ハゲには実は数種類タイプがあり脱毛してしまう原因や対策もそれぞれ異なりますので、自分のタイプをきちんと見極めることが大切です。
今回は男性の頭のハゲ方3種類、ハゲを引き起こす脱毛症7種類について原因と対策を紹介します。
ハゲには3種類ある
「ハゲになりそう」「あのひとハゲだよね」といった会話を耳にされたことはおありでしょうか?
多くの人が簡単に「ハゲ」という言葉を使っていますが、そのハゲにはいろいろな種類があるということを知らない人は少ないでしょう。
とくに「ハゲ」になる人の多くはAGAと呼ばれる男性型脱毛症にかかっています。
その場合3種類のハゲが生じます。
脱毛の進行の仕方にも、脱毛のパターンにおいても特徴があります。
では、どのようなハゲになるのでしょうか?
3パターンの特徴を詳しく紹介しましょう。
ハゲの種類① M字型ハゲ
まず、男性型脱毛症の症状としてあらわれるハゲの種類は「M字型ハゲ」です。
これは額の髪の毛の生え際が後退していくのが特徴のハゲの種類です。
まるで、剃りこみを入れているかのように、アルファベットのMの字型に、ハゲが進行していきます。
この生え際に5αリダクターゼが分布しているためこのようなハゲになります。
生え際は最も脱毛ホルモンの影響を受けやすいため、この部分のハゲの進行方向をハゲの種類として見分けることが出来ます。
このM字型ハゲは欧米人に多く、最近では日本人にも結構増えてきています。
若くても、のばしている前髪を上げてみると実はM字型ハゲだった、とかM字型ハゲになりそうになっている、ということはよくあります。
特に、男性の場合は20代をピークに髪の量は減っていき、薄毛になります。
そのため知らず知らずのうちに、生え際がM字型に後退していっているということはよくある話です。
しかし、このM字型ハゲの場合は、ヘアスタイルによっては隠しやすいものであるため、それほど神経質に悩む必要はないでしょう。
生活習慣の見直しや育毛剤の使用、さらに治療を検討することもできるでしょう。
ハゲの種類② O字型ハゲ
O字型ハゲというハゲの種類もあります。
これは上の画像の通り、頭のてっぺんから徐々に薄毛になりハゲていくというものです。
これは上からその状態を見るとOの字に見えるためにO字型ハゲといわれています。
男性型脱毛症の症状の一つで、特に日本人男性に多いハゲの種類です。
良くない生活習慣を送っていたり、適切ではない、間違った頭皮ケアを行うことによってO字型ハゲは悪化してしまいます。
場所が場所だけに本人も気づくことが出来ず、進行しているのを抑えるのが大変です。
ですから、家族や友人にチェックしてもらわないといけませんね。
頭頂部に小さな丸いハゲが出来て、そこから徐々にハゲの面積が広がっていくという形でO字型ハゲは進行していきます。
正面から鏡を見ただけではなかなか気づけません。
O字型ハゲがかなり進行すると、地肌がはっきり見えるようになってしまいます。
頭頂部の毛乳頭に、5αリダクターゼが多く分泌されることによって、脱毛ホルモンに変換され、O字型ハゲが生じます。
これは遺伝により頭頂部の還元酵素の活性度が高く、脱毛ホルモンの感受性が高まっているというような原因が考えられます。
ハゲの種類③ U・A字型ハゲ
もう一つの男性型脱毛症の症状であり、男性がなるハゲの種類は「U・A字型ハゲ」です。
日本人男性に非常に多く悩みの一つとなっているハゲの種類の一つです。
このU字型ハゲとは、額の生え際全体が後退していくというハゲの状態です。
一部だけでなく前頭部全体が5αリダクターゼの分布が多くなっているため、脱毛ホルモンの影響を受けてハゲが進行しやすい状態になっています。
ハゲが非常に目立ちやすい種類と言えるでしょう。
髪型でカバーするにも限界があります。
前頭部ですから、鏡で見てもすぐに自分で気づくことが出来ます。
日に日に後退していく生え際を見て落胆するのではなく、早めに対策を打ちましょう。
早めなら薬の服用のみで進行を抑えられるかもしれません。
また、このU字型ハゲはM字型ハゲが進行したことによって引き起こされる場合もあります。
