市販の育毛剤の効果に半信半疑の方も多いですが、実は正しい使い方さえ守れば薄毛対策にかなり期待が持てます。
今回は市販の育毛剤の効果、種類、選び方のポイント8つ、おすすめ商品5選、効果が出ない原因3つを紹介します。
市販の育毛剤に効果はある?
これから初めて育毛剤を使用してみようと考えているのであれば、まずは手に入りやすい市販の育毛剤に目が向くのではないでしょうか?
一般的に、近くのドラッグストアで手に入るような育毛剤のことを「市販育毛剤」と呼びます。
しかし、市販の育毛剤は、通販などでよくある非常に多くのレビューや宣伝があるわけではありません。
ということは育毛効果はあまり望めないのでしょうか?
そのようなことはありません。
ほとんどの場合、大手の化粧品メーカーや製薬会社が製造しているものですから、信頼がおける、そして効果もしっかり期待できると考えるのが妥当でしょう。
しかし、中にはおすすめできないような育毛剤も紛れ込んでいるので、注意が必要です。
市販育毛剤のメリット2つ
では、通販で売られているような有名な育毛剤ではないものが、市販で売られているのはなぜなのでしょうか?
それは、市販育毛剤ならではのメリットがあるからです。
まず一つ目のメリットとして、「手に取って確認できる」という点です。
市販で売られているものであれば、実際自分の手に取って、書かれている育毛剤の成分や働きや効果などを現物を見て自分の目でチェックすることが出来ます。
くわえてドラッグストアのスタッフなどに相談してみることもできます。
通販の場合も確かにメーカーのサービスセンターと連絡をとることはできます。
しかしそれは、その製品を製造し販売している会社そのものからの答えしか得ることが出来ません。
一般のドラッグストアの店員なら、メリットや良い効果だけでなく、デメリットも教えてくれる可能性もあります。
また、その場で購入し家に帰ってすぐに使うことが出来ます。
ネットで購入するタイプの育毛剤だと、思い立ったその時から使用し始めるということが出来ないでしょう。
市販育毛剤は3種類
市販育毛剤にも様々なタイプがあります。
どのような種類があるのか、その種類によってどのように効能が変わっていくのかは知っておく必要があるでしょう。
そうすれば自分に最適な育毛剤を正しく選ぶことが出来るからです。
この記事では3つのタイプの育毛剤を紹介したいと思います。
市販の育毛剤の種類は、栄養補給タイプ、男性ホルモン抑制タイプ、血行促進タイプの3つになります。
①栄養補給タイプ
まず紹介するのは栄養補給タイプの育毛剤です。
栄養補給タイプというのは、男性の頭髪が元気に、健康な状態で成長していくために必要な栄養素を、直接頭皮から浸透させて補給するというタイプです。
偏食を繰り返していたり、睡眠不足が極端に短いなどの悪い生活習慣をしていると、一時的に抜け毛が増えて薄毛になることがあります。
またAGAを発症しやすくなります。
こうしたタイプには栄養補給タイプで予防することが出来ます。
②男性ホルモン抑制タイプ
2つめの育毛剤のタイプは、男性ホルモンを抑制してくれるものです。
ほとんど男性が悩まされている薄毛の原因は「男性型脱毛症」とよばれるものです。
これは男性ホルモンと「5αリダクターゼ」が結びついて、「ジヒドロテストステロン」というホルモンを生み出されることによって症状が生じます。
ですから、男性ホルモンの働きを抑制することによって、抜け毛を予防し、生え際や頭頂部の薄毛を予防することが出来ます。
どの年代の脱毛症にも効果がある、今特に主流となっている育毛剤の種類です。
③血行促進タイプ
3つめのタイプは血行を促進してくれるものです。
これは直接育毛や発毛作用があるわけではありません。
しかし、血行不良が原因となっている場合が非常に多いため、このタイプの育毛剤を使用することで、血行を促進し頭皮環境を整えることが出来ます。
一昔前の育毛剤は、ほとんどが血行促進タイプでした。
最近では男性ホルモン抑制タイプが追い抜いてきているようですが、今でも根強い人気があるタイプの育毛剤です。
市販育毛剤の選び方のポイント8つ
では、さっそく市販の育毛剤を買いに行きましょう
とは言っても、市販の育毛剤にもたくさんの商品がありますよね。
いったいどれがどのような効果があるのか、どんな成分が入っていたら自分に良いのか、何が本当に効果があるのか…などと考えてしまって、なかなか決まらないかもしれません。
ですから、ここでは市販育毛剤の選び方について紹介します。
これから取り上げる8つのポイントを1つずつ考慮していけば、かなり良い育毛剤が購入できるでしょう。
・自分の肌に合ったもの
・継続して使用できるもの
・自分の薄毛の原因をなくしてくれるもの
この3つの点を大前提として、これから紹介する8つの点をチェックしていきましょう。
