持ちが良いと噂のクリープパーマは誤解されている点も多く事前に特徴や他のパーマとの違いを知っておくと安心です。
今回はメンズクリープパーマのやり方、持ちなど誤解されやすいポイント6つ、デジタルパーマとの違いを紹介します。
目次
メンズクリープパーマとは?
クリープパーマとは一体どんな種類のパーマのことでしょうか。
クリープとは簡単に言えば、毛髪の中で物質が効率的に、そしてストレスなくスムーズに動ける状態にするというパーマのかけ方です。
ですから、少量のパーマ剤でも癖をしっかりつけることができます。
パーマが強く、持ちも良い種類の一つです。
クリープパーマには、エアウェーブというものがあります。
これは、癖のついた髪を冷やし常温状態にするときに硬質のガラス状態にします。
その状態で2つ目の薬剤を浸透させ、再結合させることで通常のパーマよりもウェーブやカールのかかりが非常に強い、というメリットがあります。
これは専用のマシンを使ったもので、コールドパーマとホットパーマに継いで第3のパーマと呼ばれているパーマの種類です。
しかし、クリープパーマも基本的な手順や使われている薬剤はコールドパーマやデジタルパーマと同じものです。
再度結合させるというクリープならではの過程を使っているため、新しいパーマーの方法として人気が出ているものです。
メンズクリープパーマのやり方
クリープパーマのかけ方や手順について大まかな方法をご紹介します。
①カットやシャンプーなどで整髪します
②ケラチンやトリートメントなど髪のダメージや質に応じて処理を行ないます
③パーマ液1剤を塗布します
④ワインディングします
⑤1つ目の薬剤が髪に浸透したら水で洗い流します
⑥加温し、加湿し、髪をクリープ化させます
⑦ウェーブやカールがどれくらいかかっているかをチェックします
⑧ドライヤーなどで髪を冷やしガラス化させます。
⑨2つ目の薬を塗布し放置します
⑩2つ目の薬剤を洗い流します
⑪トリートメントとスタイリングを行って終了です
メンズクリープパーマの特徴4つ 【持ち&かかる時間など】
クリープパーマの特徴についてご紹介します。
クリープパーマは、髪の長さや髪質を問わないオールマイティーに活用できるパーマの種類です。
ショートヘアからロングヘアまで、髪の長さもどんなものでもかけられます。
髪質が太くても細くても、癖があってもなくても構いません。
ただし、髪を傷めにくいパーマの種類の一つですが、あまりにも傷みすぎているひどい髪質にはかけられないこともあるので要注意です。
更にクリープパーマは、一般のパーマよりも長く持つことで知られており、持ちはおよそ3ヶ月から4ヶ月と言われています。髪の癖の強さや美容師の技術、薬剤の種類などによってどれほど持つかは様々です。しかし、適切にお手入れしていれば長くて半年持ちます。
また、クリープパーマは一般のパーマより時間がかかりません。
2時間程度で完了するでしょう。
そしてストートパーマと同じぐらい、1万円前後が相場になっています。
ただし、髪の長さによって値段が変わるサロンもあるので事前に聞いてみましょう。
クリープパーマをする際は、値段が安いか高いかにかかわらず、お店の評判や美容師さんの技術がどれほどなのかをしっかりチェックするようにしましょう。
口コミを見たり美容師の知り合いなどに聞くのも良いかもしれません。
メンズクリープパーマの誤解されやすいポイント6つを徹底解説
クリープパーマは、途中に乾燥を挟むことで再結合させるという化学反応を使い、より持ちの良い質の高いパーマスタイルを作り上げることができます。
クリープパーマの特徴を聞くと非常に良いイメージを持たれることがほとんどです。
しかし、基本的には普通のデジタルパーマやコールドパーマなどと一切変わりません。
そのため誤解されていることがほとんどです。
クリープパーマにおいて誤解されている点を、正確な情報で解説していきたいと思います。
①持ちが極端に良いわけではない
