冬が始まると山間部に住んでいる方に限らず、アウトドア好きな方であれば雪道を走る必要性があり、雪道を安全に走れる車を選ぶことが大切です。
今回は雪道が快適な車の特徴や選び方、おすすめの車ランキング20選を紹介します。
雪道で安全にドライブするためには
本格的な冬が迫ってくると、積雪量の多い地域での車での移動を心配をされる方は少なくありません。
また、雪が少ない地域の方にとって、急に積雪量が増えると運転が不安になるでしょう。
確かに、普段の乾いている道と雪道とでは大きな違いがあります。
積雪量に関わらず、雪が積もっている場合はブレーキの制動距離が伸びます。そして、ハンドルは雪に取られやすく、押し固められた雪の上では特に滑りやすいというリスクがあります。
ですから、いつもとは異なり、かなり余裕を持って車間距離を開けるようにしましょう。
そして、急な進路変更や割り込みなど、スリップのリスクを高めるような事は避けましょう。
急ブレーキや急加速をすると事故の原因となりますので、通常の乾いたところよりもさらに注意深く、そして余裕を感じさせる運転をするよう気をつけましょう。
雪道では、スリップの危険性が普段とは比べ物にならないほど高くなっています。水かと思ったら凍りついた道であったと言うこともよくある話でしょう。
危険を避けられるように、急ハンドルを切ったり、急ブレーキをかけたり、アクセルを急に踏んで急発進する行為は決して行わないようにしましょう。
そして、誰にも踏まれていない新雪の上ではなく、前を走っている車の後を追う形で轍に沿って走るようおすすめします。
雪道におすすめの車の特徴4つ
では、雪道に強い車とは一体どんな特徴があるのでしょうか。四駆車は雪道に強いと言われていますが、それは何故なのでしょうか。
雪道に強い車の特徴について、4つのポイントを紹介したいと思います。
1つは最低地上高です。これは、地面から車体の底までの距離のことを指しており、一般的に最低地上高は150ミリメートル前後となっています。
この最低地上高が低くなると、雪道を走るとき車体が雪でつかえてタイヤが浮いてしまい、前に進めないということになってしまいます。
そのため、最低地上高が一般的な150ミリメートル以上の車が雪道に強いと言えるでしょう。
2つ目のポイントは駆動方式です。日本車に最も多いのはフロントエンジンフロントドライブタイプですが、最も雪道に強いのは4WDです。
前輪と後輪が直結しており、全てのタイヤで駆動力が加わっているため、4つのタイヤで動力を伝えることができます。そのため安定した走りを見せてくれるでしょう。
3つめのポイントはタイヤの幅です。細いタイヤの方が地面にかかる圧力が高くなるため、グリップ力が高くなり、雪道おいては強いといえます。
ただし、凍結している道路の場合はタイヤのゴムが密着し、グリップ力を高めるため設置面積の広い太いタイヤの方が強いといえます。
4つ目は車の重さです。重い車の方が雪道には強いと言うイメージがありますが、実際に車が重すぎると停止距離が長くなってしまいます。
しかし反対に、軽い車であれば小回りが利くので、もし雪道で滑ったとしてもリカバリーするが期待できるでしょう。
雪道においては車両が重すぎないものを選んでおいた方が良いと言えます。
こうした4つのポイントや条件を満たしている車は、雪道に強いと言えるでしょう。
雪道が快適な車の選び方3つ
では、実際に雪道に強い車を選ぶためにどうすれば良いのでしょうか。
同じ雪道でも、新雪や圧雪、アイスバーンなど、状況は様々です。
残念ながら、どんな状況においても必ず安全に走ることができる車というものは存在しません。しかし雪道に強い車も存在します。
まず、どのタイヤにエンジンの力が伝わるかが重要なポイントとなります。前述の通り、4つのタイヤ全てにエンジンの力が伝わる4WDほど、雪道に強いエンジンタイプはありません。
雪道を走る際、前輪と後輪の距離が長い車は姿勢が乱れないため、快適に運転できると言えるでしょう。
