男性の薄毛と一言でいってもその原因は実に様々で、自分の原因と的確な処法を知り早めに対策を取ることで改善も期待できます。
今回は薄毛の15の原因と対処法、薄毛対策としてヘアケア4選と生活習慣の改善6つを紹介します。
薄毛で悩む男性は多い?
薄毛は特に男性に起こりがちなトラブルであるといわれています。
男性ホルモンの影響で薄毛になることが多いからです。
そのため薄毛により自信がなくなったりしてしまう人も少なくありません。
何とかして薄毛をごまかそうとカラーリングをしたり、髪を伸ばしたりする人もいますし、育毛剤などを使用する人もいます。
しかし、本当にその処置で合っているのでしょうか?
薄毛で悩む男性にぜひ知ってほしい、薄毛の原因を15個ほど上げてみました。
その対処法も一緒に解説していきたいと思います。
男性の薄毛の原因15
男性と女性では薄毛になる理由が異なります。
そのためどんな薄毛でも同じ原因ではないので、女性と同じ対処法では薄毛をケアすることはできません。
男性ならではの薄毛の原因が当てはまっている場合は、それに応じた処置をする必要があるのです。
ここでは15個の男性の薄毛の原因をご紹介していきます。
自分自身に関係していることがいくつか見つかるかもしれません。
ぜひじっくり考えてみてくださいね。
①男性型脱毛症(AGA)
男性ならではの最も大きな薄毛の原因としてAGAが挙げられます。
これは男性型脱毛症の略称であり、男性ならではの薄毛の症状を引き起こす脱毛症です。
AGAになると、毛が抜けて毛の数が少なくなるのではなく、太くて長かった髪の毛が細くて短い髪の毛に変わってしまいます。
円形脱毛症もありますが、それとはまた違った髪の質になるため、抜け毛より薄毛が目立ちます。
これはしっかり治療したり、もしくは育毛剤を使った正しい処置をしなければならないので、早めに正しい識別が必要です。
②ストレス
現代人は特に多くのストレスにさらされながら生活しています。
特に男性は仕事を行わなければならないという責任に追われています。
ノルマを達成する必要や、売り上げの悪さ、職場内での人間関係や、思わぬミスなどのために精神的に疲れ切ってしまうこともあるでしょう。
ストレスの原因は挙げればきりがありません。
ストレスに慣れてくると、どれほどのストレスを体がため込んでいるか気づかなくなってしまいます。
そのため知らず知らずのうちにストレスが蓄積し、体が不調を訴えるようになります。
そのサインの一つが薄毛です。
③食生活の乱れ
食生活の乱れも薄毛の原因となります。
忙しい時には特に、外食やファーストフード、コンビニ食で済ませたくなるのもわかります。
自炊するよりはるかに楽だからです。
しかし、そうした食品には必ず、添加物が含まれており、栄養素が糖質、脂質、塩分に偏りがちです。
こうした食生活を続けていると、体に必要な栄養素が足りていない状態になり、不調を引き起こします。
肥満や薄毛など見た目の変化も出てきてしまうでしょう。
髪を元気に成長させるための栄養素が不足しているからです。
④生活習慣の乱れ
食生活に限らず生活全般において規則正しい生活を送らなければ、薄毛になってしまうかもしれません。
髪が最も成長しやすいのは午後10時から午前2時までの間です。
この時間はゴールデンタイムとも呼ばれています。
この時間に紫外線や塵などから受けた頭皮の負担を軽減して、修復しています。
しかし、深夜のこの時間に、残業をしていたり、アルバイトをしていたり、夜更かしをしていると、髪の成長が邪魔されてしまい、薄毛になるのです。
⑤運動不足
全く運動していないことから起きる薄毛というものもあります。
運動不足に陥ると肥満になっていくことは言うまでもありません。
太ると体の油分が多くなり頭皮もべた付きやすくなります。
さらに体内の脂肪が増えていくので血液がドロドロになり、血液の流れが悪くなります。
その結果、体の隅々の細胞まで栄養を届けることが出来なくなり、心臓や脳にも大きな負担がかかることになります。
そもそも髪のべたつきだけでも十分な薄毛の原因となりますが、栄養がいきわたらないことによる薄毛の進行も関係しています。
⑥過度の飲酒
お酒はたしなむ程度なら、健康を増進させるものになりますが、摂取しすぎは薄毛の原因となります。
実は、人が感じる量よりもずっと少ない量でも、過度な摂取となってしまうことがあります。
アルコールには糖質が多く含まれているので肥満の原因ともなります。
アルコールを分解するために栄養が使われてしまうため、髪を元気に成長させるための栄養分が不足してしまいます。
頭皮の皮脂分泌量も増えるので、頭皮環境も悪くなってしまいます。
⑦不適切なヘアケア
