つむじハゲは治る可能性も高く、薄毛やハゲに気づいたら早めの生活改善・予防対策が効果的です。
今回はつむじハゲの見分け方3つ、基準7つ、なりやすいタイプの人、写真で進行度の解説、原因8つと治し方3つを紹介します。
目次
つむじハゲとは?
なんだかつむじが薄い気がする…。
これはまさかつむじからハゲてきている?と恐ろしく思われたからは少なくないでしょう。
特に頭頂部から薄毛が進行していくのがつむじハゲです。
つむじハゲは生え際が少しずつ後退していく場合より、生活習慣の悪さが大きく影響している症状である、と考えられています。
もちろんAGAの原因となっている5αリダクターゼは存在していますが、つむじは生え際よりは働きが弱まっているはずなのです。
ですから、頭頂部が薄くなるつむじハゲは、自分自身の生活環境によって、頭皮環境を悪化させて髪の毛の成長を妨げている、ということになるのです。
つまり、つむじハゲは早めに対策していけば、かなり回復が見込めるということでもあります。
つむじハゲの見分け方3つ
自分のつむじはなんだか薄く感じるが、ハゲているのか?正常なのか?と不安に思われているかもしれません。
たしかに気にしていても、本当に薄毛かどうかは分からない場合が珍しくありません。
では、どのように自分がつむじハゲであるかないかについて判断することが出来るでしょうか。
つむじハゲかどうかをチェックする方法は3つあります。
一つずつ見ていきましょう。
①つむじ付近の髪質で判断する
まず手っ取り早くて、自分でできるつむじハゲチェック方法は、つむじ付近の髪質を見る、というものです。
つむじ付近の髪の毛の質が以前と変わってはいませんか?
つむじ付近の髪の毛の髪質がどんどん細くなっているように感じるなら、それはつむじハゲの可能性が高いといえます。
側頭部の髪質と比較してみてください。
つむじ付近以外の髪質と比べて明らかに細くなっていたり、抜けやすくなっているようであれば、頭頂部の薄毛が進行している、と言えるでしょう。
②つむじの薄毛を撮影して写真を見て判断する
二つ目の方法は、つむじ付近を自分でしっかりと観察することです。
そのためには写真をル必要があります。
これが自分のつむじが正常か薄毛かどうかを判断するための一番確実な方法、と言えるでしょう。
毎月一回ほど写真を撮って自分のつむじの状態の経過を観察していきましょう。
一か月前と比較してみて、何か変わっていますか?
もしつむじハゲなら、半年ほど経過観察を続ければ明らかに地肌の透け具合がどんどん広がっているのが分かるはずです。
③専門医師に判断してもらう
つむじハゲかどうかの判断が自分自身の判別だけでは不安だ、という方は薄毛専門の医師に判断してもらうと良いでしょう。
薄毛治療専門の医師に診察してもらえば、ハゲだったとしても適切な治療をしてくれるでしょう。
自分一人で判断したほうが時間も費用も掛からないのでお勧めですが、早めにつむじハゲに気づいて、効率よく対策を行っていくためには、何よりも専門家の指導が大切でしょう。
しかし、病院に通うのは時間も手間もかかるので面倒な場合も多いです。
つむじハゲの基準7つ
つむじハゲかどうかを見分けるためにはどうすればいいのでしょうか?
正常なつむじなのか、つむじハゲなのかの基準となるものはいくつかあります。
多くの点が当てはまるのであれば、それはつむじハゲでしょう。
では、具体的にどのような点を調べていけばよいのか見ていきましょう。
7つのチェックポイントがあります。
自分のつむじを鏡や写真を撮ってチェックしてみましょう。
①抜け毛の量
まずは、抜け毛の量です。
人間は生きている中で髪の毛も成長して年老いて死んでいくため、髪が抜けること自体は自然なことです。
しかし、抜け毛の量が尋常でなければそれはつむじハゲになっているかもしれません。
最近急に抜け毛が増えた、ということはないでしょうか?
それも特につむじ付近の髪の毛がよく抜けて薄くなっている、ということはないでしょうか?
