ライブドアグループの元社長で現在でも世間を驚かせたり賑わせたりと何かと話題の堀江貴文さんは過去にライブドア事件で逮捕されていました。
今回は堀江貴文さんの経歴、ライフドア事件の経緯、逮捕の理由と真実、現在を紹介します。
目次
ライブドア元社長・堀江貴文のプロフィール&経歴
堀江貴文(ほりえ たかふみ)
誕生日:1972年10月29日
出身地:福岡県八女市
身長:173cm
最終学歴:東京大学文学部中退
愛称:ホリエモン
「ホリエモン」の愛称で知られる、堀江貴文さんは、1972年10月29日に福岡県八女市で生まれました。
兄弟はいないとのことです。
堀江貴文さんは、小学校時代、父が購入していた数十冊もの百科事典を最初から最後まで熟読していたこともあってか、成績は良く、中学は久留米市にある進学校へと進学します。
そしてこの時、初めてパソコンに触れたと言われています。
しかし、高校では同級生の影響によって麻雀にはまり、ゲームセンターでたむろする、という「不良少年」だったと言います。
その後、高校を卒業すると東京大学文学部に進学しますが、会社設立のため中退しています。
会社設立へ
1996年:有限会社オン・ザ・エッヂを設立
1996年4月、有馬あきこ氏らと有限会社「オン・ザ・エッヂ」を設立します。
会社の資本金には、有馬氏の父から出資金600万円が用いられ、1997年に株式会社になります。
当時のインターネットが普及し始めた頃に、いち早くホームページ制作・管理運営を行う会社として注目を集め、レコード会社などの一流企業のサイト制作を請負いました。
2000年4月には売上高2億5000万円になり、東証マザーズに上場します。
2002年、経営破綻した旧ライブドア社から営業権を取得し、「ライブドア」へ社名を変更しました。
ただし、ライブドアは「証券取引法違反」によって、2006年4月14日に上場廃止となっています。
球団買収計画&失敗
大阪近鉄バファローズ買収を計画するも…
ライブドアは、2004年に経営難だったオリックス・ブルーウェーブ(現:オリックス・バファローズ)との合併が決定したプロ野球球団「大阪近鉄バファローズ」の買収を申し出ました。
しかし、買収の申し出を拒否されてしまいます。
すると今度は、それまで球団のなかった東北に新球団を設立する計画を発表。
球団名を「仙台ライブドアフェニックス」とし、監督としてトーマス・オマリー氏を就任させると発表しました。
楽天と参入を競い合いましたが、経営体力の不足等を指摘され、審査の結果、楽天(東北楽天ゴールデンイーグルス)の参入が決定し、ライブドアの参入は実現しませんでした。
ニッポン放送買収計画&失敗
ライブドアVSフジテレビ
2005年2月、堀江貴文さんが社長を務めるライブドアが、ニッポン放送株を35%取得、同社最大株主となりました。
その後2月21日に、ニッポン放送株を40.1%取得していますが、2005年4月に、ライブドアが所有していたニッポン放送株式の全てをフジテレビジョンが取得。
これにより、買収は失敗に終わりました。
総選挙への出馬&落選
「誰もやらないから僕がやる」
黒いTシャツの上にラフな半袖シャツという、いつもの”ホリエモンファッション”で表れた堀江貴文さんは、自民党本部で立候補表明の会見に臨みました。
ニッポン放送の買収時のような不敵な笑みはなく、うつむき加減で一言一言ていねいに、慎重に言葉を選んでいる様子が伺えました。
「ホントは他の人がやってくれる方がいいんですけど、誰もやらないから僕がやる」
そう語ると、両脇に陣取った武部勤幹事長と世耕弘成幹事長補佐が深くうなずいた。
選挙区で直接戦うことになる亀井氏については、「一立候補を表明されている方という認識しかない」。無所属での立候補については「お願いしたんです、私の方から」と語った。
選挙は、亀井静香氏の地盤だった広島6区で厳しい選挙戦を強いられてしまいます。
公明党支持者からの票を得るために「比例は公明党に」と連呼までして終盤で追い上げようとしましたが、結局、亀井静香氏に11万票に次ぎ8万4千票で落選しました。
ライブドア元社長・堀江貴文の「ライブドア事件」での逮捕の経緯
モヒカン頭で出頭した様子を覚えている方も多いと思いますが、堀江貴文さんは”ライブドア事件”で逮捕されています。
このライブドア事件とは簡単に説明しておきましょう。
ライブドアの2004年9月期年度の決算報告の中の有価証券報告書に虚偽の内容掲載の疑い、証券取引法等に違反、という2つの罪が疑われました。
ライブドアとライブドアマーケティング、そして当時の取締役らが起訴されました。
事件の経緯を時系列でおさらいしていきましょう!
