出始めます。
そんな30代男性の平均年収は、30代前半が450万円、30代後半が509万円です。
自分の今の年収とぜひ比較してみてください。
しかし30代の年収ランキングの資料などを見てみると、推定年収が2000万円を超えている会社もあるわけです。
地域によっても年収は変わりますよ。
年収の比較は中央値でしよう
平均年収や、他の人の年収と自分の年収を比べるときには「中央値」を使うようにしましょう。
平均値は30代男性の中でもすごく年収が低い男性とすごく高い男性の年収が含まれています。あまり比較検討の参考にはならないかもしれません。
自分の年収が多いのか少ないのかを確認するには中央値が一番です。
中央値なら現実から良くも悪くもかけ離れすぎてはいない、現実的な年収を割り出すことができます。
だいたいの場合、中央値は平均値を下回るはずです。
つまりほとんどの人の年収は平均値ほど良くないのが現実なのです。
年齢別男性の平均年収④ 40代
40代にもなると会社の管理職について、安定した収入を得ることができているかもしれません。
40代男性の平均収入は495万円です。
30代の時よりもかなりアップしているのではないでしょうか。
40代男性の平均収入が上がる一つの理由は、役職手当がつくことです。
基本給が大幅に上がることはあまり期待できません。
しかし、管理職、役職に就くことで、責任が増えるとともに年収が増える結果になっているはずです。
40代の年収は雇用形態による差が広がる
40代男性の平均年収は、雇用形態によって大きな差がみられています。
30代まではまだ若さを売りにして、どんな仕事でも使ってもらえ評価されていたかもしれませんが、40代になると正社員か否かによって扱い方が大きく変わってきます。
また、40代男性で正社員の場合は、管理職についたり、経営幹部になったりする人もいます。
高額な収入源を得ることができるということです。
それと比べて、非正規社員の40代男性は大幅な昇給はなく、今までと同じような収入ですから、差がどんどん広がっていくのです。
40代の年収は学歴による差が広がる
40代男性は雇用形態に限らず、学歴によっても評価が左右されます。
大学や大学院卒業の資格を持っている人たちの年収は平均年収の1.5倍ほどです。
しかし、高卒、専門学校卒の40代男性は、平均年収をかなり下回っているのです。
平均年収が高く設定されている、多くの資格を要する会社の場合、採用時に学歴を非常に重要視することがあります。
また、金融機関などの年収が高い企業は専門的な知識が必要になるため、大卒の人材を集めています。
そのため学歴による年収の差ができるのです。
年齢別男性の平均年収⑤ 50代
50代にもなると定年のことを考え始めます。
子供たちはすでに成人し、家族にそれほどお金がかからなくなってきます。
そんな50代男性の平均年収は前半は509万円、後半は491万円となっています。
つまり、平均年収は40代の時より少なくなっています・
50代になると早期退職を迎える方も増え、年収が減る可能性が考えられます。
しかしある年収分布の資料を見てみると、50代のうち5人に一人は年収1000万円以上であるという結果も出ています。
つまり職種によってはかなりの高年収となる年代なのです。
50代は貯金重視するべき?
定年退職を間近に控えた50代男性は、貯金額を見直す必要があるでしょう。
50代男性の平均貯金額は、単身世帯は1870万円、2人以上であれば1524万円となっています。
多くの方が老後のことを考えてしっかり貯金していることがわかります。
しかし、この貯金額も年収と比例します。
平均年収が少なければ貯金できるお金も少なくなってしまいます。
ここで中央値を調べてみると、最も現実的な50代男性の貯金額は900万円でした。
50代での転職は可能なのか
さて、50代男性はだんだんと年収が減っていき、定年退職を迎える、という流れでしたが、ここで転職することは可能なのでしょうか。
中高年の転職はかなり厳しい、という考え方は最近薄まってきています。
確かに20代30代と比べれば、さらに出世を目指して転職することはかなり難しいことでしょう。
しかし、最近は人手不足のほうが深刻な問題となっており、求人倍率が低くなっています。
そのため、年齢にかかわりなく転職で生活を変えることも可能でしょう。
年齢別男性の平均年収⑥ 60代
60代男性の平均年収は443万円です。
60代にもなると退職したり、高齢者として再就職したり、短時間の勤務のみをする、などの働き方が増えるため、自然と年収も減っていきます。
平均年収は50代を機に徐々に減っていくと考えられるでしょう。
60代後半にもなると、さらに年収は減少していきます。
ほとんどの方がすでに定年を迎えており、年金のみで生活するという方も多いからです。
また、体力や健康状態の問題から働くことが難しくなるでしょう。
男性が平均年収を上げるポイント3つ
これまで、年齢別の平均年収をご紹介してきました。
自分の今の年収と比べてみてどうだったでしょうか。
自分は平均以下だ…と落ち込んだ方も、平均以上だ!と喜んだ方も、もっと年収を上げるためにできることがあります。
それは、出世する、副業する、転職する、この3つの方法でできます。
年収を上げる方法はとってもシンプルなのです。
今の状態にとどまって、それで満足しているだけでは、年収はいつまでたっても変わりません。
①出世する
まずは誰もが思い描くであろう、理想の収入の増やし方、それは出世することです。
幾分現実的ではないように思えますが、30代以上の場合、これまで長年働いてきた会社で出世してもっと年収を上げることができるかもしれません。
所属している部署や、上司からどれほど目をかけられているか、どれほどの業績を積み上げてきたかによっても、出世できるかどうかの結果は異なります。
