新車購入時の楽しみの1つでもある色選びですが実は車の色が与える影響は大きく、金銭面も左右するので慎重に選ぶことが大切です。
今回は車の色の選び方4つ、人気の色ランキングTOP10、高く売れる色、色別注意点を紹介します。
車の色の選び方のポイント4つ
新車を購入する際には、車の色選びをしなければなりません。
色の選択で悩めるほどカラバリがあるのも嬉しいですが、車によってはシンプルでベーシックなカラーしか展開していないモデルもあります。
中古車になると、すでにカラーは決まっていますしね。
車の色を選ぶというのは簡単なことのように思えて、実は非常に重要です。安易に決めないようにしましょう。
人気の色のついて調べる前に、なぜ車の色を慎重に決める必要があるのかについて解説したいと思います。
購入時の値段が変わることもある
まず、1つ目のポイントは車の色によって購入時に値段が変わることもあるという点です。
テレビのCMなどのメディアでよく広告・宣伝されているカラーは人気色であり、多くの人たちが求めているものです。ですから、必然的にその色は高めに価格設定されています。
パールホワイトなどの人気色は黒やその他のカラーに比べて高くなります。しかし、たまにはワインレッドなどが人気色に上がってくることがありますので要注意です。
購入時に色の選択がどれほど、費用に影響しているのかを知るのは重要です。
売る時の価格にも影響が及ぶ
2つ目のポイントは、車を手放す時の費用にも影響が及ぶ、という点です。
車を売るとき20%ほどが色で決まると言われています。中古車市場に詳しい人に聞けばわかりますが、自分自身が色による売値の変動をあらかじめ知っておくというのは難しいですね。
高級セダン車を購入したとします。黒や白などのベーシックで高級感の感じやすい色は高値で売れます。
黄色や鮮やかなカラーなどのセダン車のイメージと少しかけ離れたかのように感じられる色は、買い手がつかない可能性もあるので、売値は悪くなります。
こうした点を考えると、色により高くつくので購入時に安く済ませるか、高く買っておいて、売るときにも高値で売れるようにするかを選ばなければならないということになるでしょう。
世界的な人気カラーも知っておく
3つ目のポイントは世界的な人気カラーを把握しておく、というものです。
世界的な流行というのは日本の流行とは違います。世界の流行色は生産量が多くなり、売るときにも高値で売れますし、購入もしやすい価格となります。
以前はシルバーが非常に人気の高い車の色でしたが、最近は白の人気が高まっているようです。家電製品のインテリアも白が多いものです。
世界的な目線で見ると、白が一番おしゃれで使いやすい色であると言えるのでしょう。
洗車が嫌いなら…
4つめのポイントは洗車を頻繁に行えるか、そうではないかという点です。
洗車が嫌いな方は、黒や白などの汚れが目立つ色の車を購入すると、維持や保管に関してストレスを抱えることになるかもしれません。
グレーやシルバーなどは比較的汚れが目立たないものですので、洗車嫌いな方はそうした色を選ぶと良いでしょう。
ただし、洗車にこだわりを持っておられて、あらかじめ汚れがつかないようにコーティングを施すというのであれば、黒の方が高級感が増すのでおすすめです。
また、洗車機を使用して定期的にきれいにしておく、という意気込みのある方であれば白でも問題ないかもしれません。
人気の車の色ランキングTOP10と人気の理由
ここからは人気の車の色ランキングをご紹介して行きたいと思います。車の色のバリエーションはメーカーやモデル、グレードによっても異なります。
購入する車種やグレードを決めたのであれば、その中からきになる色を選んでいきましょう。
ここでご紹介するのは、あくまでも人気の色です。その色であれば良いというわけではありませんので、個性を消さない程度に、参考にしていただければと思います。
1位 白
世界的に人気の高いダントツの1位は白です。中でもパールホワイトと呼ばれるカラーは大人気です。
無難な色ですが、清潔感があるので周りの人に与える印象も良いものとなるでしょう。黒の車と同様に、時代の流れに逆らいもせずノリもせず、流行に流されないところも素敵です。
他の車よりも大きく見えるので、ボディサイズが膨張して見えて存在感を作り出すこともできます。
下取りに出す時は、他の色の車よりも約10万円近く高く査定してもらうことができます。売りに出す時のことを考えると白が一番おすすめです。
ただし、メンテナンスを怠ると黄ばみやすいので注意が必要です。
2位 黒
第2位はこれまた無難な定番色である黒です。
