ホットパーマはメリットも多く特徴を押さえれば髪の悩みを解決し希望通りの髪型に近づくはずです。
今回はホットパーマの種類、特徴3つと持ちを良くする方法、悩み&希望別のホットパーマ、デジタルパーマとの違いを紹介します。
目次
ホットパーマとは?
ホットパーマとはどんな種類のパーマのことを指しているのでしょうか。
ホットパーマは別名、形状記憶パーマと呼びます。
これは髪に熱を伝えることで、そのときに加えた癖付けを思い起こさせる、つまり形状記憶させることができるからです。
ホットパーマによって、ウェーブやカールをかけることができます。
コールドパーマが一般的なパーマで第一のパーマと呼ばれますが、それに続いてホットパーマは第2のパーマとも呼ばれています。
ホットパーマはパーマ液を浸透させた後、伝熱やヘアアイロンなどの熱によって髪を乾燥させることによって癖を浸透させます。
その結果、髪が乾いた時に熱した時の状態、つまり癖のある状態に戻ろうとします。
これは髪のタンパク質の構造変化と関係しているようです。
メンズホットパーマ4種類を紹介
ホットパーマの種類にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは4種類をご紹介したいと思います。
ホットパーマと呼ばれる、熱を使って形状記憶させるパーマの種類です。
それはデジタルパーマ、アイロンパーマ、アイパー、縮毛矯正の4つです。
では1つずつご紹介していきましょう。
デジタルパーマ
まずデジタルパーマをご紹介します。
デジタルパーマは2つのパーマ剤を使用した上に、熱による形状記憶を加えるという方法です。
髪に専用のロットを通じて熱を加えていきます。
「デジパーマ」や「デジパ」と呼ばれる略称も存在しています。
本来はデジタルフリーという機械が使われていたため、デジタルパーマと言う名前がついたようですが、現在では美容院によって様々なメーカーのマシーンが導入されています。
ムラのない綺麗なカールやウェーブを、出来るだけ髪に傷まないように作ることのできる方法です。
アイロンパーマ
アイロンパーマはパーマ剤を使う上に、さらにアイロンなどを使って熱を加えるというホットパーマの一種です。
コテパーマとも呼ばれます。
アイロンの太さによってカールやウェーブ感が異なります。
ホットパーマならではの特徴を生かし、髪を乾燥させた時にパーマのかかりが強く見られます。
アイロンパーマの特徴は癖毛風のナチュラルなスタイルにできることです。
角形アイロン使えばハードな仕上がりになりますが、円型アイロンを使えばソフトな仕上がりになります。
パンチパーマのような髪型にもできるのが、このアイロンパーマです。
アイパー
3番目にご紹介するのは、アイパーというホットパーマの一種です。
アイパーは、平型アイロンや平コテを使ったパーマの種類です。
ウェーブやカールなどの癖ではなく、ストレート風にすることができます。
ある程度曲線を描く角度のついたストレートパーマや縮毛矯正、というとわかりやすいでしょうか。
七三分けやオールバック、リーゼントなどの、メンズならではのワイルドなヘアスタイルに利用されるホットパーマの1種と言われています。
アイパーは毛先から巻き込むことができますが、根元付近にはパーマがかかりません。
ですから、根本から施術したい時はこのパーマ方法はおすすめできません。
アイロンパーマとの違いは、コテの種類が平たい部類ということです。
縮毛矯正
4つ目にご紹介するホットパーマの種類は、縮毛矯正です。
これはパーマ液と熱加工によって、天然のくせ毛を直毛のストレートヘアに変えるという方法です。
熱を加えることによって、強く綺麗なストレートパーマをかけることができます。
特に縮毛矯正の場合は、独自の工程によって化学変化を起こすので永久的な直毛にすることができるというメリットがあります。
縮毛矯正を施した後は、根元から毛先までしっとりサラサラなストレートヘアになります。
たまにボリュームがなくなってしまうというミスがあることもありますが、これは美容師によりますので、信頼できる美容院で施術してもらうことをおすすめします。
ホットパーマの特徴3つ 【持ちを良くする方法4つも紹介】
ホットパーマは熱を加えるものですが、その方法によってどんなメリットがあるのでしょうか。