事件の経緯をおさらい!
堀江貴文さん逮捕へ…
- ・2006年1月16日
- 証券取引法違反容疑により、六本木ヒルズにあるライブドア本社や堀江貴文さんの自宅などに東京地検特捜部が入り、家宅捜査が行われました。
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- ・1月23日
- 証取法違反(風説の流布、偽計取引)容疑で東京地検特捜部により逮捕。
- 「財務担当取締役」の宮内亮治氏、「ライブドアマーケティング社長」の岡本文人氏、「ライブドアファイナンス社長」の中村長也とともに逮捕され、2月13日に公判請求しています。
- ・2月22日
- 証取法違反(有価証券報告書虚偽記載)容疑で再逮捕されます。
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- ・3月16日
- この日に岡本氏が、翌3月17日には宮内氏と中村氏、4月5日には熊谷氏がそれぞれ保釈されていますが、堀江貴文さんの保釈請求は通りませんでした。
- その後4月27日に、東京地裁は東京地検の準抗告を棄却し、堀江貴文さんの保釈が認められたのです。
少し痩せた堀江貴文さん、保釈へ
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- ・6月20日
- 前年に起きていた、ニッポン放送の経営権問題で、村上ファンドの村上世彰前代表とのインサイダー取引をめぐり、東京地検特捜部から参考人聴取を受けました。
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- ・9月4日
- 東京地裁で初公判が行われます。
- 罪状認否で「起訴状は悪意に満ちて書かれている」「そのような犯罪も指示もしたことがなく、起訴されたことは非常に心外だ」と起訴事実を全面否定し無罪を主張しました。
- この後11月28日までに合計26回もの公判を行いました。
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- ・12月22日
- 論告求刑にて、検察官から「一片も反省の意が感じられない」と痛烈に批判され、懲役4年を求刑されます。
- ・2007年1月26日
- 最終弁論で堀江貴文さんは涙声で「取り調べなしに突然逮捕された」「おまえをつぶすという意気込みで、こちらは商売できない」など、今度は堀江さん側が検察を非難しました。
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- ・3月16日
- 東京地裁で判決公判が行われ、裁判長から「上場企業の責任者としての自覚が微塵も感じられない」と述べ、懲役2年6ヶ月の実刑判決(求刑懲役4年)が言い渡されました。
- 主任弁護士を務めた高井康行弁護士は、その後の記者会見にて「非常に不当な判決」として東京高裁に即日控訴しました。
保釈金2億円を追加納付&再保釈
・2008年7月25日
東京高裁は堀江貴文さんの控訴を棄却し、1審の懲役2年6か月の実刑判決を支持しました。
弁護側は最高裁に即日上告した。
・2011年4月26日
最高裁は上告を棄却し、懲役2年6か月の実刑判決が確定しました。
これに対して28日に「被告の職業を不詳とした決定は不当」と異議申し立てました。
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- ・6月20日
- モヒカン頭で東京高等検察庁に出頭し、東京拘置所に収監されます。
- 六本木の自宅から東京高等検察庁出頭までの一部始終が、ニコニコ動画の「ホリエモンチャンネル」と、ニコニコ生放送「緊急生放送!密着 堀江貴文収監のすべて」で生中継されました。
- ・2013年3月27日
- 長野刑務所から仮釈放。
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- ・11月10日
- 刑期満了。
ライブドア元社長・堀江貴文の「ライブドア事件」での逮捕理由2つ
逮捕された理由1:証券取締法違反(偽計取引容疑)
堀江貴文さんは、一体なぜ逮捕されてしまったのでしょうか?