オフロードでの使用が前提の車種の場合、左右や前後のタイヤの回転に規制をかけることができます。
こうしたオプションを加えることで、実際の車よりもさらに雪道に強く、カスタマイズすることができるでしょう。
雪道におすすめの車ランキング20選
雪道におすすめの車を20選、紹介いたします。
①スバルフォレスター
スバルフォレスターは、スバルの本格SUV車です。
最低地上高が高く、スバル1番の4WDシステムにより、雪道でも安定した走行性能を誇ります。
エンジンの出力やトランスミッション、ディファレンシャル、ブレーキすべて総合制御されるため、雪道でスリップしたとしてもスムーズな脱出が可能です。
下り坂でも車速を一定に保つコントロール力に優れています。
もし雪道にタイヤが空転してしまったという時にも、それぞれのタイヤのブレーキとパワーが制御されるため、スムーズに脱出できます。
また、空転する前からスタンバイしているシステム機能によって、よりその制御が効率よく行われます。
②スバルレガシィアウトバック
スバルのレガシィアウトバックは、クロスオーバーSUV車です。
本格的なSUV車に比べると力強さが劣りますが、最低地上高は高く、他社メーカーのSUV車顔負けの高い走破性を持っています。
レガシィアウトバックに搭載されているX–MODEは、滑りやすい路面での走行の安定性を高めてくれます。
安全機能や運転支援システムアイサイトなどの基本的な機能はもちろんのこと、誤発進の抑制などの新機能も搭載されています。
③アウディA4オールロードクワトロ
アウディのオールロードクアトロは、イタリアで4を意味するクアトロシステムが搭載されている車種です。
どんな悪路状況でも最適な走行性能を発揮してくれる車です。4WDの駆動方法は必要ないと判断された場合、自動的に2輪駆動になりエコ運転も可能です。
④スズキジムニー
スズキのジムニーは、ラダーフレームを強固なものに設計されており、軽自動車の中では超本格的なオフロード性能が詰め込まれている雪道に強い車と言えます。
海外では「サムライ」という名で親しまれており、圧倒的な走破性を誇っています。
⑤BMWX3
BMWX3は滑り始めてから動作するシステムではなく、滑る兆候を察知して素早くスリップタイプが行える4WDシステムを搭載しています。
そのため、BMWならではの力強くスムーズな走破性を雪道でも満喫できるでしょう。
⑥ボルボXC60
ボルボXC60は、雪深い国であるスウェーデンの車です。そのため雪道においては鍛え上げられたプレミアムミドルSUV車として人気があります。
車のあらゆる部分が雪に強い作りになっています。また、ボルボのブランド価値として、雪道でも変わらない安心感を抱けるでしょう。
⑦三菱デリカD:5
三菱のデリカD:5は、ミニバンとSUVの両方の魅力を持ち合わせているクロスオーバー車です。
三菱独自のAWCシステムが搭載されており、このシステムによって雪道でも安定した走破性を満喫できるでしょう。
⑧日産エクストレイル
日産のエクストレイルは、そのスタイリッシュなボディに憧れているメンズは少なくありません。
そして、ボディの魅力だけではなく、搭載されている4WDシステムは、雪道でも安定した走行を行ってくれます。
インテリジェントライドコントロールシステムは、世界で初めて搭載された車で、凍りついた地面が凸凹になっていても安定した走りを実現してくれます。
⑨スズキハスラー]
スズキのハスラーは、グリップコントロールシステムが搭載されている軽自動車です。
ブレーキシステムが他の車種よりもグレードアップされているため、雪道でも高い走破性を見せてくれます。
見た目も、雪道に最適なSUVテイストなものとなっています。
⑩ダイハツキャストアクティバ
ダイハツのキャストアクティバは、ボディが通常よりも30mm高く設計されており、車高が高いため、雪道も快適に走ることができます。
さらにグリップサポート制御が搭載されている4WDシステムであるため、コントロール力が高く、驚くほどの走破性を有している自動車です。