全体的に抜けるのはつむじハゲではありません。
②髪の細さ
2つ目のチェックポイントは髪の細さです。
もちろんもともと髪が細くて柔らかいという方も少なくないでしょう。
そのような方はつむじに髪のふくらみがなく余計につむじハゲになっているように感じるかもしれません。
しかしここでチェックしてほしいのは、以前と比べて髪の細さがどのように変化しているか、という点です。
髪の細さが他の部分と比べてどうでしょうか?
もし、以前よりも細くなっている、後頭部や側頭部の髪よりも細くなっている、という場合はつむじハゲの可能性が高いですね。
③抜け毛の毛根の状態
つむじハゲかどうかは毛根を見て判断することもできます。
普通抜けるべき髪の毛の毛根は抜けやすくなっていますが、抜けるべきではない毛根はしっかりしているか、不自然に細くなりすぎている可能性があります。
また、毛根に皮脂がついていると、頭皮環境が悪化しているかもしれません。
毛根の状態から、抜け毛が増えた、あるいはつむじハゲになった理由も知ることが出来るかもしれません。
④以前の髪との比較
自分の髪が写っている写真をいくつか持っているでしょうか。
出来ればつむじの部分だけを写真にとって半年ほど経過観察することが出来ると、より確実に判断することが出来ます。
以前の髪の毛のボリュームと今のつむじ付近のボリュームはどのようになっているでしょうか?
もし、以前と比べてかなり地肌の見え具合が増えているようであれば、それはつむじハゲが進行している、ということになります。
何も変わりなければもともとそのようなつむじを持っているという結論に至るでしょう。
⑤地肌の見え具合
地肌の見え具合はどうでしょうか?
つむじハゲなのか、もともとなのかよくわからない…という程度なら大丈夫でしょう。
つむじ付近を中心に髪が薄くなったり、白髪になったり、抜けたりするようであれば地肌の見え具合はかなり広がっていくはずです。
地肌の見え具合も写真を撮って観察すれば、より分かりやすいチェックが出来ることでしょう。
⑥頭皮の色や硬さ
頭皮の色や硬さを確認してみましょう。
頭皮の色が赤くなっていませんか?
もしそうなら、頭皮が何らかの刺激を受けて炎症を起こしてしまっています。
もしかすると紫外線の影響かもしれません。
また、かなり硬いと頭皮が凝っていて血行不良に陥っているためにハゲが促進されている、という可能性も十分考えられます。
頭皮の色や硬さもつむじハゲなのか、健康なつむじなのかを判断する重要な材料となるでしょう。
⑦かゆみやフケ
かゆみやフケが生じていませんか?
ハゲているかな、薄くなってきたかな、と感じるのと同時にかゆみやフケなどの症状が出ているのであれば、それはつむじハゲになっている可能性大です。
かゆみやフケは頭皮環境が悪化したからこそ起きているものです。
かゆみやフケの原因を取り除けば、おのずとつむじハゲも対策出来るかもしれません。
つむじハゲになりやすいタイプの人とは?
実は男性のほとんどは、頭頂部が薄くなるつむじハゲになる可能性を秘めています。
頭頂部は薄毛になりやすい部位なのです。
生え際と同じようにAGAによる影響でつむじハゲになる人は多いといわれています。
特に外で仕事をする人は日中ずっと紫外線に頭皮をさらしています。
また、帽子やヘルメットをかぶることが習慣となっているのであれば、頭が蒸れて頭皮も悪い環境に置かれているのかもしれません。
そうした頭皮環境を悪化させる生活習慣や環境などにより、さらにつむじハゲになりやすくなる人も大勢いいます。
正常なつむじ&つむじハゲの進み方 写真で分かりやすく解説
つむじハゲかどうか、これから進行していくところなのか、もうすでに手遅れなのか、といった点も気になりますよね。
ここでは、正常なつむじから、完全に進行してしまったつむじハゲまでを、写真を通して解説していきたいと思います。
どこからがつむじハゲと言えるのでしょうか。
つむじハゲの基準となるものは何なのか、見分け方はあるのか…。
どうぞ写真をご覧ください。
正常なつむじ
まずは、正常なつむじです。これはみるからに正常ですね。