まず、容疑の1つである「偽計取引及び風説の流布容疑」に関して説明しましょう。
東京地検特捜部の指摘によれば、「マネーライフ社」の企業価値を、ライブドアファイナンス従業員が過大に評価したとされます。
これは、金融関係の子会社が、ライブドアファイナンスを介し、ライブドアが実質的に支配していた投資ファンド“VLMA2号投資事業組合”の名義で行っています。
さらに、マネーライフ社はすでにライブドアが買収済みだった点も問題視されました。
買収していた企業の企業価値を過大評価することにより、ライブドアマーケティングとの株式交換比率が決定します。
この一連の流れについて、事前に「マネーライフ社」を買収していたとは公表されていませんでした。
また、ライブドアマーケティングは、第3四半期決算発表時は当期純損失でした。
それにもかかわらず、架空売上を計上したり、前年同期比で増収増益を達成したとし、前年中間期以来の完全黒字化を達成したとのの虚偽事実を公表していたのです。
この結果、単なる粉飾決算だった過去の事例(日興コーディアル証券)などよりも、重い刑罰が課せられました。
判決によれば、粉飾決算により時価総額を高めることで、高い企業価値を偽装して他社を買収したりと、その行為は極めて悪質と判断されました。
【インサイダー取引】
村上元代表は2004年11月8日、ライブドアの堀江貴文元社長らから、ニッポン放送株の大量取得方針決定の伝達を受け、その公表前に株式を買い付けて利益を得ようと企て、同年11月9日から05年1月26日までの間、同放送株約193万株を買い付けた。
逮捕された理由2:有価証券報告書虚偽記載容疑
【有価証券報告書の虚偽記載】
堀江被告はライブドア元取締役らと共謀し、同社の2004年9月期連結決算で、実際には約3億円の経常損失が発生していたのに、売上高計上が認められない自社株売却益約37億円や、買収予定だった2社の預金を売上高に含め、計約53億円を不正計上した。
ライブドアは53億4700万円の利益を計上することで、50億3400万円の経常黒字だったとする「虚偽の有価証券報告書」を関東財務局長に提出したとの疑いがかけられたのです。
この件が、堀江貴文さんの2つ目の容疑「有価証券報告書虚偽記載」になります。
ライブドア元社長・堀江貴文の「ライブドア事件」の真実
逮捕劇にまで及んだ「ライブドア事件」ですが、この事件には黒幕がいたとの噂が飛び交っているようです。
この事件の黒幕について、財務担当取締役を務めていた宮内亮治氏、公認会計士の田中慎一氏の名前も挙がりました。
この他にも”ロックフェラー”による陰謀説までもが囁かれ、もはや真相は分からない状況とまでなっていました。
結局、裁判では、計7人と2法人に対し有罪判定が確定しました。
・堀江貴文:懲役2年6ヶ月
・宮内亮治:懲役1年2ヶ月
・岡本文人:懲役1年6ヶ月執行猶予3年
・熊谷史人:懲役1年執行猶予3年
・中村長也:懲役1年6ヶ月執行猶予3年
・公認会計士2人:懲役1年執行猶予4年
・ライブドア:罰金2億8千万円
・ライブドアマーケティング:罰金4000万円
堀江貴文さんの後に逮捕された熊谷史人氏が、その後語った内容もとても興味深いものです。
テレビなどで報じられた「粉飾決算」について、堀江貴文さんは一切認知していなかった可能性があると示唆しているのです。
また、このライブドア事件を巡り謎が残ったままなのが、エイチ・エス証券副社長の野口英昭氏の不審な自殺ではないでしょうか。
野口英昭氏が自殺したと報道された後、堀江貴文さんはその後のインタビューで「自分の無実を証明できる唯一の人物だった」ということを語っていました。
堀江貴文さんと宮内亮治さんは、野口英昭氏が自殺したことが理解できなかったと言います。
ライブドア元社長・堀江貴文の総資産&年収
堀江貴文さんは、長野刑務所収監後も、Twitterやメールマガジン等での社会的活動を継続していき、収監中にも関わらず1億円稼いでいたとの情報もあります。
テレビなどでは、堀江貴文さんの総資産に注目が集まっています。
過去には、最高資産額3000億円と言っていた堀江貴文さんの現在の資産は一体、いくらくらいなのでしょうか?
総資産をテレビで暴露!
現時点で、堀江貴文さんが関わっている事業がこちらになります。
・TV出演
・投資
・スマホアプリのプロデュース
・アフェリエイト
・宇宙開発事業
大体ですが、上記の活動を主にしているものと思われます。
また、宇宙開発事業では詐欺に遭っていたとの報道が2016年にありました。
これに対し堀江貴文さんは「腹立ってしょうがない」と怒り心頭な様子が伺えました。
堀江氏は「詐欺っていうか、ベンチャー企業って投資して上手くいかなかったり、途中でお金持ち逃げしちゃう人がいるじゃないですか。実現性の低い話をあたかも実現性があるように言っていた。そこに56億円投資していたんですけど、ちょっとうまくいってないんで、訴訟を起こした」と経緯を説明。
「それを宇宙詐欺っていうから口八丁、手八丁で56億円を持っていかれたまぬけみたいに週刊文春の馬鹿野郎が書いたんで、腹立ってしょうがない」と怒りをあらわにし、「訴えたのは1年位前で、アメリカのヒューストンのニュースメディアには、もう載っていて、スクープでもなんでもねぇよ」とバッサリ斬った。
堀江貴文さんの年収はどのくらい?