黒は綺麗に洗車しワックスをつけていれば、高級感の度合いが他の色の車とは格が違うものとなります。ただし汚れや砂埃、傷などが目立ちやすい色でもあるので、注意が必要です。
また、太陽の熱を吸収し、紫外線の影響を受けやすいので保管環境も考慮が必要でしょう。ボディーを炎天下で触ると火傷するくらいにまで熱せられていることも多々あります。
こまめに手入れする自信がある男性たちからすると一番綺麗で美しい色である、と大人気です。
3位 シルバー
第3位も無難な定番色であるシルバーです。
このシルバーは一昔前までは第1位に輝いており、おしゃれでシンプルで汚れが目立たない万能カラーとして高く評価されていたものです。
忙しくて、車のメンテナンスや清掃にそれほどお金や時間をかけることのできない方には非常におすすめな色です。
飽きがこない色ですから、できるだけ長く乗っていたいという方にもおすすめです。ただし、このシルバーの色を選ぶのは結構高齢層の方が多いというのも最近の特徴的です。
4位 ブルー
第4位はブルーです。街中を走っている車をよく見てみると意外とブルーの車に乗っている男性が多いことに気づきます。
スポーツカーやスーパーカーにはブルーのカラバリを扱っているものが多いですね。
原色系のブルーか、鮮やかな空色なのかにも分かれますが、汚れは比較的目立ちにくいものです。ただし、傷は目立ちやすいです。
できるだけ傷をつけないように大切に扱って、安全運転していものですね。
5位 グレー
無難で渋くて大人っぽい印象を与えてくれるのはグレーです。グレーも男性に大人気の車の色です。
全体的に暗くて濃い色の場合、傷や汚れが目立ちやすいのでこまめに洗車しメンテナンスを施していく必要があるでしょう。
ただし、グレーメタリックは汚れが目立たないという嬉しい声も上がっており、グレーの中でも種類によってはシルバーと同じメリットがあるということになります。
シルバーよりも高級感が感じられる人気色です。
6位 赤
赤は紫外線の影響を受けやすくボディが劣化しやすいので、あまりお勧めできません。しかし高級感があり、特にマツダのレッドカラーは非常におしゃれで多くの男性を魅了しています。
スポーティーでスタイリッシュな外観の車によく合う色ですので、定期的に手入れをしてメンテナンスを怠らない自信があるのであれば、レッドも非常におすすめです。
7位 茶・ベージュ
ベージュや茶色などの色は、濃いものでも汚れが目立ちにくいメリットがあります。
また、明るいベージュなどは、光を受けることでゴールドのような輝きを見せることもあり、シーンや環境によって個性的な魅力を発揮してくれる色です。
ただし、茶色やベージュは無難すぎてダサいと思われてしまう恐れがあります。
また、生産台数が少ないので、パーツを交換しなければならなくなったときに部品がなく、時間がかかってしまうということもありますので、要注意です。
8位 緑
個性的で、マイカーにこだわりを持っている男性に人気の色が緑です。人と一緒は嫌だ、周りと区別されたいという男性には特に適している色です。
ブラックやホワイトと比べてかなり目立ち、汚れや傷は目立ちにくいのがメリットです。
また、光沢感があるため洗車するたびに新車のような輝きを取り戻し、高級感を感じさせてくれることでしょう。
緑の車の場合、他の色と比べて遠くに見えてしまい、無意識に車間距離を詰めてしまうことがあるという報告もあります。緑の車を購入する場合は後続車に注意するようにしましょう。
9位 黄・金
黄色やゴールドなどの車の色は遠くから見てもすぐにわかるほど、目立つものです。
個性を強調したい男性にぴったりの色です。また、昼夜問わず目立つので黒や緑や青などの濃いくて暗い色の車よりも事故を防げるはずです。
また、花粉や黄砂、土埃なども目立ちにくく汚れがわかりにくいというのも人気の理由です。
ただし、個性的すぎて万人ウケしないので、彼女をデートに連れていきたい、ファミリーカーとして使いたいという場合にはあまりおすすめしませんよ。
10位 その他
その他ってなに?と思われたかもしれませんが、最近の車の色にはピンクや蛍光色などの鮮やかな色からパステルカラーまで存在し、実に種類豊富で全てを扱うことができません。
しかし、どの色に関しても、人気の程度は似たり寄ったりですのでまとめさせていただきました。
自分の好みに合わせたり、個性を最大限車の色で発揮したりすることができるでしょう。
ただし悪目立ちしすぎてしまうことも考えましょう。そして、売りに出した時の買取値に関しても考慮に入れて購入するようお勧めします。
高く売れる車の色とは
