10代や20代のころから若白髪が目立つ方もいますが、食事や生活習慣を改善することで治ることもあります。
今回は若白髪について、遺伝をはじめとする原因5つ、食事と生活習慣での対策法、染め方4種類を紹介します。
目次
若白髪に悩む男性はけっこう多い!
若白髪になると、本来の年齢よりも老けて見られがちです。
また、白髪が黒髪の中で目立ってしまって気になってしょうがない、といった方もいるでしょう。
若白髪で悩んでいる男性は少なくないようです。
若白髪は治るのでしょうか?
若白髪に悩んでいるお仲間さんの声をまずは聞いてみましょう。
・若白髪は遺伝によるとしか聞いていないので、もうあきらめています。白髪染めするしかないと思っています。
・まだ10代なのに白髪が目立っていてとても恥ずかしいです。学校でもいつも白髪を見られているような気がして自信を持てません。
・若くから白髪があったので、ずっと染めていました。そのせいで髪の質が非常に悪くなってしまいました。
このような若白髪を持つ若者たちが悩みを抱えています。
なぜ若白髪になるのか、白髪の対策方法を考えていきましょう。
白髪になるメカニズム!若白髪と作られ方は同じ
白髪になるのはいったいなぜなのでしょうか?
若白髪の原因について考える前に、白髪が生えるメカニズムについて書いていきたいと思います。
まず、髪の毛はメラニン色素によって黒くなっています。
もともと髪の毛は白い状態で生えてきますが、作られていくその過程の中でメラニン色素がまじりあい、だんだんと色がついていくのです。
白髪になるということは、このメラニン色素と髪の毛が混ざり合うことが出来なかった結果です。
メラニン色素はメラノサイトという細胞内で作られています。
メラニン色素を作りには、メラノサイトとチロシナーゼという酵素が必要になります。
このチロシナーゼが不足しているとメラニン色素を生成できなくなるため、髪が白いまま成長してしまうのです。
若白髪になる原因5つ!
では、若白髪といわれているものの原因は何なのでしょうか?
メラニン色素の生成がうまくいっていないからでしょうか。
確かにその通りです。
しかし、メラニン色素が作られなくなる理由は加齢によるものだけではありません。
生活習慣が大きく関係しています。
①遺伝
まず最初に最も原因の一つとしてよく知られているのが、遺伝です。
医学的には証明されていないのですが、遺伝によって若白髪になるという可能性も0ではありません。
両親のどちらも若いうちから白髪が目立っていたのであれば、子供も若白髪になるかもしれません。
メラニン色素の色や生成度合いは、遺伝が関係しているので、その面の遺伝が若白髪につながっていると考えることもできます。
もし、遺伝ゆえの若白髪であるなら、生まれた時からそもそもメラニン色素を作り出す能力が低いため、若白髪は治らない傾向にあります。
②ダイエットや偏食
若白髪になる一つの原因はダイエットや偏食による栄養不足です。
行き過ぎたダイエットを行うと、栄養不足に陥り、健康な髪の毛を作るための材料がどんどんなくなってしまいます。
健康な黒髪を作るには、亜鉛、鉄分、銅などのミネラルがどうしても必要です。
しかし、ダイエットによる食事制限や偏食により、栄養が不足してしまい髪の毛が元気に育つことが出来ななくなります。
その結果、細い髪の毛になったり抜け毛が増えたりするのです。
極端な偏食は頭皮や頭髪のトラブルを引き起こします。
③ストレス
ストレスが多いと白髪になりやすい、ということを誰しもが聞いたことがあるでしょう。
強い精神的なショックやストレスを与えられると白髪が増加するのは確かです。
ストレスを感じると交感神経が優勢になります。
そうすると筋肉が固くなり、血管が凝縮するので頭皮の血流が悪くなり、頭皮や髪の毛に栄養を与えるための経路がなくなってしまいます。
