頭皮がかゆいと非常に不快な上、フケや臭いを伴い対人関係に影響が出ることもあるため、早めの対策や予防が重要です。
今回は頭皮がかゆい原因10、効果的な対策3つ、シャンプーの種類3つ、正しいシャンプーの使い方を紹介します。
目次
頭皮がかゆい人は意外と多い!
誰もが頭皮がかゆいという経験をしたことがあると思います。
常に外部の刺激にさらされていながらケアがあまり重要視されない頭皮は、乾燥したりすることによってかゆみが引き起こされやすいのかもしれません。
かゆいのはただの洗い残し、刺激による炎症なのか、それとも病気なのか…と不安に思われる方も中にはいるかもしれません。
確かに頭皮のかゆみには様々な種類の原因がありますので、一概に決めつけることはできません。
毎日シャンプーをしっかりして洗っているのに、なぜかかゆみが収まらないという方は意外と少なくないものです。
どんな刺激を受けても頭皮がびくともしないような、健康な状態を保つためにはどうすればいいのでしょうか?
頭皮がかゆい原因10!
しっかり洗っているし、ケアもしているつもりなのになぜか頭皮のかゆみが収まらない、と感じると徐々に不安が大きくなってくるかもしれません。
頭皮がかゆいのはなぜなのでしょうか。
原因がはっきり分かれば対処法もおのずとわかってきます。
まずは、頭皮を守るためにできることを考える前に、頭皮のかゆみの原因をいくつか挙げていきたいと思います。
自分の生活の中で当てはまっているものがあれば、ぜひこれを参考にして改めていくことをお勧めします。
①頭皮ダメージ
1つ目の頭皮のかゆみの原因として考えられるのは、頭皮ダメージです。
美容院に行くときにどのようなカットをしてもらっていますか?
頻繁にパーマをかけたり、カラーリングをしている、ということはないでしょうか。
頻繁にそうした刺激を髪に与えていると頭皮にダメージが生じてしまいます。
頭皮がもともと弱い人はもちろんの事、紫外線を受けて炎症を起こしていたり、乾燥していて頭皮が刺激に弱くなっているときのパーマやカラーリングは致命的です。
②シャンプー・コンディショナーの洗い残し
2つ目に考えられる頭皮のかゆみの原因は、シャンプーやコンディショナーの洗い残しです。
シャンプーをしっかり使って洗っているのになぜかかゆい、というときにはしっかりすすげていない可能性があります。
合成界面活性剤などが配合されている洗浄力の高いシャンプーを使っている場合、洗い残しがあると頭皮にとって非常に強い刺激になってしまいます。
それによって毛穴が詰まって毛穴が狭くなり、うまく皮脂が分泌できなくなったり、髪の毛の生え方が不自然になることがあります。
③皮脂
3つ目に考えられる頭皮のかゆみの原因は、皮脂です。
もちろん皮脂の分泌は頭皮を潤いを与えるために必要で、正常なことです。
しかし、脂質の多い食生活をしていたり、過度なストレスによって異常に皮脂が分泌されることによって、かゆみが引き起こされることもあります。
毛穴が皮脂で詰まってしまうと老廃物が排出できなくなり、皮脂が酸化してしまい肌に刺激を与えることになります。
過度に分泌された皮脂が原因となって、かゆみだけでなく嫌な臭いが生じることもあるようです。
④雑菌
雑菌は、かゆみを生じさせる原因の一つです。
先ほど皮脂の分泌が過度に行われることによって、かゆみが生じたり臭いが生じる、と述べましたが、この異常な分泌が殺菌を発生させてしまうこともあります。
マセラチン菌などの菌は皮脂を好むため、増加していきます。
これらの菌が皮脂を分解するときにできる成分が頭皮に刺激を与えるため、炎症を起こしてしまい、かゆくなるのです。
⑤病気
頭皮のかゆみが生じる原因は生活習慣が原因となるだけではありません。
もしかすると病院の可能性もあります。
どうしてもかゆみが気になって耐えられなくなたら、病院に行くことをお勧めします。
では、いったいどんな病気の症状として頭皮のかゆみが生じるのでしょうか?