しかし、周りの出世している人たちをお手本にして努力してみるのはいいことです。
素直でいること
出世するために素直な人であり続けましょう。
年齢と経験を積み上げていくうちに、頑固で素直とはかけ離れた人間になってしまうことがあります。
そうではなく、どんなに年を取っても素直な心を忘れず、後輩や部下の意見を聞き入れることができる心の広い大人になりましょう。
なんでも受け止めてOKすればよい、ということではありません。
しかし、なんでも否定するのではなく、いったんその意見をしっかり聞いて受け止めましょう。
そしてその意見について自分がどう思うのか、どの方法が適しているのかを論理的に説明するようにしましょう。
そのような人は上司や先輩からだけでなく、部下や後輩からも支持される会社の一員になれることでしょう。
謙虚で信頼されており、仕事のできる人間は出世への道が大きく開いているはずです。
付き合う人を選ぶこと
出世するには自分を陥れるような人を避けて、付き合う人を選ばなければなりません。
人間は非常に周りに流されやすい生き物です。
ですから、自分の仕事のモチベーションを高めてくれて、尊敬できる仲間と共に働きましょう。
そのような人と普段から交流を持つようにすれば出世への意欲もわいてくることでしょう。
どんな場にも、愚痴ばかり言う人はいるものです。
そのような人とあまり多くの時間を共にしないようにしましょう。
②副業で稼ぐ
年収をあげるには副業が手っ取り早いでしょう。
しかし、副業が禁止されている会社もあります。
その場合はNGな方法ですね。
まわりの同年代の年収が多い人の生活を少しのぞいてみてください。
意外と副業で稼いでいる人は多いのです。
副業を始めるために役に立つものが最近はたくさんあります。
「副業net」というサイトには、手軽に始めることのできる副業が数多く紹介されています。
まずは手始めに、好奇心から始めてみるのもよいでしょう。
③転職する
年収をあげるために転職する、という方法もあります。
転職して成功できなければ何の意味もありませんが、実際転職して年収が増えた方は50パーセントを占めています。
自分が転職して年収アップに成功できるタイプかどうかを見極めるのが大切ですね。
大手転職サイトなどには、転職で成功するための秘訣を見いだせるコンテンツがたくさん掲載されています。
転職活動を始めるにあたって必要なものも、こうしたサイトから調べることができるでしょう。
年収以外に男性の価値が高まるポイント5つ
女性が結婚相手を選ぶときに注目する一つの分野が「年収」です。
やっぱりお金がなきゃだめなのか…と落ち込んでいる男性の皆さん。
年収がすべてではありません!
確かに家族を持つにはお金がいります。
しかし、年収だけが男の価値を決める、というのは100パーセント嘘です。
男性としての価値を決めるのは、お金では買えない「あなたの性格」です。
その点で重要なポイントを5つご紹介しておきたいと思います。
①優しさ
まずは、優しさです。
自分の家族に優しく接しているでしょうか。
大切な記念日には贈り物をしたり、いつも感謝の言葉をかけることができる人は、いつか自分の家族ができたときにも同じように接することができるでしょう。
いくら年収が高くても、年収の高さを鼻につけたように高慢な態度をとっていればちっとも魅力的ではありません。
家族を大事にする男性になりましょう。
②仕事への意欲
年収がそれほど高くはなくても、自分の仕事にやりがいを持って意欲的に取り組んでいる姿は魅力的に映ります。
どんなに稼いでいても、会うたびに仕事の愚痴を聞かされる側のことを考えてみてください。
仕事に誇りを持っていて楽しんでいる人は、自然と輝いて見えます。
仕事と上手に付き合っている男性は、他の分野でも自己主張をしすぎることなく、うまくやっていける、という印象につながるのです。
③子供好き
子供が好きな男性は年収が高い男性よりも魅力的です。
どんなに年収がよくて、よく働いて、お金をたくさん家族のために稼いでいても、家族ができた時に子供との時間をとれないような父親は、家庭を壊してしまいます。
それほど高収入でなくても、子供好きで子供のためにたくさん時間や体力を使ってくれる、そんな父親になれるように今のうちから意識しておきましょう。
④家事ができる
最近は男性が一人で稼ぐよりも、共働きの形態が増えてきています。
ですから、年収がよいよりも家族のために家事をこなせる、そんな男性が今の時代求められているのです。
たくさんお金をつぎ込んでくれる彼氏も確かに家計的にありがたいです。
しかし、いざ結婚した時に家事を手伝ってくれて、力を抜ける時間を作り出してくれる旦那さんの方が女性からすると一緒にいたい存在となります。
⑤信頼度
会社からも家族からも、友人からも信頼されている男性は非常に魅力的です。
年収を上げるために周りの人を切り捨てたり、悪いことを行う人は尊敬できません。
できるだけ近づきたくないものです。
女性も、信頼できる男性を求めています。
また、信頼されているなら年収はそれほど良くはなくても、人脈が厚く、困ることはないでしょう。
まとめ
・10代の平均年収は170万円、20代は240-320万円、30代は450-509万円、40代は495万円、50代は491-509万円、60代は443万円。
・収入を高める主な方法は「出世する」「副業をする」「転職する」の3つ。
平均年収と年齢別の難しい問題を取り上げてきました。
男性にとって年収は非常に大きな問題となる点です。
年収を増やすために今できることを行ってみてください。
行動を起こせば必ず結果は得られます。
しかし、それと同時に年収がすべてではないことを覚えておいてくださいね。