十分な栄養が行き届かなくなり、白髪になったり、抜け毛が増えたりするのです。
特に10代の時期は受験や学校生活のストレスなどをかかえやすいため、若白髪が増えるかもしれません。
④鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血というものにより、若白髪になる可能性があります。
これは主に女性に当てはまりますね。
10代の体は成長するため、骨や筋肉の増加と共に血液の量も増えていきます。
そのため鉄分不足に陥りやすくなります。
ヘモグロビン値が減少するために貧血になりますが。このヘモグロビンは体の隅々に必要な酸素を届けるためのものです。も
ちろん髪の毛にも必要な酸素が届かなくなります。
その結果白髪や抜け毛などの髪の毛のトラブルの引き起こすといわれています。
⑤スポーツ貧血
部活や職業など、徹底したスポーツを日常的に行っているなら、スポーツ貧血になって白髪が増えるという可能性もあります。
激しいトレーニングを行っているのはほとんどが10代から20代の若者です。
スポーツを本格的に行う人たちは、大量の汗をかき、筋肉量が増加することによって、鉄分不足に陥ります。
トレーニング量が増えれば増えるほど、赤血球を踏みつぶしていることになり、貧血の改善がなかなか難しい状況です。
若白髪の原因は本当に遺伝?生活習慣を見直せば治る可能性も
若白髪になるのは遺伝によると一般的に考えられていますが、これは医学的な根拠は一切ありません。
10代や20代で老化することはありませんので、遺伝だからしょうがない、と考えるのも無理はありません。
実は白髪に関して様々な研究がなされていますが、信頼できるような遺伝の根拠はまだ発見されていません。
ですから、若白髪は遺伝だから絶対に治らない、とは考える必要がありません。
遺伝以外の様々な原因が挙げられています。
生活習慣が原因となっている場合も少なくありません。
では、どのように対策すればよいのでしょうか?
若白髪の誤った対策!
白髪を見つけると、抜いてしまいたくなるのではないでしょうか。
しかし、白髪は伝染して増えていくものではありません。
ですから、抜く必要はないでしょう。
もし抜いてしまえば、毛根を痛めてしまう可能性があります。
頭皮がさらなるダメージを受けて、髪の毛が細くなったり、全く生えてこなくなる可能性もあります。
そもそも若白髪になるということは頭髪や毛根が普通よりも弱いということですから、十分注意するようにしましょう。
若白髪対策① 食事
若白髪を治療する方法はあるのでしょうか?
もし病気ゆえに白髪になっているのであれば、その病気を治療することで治る可能性はあります。
しかし、栄養が不足しているようなら食事の改善が必要です。
では、髪に必要な成分、栄養素をしっかり摂取するためにどうすればよいでしょうか。
特別な治療法はない若白髪に対処するための栄養素を2種類ご紹介します。
①黒髪づくりに必要な栄養素
黒く健康的な髪の毛が成長するようにするためには栄養素が豊富に必要で、毎食食事からきちんと摂取する必要があります。
黒髪になるために必要な栄養素には次のようなものが挙げられます。
・タンパク質
・銅
・鉄分
・亜鉛
・ビタミンE
②チロシン
チロシンという栄養素は、髪の毛を黒くするために欠かせない栄養素です。
髪の毛が黒くなるにはメラニン色素が必要だと述べましたが、実はこのメラニン色素はチロシンが原料となっています。
チロシンにチロシナーゼという酵素が働きかけることによってメラニン色素が出来上がります。
チーズや納豆、鰹節、ピーナッツなどに含まれていますから、こうした食品を積極的に食べるようにしましょう。
若白髪対策⓶ 生活習慣
若白髪を対策するためには、生活習慣を改善することがもっとも効果的です。
ではどのような点に注意して生活を送ればよいのでしょうか?