⑪トヨタランドクルーザー
トヨタランドクルーザーは、国産車の中でも特に雪道のような不整地を運転する際に不安が最小限に抑えられるという、世界に誇れる日本車です。
そして、SUV車として乗り心地が非常に安定しています。
現行車種にマルチテレインセレクト機能が搭載されています。これによって雪道でも安心して運転することができます。
オフロードでも全く問題のない、安定した走りができる屈強な作りになっています。
⑫スバルインプレッサWRX
スバルのインプレッサWRXは、スポーツカーとして大変人気があります。この車は実は雪道にも強い車として、積雪量の多い地域で愛されています。
海外では、雪にはまってしまった大型トレーラーを牽引することができるパワーの持ち主として評判になっています。
⑬スズキエクスード
スズキのエクスードは、スズキ独自の制御システムである4WD「ALLGLIP」を搭載しています。
このシステムにより、道路状況に合わせて4つのモードから選択することができます。そうすることで雪道の走破性も高まるのです。
さらにレーダーブレーキサポートというシステムが搭載されています。これは衝突被害軽減システムです。
前方の車両を検知し、衝突を回避し、もし事故にあってもできるだけダメージは軽減されるようになっています。事故の多い雪道において非常にありがたいシステムですね。
⑭マツダCX 5
マツダCX–5は、マツダの独自予兆制御システムが搭載されています。
このシステムでは、ドライバーの運転の仕方や、車に搭載されている装備によって、道路状況を正確に把握し、安定した走行ができるようにしてくれます。
このシステムによって、予測対応も行えて、雪道も安心して運転ができます。
⑮三菱アウトランダーピーエイチブイ
三菱はスバルと同じように4WD車の経験が長く、雪道でも安心感を与えてくれるモデルを多数展開しています。
三菱アウトランダーPHEVは、路面状況に応じて4WDロックモードを選ぶことができます。
そうすれば後輪にも制御がされるため、雪道で発進したり、コーナーリングの走行性能が高くなるのです。
⑯スバルXV
スバルXVは、最低地上高が200mmもあるため、雪道に強いという特徴があります。
また、アクティブトルクスプリット方式AWDという駆動方式を採用しており、路面状況に応じて制御してくれるため、雪道でも安定した走行性を見せてくれるでしょう。
⑰ダイハツウェイク
ダイハツウェイクは、2014年にデビューした軽自動車で、ハスラーと同じようなシステムが搭載されています。
室内が広くて荷物をたくさん乗せることができる、室内空間の広さが雪の多い時期に適しています。
⑱三菱パジェロ
三菱パジェロは、SUV車の代表として昔から親しまれている車です。
雪道を掻き分けながら力強い走りを見せてくれる、雪道に強い車種として東北地方でも多く走っています。
⑲ダイハツテリオスキッド
今では絶版となっている車ですが、4WDの軽SUV車です。
SUV車の中では珍しい5ドア設計になっており、雪道以外でも使い勝手の良い車です。
スイッチ式のセンターデフロック機能を備えており、本格的なオフロード走行が可能な車です。
⑳三菱パジェロミニ
パジェロミニはもう生産されていませんが、中古市場で購入することができます。
軽自動車のオフロード車として雪道に強く、悪路走破性が優れていることが特徴です。
本格的な4WDではないのですが、通常の雪道は問題なく快適な走行が可能でしょう。
まとめ
雪道のドライブにはたくさんの危険が伴います。「慣れているから大丈夫」という考えは厳禁です。
雪道でもできるだけ安心したいという方は、今回紹介したおすすめの車ランキングを参考に安定感のある車を選ぶと良いでしょう。
今年の冬はどれほど雪が降るでしょうか。積雪量に関係なく生活するには車が必要だ、というみなさん、ぜひ雪道に強い車を賢く選んで、冬を乗り切っていただければと思います。