かなり男性型脱毛症が進行している状態です。
AGA治療を本格的に視野に入れつつできる対策をできるだけ行っていくようにすると良いでしょう。
ハゲを引きおこす脱毛症7種類
男性のハゲについて基本的な種類を3つ取り上げてみました。
これらは男性型脱毛症の症状として特徴的なものです。
しかし、男性がハゲる原因となる脱毛症は男性型脱毛症だけではありません。
様々な原因が考えられます。
そこで、ここではハゲを引き起こす脱毛症の種類を7つ取り上げて考えていきたいと思います。
①脂漏性脱毛症
一つ目にご紹介する脱毛症は、「脂漏性」のものです。
これは過剰に分泌された皮脂が、髪の毛の毛穴に詰まり、髪の毛が抜けてしまうという症状です。
そのため、頭皮が過剰分泌された皮脂で脂っこくなり、ギトギトもしくはベトベトといった感触を持つようになります。
原因
脂漏性脱毛症は、過剰に洗髪を何度も行ったり、洗浄力が強すぎるシャンプーを使っていると起こりやすい症状です。
必要な皮脂まで取り除いてしまい、乾燥してしまったことで、逆に皮脂の分泌が過剰になってしまったことが原因となります。
また、頭皮が清潔な状態に保たれていないと、分泌された皮脂がそのまま頭皮に残ってしまうため炎症を起こして、頭皮の赤身が生じたり、かゆくなったりするかもしれません。
湿っぽいフケが生じるということもあります。
対策法
脂漏性脱毛症を対策するには、気づいたときに早急に、毛穴の汚れを取り除くためにできることをしましょう。
脱毛症専用育毛シャンプーを使うと良いでしょう。
毎日定期的に毛穴に詰まっている皮脂の汚れを取るようにすると良いでしょう。
洗髪方法を見直しましょう。
②びまん性脱毛症
さらに、びまん性脱毛症というものもあります。
びまん性脱毛症は、一面に脱毛症の症状が広がっていく、つまり、ハゲがどんどん進行する症状になります。
女性に多い脱毛症ではありますが、30代後半や40代前半など比較的若い世代の方がなりやすい脱毛症です。
原因
生え際が後退するという脱毛症ではなく、老化やストレスの蓄積、過剰なヘアケアによるストレスや、生活習慣の悪化によって起こります。
休止期を迎える毛がどんどん増えて、ヘアサイクルが乱れることによってこの脱毛症になりやすい、といわれています。
対策法
びまん性脱毛症を対策するには、生活習慣を見直し、シャンプーの種類を見直す必要があるでしょう。
髪に必要な栄養が十分に足りていない為、髪がいっぱいまで成長できずに、休止期を迎えて抜け毛となってしまっているからです。
③粃糠性脱毛症
粃糠製脱毛症とは、フケが大量に発生する脱毛症です。
頭皮アレルギーが進行して悪化した結果、粃糠製脱毛症になることが多いでしょう。
フケが毛穴に詰まることによって、さらに脱毛を進行させたり、かゆみを生じさせることもあるでしょう。
原因
粃糠製脱毛症は、過度なヘアケアによって発症するといわれています。
洗髪をし過ぎたり、使っているシャンプーの洗浄力が強すぎるとそうなるかもしれません。
また、カラーやパーマなどおしゃれには欠かせないかも知れませんが、あまりにも頻繁に行っていると、頭皮や髪の毛には非常に負担です。
アレルギーを起こして、粃糠製脱毛症になるかもしれません。
対策法
行き過ぎたヘアケアが原因となっていますから、適切なケア方法を行えば改善されていくでしょう。
特にシャンプーの選び方を見直す必要があります。
頻繁にカラーリングやパーマを当てることは控えましょう。
そして、できるだけ頭皮に刺激を与えない生活をするようにしましょう。
④牽引性脱毛症
牽引性脱毛症という種類の脱毛症もあります。
髪の毛をまとめて強く引っ張った状態をいつもしていたり同じ分け目にしていて、その状態でいつも髪の毛の一部分に強い負担がかかっていると、この牽引性脱毛症を引き起こしやすいといわれています。
原因
牽引性脱毛症は、男性より女性に多いということで有名です。
特にバレエなどで、職業上髪をいつもきっちりまとめておかなければならないような人は、牽引性脱毛症になりやすいといわれています。
対策法
牽引性脱毛症を対策するためには、髪にできるだけ負担をかけないようにしなければなりません。