①アルコール成分の割合が低いもの
まず一つ目に考えるべきなのは、アルコール成分の割合がどれほどか、というものです。
だいたい、市販の育毛剤はエタノールなどが含まれています。
アルコール成分はかなり肌に刺激的です。
肌が炎症を起こしている場合は、菌を殺して爽やかで清潔な頭皮環境をアルコールの抗菌作用で実現する方法も必要かもしれません。
しかし、長期間アルコールを頭皮に使い続けると、徐々に肌に悪影響を及ぼし、逆に炎症悪化につながる可能性もあります。
ですから、アルコール成分の割合は低いものにしましょう。
②保湿性の高いもの
2つめのチェックポイントは、保湿性の高いものです。
育毛剤でけっこう忘れられてしまう効果が「保湿」です。
頭皮はつねに紫外線にさらされており、乾燥しやすい部分です。
乾燥してしまうと炎症を起こしやすくなります。
皮脂分泌が過剰に起きてしまったり、フケが生じたり、かゆくなったり。
こうなると、肌が固くなって血行が悪くなるので、この乾燥肌が薄毛や抜け毛をさらに悪化させてしまうかもしれません。
ですから、できるだけ保湿性の高い育毛剤を選ぶようにしましょう。
③薄毛予防&発毛促進効果の両方を持つもの
3つめのチェックポイントは、薄毛予防だけでなく発毛促進効果も同時に持っている育毛剤を選ぶことです。
どちらも「育毛剤」として市販では売られていますが、実際の効果を見てみると予防だけだったり、発毛効果しかないものがあります。
なぜどちらも必要なのでしょうか?
まずは、薄毛や抜けががひどくなっている原因を抑えて、頭皮環境を整える必要があります。
その為には薄毛予防の効果がいいのです。
加えて、発毛促進効果があることによって、健康な頭皮状態にした後に、元気な髪の毛が生えてくるサポートをしてくれる、まさに期待している育毛効果を得ることが出来るのです。
④天然成分タイプのもの
4つ目にぜひ考えてほしいのは、天然成分かどうか、というものです。
最近ではオーガニック成分、天然成分といった宣伝文句が掲げられている化粧品が多くなりました。
天然成分タイプのものを選べば、それだけ肌に優しく薄毛対策が出来るようになります。
天然成分タイプのものでも、一部の成分がそうなのか、それとも成分の90%が天然成分なのか、など天然成分の割合を知っておく必要があるでしょう。
⑤無香料・無着色のもの
5つ目のポイントは無香料、無着色かという点です。
育毛剤なのに着色料や香料が入っているのもおかしな話ですが、中にはそういう商品も存在します。
気に入らない香料が含まれていると、毎日の薄毛対策が非常におっくうになってしまうかもしれません。
また、着色料や香料は化学物質ですから、肌にも良くありません。
デリケートになっている頭皮を安全に守るためにも、添加物がどれほど含まれているのかを、成分表でしっかりチェックするようにお勧めいたします。
⑥べたつかないもの
6つ目のチェックポイントは、べたつかないものです。
逆にサラサラし過ぎているものも液ダレしてしまうのでお勧めしません。
しかし、べたつくと爽快感どころか不快感となってしまうことになります。
べたつかないかどうかは、既に使用しているユーザーさんのレビューを見てみるのもいいですし、店員さんに確認してみると良いでしょう。
その商品の使い勝手が良いかどうかは、素の育毛剤をどれだけ継続して使用できるかにつながりますから重要ですね。
⑦継続して支払える価格のもの
さらに、値段も要チェックポイントです。
育毛剤はできるだけ長期間使い続けなければなりません。
短くても半年以上使用して初めて、効果を実感出来るようになります。
ですから、それまでの間継続して使用できる育毛剤を選ぶようにしましょう。
どんなに効果があるといわれていても、毎月その育毛剤を買うためだけに血眼に働いていては、負担になってしまいます。
ですから、その値段が自分の状況に釣り合っているものかどうかをチェックしましょう。
半年以上毎月購入できる値段でしょうか?
⑧返金保証期間が出来るだけ長いもの
8つ目のチェックポイントは、返金保証期間が出来るだけ長いものを選ぶべき、という点です。
これはあまり市販の育毛剤に関しては言えないかもしれませんね。
豆知識として覚えておいてください。
通販などの育毛剤には「返金保証期間」というものがついています。
なかには永久保証してくれるものもあります。
初めて育毛剤を使用して効果がなかったら非常に残念ですよね。
そのようなときは返品して新しい育毛剤に挑戦できるように、保証期間をチェックするようにしましょう。
おすすめの市販育毛剤5選
市販の育毛剤の種類や賢い選び方についてみてきました。
ここからは、おすすめの市販育毛剤を挙げていきたいと思います。
ネットで育毛剤を調べると通販の広告ばかり出てくるのではないでしょうか?
