漫画家になれる人はほんのわずかで、そしてなれても年収がピンキリです。
今回は、漫画家デビューの王道2つ、平均収入や収入源3つ、最近と昔の人気漫画家の年収ランキングをまとめました。
目次
漫画家デビューの王道は2つ
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大学受験をしてそのまま社会に出る普通の働き方ではなく、漫画家としてデビューするにはどのようにすれば良いかイメージが付く人はあまりいないかもしれません。
ここでは、漫画家はどのような道筋を歩んで漫画家になるのかをご紹介します。
新人賞に応募
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集英社や小学館といった大手出版社が主催する新人賞に応募して入選すれば、誰もがうらやむエリートコースを進んで漫画家デビューできます。新人賞からデビューすると、デビュー当初から編集さんが付いたり、アシスタントさんが付いたりしてまさにプロデビューができるというわけなのです。
そのかわり、漫画の基礎ができていないとなかなか難しい部分があるので、その前に専門学校や大学などで絵やデザインについて学んでおいたほうが絶対に有利です。独学だとプロが見るとおかしなところがたくさんあり入賞は厳しいのです。
持ち込みをする
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電話で事前に予約を取って出版社に持ち込みをして、直談判するという方法もあります。その人の実力やその出版社のカラーに合っているかなどといった条件がマッチすれば出版社が出している雑誌に載せてもらえるというチャンスもあります。
漫画家の平均収入は400万
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とても有名な漫画家やヒット作を描くことができた漫画家は収入が億を超えていて仕事に追われながらも大金持ちだということもあります。しかし、多くの漫画家はそうではなく漫画家の平均年収は400万円なのです。400万円だと、サラリーマンの平均年齢とだいたい同じくらいかもしれません。
しかし、サラリーマンの場合、会社を首にならなければ400万円を一生涯もらい続けることができますが、漫画家の場合、フリーランスに近い働き方になるので、仕事が切れてしまったらお給料がなくなってしまうという不安定な職業であるといえます。
漫画家の収入源は3つ
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漫画家の収入源は主に3つあります。それは、原稿料と漫画の単行本の印税、ゲームなどのグッズの印税です。これだけだと具体性にかけますので、どのような料金体系で漫画家に支払われるのかを項目ごとに解説します。
原稿料
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漫画家の原稿料は1枚につき数千円という出来高制で支払われることが一般的です。とある漫画家の原稿料は1枚につき4,500円だったそうです。毎週10ページ連載だった場合は10×4500円で4万5,000円、月に18.5万円の金額が入ることになります。
そのため週刊少年ジャンプなどの週1での連載がある場合はページ数をたくさん発注してもらえるので、相対的にお給料も高くなるということでしょう。
漫画の単行本の印税
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週連載で書き貯めたページがたまると単行本が発売されます。単行本の印税は1冊につきだいたい6パーセント~10パーセントの割合になっているとされています。そのため、1冊1,000円の本が売れると、60円の印税が入ってくるという計算になります。1年で発行した部数に応じて年末に印税が入ってくるのが一般的な仕組みだそうです。
グッズなどの印税
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グッズなどの印税も多くの収入源になります。例えば、アニメ化されたりDVDが出たり、テレビゲームが発売されたりすると、このようになるのです。その印税の計算方法は、1つの価格につき10パーセントが入ってくるのが一般的な仕組みだそう。オモチャだと5パーセントになってしまうそうですが、人気の作品ほどたくさんオモチャが売れるので、とてももうかりやすい仕組みです。
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そして、オモチャやDVDよりも、もっとお金になるものが1つの単価が高いパチンコ台だそうです。1台30万円~40万円もするパチンコ台なので、そのパチンコ台が1,000台程度出ただけで、数千万円の印税が手に入るということにもなります。とにかく、単価の高いグッズが作られると印税がたくさん入ってくるのです。
漫画家の年収ランキング10位~5位
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漫画家で年収ランキング入りする人はそれだけでとてもお金持ちです。まずは10位~5位までをご紹介します。
10位:大高忍「マギ」約1.1億円