つむじの部分を取り囲むようにしっかり髪の毛が生えています。
流れも一律ですし髪の毛の質や太さも健康そのものですね。
このようなつむじであれば、つむじハゲではないだろうか…と心配になることもなさそうです。
つむじハゲの初期
これはつむじハゲの初期とよばれている状態です。
先ほど見た正常のつむじよりも地肌が見えていますし、髪の流れにばらつきが見られます。
中央に向けてどんどん髪の毛が細く弱くなっているのも見て取れるのではないでしょうか。
今後、風車の用につむじがどんどん外側に広がっていくかも知れません。
頭皮が若干赤みを帯びているようにも見て取れます。
頭皮の血行不良が起きているため、ハゲの原因となっているかもしれません。
つむじはげ
つむじハゲである、とはっきり言えるレベルになったものがこの写真です。
かなり頭頂部の髪の毛が抜け落ちています。
つむじ、と言えるものではなく完全に剥げてしまっていますね。
つむじハゲの進行が速いと、初期症状が現れ始めてから約半年でこの状態になります。
だれかに上から見られるのを極度に嫌がるようになるでしょう。
つむじハゲ進行後
つむじハゲをこのまま放っておくとどんどん進行していきます。
この写真のようにつむじだけでなく、頭頂部全体がハゲてきます。
これだけで実際の年齢よりもかなり年上に見られてしまうことでしょう。
つむじハゲは年齢関係なく10代でもなってしまいます。
ですから早めに気づいて早急な対策をすることによって、ひどいハゲになるのを防ぐことが大切です。
つむじハゲになる原因8つ
つむじハゲになるのにも原因が必ずあります。
では、どうしてつむじハゲが生じるのでしょうか?
その原因を知っておいて、一度つむじハゲを対策すれば、また同じような状況に陥ることは避けられますし、あらかじめ予防することが出来ます。
つむじハゲになる原因の主なものとして8つをここでは取り上げたいと思います。
これらの原因に当てはまるものがあれば、すぐに改善することをお勧めします。
そうして、つむじハゲの進行を防ぎましょう。
①食生活の乱れ
食生活の乱れはつむじだけに限らず、多くの薄毛やハゲの原因となっているものです。
最近食生活が乱れている、ということはないでしょうか。
食べるものが脂っこいものばかりだったり、ファーストフードばかりだったりしませんか?
栄養が偏っていたり不足していると、つむじハゲになりやすくなります。
塩分や油分、食品添加物などを取り過ぎると、血行が悪くなったり、髪の毛が成長するのに必要な栄養素が足りず、つむじハゲになってしまうのです。
②ストレスの蓄積
仕事が忙しくて休む時間がなかったり、睡眠時間が足りていないとストレスが蓄積してしまいます。
そうすると男性ホルモンが過剰に分泌されてしまい、脱毛ホルモンと呼ばれるつむじハゲを助長してしまう、ホルモンが増えるのです。
さらに血管が萎縮してしまうため、頭皮に必要な栄養が頭皮まで行き届かず、栄養供給がうまく行えなくなってしまいます。
つむじハゲの原因の多くはストレスの蓄積でしょう。
③血行不良
血行不良はハゲや薄毛の最も大きな原因となりえます。
血行不良がおきると、髪の毛が成長するのに必要な栄養素が、髪の毛の成長に大きくかかわっている細胞まで行き届かなくなります。
そのため、血行不良は髪の毛の成長を妨げてしまうといえるのです。
血行不良に陥りかねないあらゆる生活習慣を改めていく必要があるでしょう。
冷えやコリなどは血行不良に陥りやすいです。
そのため、つむじハゲが気になる方は、体をいつも温めるように心がけ、定期的にマッサージを行いましょう。
④運動不足
運動不足も、髪の毛の成長を妨げ、つむじハゲの原因となってしまうものです。
脱毛ホルモンと呼ばれているジヒドロテストステロンは、運動することで汗をかき、それとともに体外に排出させることが出来るものです。
そのため、定期的に体を動かしている人は脱毛ホルモンが少なく、ハゲになりにくいと言えます。
運動不足になると血行不良に陥り、ジヒドロテストステロンを排出できないばかりか、増やしてしまうことになります。