ここではホットパーマの3つの主な特徴について1つずつ解説します。
①持ちが良い
まず1つ目の特徴は、パーマの持ちが良いという点です。
髪の毛を一度乾かして、さらに熱をかけてカールの形を作るため、カールを長期間形状記憶させることができるのです。
時間は他のパーマよりもかなりかかりますが、持ちが良いというのは大きなメリットですよね。
また、ホットパーマをかける際、パーマをかける髪の太さや状態によって温度の調節が行われています。
そのため、髪質に関わりなくパーマをかけることができます。
持ちを良くする方法①
いくら持ちが良いホットパーマであっても、パーマ後の生活の仕方によってはすぐに落ちてしまうこともあります。
出来るだけ長持ちさせるためにできることを考えましょう。
まず最初に絶対やってはいけないことは、パーマかけたての日に髪を目の細かいクシでとかすこと、つまり、ブラッシングです。
髪の毛が引っかかったり絡んだりしてしまうとブラッシングしてしまいたくなりますが、カールがとれてしまう原因となります。
目の細かい櫛やブラシで髪をとくと、まっすぐになろうとする癖がついてしまうことになります。
つまり、せっかくパーマをかけるための薬がストレートパーマの薬剤のように変化してしまいます。
1週間程度は目の細かい櫛を使わない方が良いでしょう。
ただし、ストレートパーマや縮毛矯正の場合はこれに含まれません。
持ちを良くする方法⓶
コテやストレートアイロンなども48時間は避けるようにしましょう。
もし、パーマが強すぎたというのであれば、ストレートアイロンで落ち着かせることもできます。
持ちを良くする方法③
ホットパーマの場合は熱を通して形状記憶させているため、濡れている時よりも乾かした時の方がカール感が強くなります。
ですから、濡れたままで寝るのはNGです。
濡れたまま寝てしまうとキューティクルが剥げてしまい、パーマの落ちる速度も速くなってしまいます。
また、乾かすときも注意が必要です。
ドライヤーの風が強すぎると髪をまっすぐに伸ばす力となってしまいます。
ドライヤーの風は少し弱くし、距離を離して使うのが理想的です。
持ちを良くする方法④
パーマがそもそもかかっていないことがあります。
担当してくれた美容師さんの、パーマをかける技術が足りなかったのかもしれません。
日にちも経っていないのにほとんどまっすぐ…という状態のときは、パーマをかけた美容室に電話してお直しを希望しましょう。
かけ直して、と言うのが言いにくいのであれば、「状態を見ていただきたい」と言うだけでも構いません。
大抵はアフターサービスとして快くかけ直してくれるはずです。
②スタイリングが簡単
2つ目の特徴は、家でスタイリングする時とても簡単にできるというものです。
熱を利用してパーマをかけているので、同じような熱を加えるもの、例えばドライヤーやアイロンなどとの相性が非常に良いです。
ですから髪が濡れている時より、ドライヤーで乾かした後の方がスタイリングが楽になります。
普通のパーマは濡れている時がカールがよくが出るため、乾かすことができないと言う不満を感じておられる方もいるでしう。
しかしホットパーマは、乾かした後にワックスでセットできるので時短だと言えます。
③髪が傷みにくい
3つ目の特徴は髪が傷みにくいという点です。
パーマはまず、パーマの形をつくる薬剤と形を固定する薬剤の2つがあります。
この初めのパーマの形を作るアルカリ性の薬が髪を傷める、と言われています。
しかし、ホットパーマの場合は初めの薬剤が酸性です。
他のパーマとは違う薬剤が用いられているため、他のパーマよりも比較的髪が傷みにくい種類であるということができます。
ホットパーマのやり方
ここでは、ホットパーマのやり方についてご紹介したいと思います。
①整髪(カットやシャンプーなど)
②髪にパーマ液を塗布し、しばらく放置
③初めの薬剤を洗い流し髪を乾かす
④髪にアイロンなどをで熱を加えながら癖付けをする
⑤髪に2番目のパーマ液を塗布し、しばらく放置
⑥薬剤を洗い流し癖をつけていたものを取り外す
⑦トリートメントとスタイリング
美容院やパーマの種類によって、多少方法が異なる場合もありますが、パーマのやり方・手順の基本はこのようなものです。