まず1つ目は、持ちについてです。
持ちが良いというのは事実ですが、そこまで極端に良いわけではありません。
クリープパーマを調べると必ずと言っていいほど、クリープパーマは普通の1.5倍持ちが良くなる、などの倍率が挙げられていることがあります。
確かに美容師の腕が良かったり、その人の髪質が良かったり、お手入れをきちんとしているとなれば3ヶ月以上持つことは普通です。
しかしそれならデジタルパーマでも持つ人もいます。
ですので、他のパーマと比べて極端に持つ期間が変わる、とは考えない方が良いでしょう。
クリープパーマの工程は普通のパーマとほとんど同じですですから、クリープパーマをかけた全員が全員、持ちが良くなるとは考えられません。
②縮毛矯正後やデジタルパーマ後は不可能
2つ目の誤解は、どんな髪質でもパーマがかけられるという点です。
確かに、髪の長さや髪の細い太い、癖があるなしは関係ありません。
しかし、縮毛矯正した髪の毛やデジタルパーマをかけた髪の毛にはクリープパーマはかかりません。
そのような場合、大きなウェーブやカールが綺麗につくどころか、痛んだりチリチリヘアになってしまうなどの残念な結果に終わります。
③特別な薬剤を使うわけではない
3つ目の誤解は、薬剤です。
クリープパーマは特別な薬剤を使っている訳ではありません。
使われる薬剤も普通のパーマと同じです。
確かに美容院・サロンによって、またその施術されるお客様の髪質によって薬が決められている場合もあります。
しかし、クリープパーマだからといって薬が特別なものになるわけではありません。
④=エアウェーブではない
4つ目は、クリープパーマはエアウェーブと同じものという点が誤解です。
エアウェーブは確かにクリープパーマの一種ですが、どれも普通のパーマと工程は同じです。
エアウェーブはエアウェーヴ専用の機械が用いられるため、クリープパーマの中でも超強力なパーマのかかりを見せてくれます。
つまり、これはクリープパーマだからではなく、エアウェーブ専用の機械だからです。
さらに、エアウェーブの場合、ドライヤーで乾かした時にウェーブやカールがよく出るようになります。
しかし、クリープパーマの場合はドライヤーで乾かすとウェーブやカールは弱くなります。
これは明らかな違いと言うことができるでしょう。
⑤かかりすぎる恐れがある
5つ目の誤解は、クリープパーマの注意点とも言えます。
乾燥した時の熱が高すぎると、パーマがかかりすぎてしまう可能性があるのです。
確かにクリープパーマは、間で水洗いをし1つ目の薬剤を流します。
しかし全ての薬剤が流しきれるわけではありません。
パーマの薬剤は温度が高くなればなるほど、髪にダメージを与えてしまいます。
ですから、乾燥の際にどれほど熱が高くなるのかを美容師さんに確認しておきましょう。
熱が高すぎてパーマがかかりすぎた時のダメージも計算に入れて、パーマをかけるようにしましょう。
これは美容師さんの腕が関係している部分でもありますので、美容院や美容師さんの選び方にも注意しましょう。
⑥画像はコテを使ったセット後のものが多い
6つ目は、クリープパーマで紹介されている写真のほとんどは、コテでアレンジが加えられている点です。
クリープパーマをかけたからといって、必ずそのような完璧なヘアスタイルになるとは限りません。
これは美容師さんであれば分かりますが、素人の人なら、これがクリープパーマの完成形だと誤解してしまうかもしれません。
くっきりとしたカール感で魅力的に見えるクリープパーマの紹介写真は必ず、巻いてあるスタイルの写真です。
ですが、スタイリングがいらなくなるほどの完成形ではないということを覚えておきましょう。
クリープパーマは、デジタルパーマやゴールドパーマなどと同じような手順が踏まれています。
ですから、クリープパーマだけは他のパーマと全く違うと言う誤解をしないようにしましょう。
メンズクリープパーマとデジタルパーマの違いとは?