考えられる病気を4種類ご紹介しておきたいと思います。
乾癬
一つ目は乾癬です。
表皮の細胞が異常な速度で生まれ変わることによって皮膚に炎症が起きます。
そのため赤い湿疹が出るなどの症状が出ます。
その後フケが出てくるでしょう。
皮膚が異常に生まれ変わるので、次々と皮膚が剥がれ落ちていきます。
その炎症と共にかゆみが生じるでしょう。
シラミ
2つ目の病気は、シラミです。
シラミはある意味感染症です。
子供などはプールや同じ帽子を被ることなどから感染することがありますが、大人でも感染します。
成虫も幼虫も血液を吸うことによって成長していきます。
蚊に噛まれたときと同じように、頭皮の血液を吸われることで、強いかゆみが生じます。
普通のシャンプーでは除去できない為、病院に行って専門家に指示を仰いだらよいでしょう。
水虫
水虫は足の指だけに起こるわけではありません。
白癬菌に感染すると頭皮のかゆみが生じるようになります。
同じようなタイミングでフケや脱毛が生じることもあります。
湿っていると白癬菌が繁殖しやすいため、髪を乾かさないことや汗をかいてそのまま放置しておくとよくありません。
また、帽子を被ることが多くて頭皮が蒸れやすい方は注意しておきましょう。
アトピー
アトピー肌の方は元々肌が刺激に弱く、炎症を起こしやすい状態にあります。
バリア機能が弱いそのような頭皮に、刺激やダメージがあると、すぐに炎症を起こしてしまうことでしょう。
アレルゲン物質の影響を簡単に受けてしまうかもしれません。
アレルギー体質の方は注意が必要です。
寝ていても起きてしまうほどの強い痛みが生じるので、自力で治していくことは不可能に近いかもしれません。
病院に行くことをお勧めします。
⑥乾燥
頭皮が乾燥すると皮膚のバリア機能が徐々に低下していきます。
今までは何の影響もなかったような些細な外部からの刺激にも、過剰に反応してしまうようになるでしょう。
そのため紫外線やパーマ液、カラーリングの際などの刺激には特に敏感に反応するようになります。
過度に温度が高いお湯で頭皮を洗い流したり、洗髪していると必要な分の皮脂まで洗い流すことになってしまいます。
そのため皮膚が乾燥し炎症を起こし、かゆみを引き起こすのです。
ドライヤーによる乾かしすぎも乾燥の原因となります。
⑦ストレス
現代人が頭皮に問題を持っている多くの場合、ストレスが原因となっています。
ストレスが頭皮環境や地肌に大きな影響を与える一つの原因です。
ストレスを感じず生活することは難しいため、ある意味どうしようもないことかもしれません。
ストレスを感じるとホルモンバランスが乱れ、新陳代謝が悪くなり、古い角質がたまるなど頭皮環境が悪化していきます。
多かれ少なかれすべての人がストレスを感じています。
頭皮に大きな影響を与える前の対策が必要ですね。
⑧湿疹
頭皮湿疹という原因で頭皮にかゆみが生じることもあります。
これは病気の一つともいえるでしょう。
乾燥または皮脂の異常分泌によって皮膚の病気が発症し、湿疹ができることがあります。
そのため強いかゆみを引き起こします。
加えて細かくて乾いたフケが大量に発生することも特徴です。
頭皮の皮脂を餌とする細菌が繁殖してトラブルを引き起こします。
べたついたり、不快な臭いを伴う場合もあります。
乾燥性
乾燥性の湿疹は、頭皮が乾燥することによっていつもは反応しないような刺激にも敏感に反応してしまうため、炎症を起こしやすくなります。
乾燥肌ゆえの菌が増殖したり、乾燥ゆえの湿疹、赤みが生じるでしょう。
強いかゆみを伴いますし、フケが大量に出るのですぐに気づくことができます。
早めに治療するために、皮膚科に通院することをお勧めします。
脂漏性
脂漏性の湿疹もあります。
皮脂の過剰分泌が原因でできる脂漏性の湿疹は、頭皮トラブルの中でも特に厄介だといえるかもしれません。
ベタッとした大きめのフケが出るので、髪の毛全体がべたついているような不快感を感じることでしょう。