部活や仕事上、どうしても髪の毛を引っ張っていなければならない時以外には、プライベートなときにはできるだけ髪の毛に優しい、刺激の少ない環境においてあげると良いでしょう。
⑤AGA(男性型脱毛症)
AGAはもっともよく知られている男性ならではの脱毛症の種類ですね。
男性型脱毛症は30代ごろから髪が後退していくことで気づくことが出来ます。
もともとのテストステロンという男性ホルモンが、ジヒドロテストステロンに変換されることによって、脱毛ホルモンが出来てしまいます、
この男性ホルモン受容体と脱毛ホルモンが結合することによって、髪の毛が抜けやすくなり、ヘアサイクルが乱れて、脱毛を引き起こすのです。
これは遺伝や加齢によるものではありますが、進行状態には個人差があります。
原因
AGAの原因は、男性ホルモンの過剰分泌、5αリダクターゼの活性化などが挙げられます。
しかし、ほとんどは生活習慣の悪化やストレスの蓄積、もしくは遺伝によるものが多いでしょう。
脱毛ホルモンが増える状態でいるとAGAが発症しやすくなります。
対策法
AGAが発症しないように対策するためには、遺伝だから、とあきらめないことがまず大切です。
ストレスと食生活、生活習慣の関連によって、脱毛ホルモンが発生しやすい環境に自分を置いているかもしれません。
しっかり睡眠をとって、ストレスを解消する方法を見つけるなど、ホルモンバランスを整えるようにすると良いでしょう。
⑥円形脱毛症
円形脱毛症とは、頭部のいろいろなところに円形の脱毛が起きるというものです。
だいたい10円~500円玉のような大きさの縁毛脱毛が起きます。
多数できるということもあります。
髪全体に円形脱毛症が出来たり、髪の毛以外のところで円形脱毛症を起こす場合もあります。
原因
円形脱毛症は、過剰なストレスの蓄積で起こるといわれています。
また自己免疫疾患の一つとして円形脱毛症は指定されています。
免疫系が異常を起こし、体内の免疫機能を持つものを異常な物質として排除しようとする働きが生じるます。
そのため、髪の毛を作り出す細胞などが攻撃され、髪が抜け落ちてしまいます。
アトピーの人が円形脱毛症になる確率は高いといわれています。
それは免疫力が異常になり、良いものまで排除しようとする力が強まるからです。
対策法
円形脱毛症を対策するには、髪の毛に必要な栄養をしっかり届けることが必要です。
そのため、毎日の食生活をできるだけバランスの良いものにしましょう。
血行が促進されることで栄養がいきわたりやすくなります。
また、代謝があがるので、免疫力も正常な状態に戻ることでしょう。
毛包が刺激を受けるのではなく、髪を成長させるための栄養をしっかり受け取れるように生活習慣を改善させましょう。
⑦女性男性型脱毛症
FAGAという種類の脱毛症をご存知でしょうか?
AGAは男性にしか発症しない男性型脱毛症ですが、女性も男性も発生するかもしれない脱毛症なので、FAGA(女性男性脱毛症)と呼ばれています。
頭頂部から薄毛になり進行していき、全体的に抜け毛が増えるようになります。
原因
FAGAは女性ホルモンの減少によって発症します。
男性ホルモンの分泌量が多くなり、ホルモンバランスが乱れます。その結果ジヒドロテストステロンができやすくなり、ヘアサイクルを乱し、脱毛を引き起こすのです。
対策法
FAGAを対策するには、薬を使った治療が必要であるといわれています。
男性の場合はフィナステリドを服用することによって治すことが出来ます。
しかし女性はプロペシアを服用することが禁止されているため「ミノキシジル」を服用するようにといわれています。
最近では専門のクリニックも増えているので、安心して相談できますね。
まとめ
・ハゲを引きおこす原因は様々なので、その原因によって対策をする必要がある。
ハゲには基本手的に3つの種類があり、ハゲを引き起こす脱毛症にも様々な種類があります。
そのことを知っておかなければ適切な対処が出来ないでしょう。
中には自分ではすぐに気付かないようなハゲの種類もありますので、早めに気づいて対策出来るようにしておきましょう。