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マギは少年サンデーに連載されている漫画です。マギは『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』を元にしているため、原作をリスペクトして原作にいる人物と同じ名前の登場人物が出てきたりします。
有名な話なので、もしかしたらこのアニメを見て原作の千夜一夜物語を読みたいと思う人もいるかもしれません。平成25年度に「第59回小学館漫画賞少年向け部門」を受賞し、その後、「マギ シンドバッドの冒険」に名前を変えて現在も連載を続けています。大高忍は原作を務めて、作画は大寺義史なので印税は折り半の可能性もありますね。
9位:佐伯俊「食戟のソーマ」約1.1億円
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もともとは読み切り連載だったこの「食戟のソーマ」。しかし、読者の反響が良かったため、週刊少年ジャンプに連載されることが決まりました。料理をテーマにした漫画で、食戟という料理対決が描かれるのがこの漫画の特徴です。
本当の料理研究家の料理研究家の森崎友紀さんがアイデアを提供するなどしていて、本格的なのも特徴です。
主人公は幸平創真は父親を越えるために熱心に料理研究をしていたが、その父親が店を畳んで蒸発してしまいます。目標を失った主人公は、料理の名門校「遠月茶寮料理學園」に入学し、料理バトルをすることとなるのです。
8位:村田雄介「ワンパンマン」約1.3億円
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どんな相手でも簡単にパンチ1つで倒してしまうサイタマという男性が主人公です。ワンパンマンはもともと2009年にブログに掲載されていた漫画ですが、発想が面白くたちまち人気になりました。
NHKの番組に取り上げられるほどの人気になり、週刊少年ジャンプに連載が決まったのです。そして、週刊少年ジャンプに連載が決まってから、単行本も発売され大人気に。作者はほんの趣味程度の気持ちで漫画をアップしていたのでしょうけれど、大ヒット作となりました。アニメやDVDなどのグッズも出ていますので、収入はかなりあることでしょう。
7位:鈴木央「七つの大罪」約1.4億円
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中世を舞台にした剣と魔法の世界を描いたファンタジーの王道コミックである「七つの大罪」。しかし、これを描く前に作者はライジングインパクトでかなりの大金を稼ぎ、そしてそれに続いて七つの大罪でも大金を稼ぐに至っているので、2つのヒット作でとてつもない大金を稼ぎ出しています。
七つの大罪はキリスト教の7つの罪をそれぞれ擬人化したキャラクターが魅力的で、それらが織りなす人情劇が人気です。アニメ化もされて、コミックの単行本も出ていて、さらにはパチンコ台も出ているのでグッズ印税もすごいものになっているでしょう。
6位:古舘春一「ハイキュー!!」約2億円
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作者はずっとバレーボールの漫画を描きたいと思っていたそうですが、スポーツジャンルの漫画は実力がないと書きづらいと担当からアドバイスされたため、ホラー漫画である「詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。」を描きました。
そして、その後ジャンプNEXTでハイキュー!!の読み切りを連載しました。ずっと描きたかったスポーツマンガを連載したところ、とても好評でそのまま長期連載が決まったのです。ポストスラムダンクと言われるほどの人気を博して、バレーボールブームにひと役買うほどの人気となりました。
スポーツ漫画は爽やかで青春ものでもあるので、はやれば爆発的に人気になるジャンルだといえます。
5位:石田スイ「東京喰種トーキョーグール」約2.2億円
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人を食べないと生きていけない喰種(グール)という種族と人間との戦いを描いた作品である東京喰種トーキョーグール。半喰種となった主人公が喰種と戦うというストーリーで実写映画化されました。アニメも放送されコミック本からの印税もありますので、相当な金額になっているはずです。
その後、『東京喰種トーキョーグール:re(トーキョーグール アールイー)』という新連載に名前を変えて連載が続いているので、人気はまだ衰えていないようです。
漫画家の年収ランキング4位~1位
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今度は注目の1位を発表です。有名漫画家と有名コミックがずらりと並んでいますので、読み進めるうちにあの漫画はこんなに稼いでいたんだと思うことでしょう。
4位:堀越耕平「僕のヒーローアカデミア」約2.3億円
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週刊少年ジャンプに連載をされていて、アニメ版も毎週放送されている僕のヒーローアカデミア。アメリカのヒーローのようなタッチで描かれるのがこの漫画魅力です。不気味なヒーローが適役であったり、先が読めない展開が人気のアニメです。