これはマラセチア菌という菌が繁殖することによって皮膚炎を生じさせ、かゆくなります。
あまりのかゆみで皮膚を傷つけるようなことをしてしまわないよう、注意が必要です。
⑨食事
食生活が頭皮に影響を与えていることも珍しいことではありません。
食生活の悪さが頭皮に悪影響を与えているのです。
そのため食生活を改善させることによって改善する場合もあります。
刺激が強い食べ物ばかり食べているとストレスがかかってしまうため、新陳代謝が悪くなり、頭皮の状態も悪くなってしまいます。
そのため激辛!といった刺激の強い食べ物は避けましょう。
頭皮が新しい健康な細胞を作るための亜鉛などの栄養素を積極的に食べるようにしましょう。
⑩睡眠不足
睡眠不足に悩まされているものの、そもそも睡眠の必要性をそれほど感じていない方も現代人には少なくありません。
しかし、睡眠時間は十分に必要です。
理想的な睡眠時間は7時間です。
病気になるリスクをできるだけ抑えるために、睡眠のための時間をしっかり確保しましょう。
毎日時間を意識して、眠たくなくても起きる時間から逆算して、十分な睡眠時間を取れる時間に寝るようにしましょう。
そのようにすれば体への負担をできるだけ抑えて、健康的な頭皮を作ることができるでしょう。
頭皮湿疹でかゆい時に特にNGな行動!
頭皮湿疹が出ていてかゆみが強いときどのように対処すればいいのでしょうか?
頭皮湿疹が出ているときにやりがちなのが、掻くことです。
どうしてもかゆいので爪を立てて掻きたくなる気持ちはわかります。
しかし、そもそも頭皮湿疹は、地肌がダメージを受けていて刺激に敏感に反応してしまっている状態です。
その状態で掻くことによってさらに刺激を与え、頭皮湿疹が広がる可能性も考えられます。
優しい対処と毎日の地道なケアが必要なのです。
かゆい頭皮に効果的な対策3つ!
頭皮がかゆいときはどのように対処すればいいのでしょうか?
掻きたい気持ちをぐっと抑えて、早くかゆみを引かせるためにできることをいくつか考えてみましょう。
ストレスをためない
まずできることはストレスをためないように、自分なりのストレス解消法を見つけることです。
目に見えていないストレスは体のいろいろな部分に影響を及ぼしています。
ストレスを発散するためにしっかり睡眠の時間を取り分けることも大切です。
体を休めてあげて、規則正しい体のリズムを取り戻すことができるようにしましょう。
早寝早起きの習慣をつけることも大切です。
そのすることで、細胞の生まれ変わりを正しくし、髪の毛の生え変わりなどの体内サイクルも規則正しく行うことができるようになるからです。
栄養をしっかりとろう
栄養をしっかりとって、頭皮が健康な状態をキープできるように心がけましょう。
脂質たっぷりの食事ばかりや、栄養素が偏っている変色などはNGです。
頭皮湿疹が出にくい、かゆみが起きにくい強い皮膚を作りましょう。
そのために野菜中心で和食メインの食事がおすすめです。
特に皮膚に有効的なビタミン類を積極的に摂取することをお勧めします。
レバー、ウナギ、納豆、卵などがおすすめの食材です。
頭皮マッサージ
血行が悪くなると乾燥してしまい、頭皮がかゆい原因となります。
ですから、頭皮マッサージを定期的に行って、酸素や栄養素が血液に乗ってしっかりいきわたるようにしてあげる必要があるかもしれません。
マッサージのやり方をご紹介しましょう。
①両手で耳を覆うように、親指を耳の後ろ、残り4本の指を耳の上にやさしくあてる
②頭頂部に向かって指をずらしていく
自分にとって気持ちがいいと思える程度の圧で頭全体をマッサージしていきましょう。
頭皮がかゆい元凶はシャンプーの可能性も!シャンプー3種類を紹介
シャンプーをしっかりしているのにかゆい!とお悩みの方はそのかゆみの原因がシャンプーなのかもしれません。
シャンプーには大きく分けて3種類ありますが、どのような成分でどのような効果があるのかご存知ですか?