薄毛が気になってヘアケアを始めた、という方がおられるかもしれません。
しかし、そのヘアケアが不適切なものであったために、逆に薄毛を進行させている可能性があります。
現在ヘアケア方法は様々なものがあり、素人が提案しているものから専門医による指導までネット上で見ることができます。
しかも正確な情報がどれかがわからないほど溢れています。
ですから適切なヘアケア方法を見つけることは本当に困難です。
ヘアケア剤は毛髪や頭皮に直接塗布するものですから、体に合わなかった場合、炎症を起こしたりかぶれたりします。
それに気づかず良いものだと信じ切っていると、薄毛の症状をさらに悪化させてしまうことになります。
自分に合わない成分を把握できるようにしましょう。
⑧紫外線
紫外線は、肌だけでなく頭皮や毛髪にも悪い影響を与えます。
頭は体の中でも一番高い位置にあるため、頭皮が日焼けをしやすいのです。
頭皮にそのような刺激を受けると炎症を起こしたり髪全体にダメージを被ることになります。
紫外線対策をしないと、紫外線の悪い影響ばかり受けてしまいます。
薄毛の原因とならないように、頭皮や毛髪の紫外線対策をするようにしましょう。
⑨喫煙
タバコは体によくないだけでなく、実は薄毛の原因にもなります。
これはタバコを吸うと血行不良に陥るからです。
特にアルコールを飲みながらの喫煙は非常に良くありません。
血液中に栄養素が吸収されなくなり、血液そのものが髪の毛を作る細胞まで行き届かなくなり、薄毛の原因となります。
運動不足が重なると、さらなる薄毛の進行の原因となります。
男性の多くはこうした生活習慣を日常的に行っている人も少なくありません。
それらの習慣は知らず知らずのうちに着実に薄毛を進行させています。
⑩シャンプーのし過ぎ
髪にほこりや塵や皮がたまると、髪の成長が阻まれてしまいます。
しかし、だからと言ってシャンプーをし過ぎると、頭皮が無防備な状態になってしまい、余計に汚れが頭皮につきやすい状態を作ってしまうことになります。
また、シャンプーのし過ぎで頭皮が乾燥し、余分な皮脂分泌が促進されてしまいます。
そのため皮脂が毛根に詰まってしまい、健康な髪の成長を阻んでしまうのです。
さらに、ごしごし力を入れ過ぎると、頭皮に傷をつけたり、炎症を起こしたりする可能性があるので注意が必要です。
⑪男性ホルモン
男性ホルモンが増えると薄毛になると考えて、運動をすることをやめたり、性的欲求を抑えるなどしていませんか?
過度に男性ホルモンの分泌を恐れていると、それが「ホルモンバランスの乱れ」につながり、むしろ薄毛の原因となってしまうことがあります。
運動不足や欲求を抑えることで精神的ストレスともなりますし、薄毛の大きな原因です。
男性ホルモンが薄毛にするのではなく、男性ホルモンが変化し、AGAの原因となることがあります。
男性ホルモンの分泌量に関係しているわけではないので、考えすぎないようにしましょう。
⑫頑張り過ぎ
頑張り過ぎることによって、薄毛になるということもあります。
特に新社会人の時期や、責任が増えていく時期の男性は、多少無理をしてでも頑張ろうという気持ちになりやすい、と言えるでしょう。
それは立派な心がけですが、徹夜による睡眠不足や、忙しくて食事を作ることが出来ない、といった状況は、薄毛の様々な原因となります。
薄毛のリスクが高まる頑張り過ぎは控えるようにしましょう。
⑬冷え性
実は冷え性は、女性だけのものではありません。
男性も冷え性になり、薄毛の原因となっていることがあります。
冷え性になると血行が悪くなり、指先や足先まで血が通っていないかのように感じることがあるのではないでしょうか。
これは遺伝も影響していますが、ホルモンバランスが乱れていたり、運動不足といった原因も関係しています。
このように冷えが続いて血行障害が起きると、髪の毛まで十分な栄養が行き届かなくなり、髪が成長できなくなります。
⑭生まれつき
生まれつき薄毛体質である、という方もおられます。
体毛を抑える体質であるため、生活習慣の影響を直ぐに薄毛に直結させてしまう、ということが考えられます。
両親や祖父母で薄毛の方が多いのであれば、遺伝による薄毛、と考えてもよいでしょう。
⑮気にしすぎ
薄毛を気にしすぎる精神的なストレスが、さらに薄毛を進行させます。
ストレスを抱えると自律神経が乱れるので血行不良になります。
その後さらにストレスを抱えると、薄毛の原因がどんどん増えていきます。
この場合は薄毛の根本的な治療をしなければ、ストレスは無くならないのでなかなか薄毛を対策することが出来ません。
それほど気にするのではなく、薄毛を受け入れるのも一つの対策法と言えるでしょう。
薄毛対策① おすすめヘアケア4選
では、薄毛の対策法にはどのようなものがあるでしょうか?