ゲームも出ていますし、声優イベントなどもあったりしてマルチに展開しています。とても人気のコミックなので、かなりお金を稼ぎ出している作品です。
3位:原泰久「キングダム」約2.5億円
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キングダムは歴史ものの漫画で、国春秋時代の戦国時代で中国の大将軍を目指す少年の成長を描いたものです。第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞したり、PSPのゲームソフトを出していたりとさまざまな分野で花開いているコミックです。
作者はとても想像力が豊かで、物語がだれたりせずどこのタイミングで読んでも面白いというのが、人気の秘密なのです。連載期間が2006年からなので、その間に発売された単行本のおかげで印税も積もり積もってすごい額になっているはずです。
2位:諫山創「進撃の巨人」約2.6億円
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進撃の巨人は国内外で大人気になり、塀の中で暮らす人たちと塀の外から襲いかかってくる巨人に多くの人たちが釘付けとなりました。残酷に食べられていく人や巨人と戦って死んでしまう人などいろいろな人たちが出てきます。
usjでコラボの企画があったり、実写映画化されて石原さとみが登場したりと、かなり勢いのある作品になっています。印税もばかにならず、もちろん、1億円を越えています。PS4でゲームも出ており人気作品なので今後ももっと作者の収入は増えていくことでしょう。
1位:尾田 栄一郎「ワンピース」約4.6億円
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国民的大人気漫画である「ワンピース」が堂々第一位にランクインです。ワンピースは大人気で、グッズなども大量に出ていますので連載を続けるだけでグッズも勝手に増えていき、どんどんお金持ちになっているのでしょう。
東京タワーではワンピースカフェなどが開かれたりしていましたし、ワンピースとコラボすればたくさんの集客も見込めます。仲間を大切にするルフィと挫折にも負けないストーリーがファンに支持され続けるゆえんなのでしょう。
今は亡き有名漫画家の年収
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現在は亡くなってしまった有名漫画家の2004年度の年収を調べまとめました。有名な人ほどたくさんのお金を稼いでおり、知名度と収入がとても高い漫画家が勢揃いしました。
藤子F不二雄 約4億5600万円
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ドラえもんの作者としても有名な藤子F不二雄。ドラえもんはTBSで放送されていた時期もありましたが、今はテレ朝で子供から大人までに愛されるとても楽しいアニメとして放送されています。映画は毎年恒例ですし、グッズやオモチャもたくさん出ています。2004年時点には亡くなっていても億を超えるお金を稼いでいました。
長谷川町子 約4億4700万円
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サザエさんの作者として知られる長谷川町子。サザエさんは昭和の時代にコミック連載が始まり、はじめは4コマ漫画でした。しかし、現在はフジテレビで日曜日に見るアニメといったら絶対にサザエさんというほど人気になっています。
サザエさんの作者は既に亡くなっていますが、それでもこれほどまでにすごい年収を稼ぎ出しているのです。フジテレビもサザエさんを放送できるだけで視聴率が取れるのでとてもうれしいことでしょう。
やなせたかし 2億7000万円
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アンパンマンで有名なやなせたかし。優しい人柄で知られていて、90歳過ぎても精力的に活躍していたことでも有名でした。アンパンマンはグッズも人気で、アニメは毎週放映、映画も毎年制作されて子供たちから絶大な支持を誇っています。
やなせたかしは2013年に亡くなってしまい、家族等もすでに他界してしまいましたが、亡くなってもこれほどの印税を稼いでいるのです。
臼井儀人 2億7000万円
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趣味の登山をしていたところ、事故に遭いそのまま亡くなってしまったクレヨンしんちゃんの作者臼井儀人。臼井儀人は年収が2億円を越えていました。子供もいたといいますし、かなり裕福な生活をさせてあげていたこでしょう。
クレヨンしんちゃんは子供から大人まで大人気アニメで、映画は多くの人が涙するほどの感動作も多数あります。たくさんのお金を稼いでいて人気漫画だったため、しんちゃんは今もアシスタントたちが受け継いで創作を続けています。
石ノ森章太郎 4700万円
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仮面ライダーやスーパー戦隊のうみの親でもある石ノ森章太郎。現役時代は億の金を稼いでいたでしょうけれど、2004年時点での金額は4,700万円でした。2004年は仮面ライダーシリーズも続いていて、玩具の売り上げなどもあったでしょうし印税関係でかなり稼いでいたと推測されます。
連載終了したコミックの印税は?