車の色を選ぶ時のポイントとして、売る時のことを考えるというものがありましたが、どんな色は高く売れるのでしょうか。
高く買い取ってもらえる可能性が高いのは、白・黒・シルバーという定番色です。
高く売れる車の色の判断は、中古車買取店の査定方法によって異なりますが、人気のないカラーは定番色に比べるとかなり、値が下がることでしょう。
軽自動車であれば、車のフォルムの可愛らしさと合わせて、パステルカラーなども人気が高くなっており、高値で売れるかもしれません。
また、スーパーカーやスポーツカーなどは、派手な色を好む男性も多いので派手なカラーの方が高値で買い取ってもらえる可能性もあります。
こうした点はあくまでも一般的なことであり、実際の査定額は売る時にならなければわかりません。より詳しく知りたい時は、中古車買取店で詳しく調べてもらうのがおすすめです。
車の色別の注意点
車の色を選ぶ時の注意点をいくつかご紹介したいと思います。
実際乗ってみるとそれほど感じないことかもしれませんが、その色を選んだからこそのデメリットというものも出てきてしまいます。
その色を選ぶことで一体どんな困ったことが生じるのか、そうした点をここで説明します。
雑学の1つとして覚えておいていただければと思います。この色の車は生産しない方がいいという批判でも、この車の色を選んでいる人はおかしい、というわけでもありません。
黄色
まずは黄色です。黄色や蛍光色などに虫が寄ってきやすいというのは聞いたことがおありでしょうか。
電気に虫が群がってくるのを見たことがありますよね。同様に、温かみのある光に虫はたくさん寄ってきます。
こうした点を考えると、黄色の車は虫がつきやすいということになります。洗車するときに虫の死骸をまずは取り除かなければなりません。
虫がついていると、ワックスがつきにくく綺麗な状態を維持するのが難しいことでしょう。
しかし、黄色のカラバリがあるフェラーリやポルシェ、スズキのスイフトなどのカッコよくスタイリッシュな車は、車愛好家からすると黄色を選んでしまうのもわかります。
気まぐれで選んでしまうのではなく、黄色がいいから選ぶ!というのであれば、虫からの被害を受け入れてください。
青
青い車の注意点は事故率が高いというものです。
青い車に乗っていたら必ず事故に遭うのか、と言われればそんなことは一切ありません。
しかし、シルバーの車に乗っている人の事故率と青の車に乗っている人の事故率の差がかなりあるというデータを考えると無視できない注意点です。
実のところ、青い車を選んだ人に問題があるという現実があります。
青のバリエーションがある車のほとんどはスポーツカーです。ドライブを愛していて、スピーディーに長距離運転をしたいというその思考が事故を生み出しているのかもしれません。
青の車を選ぶにしても、常に安全運転を心がけるなら何ら問題はありません。
黒
そして黒はみなさんお分かりの通り、暑いというデメリットがあります。光を吸収する黒は、太陽の光を浴びると、熱されてしまいますよね。
夏場は特に、日差しを受けて車内が異常に暑くなると考えられています。
しかし、実際はそれほど変わりません。色に限らず暑い時はどんな車に乗っていても暑いのです。エアコンをかければどの車に乗っていても変わりません。
車を放置している時の車内温度の上昇の仕方は、白の方が緩やかかもしれませんが、選ぶ際に無視すると致命的なポイントとはならないでしょう。
赤と紫
赤や紫の車を購入する人はなかなかおらず、かなり個性的な匂いがぷんぷんしますね。最近は輸入車を購入する男性も増えてきており、赤や紫の車も街中で見られることは増えました。
しかし、この2つの色は色褪せが激しいというデメリットがあります。紫外線の影響を受けやすいのです。
紫外線対策ワックスなんていう商品もこれから出てくるかもしれませんが、いつまでも綺麗な状態を保って欲しいのであれば、赤や紫の色は避けるのが無難でしょう。
まとめ
・人気の車の色ランキング1位は白で中でもパールホワイトが人気。
・車の色によっては様々なデメリットがある。
車の色選びは非常に重要ですので、安易に決めるものではありません。色を選ぶときに参考にして欲しいいろいろな雑学をご紹介してきました。
しかし、こう言われているからこの色を選んだけど、結局飽きてしまった、何だか不自然に感じる、違和感がある、ということになると大変です。
車の色選びの最終的な判断は自分自身です。自分が一番気に入って納得がいく色を最終的には選ぶようにしましょう。
今回ご紹介した、色の人気ランキングも参考にして、売る頃の流行色も考慮しながら選べるとプロですね。