まずはヘアケアに関連した対策を4つほどご紹介します。
①自分に合ったシャンプーを使う
自分の肌質を考えてシャンプーを選ぶようにしましょう。
今使っているシャンプーで、頭皮の臭いや髪のべたつきが気になるなら、合っていないのかもしれません。
男性向けの育毛シャンプーなどがおすすめです。
②正しい洗髪の仕方をする
自分に合っているシャンプーを使っていても洗髪方法が間違っていれば意味がありません。
次の5つのステップで丁寧に洗いましょう。
①髪をブラッシングする
⓶ぬるま湯で汚れを落とす
③シャンプーを泡立ててから頭皮につける
④指の腹で洗う
⑤良く洗い流す
③髪を乾かす
髪を濡れたままにしておくと、雑菌やカビが生じます。
そのせいで頭皮環境が悪化し、薄毛の原因となります。
ですから、自然乾燥は避けて、頭皮から毛先までしっかりと乾かすようにしましょう。
④育毛剤
育毛剤を使って薄毛をケアするのも一つの方法です。
育毛剤を塗布しても、そこからすぐに髪の毛が生えてくるという訳ではありません。
しかし健康な髪の毛を作るためのサポートをしてくれます。
薄毛対策⓶ 生活習慣の改善6つ
では、次に生活習慣に関連した薄毛の対策を6つ考えてみましょう。
①栄養バランスのとれた食事
偏食や、ファーストフード・コンビニ・外食を避けるようにしましょう。
毎日毎食栄養バランスの整った食事をするよう心がけてください。
食事からとれる栄養素を十分吸収して、髪の毛を成長させることが出来ます。
特にビタミンを意識的に取り入れましょう。
②良質な睡眠
睡眠中に成長ホルモンは出るので、その時間にしっかり寝ておけるように、寝る前のスマートフォンやTVの使用を控えましょう。
成長ホルモンの分泌を妨げるような睡眠習慣を断ちましょう。
③ストレスをためない
ストレスは薄毛の原因となります。
血管収縮、自律神経の乱れなどを引き起こします。
ですから、ストレスがたまってしまう前に、自分に合った解消ができるようにリフレッシュのための時間を確保しましょう。
④適度な運動
運動不足にならないように、毎日できるだけ体を動かすようにしましょう。
体の血行を促進させるのです。
ウォーキングやランニングが適しています。
少し体を動かすだけでも睡眠の質が高まりますし、ストレス解消につながります。
⑤紫外線を防ぐ
紫外線は頭皮や毛髪に悪い影響を与えるので、日焼けを防ぐために帽子をかぶるようにしましょう。
できる範囲で紫外線に長時間あたることを避けましょう。
⑥喫煙や飲酒を控える
喫煙や飲酒を控えるようにしましょう。
血液の循環が悪くなり、栄養不足に陥ります。
なんでも過剰な摂取は危険です。悪い生活習慣は断つようにしましょう。
まとめ
・男性の薄毛の原因は女性と異なる場合が多い。
・薄毛の原因を突き止めて正しい対策をすれば、改善も十分考えられる。
薄毛の原因が分かれば何を改善していけばよいのかがはっきりします。
しっかり対策法を実践してみてください。
男性ならではの薄毛の原因もありますので、思い込むのではなく、いろいろな原因を頭に入れておくと、より適切な処置が出来るでしょう。
薄毛を気にしすぎないことも大切ですよ!