⑤飲酒
全くお酒を飲まなければよい、という訳ではありません。
過度な飲酒がハゲの原因となります。
飲酒を行うことで、ジヒドロテストステロンが増加するからです。
また、アルコールを分解するために、アミノ酸が大量に使用されるため、髪の毛を成長させるためのアミノ酸が足りなくなってしまうのです。
過剰な飲酒量は控えて。
おつまみなど脂肪分の高いものを食べ過ぎないように気を付けるようにしましょう。
⑥喫煙
喫煙はハゲの原因の一つです。
喫煙を習慣にしていると血行不良になります。
また、ビタミンが破壊されるため、髪の毛が育たなくなり、脱毛ホルモンの分泌量が増加してしまいます。
ビタミンは髪を元気な状態で成長させて、頭皮を良い状態に保つために欠かせない成分です。
タバコに含まれている成分は髪や頭皮だけでなく健康全般に悪影響を及ぼすものですから、できることなら禁煙をおすすめします。
⑦刺激
皮脂の洗い残しや、パーマや整髪料のつけすぎなどの頭皮への刺激が多いと、ハゲになりやすくなります。
頭皮の汚れが毛穴をふさいでしまうと、呼吸が出来なくなり、毛根が弱まって元気な髪の毛が育たなくなってしまいます。
また、パーマ液や整髪料などは頭皮につくことで炎症を起こすこともあります。
このように頭皮と髪の毛、毛根がそれぞれ刺激を受けて、髪の毛の状態にダメージをもたらすことになるのです。
⑧遺伝
最終的な原因として、脱毛ホルモンの分泌量が多い遺伝子を持っている、ということもあります。
そのため、遺伝的にハゲやすい体質なのかもしれません。
残念ながら遺伝に関する対策を行うことはできません。
しかし、生活習慣を良いものにして、栄養豊かな食事を摂ることで、できるだけその遺伝による脱毛の進行を抑えることはできるでしょう。
つむじハゲの治し方3つ
つむじハゲを治すにはどうすればよいのでしょうか?
つむじハゲの治し方には大きく分けて3種類の方法があります。
最後に直し方について一つずつ紹介していきたいと思います。
①育毛剤
まず、できる方法の一つは育毛剤の使用です。
育毛剤は髪の毛を成長させるための効果がしっかり認められているものです。
特に頭頂部への使用は簡単ですので、効果も効率よく実感できることでしょう。
育毛剤を使用することで今現存している髪の毛の状態を良くし、新しい髪の毛が生えてきやすい、細胞の状態や頭皮環境を整えてくれます。
育毛剤は医薬部外品ですが、副作用の心配がありませんし、効果は期待できるのでお勧めですよ。
②医薬品
2つめの治し方は医薬品の使用です。
医薬品とは病院から処方される脱毛・薄毛治療薬を飲む、塗布する、というものです。
病院から治療のために処方されるものですから、度合いには個人差があるにせよ、必ず何かしらの効果を地道に感じていけるはずです。
医薬品の種類によって感じられる副作用は様々です。
処方される前に心配なことや、考えられる危険について医師からカウンセリングや説明を受けていると安心できるでしょう。
③治療
最終的な治し方は、専門家による治療を行ってもらう、という治し方です。
治療を行うにあたっては様々な方法があるため、ここで紹介はしませんが、費用も副作用も効果も異なります。
どんな治療をどの医師の元で行うかを決めるときには、事前調査したり、一対一でのカウンセリングを受けるなど、不安を取り除く準備を行いましょう。
もし、納得がいかないのであれば、高いお金を出してまで治療をする必要はないでしょう。
まとめ
・つむじハゲは早めに対策していけば、かなり回復が見込める。
・つむじハゲの原因はすぐに改善できる生活習慣であることが多い。
・つむじハゲの治し方は「育毛剤」「医薬品」「専門家による治療」の3つ。
つむじハゲは治る可能性がある脱毛です。
つむじハゲになったのはなぜなのか、まずは原因を解明しましょう。
つむじハゲかどうかの見分け方や基準は、この記事を是非参考になさってください。
早めに正しい治し方で対策していけば、必ず効果は表れます。
放置して進行するままにするのではなく、対策をして若々しい頭頂部を取り戻しましょう。