堀江貴文さんのおおよその資産を把握したところで、では年収はどのくらいなのでしょうか?
まず、いま1番の収入源となっているのが、「メルマガ事業」です。
こちら、月額800円の設定がされていて、すでにメルマガ登録者数は1万5千人は軽く超えているとのことで、軽く見積もって「800×15000=1200万円」になります。
この「1200万円」は月額(月収)になります。
しかも、そこからバックエンド商品の収入などもありますし、登録者数はどんどん増えていってるようなので、ここから経費を差し引いても年収1億円は余裕で超しているでしょう。
堀江貴文さんのメルマガ
堀江貴文さんは、この他にも最近ではテレビ番組にも多く出演していますし、かなり稼いでいることは間違いないでしょう。
おそらく5億以上稼ぐ、と言ってもおかしくないかもしれませんね。
ライブドア元社長・堀江貴文の現在
最近では、出所後テレビなどでその姿をたびたび拝見するようになりました。
ライブドアの社長の座は譲ったそうですが、いま現在はどのような仕事をしているのでしょうか?
トークアプリ「755」の発起人
・「755」は囚人番号だった
AKB48やE-girlsがCMに出演していた「755」を見かけたことがあると思います。
「755」とはスマホで使えるトークアプリの一種で、堀江貴文さんはこのアプリをサイバーエージェントと共に共同で企画したのです。
AKB48などの国民的アイドルを広告塔に使うなどし、相変わらずのマーケティング手腕を発揮し、またしても成功に繋げました。
「755」とは、著名人にファンが直接質問を投げかけられることが最大の特徴のアプリだ。
サイバーエージェントが昨年2月のサービス開始以降、AKBグループのメンバーが多数利用している。
有料メルマガ事業
この他に、おそらく堀江貴文さんのメイン収入源となっている”有料メルマガ”があります。
この有料メルマガは、Youtubeを使って広告費を極力抑えるマーケティング手腕でどんどん購読者がどんどん増えていってるそうです。
また、Youtubeで堀江貴文さんのチャンネル「ホリエモンチャンネル」を作り、こちらの動画が「ビジネスの勉強に役立つ!」と起業家の間でかなり話題となっているそうです!
元祖IT起業家だった堀江貴文さんらしい、Webマーケティング力を発揮しています。
今後も堀江貴文さんのチャンネルやメルマガ登録者もどんどん増えていくことでしょう。
いまは家がない?
六本木ヒルズ自宅、引き払った!
2018年5月11日に放送された、日本テレビ系「another sky」に堀江貴文さんは出演しました。
“ホリエモン”と言えばの存在だった、六本木ヒルズの自宅マンションを引き払っていたそうで、現在はトランクケース3個を持って、家がない生活を送っていることを告白しました。
海外にも頻繁に出かける堀江氏に、司会の今田耕司が「家は東京だけ?」と聞くと、堀江氏は「家ないんすよ」「やめました5年前に」と答えた。
現在は「ホテルとか友達の家とかを転々と。荷物もトランク3個分くらいにして」と説明し、「極論するとスマホと服(があれば)。わりと落ちつける。ホテルの部屋で落ち着けるようになりました。慣れるんですよね」と語っていた。
きっかけは5年前から約2年、長野県に長期出張した際に「その時に、もったいないから」と自宅マンションを引き払ったことを明かした。
堀江氏は「六本木ヒルズに住んでたんですよ。まあまあ家賃高いんで。しっかりしてるんですよ」と経緯を説明した。
まとめ
・堀江貴文が逮捕された理由は証券取締法違反と有価証券報告書虚偽記載容疑。
・堀江貴文は現在年収は推定で5億円程度。
・堀江貴文は現在家がないので、ホテル暮らしをしている。
いかがでしたでしょうか?
これまでの堀江貴文さんの経歴や歩み、そして逮捕劇についてまとめました。
収監中にも1億円稼ぎ、出所後も勢いを増している堀江貴文さん。
最近では、またメディアにも姿を見せるようになってきました。
根強いファンも多い堀江貴文さんの今後に期待が高まっているようです。