①高級アルコール系シャンプー
高級アルコール系シャンプーは決して高級なものではありません。
市販でよく売られているのはこの種類のシャンプーです。
高い洗浄力があるため、頭皮が刺激に弱いタイプの人にはあまりお勧めできません。
乾燥しやすくなります。
②石鹸シャンプー
石鹸素地や脂肪酸ナトリウムなどが主成分となっている石鹸シャンプーもあります。
こちらも高い洗浄力があり皮脂をしっかり洗い流してくれますが、必要な分もごっそり洗い流してしまう可能性があります。
また、しっかりシャンプーを洗い流さないと石鹸がそのまま頭皮に残ってしまいます。
蓄積したり、毛穴をふさいだりしてトラブルの元となってしまうことがあります。
③アミノ酸系シャンプー
アミノ酸系シャンプーはアミノ酸系界面活性剤を使用したシャンプーで、最近人気を集めている低刺激のものです。
頭皮がそもそも乾燥しやすい、炎症を起こしやすいという方におすすめの、刺激の弱い頭皮にあまり負担にならないシャンプーと言えます。
シャンプーの正しい使い方!【シャンプーが原因のかゆい頭皮対策】
シャンプーの仕方が間違っていると、きちんと汚れを落とせなかったり、シャンプー自体が洗い流せていない時もあります。
ここでもう一度正しいシャンプーの仕方をおさらいして、頭皮のかゆみ対策をしましょう。
①ブラッシング
髪を洗う前にまずはブラッシングをして、髪の表面についている汚れをある程度落としましょう。
②予洗い
シャンプーをつける前に、お湯で髪の毛と頭皮を洗いましょう。
お湯の温度は38℃ほどがおすすめです。
お湯でしっかり流すことで汚れを落とし、シャンプーの泡立ちをよくすることができます。
③シャンプー
シャンプーは手で泡立ててから、頭皮に乗せていきます。
髪の毛ではなく頭皮をマッサージするような感覚で洗っていきます。
その後3分から5分ほどかけてしっかりすすぎましょう。
④コンディショナー
コンディショナーは頭皮につけないようにします。
乾燥しやすく、痛みやすい毛先のみにつけるようにします。
頭皮につけると毛穴が詰まったりしてかゆみを引き起こします。
そしてしっかりすすぎましょう。
⑤ドライ
洗髪後はそのままにするのではなく、まずタオルドライします。
優しくふき取るようにしましょう。
大体8割を乾かせるようにドライヤーを使います。
濡れた状態が長時間続くと雑菌の思うつぼですので、しっかり乾かしましょう。
まとめ
・頭皮がかゆい時に掻いてしまうと、頭皮湿疹が広がって更にかゆくなる可能性がある。
・正しいシャンプーの仕方を覚えることで頭皮のかゆみが収まる可能性もある。
頭皮がかゆくて、不快な思いをしてこられた方、今日からかゆみとおさらばできるかもしれませんよ!
生活習慣や食生活の改善、正しいシャンプーの選び方と使い方をマスターできれば、かゆみの原因となるものはできるだけなくせるでしょう。
それでもかゆみが収まらない時には、病院に行って専門医の指示を仰ぐことをお勧めします。
これであなたも爽やかな頭皮に戻れるはずです!