クリープパーマとデジタルパーマの違いについてご存知でしょうか。
パーマの種類はどれも同じと思ってしまっている方もおられます。
イメチェンするために美容院でパーマをかけようと思い、ネットで検索するとパーマの種類や値段がピンキリでてきますよね。
このような時にはっきりと自分のしたいパーマの種類を判別するために、パーマの違いを知っておくことは重要です。
ここでは、デジタルパーマとクリープパーマのどちらが自分の髪質に合っているのか、ベストなチョイスをするために3つのポイントをご紹介します。
持ちがよいのは…
まず1つ目は、持ちの良さです。
持ちの良さで言えば、デジタルパーマがナンバーワンです。
デジタルパーマは最高半年以上持ちます。
クリープパーマは3~4ヶ月程度の持ちが一般的です。
クリープパーマの方が持ちが良いと言われていることもありますが、パーマの広告や宣伝に騙されないようにしましょう。
できるだけパーマをかけ直しに行きたくないというのであれば、デジタルパーマがおすすめです。
デジタルパーマは熱を使うことによって形状記憶の力を最大限発揮させて、どれだけ刺激が強くてもパーマが取れないような方法をとっています。
しかし、クリープパーマにせよ、デジタルパーマにせよ、どちらも髪質によってはせいぜい2ヶ月程度しかもたないことがあります。
また、シャンプーの使い方や髪の扱い方によっては取れてしまうこともあり、長持ちすることが売りのパーマでもしっかりヘアケアすることは重要です。
傷みが少ないのは…
2つ目のポイントは傷みです。
できるだけ髪を傷めないようにパーマをかけたいと思われるのではないでしょうか。
いくらパーマをかけたくても、髪が傷んでしまってチリチリになったり枝毛ができたりしていては本末転倒です。
そのような心配がある方ならクリープパーマがおすすめです。
デジタルパーマはかなり高温での施術となるため、髪が乾燥してしまう可能性があります。
髪は熱を加えられると水分が維持できなくなります。
クリープパーマなら、加熱ではなく加湿し保温してくれます。
ですから、デジタルパーマに比べて圧倒的に傷みが少ないパーマの方法と言うことができます。
クリープパーマの方法として、美容院によってはホットタオルでロットに巻いた髪を包むと言う方法があります。
これは髪の保湿効果を高めるのに非常におすすめです。
仕上がりもクリープパーマは熱を加えていないため、プルンとした艶と潤いのあるカールに仕上がるのです。
長さ別にいうと…
3つ目のポイントは長さです。
髪の長さによってパーマのチョイスを変えなければなりません。
ロングヘアであれば施術しやすくても、ショートヘアでは施術できないという可能性もあるからです。
特にデジタルパーマは熱を加えるものであるため、髪の長さが限定されてしまいます。
何故なら、機械がかなり高温になるため頭皮に当たると火傷してしまうからです。
実際ショートヘアなのにデジタルパーマを行った結果、頭皮がヒリヒリする、首筋を火傷してしまったと言うトラブルも報告されています。
そんなことにはなりたくないですよね。
その点、クリープパーマは火傷のリスクは非常に低いと言えます。
ですから、髪が短くてもかけることができます。
髪のボリュームが出にくい方で根元からかけたい方やふんわりとした柔らかい印象を作りたい方であれば、クリープパーマがおすすめです。
逆に、毛先だけくっきりとしたウェーブを出したい、また華やかに見せたいといった希望ならデジタルパーマがおすすめでしょう。
美容院によってメンズクリープパーマがNGなのはなぜ?
中には「うちはデジタルパーマをやっていません。クリープパーマだけです」と言われることもあるかもしれません。
逆に「デジタルパーマだけを専門としています」と言う美容院もあります。
美容院によって扱っているパーマが違うと困りますよね。
しかしこれは、美容師さんの考えによって決められているものです。
髪にダメージが低いパーマだけを施術したいと考えている美容師さんもいれば、持ちが良いパーマだけを使いたい、積極的に取り入れたいという美容師さんもおられます。
美容師さんの考え方次第、また経験値次第で、扱ってくれるパーマの種類が異なります。
最近では髪を傷めにくい薬剤を使っていたり、パーマ専用の機械を取り入れて、より傷みにくいパーマの方法を取り扱っている美容院もあります。
ですから、美容院に行く前に事前にどんなパーマメニューがあるかをチェックしておきましょう。
美容院に事前チェック無しに飛び込むのは、あまりおすすめできません。
まとめ
・クリープパーマの持ちはおよそ3ヶ月から4ヶ月と言われている。
・クリープパーマの相場は1万円前後。
クリープパーマは最近話題になっている、持ちが良いといわれているパーマの種類です。
パーマのやり方から見ても、髪への傷みが少なくて魅力的ですよね。
自分がなりたいスタイルが、クリープパーマとデジタルパーマのどちらで実現させられそうなのかをぜひ考えてみてください。