悩み&希望タイプ別おすすめのホットパーマ
ホットパーマを使いこなすために、4つの髪質やテイスト別におすすめしたい髪型をご紹介したいと思います。
①傷んだ髪質におすすめのホットパーマ
まず1つ目は、傷んだ髪質におすすめのホットパーマです。
傷みが強い髪質は、普通のホットパーマをかけてしまうと細かくウエーブがかかりすぎてしまい、修正不可能な失敗作になってしまいます。
ですからこの場合は、つけ巻きと低音のホットパーマを使います。
①ロットの太さは大きめを使います。
②薬剤浸透のための放置時間は10分前後にします。
③温度センサーで毛髪の温度を測ります。
このような方法を使うことによって、ちりつきがない大きなウェーブのパーマをかけることができます。
強く傷んでいる髪質でも、細かいウェーブにならずに済みます。
②カール感を出すためにおすすめのホットパーマ
2番目にカール感を強く出すホットパーマをご紹介します。
ホットパーマの代表的なパーマの種類はデジタルパーマです。
デジタルパーマを使うことによって、大きなカールを作ることができます。
これは熱と薬剤のW効果によってもたらされる質感です。
メーカーによってまたサロンによって薬剤が異なりますが、できればコスメ系の薬剤をおすすめします。
髪の負担を最小限に抑えることができるからです。
さらに、パーマをかける前にカットしてある程度そいでおくことが必要です。
そうすることで手入れのしやすいものができます。
③髪を伸ばしたい場合におすすめのホットパーマ
3つ目に髪を伸ばしながらカールをさせていきたいという方におすすめの方法をご紹介します。
それは「マークコンティ」です。
マークコンティとは、縮毛矯正とパーマをミックスさせた新しいパーマの種類です。
出来るだけ髪が長い方が、パーマをかけやすいと言われています。
ホット系のパーマは根元からかけることができない為、髪が短いと回転数が少なくなってしまうため、必要なウェーブ感が出ません。
ですから肩につく程度のロングスタイルのメンズヘアスタイルであれば、一番相性は良いパーマの種類と言うことができるでしょう。
④ボリュームをプラスしたい場合におすすめのホットパーマ
最後に紹介するのは、「すとかる」と呼ばれるパーマの方法です。
すとかるの場合は、ボリュームをプラスさせたい方におすすめの方法となっています。
これも先程ご紹介した縮毛矯正とカールのミックスバージョンです。
髪の中間と根元は縮毛矯正でストレートヘアにし、毛先はカールさせると言うメニューになっています。
そうすることでストレートになりすぎず、またボリュームも出すぎない、ほどよい感じに仕上がります。
ストレートヘアが憧れだけどボリュームは残したい、そのような猫毛の方にもピッタリです。
ホットパーマとデジタルパーマの違いとは?
ホットパーマとデジタルパーマの違いは何でしょうか?
はっきり言って違いはありません。
しかし、ホットパーマ=デジタルパーマでもありません。
なぜなら、デジタルパーマはホット方の中に包括されているからです。
先程ご紹介したようにホットパーマの中には4つの種類があります。
・デジタルパーマ
・アイロンパーマ
・アイパー
・縮毛矯正
ここではっきりわかるように、ホットパーマの中にデジタルパーマが含まれています。
ホットパーマが2つの薬剤と共に熱を使って形状記憶させる方法でした。
デジタルパーマはその中でも、ロットを使って熱を加えるものであると言うことができます。
あえて言うなら、これがホットパーマとデジタルパーマの違いと言えるでしょう。
まとめ
・メンズホットパーマは、デジタルパーマ、アイロンパーマ、アイパー、縮毛矯正の4種類に分類することができる。
・ホットパーマの中にデジタルパーマが含まれているので、2つの間に違いはない。
メンズパーマヘアスタイルは、イメチェンのために非常におすすめなものです。
パーマにもさまざまな種類がありますが、今回はホットパーマについてご紹介しました。
自分がしたいパーマの特徴に合ったものを選ぶと、希望通りの髪型にスタイリングできるでしょう。
ホットパーマを使いこなして、ストレートにも、また大振りなカールもつけることができます。
ぜひ、自分の望むヘアスタイルになるために、ホットパーマにチャレンジしてみてくださいね。