①しっかり睡眠をとる
まずは、しっかりと睡眠を取るようにしましょう。
寝ている間に体は疲労回復し、病気を回復させ、傷を修復するといった様々な働きをしています。
良質な睡眠をとることでその働きを妨げることなく、健康的な体を作り上げることが出来ます。
成長ホルモンは睡眠中に分泌されますが、このホルモンは髪の毛の成長にも関係しています。
成長ホルモンが最も分泌される、夜の22時から朝の2時までの間はできるだけ寝ているようにしましょう。
②バランスの良い食事をとる
バランスの良い食事をとることも、若白髪の対策の一つです。
健康を維持しながら美しい髪の毛を作るために、バランスの良い食事は欠かせません。
偏食や食事制限によって栄養不足に陥ると、強く黒い髪の毛を作ることが出来なくなり若白髪になります。
インスタント食品や、お菓子やジュースでは糖質ばかりが摂取されることになり、栄養バランスの良い食事とはなりません。
特にミネラルを意識的に摂取するよう心がけるべきです。
普段から規則正しい食事をしていれば若白髪は改善できるでしょう。
③ストレスを上手に解消する
自分なりのストレス発散法を考えてみましょう。
悩みを書き出してみたり、好きなことに打ち込んでみたり、友達と遊んだり、カラオケに行ってストレス発散するという方法もあります。
湯船に使ったりアロマでリラックスさせたり、マッサージを受けて体の疲れをほぐすという方法もあるでしょう。
自分が最も効果的だと思うストレス解消法を見つけなけばなりません。
そうすることで、若白髪の原因である一つを克服することが出来るでしょう。
④頭皮をマッサージする
頭皮マッサージも、若白髪の対策法の一つです。
頭皮マッサージを行うことによって頭皮のコリをほぐし血行を良くすることが出来ます。
そのため抜け毛、薄毛、若白髪に効果的であるといわれています。
朝と夜に毎日5分ほど行うだけで効果的です。
シャンプーを変えてみたり、お風呂に入る前にブラッシングを行うという方法もおすすめです。
⑤スマホをいじるのはほどほどに
睡眠不足や眼精疲労を引き起こすと、ストレスとなり若白髪が増える傾向にあります。
その原因の一つはスマホをいじっているということが考えられます。
スマホの明かりを太陽と勘違いして、脳が昼間だと勘違いしてしまい、目がさえて睡眠の質が悪くなるかもしれません。
スマホのブルーライトは非常に体に悪いので、スマホをいじるのはほどほどにしておきましょう。
若白髪に3つのメリットがある?!
若白髪は目立つから恥ずかしいという人もいますが、デメリットだけではありません。
若白髪のメリットを3つ挙げてみましょう。
①かっこいい
若白髪は老けて見えると思いがちですが、かっこいい・かわいい芸能人の中にも若白髪の人はたくさんいます。
若白髪だからと言ってそれほど落ち込む必要はなさそうです。
②大人っぽい
若白髪があると、実際よりも年上に見られやすくなります。
大人っぽく見られるのでそれに合わせた服装をすることが出来ます。
若白髪を生かして、ファッションを楽しむこともできます。
③髪を染められる
中学生や高校生は髪を染めることが禁止されている学校が多いですが、白髪がひどい場合は堂々と染めることが出来ます。
白髪染めはカラーリングとは違うからです。
若白髪の染め方4つ!
白髪がどうしても気になるというときには、白髪染めをするのも一つの対策です。
どんな種類があるでしょうか?
①ヘアカラー
一つはヘアカラーです。
髪の毛が痛みやすいのであまりお勧めしたくはありませんが、効果は持続性が高いので使う人は少なくありません。
髪の毛が太く見えるので、薄毛対策にも使えます。
保湿成分をたっぷり含んでいるものがおすすめです。
②ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは繰り返し使ってもほとんどダメージがないのでお勧めです。
色素が徐々に髪に浸透していくという方法で白髪染めが出来ます。
アレルギーがあっても使える方が多いので安心して使えます。
ただし、爪などにつくと染料が落しにくいので注意が必要です。
③一時着色剤
一時着色剤は、一時的に色を付けることのできるカラーリング剤です。
髪そのものは染まらず、髪の表面に色を付けるタイプです。
ですから水で色が落ちてしまいますし、ほかのものに色移りしやすいので大変です。
一時的に好きな色にできるという点はいいですね。
④ヘアカラートリートメント
ヘアカラートリートメントというものもあります。
これは髪を傷めずに白髪染めが出来る効果的な方法です。
保湿などのヘアケアを行いながら髪表面のカラーを定着させることが出来ます。
まとめ
・若白髪になる原因は「遺伝」「ダイエットや偏食」「ストレス」「鉄欠乏性貧血」「スポーツ貧血」の5つ。
・白髪を抜くと頭皮がダメージを受けて、髪の毛が細くなったり、全く生えてこなくなる可能性もある。
・若白髪は食生活や生活習慣を見直すことでなおることも多い。
若白髪は遺伝だけが原因ではありません。
生活習慣の乱れが原因となっている場合が少なくありません。
ですから、良質な睡眠とバランスのとれた食事を心がけるだけでかなり改善されることでしょう。
若白髪にはメリットもありますので楽しむのも一つの手ですよ。