確かに通販ならではのメリットもありますが、市販の育毛剤でも効果が実感できる、人気の高い育毛剤がたくさんあります。
今回はその中でも特に人気のある5つの育毛剤を紹介します。
①アデノゲン
まず一つ目は「アデノゲン」です。
化粧品メーカーで非常に有名な資生堂が製造している育毛剤です。
150mlで7020円となっています。
この商品の名前にもなっている「アデノシン」という成分が育毛有効成分です。
髪が健康に生き生きと成長できるように、発毛促進因子の生産を促進させ、髪の成長期が正常な状態になるように促してくれます。
加えて血行促進効果もあるので、毛根へ必要な酸素や栄養素をしっかり届けることが出来るようになります。
②サクセス
2番目にご紹介するのは「サクセス」という育毛剤です。
こちらは、またまたおなじみの花王で製造されている育毛剤です。
180mlで1111円となっています。
「t-フラバノン」という育毛有効成分が含まれています。
なんといっても1000円台というコスパがいいことが最大の魅力となっています。
ですから、半年でも一年でも使い続けることが出来ます。
それだけ効果も実感しやすいでしょう。
また、メントールやジェット噴射などの特徴が、爽快感をもたらしてくれる育毛剤です。
③モウガ
モウガはバスクリンの育毛剤です。
120mlで2580円となっています。
こちらは3つの育毛有効成分が含まれています。
ショウキョウチンキ、センブリエキス、ニンジンエキスの3つです。
老舗入浴剤メーカーが製造しているものですから、少し不安があるかもしれませんが、実際に使用して効果があった人たちもいるようです。
他の育毛剤と少し違うのは、入浴剤メーカーならではの生薬が使用されていることです。
例えば、センブリエキスには細胞増殖作用があります。
新しく髪の毛をいきいきとしたものとして成長させていくための効果をもたらしてくれる、と期待できます。
また、ニンジンエキスとショウキョウチンキは血行促進効果があるので、この両方の効果によって、正常なヘアサイクルを回復させることが出来るでしょう。
④スカルプジェット
4つ目にご紹介するのは「スカルプジェット」という育毛剤です。
こちらは化粧品メーカーであるアンファーが製造している育毛剤で、180mlで3240円となっています。
この育毛剤の最大の特徴は浸透力です。
浸透促進成分が含まれており、噴射ノズルですから角質層まで急速に浸透させることのできる育毛剤となっています。
加えて血行促進効果のあるビタミンE誘導体、男性ホルモンを抑制効果、保湿効果もある2種類のイソフラボンが配合されている非常に優秀な育毛剤です。
⑤フレッシュリアップ
5つ目にご紹介する育毛剤は、フレッシュリアップです。
こちらは製薬会社の大正製薬で製造されているものです。
185mlで950円です。
1000円を切る育毛剤なので非常に使いやすいですね。
血行促進効果と、毛母細胞の活性化という二つの効果を期待できます。
メントールが配合されているため爽快感が感じられるようです。
使い心地が非常に良いということで多くの男性の高評価をもらっているようです。
市販育毛剤で効果が出ない原因3つ
市販の育毛剤を試してみたけれども、全く効果がないという方は次の3つの点を確認してみてください。
まず、薄毛のレベルです。
育毛剤で治癒するほどの薄毛でしょうか?
すでにAGAが発症しており、育毛剤では手遅れになっているのであれば、表面からいくら浸透させても無駄かもしれません。
その場合はクリニックに通って専門的な治療を受ける必要があります。
そして、購入した商品の正しい使い方をしているかどうかです。
使い方は合っていますか?
1日1回の使用量は足りていますか?
逆に使いすぎていませんか?
商品ごとの使用方法に従わなければ正しい効果は得られませんし、逆に頭皮環境を悪化させてしまいかねません。
3つ目に、成分は肌に合っているかどうかです。
薄毛の原因には個人差があります。
他の人が効果があったといっても、自分には今一つということも当然あります。
自分の薄毛の原因をまずは知って、それに効果のある成分が含まれているものを選ぶようにしましょう。
まとめ
・市販育毛剤は「栄養補給タイプ」「男性ホルモン抑制タイプ」「血行促進タイプ」の3種類。
・市販育毛剤は薄毛が深刻なものになっている場合は効かないので、そうなっていたらクリニックに通って専門的な治療を受ける必要がある。
市販だから効果がない、ということは決してありません。
市販だからこそ自分の目でしっかりチェックしながら選ぶことが出来るのです。
ですから、自分に最適な育毛剤を是非注意深くお選びください。
その際には今回紹介した5つの市販育毛剤を参考になさってくださいね。