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現在は連載終了してしまったコミックでもかなり稼ぎ出したり、アニメ化されて世界中で人気になったコミックはたくさんあります。連載終了してもアニメが放映されていたりして知名度が高いものもたくさんあります。
日本の漫画は世界中で人気なので、世界規模で広がっているものほど高い収益をはじき出しているという傾向にあるようです。
ナルト
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少年ジャンプのナルトはアニメ放送も人気で、コミックの累計発行数は1億冊を突破しています。1冊420円で10パーセント入ってきた計算をすると50億円を越える計算になります。ナルトの作者はもうこれいじょうお金は要らないと思うかもしれません。
ナルトを題材にしたゲームも大人気で、ナルティメットシリーズは世界で1,000万本を売り上げる結果となりました。こちらも、もちろん印税収入は作者に確実に入っているでしょう。作者の岸本斉史はジャンプのおかげで億万長者です。
こちら葛飾区亀有公園前派出所
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こちかめの作者「秋本治」もたくさんお金を稼いでいる漫画家のの1人です。ジャンプに連載していたときの原稿料もたくさんもらっていたと思われますが、印税だけでも60億円を越えています。
長い間連載していて単行本もたくさん出ていて単行本の発行部数は1億5,000万部を越えていて、1冊420円の単行本から10パーセントの印税が入ってきたと見積もると、65億円もの収益を得ていることになります。
まるでウォーレン・バフェットのようなお金持ちさです。社長やCEOになっても、これくらいのお金を稼いでいる人はあまりいないことでしょう。
SLAM DUNK
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大人気のバスケットボールアニメであるスラムダンク。スラムダンクはかなり青春のアニメで、鎌倉を舞台にしたさわやかな部活物語です。このコミックが発売されたときはスポーツ漫画はほとんどなく、マイケルジョーダンのプレイが日本でも人気だったことから爆発的な売り上げを記録したのでしょう。
1億1,800万部もの単行本が発行されているので、それに42円を掛けると、井上雄彦は49億円以上の収益を得ていることになります。
アオハライド
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少年ジャンプではありませんが、別冊マーガレットで連載されていたアオハライド。実写映画なども作られて、アニメ化もされた作品です。600万部を売り上げているので、印税を計算すると2億円を越えます。
少女漫画はキャラグッズはあまり出ないタイプのコミックにはなりますが、印税だけでこれほどまでに稼いでいるのです。作者の咲坂伊緒はかなりお金持ちであるといえます。
まとめ
・漫画家の平均収入は400万円程度。
・漫画家の収入源は「原稿料」「単行本の印税」「グッズの印税」の3つ。
・漫画家の年収ランキング1位は尾田栄一郎で、約4.6億円。
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日本は漫画大国なので、世界的に人気な作品も多数あり印税は人気が出れば出るほどたくさん稼げるようです。
1つの単行本につき数十円の印税が普通なのですが、それ以外にもテレビゲームや映画化などさまざまなメディアで展開されているものは、作者にさらなる収益をもたらします。
漫画家の生活は不安定だと世間的には言われますが、大人気の漫画家は倍々ゲームで収益が増え、いつ不安定になっても大丈夫なほどの資産を持っている人が大半なのでしょう。
名無し
2021/03/10 10:37
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